JPS6137378Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、材料を細かく刻んでタマネギのみじ
ん切り等を作つたり、材料をすりおろしてダイコ
ンおろし等を作つたりすることができる一般家庭
用の調理機に関するものである。

（従来例の構成とその問題点） 従来のこの種の調理機は、第１図に示すように
構成されている。第１図において、１は本体、２
は容器、３は容器蓋、３ａは容器蓋の一部に設け
られた突起、４はナイフカツター、５は安全スイ
ツチであり、この種の調理機では、容器２内でナ
イフカツター４が回転している際に容器蓋３が開
くと非常に危険であるので、容器２は本体１の所
定の位置に嵌め、所定の角度だけ回動させること
により本体１に固定されるように形成され、また
容器蓋３も同様にして容器２に固定されるように
形成されている。そして、上記のように容器２と
容器蓋３を本体１に取り付けると、容器蓋３の突
起３ａが本体１内に配置された安全スイツチ５を
押圧し、動作禁止状態を解除して図示せぬ他のス
イツチにより動作可能な状態になるように構成さ
れている。しかしながら、このような従来例で
は、構成が複雑になるとともに、容器２および容
器蓋３の取り付けが煩雑であつた。

そこで従来、容器２および容器蓋３の取り付け
が容易な調理機として第２図に示すような調理機
が提案されていた。なお、第２図において第１図
と同一機能のものには同一符号を付してある。本
従来例では、本体１と容器２、容器２と容器蓋３
とをそれぞれ固定する必要がなく、本体１上に容
器２を載せ、さらにその上に容器蓋３を載せて上
方から押圧すると、容器蓋３の一部に設けられた
突起３ｂが本体１内に配置されたスイツチ６をオ
ンにして調理機が動作するように構成されてい
る。しかし、本従来例の場合、時間のかかる調理
の際に使用者が容器蓋３を長時間押し続けなけれ
ばならず、使用者の手に負担がかかる等の欠点が
あつた。

（考案の目的） 本考案は、上記従来例の欠点に鑑みてなされた
もので、使い勝手のよい調理機を提供するもので
ある。

（考案の構成） 上記目的を達成するために、本考案は、本体と
回転するカツター部材を内蔵した容器と容器蓋と
を有し、容器蓋が押圧されることによりオン状態
となるようなスイツチ手段を具えた調理機に、こ
の本体側にスライド自在な引つ掛けツメを設け、
且つ、容器側に引つ掛けツメを挿入係止するため
の切り欠き部を設けて、容器蓋を押圧した状態の
まま本体に係止できるようにしたものである。

（実施例の説明） 以下、図面により本考案の実施例を詳細に説明
する。

第３図は、本考案の一実施例の構成を示す図で
ある。第３図において、７は電動機８を内蔵し、
この電動機８から減速機構を介して回転が伝えら
れる主軸９が上面に突出した本体で、第４図に示
すように、上面の一部から上方に突出した突出部
７ａを有し、この突出部７ａの上端部にスライド
自由な引つ掛けツメ１０が設けられている。１１
は本体７上に載置された容器で、その底面中央を
主軸９が貫通している。１２は容器１１内に配置
されたナイフカツターで、主軸９に着脱自在に嵌
合している。１３は容器１１上に載置されて容器
１１の開口部を覆うとともに、本体７の突出部７
ａに対応する位置に張り出し部１３ａを有する容
器蓋で、第５図に示すように、張り出し部１３ａ
には、突出部７ａの引つ掛けツメ１０が挿入され
る切り欠き部１４が設けられ、またその下面には
突起１５が設けられている。一方、本体７の突出
部７ａの内部には、第６図に示すように、張り出
し部１３ａの突起１５により押圧されて移動する
スイツチ動作板１６と、このスイツチ動作板１６
の移動によりオンまたはオフとなるスイツチ１７
とが設けられている。

次に、本実施例の動作を説明する。まず、本体
７上に載置した容器１１内にナイフカツター１２
を装着し、材料を入れて容器蓋１３を被せ、容器
蓋１３を上方から手で押すと、張り出し部１３ａ
の突起１５が突出部７ａ内のスイツチ動作板１６
を押し下げ、スイツチ１７がオンとなつて電動機
８に通電が開始される。このため、電動機８が始
動してその回転が減速機構を介して主軸９に伝わ
り、ナイフカツター１２が回転して容器１１内の
材料の切削および紛砕等の調理が行なわれる。そ
して、調理が終了した時には、容器蓋１３から手
を離すとスイツチ１７がオフとなつて電動機８が
停止する。また、時間のかかる調理を行なう場合
には、容器蓋１３を手で押さえた状態で張り出し
部１３ａの切り欠き部１４を貫通した突出部７ａ
の引つ掛けツメ１０を第６図において右方向にス
ライドさせ、張り出し部１３ａの上面に引つ掛け
ツメ１０を引つ掛けることにより、容器蓋１３は
本体７の突出部７ａに係止されて上がらなくな
り、スイツチ１７がオンのままとなつて使用者が
手を離しても連続運転が可能となる。なお、調理
が終了した時には、引つ掛けツメ１０を逆方向に
スライドさせることにより容器蓋１３の係止が外
れ、容器蓋１３が上がつてスイツチ１７がオフに
なる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案は、容器蓋を押す
ことによりスイツチがオンとなつてカツター部材
が回転する調理機に、本体側にスライド自在な引
つ掛けツメを設け、容器蓋側にこの引つ掛けツメ
を挿入係止するための切り欠き部を設けて、手を
離した状態でも容器蓋を押圧した状態で本体に係
止することができるようにしたことにより、短時
間の調理の際には容器蓋を手で押して動作させ、
長時間の調理の際には引つ掛けツメを用いて連続
運転させることができるので、使用者の手に負担
がかからなくなり、簡単な構成で使いやすさが著
しく向上する等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の調理機の縦断面図、第２図
は、従来の他の調理機の縦断面図、第３図は、本
考案の一実施例の縦断面図、第４図は、本考案の
一実施例の本体の斜視図、第５図は、本考案の一
実施例の容器蓋の斜視図、第６図は、本考案の一
実施例のスイツチ部分の構成を示す図である。 ７……本体、７ａ……突出部、１０……引つ掛
けツメ、１１……容器、１２……ナイフカツタ
ー、１３……容器蓋、１３ａ……張り出し部、１
４……切り欠き部、１７……スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に突出した突出部を有する本体と、前記本
   体上に載置され、回転するカツター部材を内蔵し
   た容器と、前記容器の開口部を覆うとともに前記
   本体の突出部に対応する位置に張り出し部を有す
   る容器蓋と、前記容器蓋が押圧されることにより
   オンとなつて前記カツター部材の駆動源に通電を
   行なうスイツチ手段と、前記本体の突出部の上端
   部にスライド自在に設けられた引つ掛けツメが前
   記容器蓋の張り出し部に設けられた切り欠き部に
   挿入係止されることにより前記スイツチ手段をオ
   ン状態のまま保持するロツク手段とを具備するこ
   とを特徴とする調理機。