JPS613625A - 型鍛造用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、大形品の精密な鍛造に使用される型鍛造用金
型に関する。

（従来の技術） 型鍛造は、鋼材、アルミニウム材等の鍛造可能な材料に
比較的複雑な形状と精密な寸法とを与え、かつ靭性を付
与するに適し、主として小形品に適用されていたが、従
来、鋳造によって成形されていた大形品にも、近時、型
鍛造が適用されるようになった。

型鍛造においては、成形品の形状、寸法と鍛造前のいわ
ゆる荒地の形状、寸法との関係が重要である。成形品を
所定の形状に成形し、かつ成形品に靭性等の鍛造効果を
与えるためには、荒地に若干の余肉が必要である。従来
、荒地の余肉は上金型と下金型との合せ目に設けたフラ
ッシュ部及びガツタ部に流出させて、いわゆるばシとし
て成形後に切断していた。

（発明が解決しようとする問題点） 大形鍛造品においても、寸法精度の向上が厳しく要求さ
れ、かつ仕上鍛造時の荷重負荷を軽減して、寸法精度の
向上を計るためには、荒地の余肉を極力減少して形状、
寸法を成形品に近づけることが必要である。しかし、鍛
造に最適の形状、寸法の荒地を安価、かつ生産性良く製
作することは困難であり、又、鍛造効果を与えるために
は若干の余肉を必要とする。そして、大形鍛造品の荒地
の余肉を従来の上金型と下金型との合せ目に設けたフラ
ッシュ部及びガッタ部のみに流出させることは、鍛造時
の材料流れの抵抗が大きくなシ、大型鍛造設備を必要と
し、かつ複軸な成形品の形状及び寸法精度の確保が困難
となるばかりでなく、消費エネルギーを増加し、金型寿
命が短くなシ、更には騒音、振動の公害問題も生じてい
る。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであシ
、型鍛造用金型において荒地の余肉の流出部を上金型と
下金型との合せ目以外に、少くとも一方の金型に設け、
かつ該流出部の型彫シ面への開口を所定荷重にて閉塞す
る閉塞機構を具えた型鍛造用金型とするものである。

（作　用） 荒地の余肉の流出部を金型の合せ目以外にも設けること
によって、仕上鍛造時に、小形鍛造品と比較して多量の
余肉の金型内の流れを円滑にして、余肉をフラッシュ部
、ガッタ部及び流出部に収容する。

（実施例） 本発明に係る型鍛造用金型の実施例を第１図〜３図に基
づいて説明する。

１は上金型、１ａは型彫り面、２は下金型、２ａは型彫
り面、ａ　、　ａ’Ｈ余肉の流出に抵抗を与えるフラッ
シュ部、４，４′は余肉を溜めるガツタ部である。５は
下金型に設けたシリンダ部であシ、型彫り面２ａに開口
して余肉の流出部となる小径部５ａとこれに段部５ｂを
介して接続する大径部５ｃとニジなっている。６はピス
トンであシ、小径部６ａと大径部６ｂとよシな９、小径
部６＆社シリンダ部の小径部５＆に、大径部６ｂはシリ
ンダ部の大径部５ｃにそれぞれ摺動自在に嵌合Ｌ、ピス
トン６の最大突出時には大径部６ｂの止環状面がシリン
ダ部の段部５ｂに係止し、小径部６ａの先端面は下金型
の型彫シ面２ａと同一面を形成している（第１図参照）
。７は所定荷重を与えられてピストン６を型彫シ面２ａ
に付勢するばねであり、皿はね又は圧縮コイルばねであ
る。８はシリンダ部の大径部５Ｃの一端に螺着してばね
７に所定荷重を与えるための止めねじである。余肉の流
出部となるシリンダの小径部５ａの開口を閉塞する閉塞
機構は、ばね７で付勢されるピストン６で構成されてい
る。

そして、ばね７の初期荷重は、荒地が型彫シ面１ａ、２
ａに全面接触し、かつ成形品Ａ内部の空隙が完全に無く
なシ、荒地の余肉の流出部が、フラッシュ部３．３’、
、ガツタ部４．４′となった時のピストンの小径部６ａ
の先端面に掛かる圧力に対応するものとし、この値は、
一般に鍛造温度での材料の変形抵抗値にぎストンの小径
部６ａの断面積を乗じた値の１．０〜３．０倍で。

よいが、型彫シ面の形状とその表面状態によって異なる
。

又、ぎストンの小径部６ａの断面積はピストン６のスト
ロークにも関係するが、該小径部６ａの直径をＤとし、
ストロークｔｌ−０，７Ｘ　Ｄ程度に設定した場合には
、その体積が成形品Ａの１％〜２％程度となるように設
定するのが好ましい。

このような型鍛造用金型を用いて、荒地を型鍛造すれば
、荒地の余肉の一部はフラッシュ部３．３′を経てガツ
タ部４，４′へ流出するとともに、鍛造の初期において
は、ぎストンの小径部６ＩＬの先端面はばね７の初期荷
重にて型彫り面２ａに位置して荒地を型彫シ面１ｍ、２
ａに沿わさせ、仕上鍛造時においては荒地の余肉の両金
型１，２内の流れの抵抗を従来よシも著しく低減させて
、余肉はばね７を圧縮して流出部であるシリンダ部の小
型部５ａに流出する（第２図参照）。

第３図には、閉塞機構の他の構造例を示す。

これはピストンの付勢に油圧を用いたものであをシリン
ダ５内に導入してピストン６をばねの反撥力に替えて付
勢する。この構造例では、流出部の開口を所定荷重にて
閉塞する閉塞機構は０油圧にて付勢されるピストン６に
て構成されており、ピストン６の付勢に大きな力を必要
とする場合に適する。

（発明の効果） 本発明になる型鍛造用金型は、上述のように構成されて
いるので、仕上鍛造時に荒地の余肉は、フラッシュ部、
ガツタ部の＃１か金型に設けた流出部に流出するので、
金型内での材料流れの抵抗が減少し、かつ比較的多量の
余肉を有する大形鍛造品においてもその余肉を充分に収
容することができる。従って、仕上鍛造時の鍛造圧力を
減少できて、特に大型鍛造設備を必要とせず、消費エネ
ルギーも減少し、複雑な成形品の形状及び寸法精度の確
保が容易になシ、又金型寿命も延長され、更には騒音、
振動も低減された。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る型鍛造用金型の断面図、第２図
は同型鍛造用金型の使用による鍛造完了時の状態を示す
断面図、第３図は他の閉塞機構を用いた本発明に係る型
鍛造用金型の断面図である。 １：上金型、１ａ：型彫り面、２：下金型、２ａ：型彫
り而、３．３’：フラッシュ部、４゜４′ニガツタ部、
５ニジリンダ部、５ａ：小径部　−（余肉の流出部）、
５ｂ：段部、５Ｃ：大径部、６：ピストン、６ａ：小径
部、６ｂ二二極径、７：ばね、８：止めねじ、８′：ゾ
ラグ、９：給排口。 代理人弁理士　　前　　１）　利　　之（ほか１名）第
１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、上金型と下金型とよりなる型鍛造用金型において、
   少くとも一方の金型に荒地の余肉の流出部を設け、かつ
   該流出部の型彫り面への開口を所定荷重にて閉塞する閉
   塞機構を設けたことを特徴とする型鍛造用金型。