JPS6155289A - 紙塗工用ラテツクス - Google Patents

紙塗工用ラテツクス

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JPS6155289A
JPS6155289A JP17040684A JP17040684A JPS6155289A JP S6155289 A JPS6155289 A JP S6155289A JP 17040684 A JP17040684 A JP 17040684A JP 17040684 A JP17040684 A JP 17040684A JP S6155289 A JPS6155289 A JP S6155289A
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中西 益彦
小山 章
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、優れた流動性と保水性を持つ塗工液組成物を
与える紙塗工用ラテックスに関する。
〔従来の技術〕
塗工紙に使用する塗工液組成物は、一般的には顔料、結
合剤、及び保水剤等の添加剤からなっている。    
                 ′従来、結合剤と
しては、一般にスチレン−ブタジェン系重合体ラテック
スを中心とした合成ゴム系水性分散体とカゼイン、澱粉
等の水溶性天然高分子物質が併用されている。又、顔料
にはカオリナイトクレー、重質炭酸カルシウム等が用い
られている。なお保水剤としては、カルボキシメチル七
ルI:1−ス、メチルセルロース、アルギン酸ソーダ等
が従来から知られている。
グラビア印刷紙用塗工液組成物を例をとって述べると、
オイルショック以来特にやかまくなってりにだ省エネル
ギーの観点からは、液組成物の濃度の上界が要求される
。それは、塗工におけるエネルギー消費の最大のものが
、塗工後の脱水、即ち、KZ 燥によるものだからであ
る。又、塗工における生産性向上(スピードドアツブ)
の為には、液組成物の流動性が良いこと、即ち、粘度が
高過ぎないことが要求される。特に高濃度においては流
動性が低下する必然性から、流動性の良いことは更に重
要になる。一方塗工紙の品質からは、液組成物の保水性
が重要である。保水性が低いと、塗工液水分の原紙への
急激な浸透による濃度変化によりス1−リーク等の品質
上のトラブルが生じるからである。又、云・うまでもな
く品質上グラビア印刷性(網点再現性)が重要である。
そして、これらの諸要求がすべてバランス良く具備され
ることが必要であるが、これらの性質はそれぞれ互いに
相反する要求である場合が多く、そこに困の11な問題
があると言える。
これらの諸要求特性の点から見ると、カゼイン、澱粉等
の水溶性天然高分子物質は、液組成物を高粘度にし流動
性の点で問題がある。しかし、一方で高い保水性を付与
する長所を有している。
流動性の改善のために、水溶性天然高分子物質に換えて
合成高分子を使用する試みがなされており、保水剤とし
て前記の如きカルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、アルギン酸ソーダ等が用いられているが、どれ
も低剪断速度下及び高剪断速度下における塗工液粘度が
上昇し、特に高濃度塗工液ではその傾向が顕著になり、
塗工液の取扱、良好な塗工が困難となる欠点がある。又
顔料の面から、流動性の改善のために重質炭酸カルシウ
ムが提案されているが、保水性の点ではカオリナイトク
レーに劣る。
グラビア印刷性(811点再現性)の改善には、結合剤
は硬いものより、柔らかなものが優れていることば周知
であり(Tappi Journal Vol、67+
No、1+ρ86〜88 (:9984) ) 、例え
ばスチレン−ブタジェン系共重合体ラテックスのブタジ
ェン含量を増加することが提案されている。そして前述
の水溶性天然高分子物質はいずれも硬い高分子物質であ
り、又、前述の採水剤も硬い高分子物質であり、印刷性
の点からはいずれも好ましくない。又、重質炭酸カルシ
ウムは、カオリナイトに比べ塗工紙の平ンi性を低下さ
せるため、グラビア印刷した時の網点再現性に悪;杉7
.jlを及ぼすので、印刷性の点からは好ましくない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
叙述のとおり、省エネルギー、生産性、品質の点で重要
な、紙塗工用組成物の流動性、保水性、及び塗工紙の平
滑性等の諸性質は互いに相反する性質で;jノつ、一方
を立てれば一方が立たず、すべてを向」ニさせることは
、極めて困5″:1tなことが理解されよう。
本発明の目的は、上記の諸性質をすべて満足できろ紙塗
工用組成物を与える紙塗工用ラテックスを提供すること
である。
本発明者らは、上記目的達成のため鋭意研究を行い、そ
の結果、結合剤であるアルカリ不溶性共重合体ラテック
ス及び顔料からなる組成物に、本発明で云うアルカリ可
溶性共重合体ラテックスを添加することにより、その目
的を達成し、本発明に到達した。更に、アルカリ可溶性
共重合体ラテックスのtJ量体成分組成、及びアルカリ
不溶性共重合体ラテックスの単量体成分組成とそのゲル
含有量、更に該ラテックスから得られるポリマーフィル
ムのモジュラスを規定することによって一層の効果を奏
することを見いだした。
〔問題点を解決するための手段と作用〕本発明は、(A
)単量体組成として、酢酸ビニル5〜2Qmff1%、
モノエチレン性不飽和カルボン酸30〜50重■%、炭
素数が1〜8のアルキル基を有するアクリル酸アルキル
エステル30〜65重量%からなるアルカリ可溶性共重
合体ラテックスと、(B)アルカリ不溶性共重合体ラテ
ックスからなる混合物であり、かつ、(A)成分と(B
)成分の混合比が固形分換算で、50 : 50乃至0
.5〜99.5の範囲にあることを特徴とする紙塗工用
ラテックスに関するものである。
以下に本発明をnYf綱に説明する。
本発明における(A)成分のアルカリ可溶性共重合体ラ
テックスとは、後で定義するものを云うが、単量体組成
として、酢酸ビニル5〜20重量%、モノエチレン性不
飽和カルボン酸30〜50重量%、炭ffi数が1〜8
のアルキル基ををするアクリル酸アルキルエステル30
〜65重量%からなるものである。
上記モノエチレン性不飽和カルボン酸としては、メタク
リル酸、アクリル酸、クロ1−ン酸、ジカルボン酸のハ
ーフェステル等が挙げられ、特にメタクリル酸及び/又
はアクリル酸が好ましい。
この単量体成分量が50重量%を超えると、乳化重合時
に多量の残渣が住じ、安定なラテックスが得られないし
、30重量%未満では、充分な保水効果を持つ塗工用組
成物が得られない。
炭素数が1〜8のアルキル基を育するアクリル酸アルキ
ルエステルとしては、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルへキシ
ルアクリレート等が挙げられる。
この成分の量は、モノエチレン性不飽和カルボン酸及び
酢酸ビニルの量から必然的に決まるものである。
酢酸ビニルは、その量が20重量%をこえると、乳化重
合時に多量の残渣が生じ、安定なラテックスが得られな
い。又、5重量%未満では、充分な保水効果を持つ塗工
用組成物が得られない。
本発明の特徴の一つは、成分(A)のアルカリ可溶性共
重合体ラテックスの共重合体の分子量の調節によって紙
塗工用組成物の粘度を自由に調整できることであるが、
この分子量の調節には、一般に使用されている連鎖移動
剤、例えばL−ドデシルメルカプタン、四塩化炭素、ブ
ロモホルム、チオグリコール酸を用いるこ七ができる。
本発明における(B)成分のアルカリ不溶性共重合体ラ
テックスは、単量体成分組成として、ブタジェン60〜
70重量%、エチレン性不飽和カルボン酸1〜5重量%
、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル
の中から選ばれる少なくとも1種の単量体5〜25重量
%、及びこれらと共重合可能な他のビニルS量体4〜2
0重量%を含み、かつ、ゲル含有量が60〜90%であ
り、さらに、該ラテックスから得ら°れるポリマーフィ
ルムの100%モジュラスが3.0〜6.0KB/cn
lであるものであ゛ ることが好ましい。
上記のエチレン性不飽和カルボン酸としては、メタクリ
ル酸、アクリル酸、クロトン酸、ジカルボン酸のハーフ
ェステル、フマール酸、イタコン酸、マレイン酸等が挙
げられ、特にフマール酸、イタコン酸、マレイン酸など
のジカルボン酸が好ましい。
この成分が1ffl量%未満では、充分なラテックスの
機械的安定性が得られず、高剪断速度下における塗工用
組成物の安定性が低下し、5重量%を超えると塗工組成
物の粘度が上昇し、特に高濃度組成物においてその傾向
が顕著となり操業性が低下する。
アクリル酸エステル及び/又はメタフタル酸エステルと
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルへキシルアクリレートなどが挙げられる。
この成分量の範囲は5〜25重量%であり、この範囲を
外れると、組成物の接着力が低下し塗工紙の表面強度が
低下するばかりでなく、塗工紙のカレンダー掛は工程に
おいてカレンダーロールに塗工組成物が付着するダステ
ィングトラブルが発生し易い。
ブタジェンは60〜70!ffi%の範囲で使用される
が、ブタジェンの量が60重量%未満では、塗工紙の表
面強度は向上するが、グラビア印刷した時の網点再現性
は低下する。一方70重量%を超えると、網点再現性は
向上するものの塗工紙の表面強度が著しく低下し、ダス
ティングトラブルの原因となる。
又、これらと共重合可能なビニル単量体として、例えば
、アクリロニトリル、メタクリ口ニトリルなどの二1−
リル基を有する化合物や、ヒドロキシアルキル/ IJ
レート、ヒドロキシプロピルアクリレート等のヒドロキ
シ基を有するアルキルを持つ(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシアルキルエステルやスチレン、p−メチルスチレン
、ビニル1−ルエン、α−メチルスチレン等のエチレン
性不飽和基を持つ芳香族化合物等が挙げられる。
この成分の割合は、(B)成分ラテックスから得られる
ポリマーフィルムの100%モジュラスが3.0〜6.
01(に/ c+aの範囲に入るように適宜法められる
。3.0Kg/cni未満の場合は、塗工紙の表面強度
が低下し、6.0 Kg/ adを超えた場合は、塗工
紙をグラビア印刷した時の網点再現性が低下する。
又、(B)成分ラテックスのゲル含有量は60〜90%
の範囲に調整される。ゲル含有量が60%未満では、塗
工紙の表面強度及び塗工紙の耐熱性、耐光性が低下し、
90%を超えると、塗工紙の表面強度もグラビア印刷時
の網点再現性も共に低下する。
このゲル含有■の調整には、一般に使用されている連鎖
移動剤、例えばt−ドデシルメルカプタン、四塩化炭素
、ブロモホルム、チオグリコール酸を用いることができ
る。
(A)成分ラテックス及び(B)成分ラテックス共に、
公知の乳化重合技術で得ることができる。
重合開始剤には、通常の過硫酸塩、過酸化物、アゾ化合
物、レドックス触媒等が、小量体に対して0.01〜約
5重量%の範囲で用いられる。特に、過硫酸ナトリウム
、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性の過
硫酸塩が好ましく、単独又はレドックス系で使用される
使用乳化剤としては、通常のアニオン性乳化剤及び/又
はノニオン性乳化剤、例えば、n−ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールのノニル
フェニルエーテル類等が、単量体重量の0.1〜約5重
量%の範囲で用いられる。
乳化重合は、例えば、単量体混合物を連続的に若しくは
断続的に添加する方法や、R量体混合物を一括仕込で行
う方法をとることができる。
かくして得られる(A)成分であるアルカリ可溶性共重
合体ラテックスの固形分は、10〜32重量%、好まし
くは25〜30重量%、(B)成分であるアルカリ不溶
性共重合体ラテックスの固形分は、35〜60重量%、
好ましくは45〜55重量%であり、次に所定の割合で
混合され、結合剤として紙塗工用組成物に供与される。
本発明でアルカリ可溶性共重合体ラテックスとは、該ラ
テックスの3重量%濃度のものに3重量%の水酸化ナト
リウム水溶液を滴下し、該混合物のpHが6.5以上に
おける粘度が10センチボイズ(cps )以上で、か
つ、該混合物の波長410nm−の光線透過率が40%
以上のものを云う。
本発明でアルカリ不溶性共重合体ラテックスとは、上記
の定義以外の共重合体ラテックスを云う。
即ち、本発明における(A)成分のアルカリ可溶性共重
合体ラテックスは、好ましくはpH(i、5未満の酸性
水性媒体中で不溶であり、pH6,5以上で可溶化する
ものが良い。
該アルカリ可溶性共重合体ラテックスをiMる為には、
pH6,5未ハ1、好ましくは2113.0〜5.0の
低pl+領域で乳化重合を行う必要がある。重合系内の
pHが6.5以上であると、安定なアルカリ可溶性共重
合体ラテックスが得られない。
又、(B)成分のアルカリ不溶性共重合体ラテックスも
、その安定性を考慮すると、前記アルカリ可溶性共重合
体ラテックスと同様に重合系内のpt+が6.5未満、
好ましくはpH3,0〜5.0である方が”好ましい。
本発明の紙塗工用ラテックスは、(A)成分であるアル
カリ可溶性共重合体ラテックスとCB)成分であるアル
カリ不溶性共重合体ラテックスとが、固形分換算でso
 : soないし0.5〜99.5の範囲で混合される
ことを特徴とする。(A)成分であるアルカリ可溶性共
重合体ラテックスの混合割合が、前記混合比の50を超
えて紙塗工用組成物に使用された場合、!1E塗工用組
成物”の増粘が激しく操業性の低下の原因となる。また
、(A)成分が前記混合比の0.5未満で紙塗工用組成
物に使用された場合、紙塗工用組成物に充分な保水効果
を与えない。
なお、本発明の紙塗工用ラテックスの固形分は32〜5
5重量%であり、粘度は700cps以下であることが
使用−ヒ好ましい。又、本発明の紙塗工用ラテックスか
ら1.!7られるポリマーフィルムの100%モジュラ
スは、3.0〜210Kg/cnlの範囲にあり、又ゲ
ル含有量は50〜90%の範囲に入る。
本発明で使用される(A)成分のアルカリ可溶性共重合
体ラテックスと、(B)成分のアルカリ不溶性共重合体
ラテックスを前記使用範囲で混合するにあたり、両成分
のpHは、該アルカリ可溶性共重合体ラテックスが不溶
であるpH領域、即ち、p116.5以下、好ましくは
pl+3.0〜5.0の範囲が良い。該混合物のpHが
6.5を超えると、粘度増加が激しく取扱いが困難とな
る。
本発明で使用される(A)成分のアルカリ可溶性共重合
体ラテックス及び(B)成分のアルカリ不溶性共重合体
ラテックスは、各々別々に紙塗工用組成物に使用するこ
とも当然可能であるが、予め混合することにより、紙塗
工用組成物の作成時間をm1m的に短縮することができ
る。又、従来から使用されている天然高分子物質に必要
な前処理工程(具体的には、クソキング工程)が省略で
き、かつ、天然高分子物質よりはるかに高濃度の結合剤
を提供することができる。
次に、本発明の紙塗工用ラテックスを結合剤として実際
に紙塗工用組成物に使用する例を述べる。
紙塗工用組成物に使用する顔料としては、クレー、炭酸
カルシウム、酸化チタン、サチン白等の紙塗工用に一般
的に使用されている鉱物性顔料が挙げられる。更に顔料
分散剤、螢光染料、着色顔料等を任意に配合することが
できる。
本発明の紙塗工用ラテックスの使用量は、上記顔料10
0重量部に対して、固形分換算で3〜25重量部の範囲
が好ましい。使用量が3重量部未満であると、顔料との
接着力が低下し、塗工紙の表面強度の低下が著しく、ダ
スティングトラブルの原因となる。又、25重量部を超
えて使用すると、塗工工程において塗工組成物がロール
に付着し、ロール汚れの原因となるばかりでなく、塗工
紙同士が付着する所謂ブロッキングトラブルを起こすた
め好ましくない。
更に、本発明の紙塗工用ラテックスを紙塗工用組成物と
して使用する場合、該紙塗工用組成物のpHをアルカリ
性物質により8.5〜13.0に調整する必要がある。
紙塗工用組成物のpHが8.5未満では、(A)成分で
あるアルカリ可溶性共重合体ラテックスが完全に熔けず
°、塗工用組成物に充分な保水性を付与しない。又、紙
塗工用組成物のpHが13゜Oを超えると、塗工用組成
物の粘度増加が激しくなり、操業性が低下する。
pHm整に用いられるアルカリ物質としては、一般に使
用されている例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、アンモニア等が挙げられる。
本発明の紙塗工用ラテックスを使用する場合の紙塗工用
組成物の作成は、充分に分散された顔料スラリー中に本
発明の紙塗工用ラテックスを添加し、充分に攪拌した後
、アルカリ性物質でpat調整を行う方法によるのが好
ましい。
本発明の紙塗工用ラテックスを使用した紙塗工用組成物
は、通常、塗工量5.0g/r+f以上で塗工原紙に塗
工される。
又、この紙塗工用組成物は、使用に先立ち必要に応じ、
カゼイン、デンプン等の水溶性天然高分子物質を結合剤
として添加することもできるし、又、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸ソーダ等の保水剤との併用も当
然可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、保水性の良好な水溶性天然高分子物質
を少ない量にするか又は全く含有させずに、充分な保水
性を維持し、かつ、流動性の優れた、紙塗工用組成物を
提供することができ、特にグラビア印刷紙用塗工液組成
物に対しては、網点再現性や表面強度等の塗工紙の品質
を落とすことなく、高濃度化による省エネとスピードア
ンプによる生産性の向上に資することができる。
〔実施例〕
次に実施例を示す。以下の%及び部は、特に断りのない
限り重量表示である。
なお、実施例における各物性の測定方法を次に示す。
塗工液粘度:BL型粘度針(60rpm No、4スピ
ンドル)によって25°Cで測定。
表面強度(ドライピンク):明製作所111? I印刷
試験機を使用し、タック10のインキで数回重ね刷りを
行い、印刷面のピ・ノキング状態を肉眼判定する。
保水性試験二粒度ゲージ(ヨシミツ科学a鴫!Ii!!
>を使用、塗工液を粒度ゲージに塗布し直ちに塗工原紙
を上からかぶせる。塗工液がゲージの深さ70ミクロン
まで乾燥する時間を測定する。時間が長いほど採水性は
良好。     ゛ グラビア印刷適性二大蔵省印刷局式グラビア印刷適性試
験機を用い、インクは東洋インキ製造C41製グラビア
インキ0G1:991スミをザンカップNo、3で10
秒になるように若釈剤で調製したものを用いた。
印刷速度60m /min 、印圧10Kg/cniで
印刷し、1cntあたりの網点の欠落個数を数え、全体
の網点個数に対する欠落率を求める。欠落率が大きい程
グラビア適性は不良。
ゲル含有量ニラテックスを23℃、湿度60%で2日間
風乾し、厚みが0.1〜0.2 mmのフィルムを作成
し、このフィルムを約50重量倍のトルエンに浸漬し、
3時間震盪する。その後200メソシユの金網で濾過し
、トルエンに不溶であるゲル部分を算出する。
モジュラスニゲル含有量の測定と同条件で作成したフィ
ルムを130℃で15分間加熱処理した後、引張試験機
(TCM−500、新興通信工業社製を使用し100%
モジュラスを測定する。引張速度は300mm/分、フ
ィルムは幅ICl11%長さ30mm、厚み0.1〜0
.2mmのものを使用。
アルカリ可溶性共重合体ラテックスの判定二粘度二BL
型粘度針(60rpa+  No、2スピンドル)によ
って25℃で測定。
透過率:フォトエレクトリックスペクトロメーター(手
間理化研究所社製、MODEL 6B)を使用し、波長
470 nmで測定。
製造例1 アルカリ可溶性共重合体ラテックス(a−1)の調製 滴下装置及び攪拌機を備えた耐圧重合容器に水:990
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.0部、
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.02部を仕込、
85℃に加熱した。容器内を充分に窒素置換後、酢酸ビ
ニル10部、メタクリル酸35部、エチルアクリレート
55部、t−ドデシルメルカプタン0.1部よりなる単
量体混合物と、水35部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.8部、水酸化ナトリウム0.2部、過硫
酸ナトリウム0.8部よりなる水溶液とを同時に滴下し
、温度を85℃に保ちながら3時間で滴下を終了し、更
に1時間重合を継続させた。このようにして重合率98
.6%、pH4,4、固形分30.1%、粘度6.5 
cpsのアルカリ可溶性共重合体ラテックス(a−1)
を得た0次に該アルカリ可溶性共重合体ラテックス(a
−1)を水で3%に希釈し、3%の水酸化すトリウム水
溶液を滴下しpH6,5における粘度及び透過率を測定
し、本発明で云うアルカリ可溶性共重合体ラテックスで
あることを確認した。結果を表1に示す。
製造1列2 アルカリ可溶性共重合体ラテックス(a−2)のtJI
iI製 表1に示した単量体混合物を重合させた以外は製造例1
におけると同一の正合方法で、重合率98.8%、pH
4,4、固形分30%、粘度5.0cpsのアルカリ可
溶性共重合体ラテックス(a−2)を得た。
次に製造例1と同じ方法で、アルカリ可溶性共重合体ラ
テクスであることを確認した。結果を表1に示す。
製造例3 アルカリ不溶性共重合体ラテンクス(b−1)の調製 アルカリ可溶性共重合体ラテックス(a−1)及び(a
−2)の調製に使用した重合装置を使用し、重合容器内
に水70部、平均粒径350λの種ラテツクス(スチレ
ン96%、アクリル酸4%から構成されたスチレン−ア
クリル酸共重合体ラテックス)1.8部、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.1部、エチレンジアミン
四酢酸ナトリウム0.02部、イクコン酸3部を仕込み
85℃に加熱した。容器内を充分に窒素置換した後、減
圧にしてスチレ717部、ブタジェン60部、2−エチ
ルへキシルアクリレ−1・20部、L−ドデシルメルカ
プタン0.8部よりなる単量体混合物と水25部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸すトリウム0.1部、水酸化ナ
トリウム0.15部、過硫f’Ul−l−リウム0.8
部よりなる水溶液を同■Xに滴下し、容器内の温度を8
5℃に保ちながら6時間で滴下を完了した。更に2時間
重合を続りた。このようにして重合率98.3%、pH
3,5、固形分50.6%、粘度IGOcpsのアルカ
リ不溶性共重合体ラテックス(b−1)を得た。次にア
ルカリ不溶性共重合体ラテックスであることを確認した
結果を表2に示す。
製造例4〜G アルカリ不溶性共重合体ラテックス(b −2)〜(b
−4)  のz円型 表2に示した単量体混合物を重合させた以外は製造例3
におけると同一の重合方法でラテックス(b −2)〜
(b−4)を調製し、次にアルカリ不溶性共重合体ラテ
ックスであることをlIf認した。
結果を表2に示す。
表  1 表  2 実施例1 本発明の紙塗工用ラテックスの作成 アルカリ可溶性共重合体ラテックス(a−1)とアルカ
リ不溶性共重合体ラテックス(b−1)とを固形分換算
で、9:91の割合で混合することにより、pH3,7
、固形分47.6%、粘度95cps  (BL型粘度
計を用い、N002スピンドルで、60rpmで測定)
の紙塗工用ラテックス(C−1)を得た。
紙塗工用組成物の作成 紙塗工用ラテックス(C−1)を用い、以下に示す配合
の組成物(固形分62%)をfJiit製した後、これ
を水酸化ナトリウム水溶液でpH9,5に関節すること
により塗工用組成物を得た。
−一一一一一一戻し号               
  己へ刊・ (会 )クレー(EMC社製11T )
          85炭酸カルシウム      
       15(丸尾カルシウム社製スーハー17
00)分散剤(東亜合成社製アロンT−40)    
 0.3−1虚J3−左]Sユニ1)−一一一一一−−
−−−刀一この塗工用組成物の粘度及び保水性を測定し
、次に市販の中質紙に塗工量14g/mで塗工し、表面
強度及びグラビア印刷試験を行った。結果を表3に示す
実施例2へ・8 (八)成分と(13)成分を表3及び表4に示した組合
せで混合して紙塗工用ラテックスを作成し、これを使用
して紙塗工用組成物を作成した。結果を表3及び表4に
示す。
比I咬例1〜2 製造例1と同様な重合法で、表5に示す単量体成分組成
で、(A)成分であるアルカリ可溶性共重合体ラテック
スの単量体組成が本発明の範囲を外れた場合の重合を行
ないラテックス(a−3)、(a−4)を得た。この(
A)成分を表5に示す(B)成分との組合せで混合して
使用し、紙塗工用組成物を作成した。結果を表5に示す
比・咬例3〜4 製造例1と同様の重合法で、表5に示す単量体成分組成
で、(B)成分であるアルカリ不溶性共重合体ラテック
スの単量体組成及び該ラテックスから得たポリマーフィ
ルムの100%モジュラスが本発明の範囲を外れた場合
の重合を行ないラテックス(b −5)、(b−6)を
得た。この(B)成分を表5に示す(A)成分との組合
せで混合して使用し、紙塗工用組成物を作成した。結果
を表5に示す。
比較例5.6 製造例1と同一の重合法で、表6に示す単量体成分組成
で、(B)成分であるアルカリ不溶性共重合体ラテック
スのゲル含有量が本発明の範囲を外れた場合の重合を行
ないラテックス(b−7)、(b−8)を(Mた。この
CB)成分を表6に示す(A)成分との組合せで混合し
て使用し、紙塗工用組成物を作成した。結果を表6に示
す。
比較例7〜8 製造例1で得たアルカリ可溶性共重合体ラテンクス(a
−1)及びアルカリ不溶性共重合体ラテクス(b−1)
の混合比が本発明の範囲を外れた場合の結果を表6に示
す。
に示す。
(以下余白) 表  3 表  4 表  5 表  6 手続補正書岨発) 昭和60年11月7日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)単量体組成として、酢酸ビニル5〜20重
    量%、モノエチレン性不飽和カルボン酸30〜50重量
    %、炭素数が1〜8のアルキル基を有するアクリル酸ア
    ルキルエステル30〜65重量%からなるアルカリ可溶
    性共重合体ラテックスと、(B)アルカリ不溶性共重合
    体ラテックスからなる混合物であり、かつ、(A)成分
    と(B)成分の混合比が固形分換算で、50:50ない
    し0.5:99.5の範囲にあることを特徴とする紙塗
    工用ラテックス。
  2. (2)(B)成分が単量体組成としてブタジエン60〜
    70重量%、エチレン性不飽和カルボン酸1〜5重量%
    、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル
    の中から選ばれた少なくとも1種の単量体5〜25重量
    %、及びこれらと共重合可能な他のビニル単量体4〜2
    0重量%を含み、かつ、ゲル含有量が60〜90%であ
    るアルカリ不溶性共重合体ラテックスであり、かつ、該
    ラテックスから得られたポリマーフィルムの100%モ
    ジュラスが300〜6.0Kg/cm^2である特許請
    求の範囲第1項記載の紙塗工用ラテックス。
  3. (3)紙塗工用ラテックスがグラビア印刷紙用塗工液組
    成物である特許請求の範囲第1項記載の紙塗工用ラテッ
    クス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995011342A1 (de) * 1993-10-19 1995-04-27 Basf Aktiengesellschaft Bindemittelmischungen für papierstreichmassen
US6884468B1 (en) 2003-10-27 2005-04-26 Basf Ag Method of making a paper coating using a blend of a vinyl aromatic-acrylic polymer dispersion with a vinyl aromatic-diene polymer dispersion

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WO1995011342A1 (de) * 1993-10-19 1995-04-27 Basf Aktiengesellschaft Bindemittelmischungen für papierstreichmassen
US6884468B1 (en) 2003-10-27 2005-04-26 Basf Ag Method of making a paper coating using a blend of a vinyl aromatic-acrylic polymer dispersion with a vinyl aromatic-diene polymer dispersion

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