JPS6159519B2

JPS6159519B2 -

Info

Publication number: JPS6159519B2
Application number: JP55008443A
Authority: JP
Inventors: Masaharu Orii
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1980-01-28
Filing date: 1980-01-28
Publication date: 1986-12-16
Also published as: JPS56106295A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は予め記憶した楽音コードに基づいてメ
ロデイを発生するメロデイ発生機能付電子機器に
関する。

近年、時報、時刻アラームの報知音としてメロ
デイを発生する電子時計が製品化されている。こ
の種、メロデイ発生機能を備えた電子時計は、一
般にROM（リード・オンリ・メモリ）に予め１
つの曲を記憶させておき、この曲を時報あるいは
時刻アラーム時に読出して報知するように構成さ
れている。このため時報あるいは時刻アラーム時
に報知される曲は、常に同じであり、毎日聞いて
いると飽きてしまうという問題がある。このため
最近では、自分の好きな曲を任意にメモリに記憶
させ、その曲をアラーム音として用いることが考
えられている。しかし、この場合電子時計が演奏
可能な音階は、予め所定の範囲に定まつているの
で、その音階の範囲内で曲を設定する必要があ
る。従つて、曲の設定が可能な電子時計において
は、演奏し得る音階の範囲を使用者に知らせるこ
とが必要な条件となる。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、演
奏可能な音階の範囲を簡単な操作で聴覚を通じて
確認することができるメロデイ発生機能付電子機
器を提供することを目的とする。

以下図面を参照して本発明をメロデイ発生機能
付電子時計に適用した場合の一実施例を説明す
る。図において１は時計回路で、図示しないが内
部に現在時刻情報を得る計時部及び外部スイツチ
（図示せず）によつてアラーム時刻が設定される
アラーム回路を備えるいる。そして、上記時計回
路は計時部によつて計時している現在時刻とアラ
ーム回路に設定されているアラーム時刻とを常時
比較しており、一致した場合にアラーム信号AL
を制御部２へ出力する。また、時計回路１内の計
時部によつて計時されている現在時刻及びアラー
ム回路に設定されているアラーム時刻は、モード
スイツチ（図示せず）によつて選択され、表示部
３において表示される。また、４は楽曲の楽音コ
ードの入力を行うキー入力部で、「ド」、「レ」、
「ミ」………の音階を設定する音階設定キー５、
この音階設定キー５によつて設定した音階の音長
を設定する音長設定キー６、楽音データの入力を
指令する「IN」キー７、発生可能な音階音の発
生を指令する「Ｄ」キー８を備えている。そし
て、上記キー入力部４によつて入力される楽音コ
ードは、制御部２を介して楽音コード記憶部９へ
書込まれる。すなわち、制御部２はキー入力部４
において音階設定キー５、音長設定キー６が操作
され、その後「IN」キー７が操作されると、楽
音コード記憶部９にアドレス及び書込み命令を与
え、キー入力部４から音階コード、音長コードの
書込みを行う。また、制御部２は時計回路１から
アラーム信号ALが与えられた時に、楽音コード
記憶部９から音階コード及び音長コードを読出
し、楽音信号合成回路１４に供給する。また、上
記制御部２は、キー入力部４において「Ｄ」キー
８が操作された際に出力ライン２ａに“１”信号
を出力し、アンド回路１２の一方の入力端及びア
ドレスデコーダ１０へ制御信号として供給する。
上記アンド回路１２の他方の入力端には時計回路
１から１Hzの信号が与えられている。そして、ア
ンド回路１２の出力はｎ進カウンタ１３へ送られ
てカウントされ、そのカウント内容がアドレスデ
コーダ１０へ送られる。このアドレスデコーダ１
０は制御部２から出力ライン２ａを介して“１”
信号が与えられると、カウンタ１３のカウント内
容をデコードし、ROM１１へ出力する。この
ROM１１には、このメロデイ発生機能付電子時
計が発生可能な全ての音階音の音階コードが記憶
されており、アドレスデコーダ１０によりカウン
タ１３の内容がデコードされている場合は、カウ
ンタ１３が歩進する毎に、即ち１秒毎にROM１
１のアドレスを順次指定して、ROM１１の全て
のアドレスを指定する。ROM１１はアドレスデ
コーダ１０によつてアドレスが指定されると、そ
のアドレスに記憶している音階コードを楽音信号
合成回路１４へ出力する。楽音信号合成回路１４
ではROM１１から読出される音階コードに従つ
て楽音信号を合成し、発音装置１５へ出力する。

次に上記のように構成された本発明の動作を説
明する。アラーム音として用いる曲を内部メモリ
に記憶させる場合は、キー入力部４における音階
設定キー５及び音長設定キー６を操作して音階、
音長を選択した後、「IN」キー７を操作する。こ
れによりキー入力部４で選択指定された音階及び
音長が制御部２を介して楽音コード記憶部９へ書
込まれる。また、上記「IN」キー７を操作した
時に次アドレスの指定が行われる。以下同様の操
作により所望の曲の各楽音に対する音階コード及
び音長コードが順次楽音コード記憶部９へ書込ま
れる。

しかして、上記のように所望の曲を内部メモリ
に記憶させる際、このメロデイ発生機能付電子時
計が演奏し得る音階の範囲を確認したい場合は、
キー入力部４の「Ｄ」キー８を操作する。「Ｄ」
キー８が操作されると、その間制御部２は出力ラ
イン２ａに“１”信号を出力する。この結果、ア
ドレスデコーダ１０がカウンタ１３の出力をデコ
ードするように動作すると共に、アンド回路１２
のゲートが開き、時計回路１から出力されている
１Hzの信号がアンド回路１２を介してカウンタ１
３へ送られる。これによりカウンタ１３が順次カ
ウントアツプし、そのカウント内容がアドレスデ
コーダ１０でデコードされる。そして、このアド
レスデコーダ１０のデコード出力によりROM１
１のアドレスが１秒毎に順次指定され、その指定
アドレスに記憶されている音階コードが１秒毎に
順次読出され、楽音信号合成回路１４へ送られ
る。この楽音信号合成回路１４はROM１１から
読出される音階コードにより、楽音信号を合成
し、発音装置１５を駆動して発音させる。従つ
て、「Ｄ」キー８を操作することにより、ROM１
１に記憶されている全ての音階コードが１秒毎に
順次読出され、発音装置１５により全ての音階音
が１秒間づつ発音されるので、演奏し得る音階の
範囲を聴覚を通じて確認することができる。

しかして、上記したように所望の曲を楽音コー
ド記憶部９へ記憶させると、その後は時計回路１
からアラーム信号ALが制御部２に送られる毎に
予め設定した曲によるアラーム報知が行われる。
すなわち、制御部２は時計回路１からアラーム信
号ALが入力されると、楽音コード記憶部９から
音階コード、音長コードを読出し、楽音信号合成
回路１４へ供給する。そして、楽音信号合成回路
１４では、音階コード、音長コードに従つて楽音
信号を合成し、発音装置１５へ与え、発音装置１
５を駆動して、予め記憶させた曲を発生する。

なお、上記実施例では本発明をメロデイ発生機
能付電子時計に適用したが、これに限らずメロデ
イ発生機能付電子式計算機、電子オルゴール等の
メロデイ発生機能付電子機器に広く適用できるも
のである。

以上述べたように本発明によれば、キー入力部
の特定キーを操作することによつて、発生可能な
音階コードを記憶しているメモリをアクセスし、
その内容を順次読出して発音するようにしたの
で、電子機器が演奏可能な音階の範囲を簡単な操
作で聴覚を通じて確認することができ、所望の曲
を予め設定する場合に極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示す回路構成図であ
る。４……キー入力部、５……音階設定キー、６…
…音長設定キー、７……「IN」キー（入力指令
キー）、８……「Ｄ」キー（発生可能な音階音の
発生指令キー。

Claims

【特許請求の範囲】

１メロデイを構成する楽音コードを入力する楽
音コード入力手段と、この楽音コード入力手段で
入力された楽音コードを記憶する楽音コード記憶
手段と、この楽音コード記憶手段に記憶された楽
音コードに基づいて楽音を発生する楽音発生手段
と、この楽音発生手段で発生し得る音階音を所定
の順序で発生させる指令信号を供給する音階音発
生指令手段とを具備したことを特徴とするメロデ
イ発生機能付電子機器。