JPS6139147Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6139147Y2 JPS6139147Y2 JP10032881U JP10032881U JPS6139147Y2 JP S6139147 Y2 JPS6139147 Y2 JP S6139147Y2 JP 10032881 U JP10032881 U JP 10032881U JP 10032881 U JP10032881 U JP 10032881U JP S6139147 Y2 JPS6139147 Y2 JP S6139147Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- steel pipe
- ceramic
- stem
- journal
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- Expired
Links
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Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
本考案は、内燃機関動弁系におけるカムシヤフ
トに係り、詳しくは複雑な加工製造を単体の分割
製造として簡素化し、かつカム及びジヤーナル部
を耐摩耗性に強いセラミツクを使用して高回転、
高出力化に適合したセラミツクを用いた分割型カ
ムシヤフトに関するものである。 従来、カムシヤフトは鋳造により製造され高度
な技術を要する機械加工によつてカム研摩仕上げ
を行つて高い加工費を必要とし、更に鋳物の材質
では最近の高回転、高出力化の内燃機関の傾向で
は耐摩耗性に問題があつた。 本考案は以上の問題に対処し、分割カムシヤフ
トに構成して、特に高圧、高摩擦のかかるカム及
びジヤーナル部を耐摩耗性に優れたセラミツクを
適用して、これらの組み付けも容易に確実に位置
合せ出来ることを目的として成されたものであ
り、その要旨はカムシヤフト１１のステム１は鋼
棒にて構成し、他方カム３及びジヤーナル２はセ
ラミツクにより一個単位で構成しかつ該カム３及
びジヤーナル２には組付け用の孔を設け、また鋼
製パイプ４には位置決め及び回転止め機構を設置
して、上記ステム１にカム３、鋼製パイプ４、ジ
ヤーナル２を溶接またはねじ締めにより結合一体
化せしめたことを特徴とするものである。 上記カム３及びジヤーナル２はAl2O3，Si3N4，
SiC，ZrO2材質のいずれのセラミツクでも適用出
来、耐摩耗性の摺動材として従来金属より優れた
結果を示した。 以下、本考案の実施例により詳細に説明する。
第１図はセラミツクを用いた分割型カムシヤフト
１１の側面半断面図であり、鋼製ステム１にセラ
ミツク製ジヤーナル２と鋼製パイプ４、セラミツ
ク製カム３を締付けナツト５で結合一体化したも
のである。第２図はセラミツク製カムの平面Ａ図
とその側面Ｂ図であり、両端面部にテーパ面６を
形成して、第４図の鋼製パイプの平面Ａ図とその
側面Ｂ図及びＣ図の片端面部に設けたテーパ面７
と嵌合することによりセラミツク製カムに集中応
力が加わらない状態での位置決めを可能とし、か
つ鋼製パイプの片端面テーパ面７と７ａの回転位
置をずらすことにより全体のカム角度を一定角度
に位置決め可能としたものである。 また、第３図、第５図は別の実施例を示したも
ので、第３図はセラミツク製カムの平面Ａ図とそ
の側面Ｂ図であり、カムの両端面に凹部の噛合せ
部９を数個設置し、第５図の鋼製パイプの平面Ａ
図とその側面Ｂ図の短端面に設置した凸部の噛合
せ部１０に両者を嵌合させることにより全体のカ
ム角度を一定に保つ様に位置決め可能としたもの
である。 上記のテーパ又は噛合凸凹部を介して組付けた
カム、鋼製パイプ及びジヤーナルは締付用トツト
５にてステムに対する軸方向位置を固定し鋼製パ
イプに設けた溶接用小孔８により鋼製パイプ４と
ステム１を溶接することにより、ステム１に対す
るカム３、鋼製パイプ４及びジヤーナル２の回転
止めを行い、同時に全部品を結合一体化してカム
シヤフト１１とした。なお、鋼製パイプ４とステ
ム１とはいずれも金属であるので、溶接に代えて
ねじ締めとしてもよい。 また、セラミツク製ジヤーナルについても上記
セラミツク製カムと同様にテーパ面或いは噛合用
凹部を設置することによりカムと同一の組付けと
することが出来た。 以上の記述した方法でカムとその相手のロツカ
ーアームをAl2O3，Si3N4，SiC，ZrO2の各材質の
セラミツクで作成して組付け、エンジン実装テス
トを行つて摩耗量及び摺動材としての評価を下記
第１表に示す。
トに係り、詳しくは複雑な加工製造を単体の分割
製造として簡素化し、かつカム及びジヤーナル部
を耐摩耗性に強いセラミツクを使用して高回転、
高出力化に適合したセラミツクを用いた分割型カ
ムシヤフトに関するものである。 従来、カムシヤフトは鋳造により製造され高度
な技術を要する機械加工によつてカム研摩仕上げ
を行つて高い加工費を必要とし、更に鋳物の材質
では最近の高回転、高出力化の内燃機関の傾向で
は耐摩耗性に問題があつた。 本考案は以上の問題に対処し、分割カムシヤフ
トに構成して、特に高圧、高摩擦のかかるカム及
びジヤーナル部を耐摩耗性に優れたセラミツクを
適用して、これらの組み付けも容易に確実に位置
合せ出来ることを目的として成されたものであ
り、その要旨はカムシヤフト１１のステム１は鋼
棒にて構成し、他方カム３及びジヤーナル２はセ
ラミツクにより一個単位で構成しかつ該カム３及
びジヤーナル２には組付け用の孔を設け、また鋼
製パイプ４には位置決め及び回転止め機構を設置
して、上記ステム１にカム３、鋼製パイプ４、ジ
ヤーナル２を溶接またはねじ締めにより結合一体
化せしめたことを特徴とするものである。 上記カム３及びジヤーナル２はAl2O3，Si3N4，
SiC，ZrO2材質のいずれのセラミツクでも適用出
来、耐摩耗性の摺動材として従来金属より優れた
結果を示した。 以下、本考案の実施例により詳細に説明する。
第１図はセラミツクを用いた分割型カムシヤフト
１１の側面半断面図であり、鋼製ステム１にセラ
ミツク製ジヤーナル２と鋼製パイプ４、セラミツ
ク製カム３を締付けナツト５で結合一体化したも
のである。第２図はセラミツク製カムの平面Ａ図
とその側面Ｂ図であり、両端面部にテーパ面６を
形成して、第４図の鋼製パイプの平面Ａ図とその
側面Ｂ図及びＣ図の片端面部に設けたテーパ面７
と嵌合することによりセラミツク製カムに集中応
力が加わらない状態での位置決めを可能とし、か
つ鋼製パイプの片端面テーパ面７と７ａの回転位
置をずらすことにより全体のカム角度を一定角度
に位置決め可能としたものである。 また、第３図、第５図は別の実施例を示したも
ので、第３図はセラミツク製カムの平面Ａ図とそ
の側面Ｂ図であり、カムの両端面に凹部の噛合せ
部９を数個設置し、第５図の鋼製パイプの平面Ａ
図とその側面Ｂ図の短端面に設置した凸部の噛合
せ部１０に両者を嵌合させることにより全体のカ
ム角度を一定に保つ様に位置決め可能としたもの
である。 上記のテーパ又は噛合凸凹部を介して組付けた
カム、鋼製パイプ及びジヤーナルは締付用トツト
５にてステムに対する軸方向位置を固定し鋼製パ
イプに設けた溶接用小孔８により鋼製パイプ４と
ステム１を溶接することにより、ステム１に対す
るカム３、鋼製パイプ４及びジヤーナル２の回転
止めを行い、同時に全部品を結合一体化してカム
シヤフト１１とした。なお、鋼製パイプ４とステ
ム１とはいずれも金属であるので、溶接に代えて
ねじ締めとしてもよい。 また、セラミツク製ジヤーナルについても上記
セラミツク製カムと同様にテーパ面或いは噛合用
凹部を設置することによりカムと同一の組付けと
することが出来た。 以上の記述した方法でカムとその相手のロツカ
ーアームをAl2O3，Si3N4，SiC，ZrO2の各材質の
セラミツクで作成して組付け、エンジン実装テス
トを行つて摩耗量及び摺動材としての評価を下記
第１表に示す。
【表】
テスト条件
回転数はカムシヤフトにて400rpmで200時間連
続回転後の結果であり、温度は70℃の油温にてオ
イル潤滑にて行つた。 摩耗量は表面形状測定器にて測定した。 以上述べた如く本考案のセラミツクを用いた分
割型カムシヤフトは従来のものに比較して、耐摩
耗性に優れ、かつ組付け嵌合部のテーパ及び噛合
凸凹部の設置によりセラミツク製カムへの集中応
力が加わらないために耐久性も大巾に向上し、高
回転、高出力化に適合したものである。
続回転後の結果であり、温度は70℃の油温にてオ
イル潤滑にて行つた。 摩耗量は表面形状測定器にて測定した。 以上述べた如く本考案のセラミツクを用いた分
割型カムシヤフトは従来のものに比較して、耐摩
耗性に優れ、かつ組付け嵌合部のテーパ及び噛合
凸凹部の設置によりセラミツク製カムへの集中応
力が加わらないために耐久性も大巾に向上し、高
回転、高出力化に適合したものである。
第１図は本考案実施例のセラミツクを用いた分
割型カムシヤフトの側面半断面図、第２図はセラ
ミツク製カムの平面Ａ図とその側面Ｂ図、第３図
はセラミツク製カムの別の実施例で平面Ａ図と側
面Ｂ図、第４図は鋼製パイプの平面Ａ図とその側
面Ｂ図とＣ図、第５図は別の鋼製パイプの平面Ａ
図と側面Ｂ図である。
割型カムシヤフトの側面半断面図、第２図はセラ
ミツク製カムの平面Ａ図とその側面Ｂ図、第３図
はセラミツク製カムの別の実施例で平面Ａ図と側
面Ｂ図、第４図は鋼製パイプの平面Ａ図とその側
面Ｂ図とＣ図、第５図は別の鋼製パイプの平面Ａ
図と側面Ｂ図である。
Claims (1)
- 複数のカム及びジヤーナルをステムに貫通して
組み付けてなるカムシヤフトにおいて、カム及び
ジヤーナルのみセラミツクにより一個単位で構成
し、隣接するカム間又はカムとジヤーナルとの間
に鋼製パイプを介在させ、該カム及びジヤーナル
と鋼製パイプとの接触面をステムに対して傾斜す
るテーパー面又は相互に噛み合う凹凸面とするこ
とによりカムを位置決めし、更に鋼製パイプをス
テムに溶接又はねじ締め結合することにより、ス
テムに対するカム、ジヤーナル及び鋼製パイプの
回転を止め、一体化したことを特徴とするセラミ
ツクを用いた分割型カムシヤフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10032881U JPS586037U (ja) | 1981-07-06 | 1981-07-06 | セラミツクを用いた分割型カムシヤフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10032881U JPS586037U (ja) | 1981-07-06 | 1981-07-06 | セラミツクを用いた分割型カムシヤフト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS586037U JPS586037U (ja) | 1983-01-14 |
| JPS6139147Y2 true JPS6139147Y2 (ja) | 1986-11-11 |
Family
ID=29895023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10032881U Granted JPS586037U (ja) | 1981-07-06 | 1981-07-06 | セラミツクを用いた分割型カムシヤフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS586037U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54143615U (ja) * | 1978-03-29 | 1979-10-05 |
-
1981
- 1981-07-06 JP JP10032881U patent/JPS586037U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS586037U (ja) | 1983-01-14 |
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