JPS6143213A - 内燃機関の沸騰冷却装置 - Google Patents

内燃機関の沸騰冷却装置

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JPS6143213A
JPS6143213A JP59164213A JP16421384A JPS6143213A JP S6143213 A JPS6143213 A JP S6143213A JP 59164213 A JP59164213 A JP 59164213A JP 16421384 A JP16421384 A JP 16421384A JP S6143213 A JPS6143213 A JP S6143213A
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gas
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condenser
cooling
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Takao Kubotsuka
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/22Liquid cooling characterised by evaporation and condensation of coolant in closed cycles; characterised by the coolant reaching higher temperatures than normal atmospheric boiling-point
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 この発明は、冷却ジャケット コンデンサ等からなる冷
媒循環系内に所定量の冷媒を封入し、冷却ジャケット内
で、貯留した液相冷媒を沸騰気化させて内燃機関の冷却
を行うようにした内燃機関の沸騰冷却装置に関し、詳し
くはコンデンサの放熱効率の改良に関する。
〈従来の技術〉 自動車用内燃機関に用いられている周知の水冷式冷却装
置にあっては、冷却ジャケットの水入口部と水出口部と
の間などで相当な温度差を生し、均一な冷却を実現する
ことが難しいとともに、ラジェータにおける熱交換効率
に自ら限界があることからラジェータや冷却ファンが大
型にならざるを得ない。
このような点から、近年、冷却水の沸騰気化潜熱を利用
した冷却装置が注目されている(例えば特公昭57−5
7608号公報、特開昭57−62912号公報等参照
)。これは基本的には、冷却ジャケット内で液相冷媒(
冷却水)を沸騰気化させ、その発生蒸気を外部のコンデ
ンサ(ラジェータ)に導いて放熱凝縮させた後に、再度
冷却ジャケット内に循環供給する構成である。この冷媒
の相変化を利用した冷却装置によれば、冷却水の単純な
顕熱を利用した水冷式のものに比べて気化潜熱を利用で
きるため、極めて少量の冷却水の循環で要求放熱量を満
足でき、かつコンデンサを従来のラジェータよりも大巾
に小型化でき、しかも機関各部の温度分布の均一化が図
れる等の利点が指摘されている。
しかしながら、このように種々の利点を有すると考えら
れている沸騰冷却式の冷却装置も実際には実用化される
に至っていない。すなわち上記特公昭57−57608
号公報や特開昭57−62912号公報等に記載のもの
は、冷媒循環系が一部で大気に開放された非密閉構造と
なっており、蒸気化した冷媒の損失が実用上無視できな
い程度に大きく、しかも系内から不凝縮気体である空気
を完全に除去することが困難であるため、残留空気によ
って冷却性能が著しく低下する等の問題を有していた。
本出願人は上記のような実情に鑑み、密閉した冷媒循環
系内に所定量の冷媒を封入して沸騰・凝縮のサイクルを
行わせるようにした沸騰冷却装置を先に提案している(
特願昭58−145470号等)。これは、例えば始動
時に系内を一旦液相冷媒で満たした後に空気の侵入を防
止しつつ余剰冷媒をリザーバタンクに排出することによ
って密閉系内に所定量の冷媒を封入するようにしたもの
であり、機関運転中は、冷媒供給ポンプにより冷却ジャ
ケットに発生蒸気相当分の液相冷媒を循環供給し、常に
所定レベル以上に液相冷媒の液面を保って燃焼室壁等の
確実な冷却を図っている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところでこのような本出願人の提案した或いはこれより
も先行する前記従来の沸騰冷却装置にあっては、冷却ジ
ャケットにおいて冷媒が液相がら気相へ相変化する際の
体積変化は極めて大であるため、冷却ジャケットからコ
ンデンサへ向かう気相冷媒の流速が著しく速いのに対し
コンデンサから冷却ジャケットに向かう凝縮冷媒の流速
は著しく遅いか又は間欠的となる。そのため冷却ジャケ
ット内の液相冷媒は滞留状態にあって冷却ジャケット内
空間を大きく占めるものである。然も車−載しイアウド
上から冷却ジ中ケソト内の上部空間、及びこれに連通ず
る蒸気取出口、蒸気マニホルドの蒸気空間を大きくとれ
ない。その結果冷却ジャケット内で冷媒が沸騰す・ると
十分に気液分離がなされないまま気相冷媒通路を通って
気液混交状態の冷媒がコンデンサに導入されることとな
り易い(これを冷却シャケ、フトより液相冷媒を持ち出
す現象と称している)。
かかる現象が発生すると、コンデンサにおいては単に顕
熱放熱しか行わない液相冷媒からの放熱がまじって放熱
効果が著しく低下してしまう。
これを防止するには気相冷媒通路のレイアウト上許容さ
れる部位に別個の気液分離装置を設けるのが有効な手段
といえる。
しかし、上記したように気相冷媒通路を流通する気相冷
媒流速は極めて高速例えば20〜40m/secである
から一旦分離した液相冷媒がまた気相冷媒流に引き込ま
れ易く、このため結局気液分離が困難となる。この傾向
は特に機関高速高負荷等の減圧沸騰下で等しい。
勿論冷媒流速を低下すべく処置すれば上記不都合は回避
されるが、これは冷媒流の抵抗を大にするから好ましく
はない。
本発明は上記に鑑みなされたもので、気相冷媒通路に気
液分離装置を設け、該装置における気液分離を確実に行
えるようにすることを目的とする。
く問題点を解決するための手段〉 そのために本発明では前記冷却ジャケットとコンデンサ
とを接続する冷媒循環回路の気相冷媒通路に気液分離装
置を介装し、該気液分離装置に滞留する液相冷媒を還流
ポンプを備えた還流通路を介して強制的に前記冷却ジャ
ケットに還流させる分離液相冷媒の還流装置を設ける。
く作用〉 これにより、気液分離装置で分離された液相冷媒を高速
で流れる気相冷媒の引き込み力に抗して還流ポンプによ
り強制的に冷却ジャケットに還流させ、液相冷媒のコン
デンサへの持ち込みを防止して、コンデンサの放熱特性
を向上させる。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の1実施例の構成を示し、内燃機関Iは
運転中所定量の液相冷媒で満たされる冷却ジャケット2
を備えて該冷却ジャケット2と気相冷媒を凝縮するため
のコンデンサ3と、電動式の冷媒供給ポンプ4とを接続
して冷媒循環回路を構成している。
冷却ジャケット2は、内燃機関1のシリンダ及び燃焼室
の外周部を包囲するようにシリンダブロック5及びシリ
ンダヘッド6の両者に亘って形成されたもので、通常気
相空間となる上部が各気筒を通じて連通していると共に
、その上部の適宜な位置に蒸気出ロアが設けられている
。蒸気出ロアは、接続管8及び気相冷媒通路9a、9b
を介してコンデンサ3の上部人口3aに連通している。
気相冷媒通路9a、9b間には内部にパンフルブレー目
Oaを垂直に配したタンクからなり冷媒循環回路の最高
位に位置する気液分離装置10が介装されていて、その
底部に分離した液相冷媒が貯留する一方、上端開口をキ
ャップ10bが密閉している。
コンデンサ3は、前記入口3aを有するアッパタンク1
1と、上下方向の微細なチューブを主体としたコア部1
2と、このコア部12で凝縮された液化冷媒を一時貯留
するロアタンクI3とから構成されたもので、例えば車
両前部など車両走行風を受は得る位置に設置され、更に
その前面或いは背面に、強制冷却用の電動式冷却ファン
14を備えている。
また、上記ロアタンク13は、その比較的下部に冷媒循
環通路15の一端が接続されていると共に、これより上
部に第1補助冷媒通路16の一端が接続されている。上
記冷媒循環通路15は、その他端が冷却ジャケット2の
下部の冷媒人口2aに接続されたもので、中間部に前記
冷媒供給ポンプ4が介装されている。
以上の冷却ジャケット2.コンデンサ3.冷媒供給タン
ク4.冷却ジャケット2の経路によって構成された冷媒
循環回路により、通常運転時には、例えば水に若干の添
加物を加えた冷媒が沸騰・凝縮を繰り返しながら循環す
ることになる。
この循環回路の系外に設けられて予備液相冷媒を貯留す
るリザーバタンク21は、通気機能を有するキャップ2
2を介して大気に開放されているとともに、上記循環回
路の最上端つまり気液分離装置10の排出管取付部10
cよりも高位置にぼ面を確保し得るように車両の比較的
高所に設置され、かつその底部に前記第1補助冷媒通路
16と第2補助冷媒通路23とが接続されている。そし
て、第1補助冷媒通路16の通路中には常開型の第3電
磁弁24が介装されている。また、上記第2補助冷媒通
路23は三方弁である第2電磁弁25を介して上述した
冷媒循環通路15の冷媒供給ポンプ4上流側(吸入側)
に接続されている。第2電磁弁25は、非通電時には冷
媒循環通路15を遮断して第2補助冷媒通路23と冷媒
供給ポンプ4とを連通しく流路A)、通電時には上記第
2補助冷媒通lB23を遮断して冷媒循環通路15を連
通状M(流路B)に維持するものである。
一方、上述した循環系の最上部である気液分離装置10
の排出管取付部10Cには、系内の空気を排出するため
の空気排出通路26が接続されており、かつ空気排出時
に同時に溢れ出た液相冷媒を回収するために、上記空気
排出通路26の先端部がリザーバタンク21内に挿入さ
れ、その比較的上部に開口している。そして、この空気
排出通路26には、常閉型の第1電磁弁27が介装され
ている。
前記各電磁弁24.25.27と冷媒供給ポンプ4及び
冷却ファン14は、いわゆるマイクロコンピュータシス
テムを用いた制御装置31によって駆動制御されるもの
で、具体的には、冷却ジャケット2に設けた第1液面セ
ンサ32.温度センサ33.ロアタンク13に設けた第
2液面センサ34.及び循環回路最上部に設けた負圧ス
イッチ35の各検出信号に基づいて後述する制御が行わ
れる。
ここで上記第1.第2液面センサ32.34は例えばリ
ードスインチを利用したフロート式センサ等が用いられ
、冷媒液面が設定レベルに達しているか否かをオン・オ
フ的に検出するものであって、第1液面センサ32はそ
の検出レベルがシリンダヘッド6の略中間程度の高さ位
置に設定され、かつ第2液面センサ34はその検出レベ
ルが第1補助冷媒通路16の開口よりも僅かに上方の高
さ位置に設定されている。また温度センサ33は例えば
サーミスタからなり、上記第1液面センサ32の若干下
方位置つまり通常液相冷媒内に没入する位置に設けられ
て、冷却ジャケット2内の冷媒温度を検出している。ま
た負圧スイッチ35は、大気圧と系内圧力との差圧に応
動するダイヤフラムを用いたもので、高地、低地等に拘
わらず使用環境下における大気圧に対し系内が負圧であ
るか否かを検出しており、具体的には一30mHg〜−
50顛Hg程度に作動圧を設定しである。
一方、前記気液分離装置10の底部には還流通路41が
接続しており、該還流通路41は冷却ジャケット2の下
部に連通ずる還流通路42と合流して還流ポンプ43を
介し冷媒ギヤラリ44に接続し、該冷媒ギヤラリ44か
ら分岐通路45を通じてシリンダヘッド6内の冷却ジャ
ケット2内に連通している。分岐通路45の冷却ジャケ
ット2への開口方向は夫々の気筒の高温化傾向にある部
分例えば排気バルブシート近傍等(以下ホットスポット
という)に向けられる。このように高温化傾向にある部
分は冷媒の蒸発が活発に行われるから冷却ジャケット壁
面(燃焼室壁面)に冷媒が行きわたらなくなり易く、気
化潜熱による冷却効果が劣るため、この部分に液相冷媒
を集中的に供給するのである。
還流ポンプ43は、内燃機関1の吸気通路46に介装し
たスロットル弁47が所定値基)に開いたときにオンと
なるスロットルスイッチ48により常開のリレー49を
閉成し、励磁される電動ポンプである。
従って還流ポンプ43は機関が所定値以上の出力を出す
領域で回転駆動される。
上記のように構成された冷却装置の基本的な冷却メカニ
ズムを説明すると、通常運転中冷却ジャケット2内には
所定レベルつまり第1液面センサ32の設定レベルまで
液相冷媒が貯留されているのであるが、この液相冷媒は
、機関の燃焼熱によって加熱されると、そのときの系内
の圧力に応じた沸点に達したところで沸騰を開始し、気
化潜熱を奪って蒸発気化する。このとき、冷媒は冷却ジ
ャケット2内の高温部で特に活発に沸騰して多量の熱を
奪うので、燃焼室近傍など通常高温化し易いヒートスポ
ット部位も均一な温度に保たれ、つまり温度差の少ない
効果的な冷却を行えることになる。
そして、冷却ジャケット2内で発生した冷媒蒸気は、気
相冷媒通路9a、9bを介してコンデンサ3に導かれ、
ここで外気との熱交換により冷却されて凝縮液化する。
コンデンサ3においては、高温蒸気と外気との間で良好
な熱交換が行われ、凝縮潜熱を放出して、通常の水冷式
冷却装置のラジェータに比較し遥かに放熱効率が優れた
ものとなる。
液化した冷媒は、コンデンサ3下部のロアタンク13に
一時貯留されると共に、ここから冷媒供給ポンプ4によ
って、冷却ジャケット2内の液面を第1 i面センサ3
2でモニターしつつ所定レベル以上に保つように再び冷
却ジャケット2へ循環供給される。かかる冷媒循環サイ
クルは第1電磁弁27を閉、第2電磁弁25をB位置、
第3電磁弁24を閉として冷媒供給ポンプ4の作動によ
り行われる。
このように、基本的には空気を除去した密閉循環回路内
に所定量の冷媒が封入され、この冷媒が沸騰・凝縮のサ
イクルを繰り返しつつ循環して、効率の良い沸騰冷却が
行われる。
一方、循環系外に設けられたリザーバクンク21には、
循環回路内全体を十分に満水にし得る量の予備液相冷媒
が貯留されるように′なっており、始動時に第1電磁弁
27を開、第2電磁弁25を流路A位置、第3電磁弁2
4を閉として冷媒供給ポンプ4を作動することにより、
予備液相冷媒を一旦循環回路内に導入して空気排出通路
26から空気を排出し、余剰冷媒をリザーバタンク21
に戻して系外への空気抜きを行う。
そして空気排出が完了した時点で第1電磁弁27を閉じ
、機関の運転により、冷媒が設定温度に達するのを待つ
。所定温度以上になって冷却ジャケット2内の液相冷媒
が沸騰すると蒸気圧により空気排出通路26から余剰の
液相冷媒がリザーバタンク21に押し出されて、上述し
た封入冷媒量を所定量に規定し通常運転を行う。
運転中は冷却ジャケット2及びロアタンク13内の冷媒
液面が所定レベルに保たれるよう第1及び第2液面セン
サ32.34がモニターしつつ制御装置31が冷媒供給
ポンプ4及び第2.第3電磁弁25゜24を作動して制
御する。冷却ジャケット2内の液面レベルが所定値より
低下した場合は、冷媒供給ポンプ4を駆動してロアタン
ク13内の冷媒を冷却ジャケット2内に補給し、ロアタ
ンク13内の液面レベルが設定値より低下した場合は、
第3電磁弁24を閉じて蒸気の系外排出を防止しつつ冷
却ジャケット2から蒸発される気相冷媒がコンデンサ3
内で凝縮しロアタンク13内に貯留されるのを待つ。
冷却ジャケット2及びロアタンク13の液面が共に設定
値より上昇した場合には第3電磁弁24を開いてロアタ
ンク13から系外のりザーバタンク21へ余剰液相冷媒
を排出する。このときの循環系内は正圧である。
尚走行風等を受けて系内が適冷になり負圧状態になると
、負圧スイッチ35がこれを検出して第3電磁弁24を
開き、圧力差により逆にリザーバタンク21から液相冷
媒をロアタンク13内に導入し、コンデンサ3の放熱面
積を狭める制御が行われて放熱効率を低下させ、系内圧
力を回復する。
制御装置31は、冷媒温度を検出する温度センサ33と
、機関回転速度、アクセルペダル開度、燃料供給量等を
検出する図示しない各センサからの信号に基づいて、前
記冷却ファン14゛を駆動制御し、機関の冷却温度を運
転条件に応じて最適値に設定する。
つまり、冷却系内は閉回路となっているため、系内の圧
力を変化させると冷媒の沸点を上下変化させることがで
きるが、この圧力は冷媒の温度制御により可能となる。
例えば機関の発熱量が比較的少ない低負荷時には、冷却
ファン14の風量を減らしてコンデンサ3での放熱、凝
縮をある程度抑制し、冷却系内の圧力を大気圧以上に高
めることにより、冷媒の沸点を高める。これにより、機
関の冷媒温度を高めに維持して冷却損失の軽減を図る。
これに対して、エンジンの発熱量が多い高負荷時には、
冷却ファン14の風量を増やしてコンデンサ3での放熱
、凝縮を促進する。すると系内の圧力が大気圧以下とな
り冷媒の沸点が下げられる。
このようにして機関の冷媒温度を低めに保ち、良好な冷
却状態を確保する。
キーオフ時は循環系内の温度が所定値に低下するまでは
前記した冷媒液面制御等を行うが、所定値以下に達する
と電源を切って制御を停止する。
尚、上記装置では、少量の冷却液でエンジンの冷却を行
えるから、冷却ジャケット2は勿論、コンデンサ3、冷
媒供給ポンプ4等も小さくてすみ、冷却系の小型軽量化
を図れる。また、エンジンの暖機時間を短縮することが
可能になると共に、コンデンサ3での放熱効率が良好に
なることから、冷却ファン14の駆動動力を低減でき、
騒音ならびに燃費の改善が図れるという利点がある。
ところで冷却ジャケット2から送り出される蒸気(気相
冷媒)は、冷媒沸騰が激しくなると、冷却ジャケット2
内の気相空間が小さいため、気液混交の状態で気相冷媒
通路9aに流れ易く、これがそのままコンデンサ3に導
かれると液相冷媒が単に顕熱を利用した放熱であるので
放熱効率が悪くなる。このとき気液分離装置10におい
て気液混交冷媒がパンフルプレー)10aに衝突して液
相冷媒を分離タンク底部に落下貯留し、気相冷媒のみが
コンデンサ3に導かれるため、放熱効率の低下を招かな
い。
特にスロットル弁47が所定開度以上の高出力運転領域
に入ると冷却ジャケット2内における冷媒の沸騰が著し
くなり、液相冷媒の持ち出しが激しくなると共に、気相
冷媒通路9a、9bを流れる冷媒流速が速くなり、気液
分離装置IOで一旦分離された液相冷媒が流速に引かれ
て下流の気相冷媒通路9bに引き込まれ、結局気液分離
が困難になる傾向となる。このときスロットルスイッチ
48が閉成しリレー49を閉じて還流ポンプ43を作動
させ、気液分離装置10内に貯留する液相冷媒を積極的
に吸引し、気液分離を確実に行う。そして分離した液相
冷媒をシリンダブロック5下部の蒸発率の低い即ち液相
率の高い冷媒と共に、冷媒ギヤラリ44、分岐通路45
を通じてシリンダヘッド6内のヒートスポット例えば燃
焼室壁の排気バルブシート付近に集中的に供給する。
その結果高出力運転時においても前記ヒートスポット部
表面は軟焼することなく絶えず冷媒が供給されるから、
核沸騰が維持されて気化潜熱による冷却作用が効率良く
行われるシリンダヘッド6内壁面温度の均一化が図れる
と共にコンデンサ3への液相冷媒の持ち出しが防止され
てコンデンサ3の放熱機能を充分発揮できコンデンサ3
の縮小化を図ることができる。
尚、気液分離装置10内の液相冷媒はヒートスポット部
に供給することは一例に過ぎず、冷却ジャケット2に戻
せばよいものである。このようにすると、分離した液相
冷媒は温度が高いため冷却ジャケット2内に還流した段
階で直ちに気化し易い状態にあり、これにより有効に気
化潜熱を利用できるのである。
還流ポンプ43の駆動領域は、コンデンサ3における要
求放熱量が馬力におおよそ比例すると考えられるので、
実施例の如くスロットル弁開度を検出するだけでな(機
関回転速度をもあわせて考慮すると非常に有効である。
上記実施例の如く高出力領域でのみ還流ポンプ43を作
動させる場合には、暖機運転時等において冷媒が冷却ジ
ャケット2内でむしろ溜まり水であった方が暖機が早期
になされるという利点を温存することができる。
第2図には第2の実施例を示す。このものは先の実施例
にお′いて還流ポンプ43を消費電力の少ない電動ポン
プとしたのに対し、機関駆動による還流ポンプ43Aを
採用している。即ち機関のクランクシャフトに連動させ
機関回転速度に応じて回転駆動されるようにしたもので
、還流冷媒量は機関回転速度に対応するものである。
このものによると冷却ジャケット2内で沸騰率が大きい
機関高速回転領域で気液分離装置10の気液分離効果が
向上する。尚分岐通路45から冷媒をホントスポットに
向は導く最低還流量は、例えば1500 rpmの登板
時等の燃焼室壁発熱量に対応させるのが望ましく、また
低負荷領域は気液分離装置10における気液分離効果も
よくまた燃焼室壁の発熱量も小さいため、クランシャフ
トと還流ポンプ43Aとの間に電磁フランチ等を介装し
て低負荷時にこれを切断し、この領域で還流ポンプ43
Aの駆動を行わないようにすることも効果的である。
第4図に示す第3の実施例は、還流ポンプ43の駆動制
御を、制御装置31に連動させ、冷媒循環系が第1.第
3電磁弁27.24を閉じ第2電磁弁25をB位置にセ
ットして通常運転に入る閉回路構成(クローズドモード
)になった時にリレー51がオンとなり還流ポンプ43
が回転駆動されるようにしたものである。即ち暖機等を
終了し熱的に厳しい条件を沸騰冷却するというクローズ
ドモードに適応させて還流ポンプ43を駆動するように
している。
向上記各実施例における還流ポンプ43.43Aの回転
駆動は冷媒供給ポンプ4の作動には何ら悪影響を及ぼさ
ないものである。
〈発明の効果〉 以上述べたように本発明に係る内燃機関の沸騰冷却装置
においては、冷却ジャケットがらコンデンサに至る気相
冷媒通路の途中に気液分離装置を設けると共に、気液分
離装置に滞留する分離液相冷媒を還流ポンプにより冷却
ジャケット内に強制的に還流するようにしたので、液相
冷媒が気液分離装置により効果的に分離され、還流ポン
プで強制的に吸引される。このため機関が高速高負荷運
転状態であってもコンデンサには気相冷媒のみが導かれ
ることとなり、放熱効果が向上してコンデンサ容量を小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略構成図、第2図及
び第3図は夫々本発明の他の実施例を示す要部断面図で
ある。 1・・・内燃機関  2・・・冷却ジャケット  3・
・・コンデンサ  4川冷媒供給ポンプ  9a、9b
・・・気相冷媒通路  lO・・・気液分離装置  4
1・・・還流通路  43.43A・・・還流ポンプ 
 44・・・冷媒ギヤラリ  45・・・分岐通路 特許出願人  日産自動車株式会社 代理人 弁理士 笹 島  冨二雄 第3図 −76一

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定量の液相冷媒が満たされる内燃機関の冷却ジ
    ャケットと、気相冷媒凝縮用のコンデンサと、液相冷媒
    循環用の冷媒供給ポンプと、を介装した冷媒循環回路を
    備え、冷却ジャケット内で吸熱し蒸発した気相冷媒の潜
    熱をコンデンサにおいて放熱する内燃機関の沸騰冷却装
    置において、 前記冷却ジャケットとコンデンサとを接続する冷媒循環
    回路の気相冷媒通路に気液分離装置を介装し、該気液分
    離装置に滞留する液相冷媒を還流ポンプを備えた還流通
    路を介して前記冷却ジャケットに還流させる分離液相冷
    媒の還流装置を設けたことを特徴とする内燃機関の沸騰
    冷却装置。
  2. (2)分離液相冷媒の還流装置は、その還流通路を、高
    熱化傾向にあるシリンダヘッド内冷却ジャケット内壁部
    に向けて前記冷却ジャケット内に開口したことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の内燃機関の沸騰冷却
    装置。
  3. (3)還流ポンプは機関運転状態に応じて作動される構
    成であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の内燃機関の沸騰冷却装置。
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