JPS6135040Y2

JPS6135040Y2 -

Info

Publication number: JPS6135040Y2
Application number: JP11117681U
Authority: JP
Priority date: 1981-07-27
Filing date: 1981-07-27
Publication date: 1986-10-11
Also published as: JPS5816095U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はトウ状繊維束を円棒状に集束・成形
し、これを巻紙で包みタバコフイルタープラグを
製造するときに使用するガイド（通常トングと称
する）に関するものである。

近年タバコの喫煙による健康阻害の問題が大き
な社会問題となつてきており、健康阻害を起しに
くいタバコの開発が要望されている。この観点よ
り最も有効な方法としてフイルター付きタバコの
開発が鋭意進められ、現在市販されているタバコ
の大部分のものがこのフイルター付きタバコにな
つてきており、さらにこのフイルター付きタバコ
の大部分のものが捲縮ジアセテート繊維トウより
作られたタバコフイルタープラグを使用したもの
である。このようなトウ状繊維束をタバコフイル
タープラグに巻上げる場合、通常空気式又は機械
式あるいはこれらの併用によりトウ状繊維束を均
一に開繊し、開繊したトウ状繊維束に可塑剤や接
着剤を均一に添着させ、これをトングで円棒状に
集束・成形し、この外側に巻紙を供給し、糊剤で
シールする方法がとられる。近年タバコフイルタ
ープラグの製造速度が高速化されるに伴ない、ト
ングの前にエアージエツトが設置され、圧縮空気
の力でトウ状繊維束をトング内に押込む方法がと
られるようになつたが、トウ状繊維束をトング内
に押込んだ圧縮空気がトングより外に逃げるとき
に、トウ状繊維束の一部を共に外部に引き出し、
これが糊シール部にまではみ出し、プラグがパン
クして安定にタバコフイルタープラグを巻上げる
ことが困難になる。このためトングの前に円錐型
のガイドを設け、このガイドの中でトウ状繊維束
と該繊維束をガイドの中に送り込んだ圧縮空気を
分離し、該繊維束のみを集束しトングに送り込ん
だり、トングに空気抜き用の小孔を多数設けたり
するような方法がとられている。しかし前者では
多量のトウ状繊維束をトング内に押込むことが困
難であり、重量や通気抵抗などで表わされるタバ
コフイルタープラグの品質のバラツキが大きくな
る傾向があり、後者ではトングの入口近辺に圧縮
空気で吹飛ばされた可塑剤や接着剤が溜りをつく
り、これがタバコフイルタープラグに混入し、融
着個所が発生しやすくなる。

そこで本考案者等は、先に本発明者らが特開昭
55−135581号公報中で提案したタバコフイルター
用プラグを製造する為のフイルター用プラグ製造
装置のトングに示した第７図８のトングの改良と
して、圧縮空気をより効率的に排気し、かつ安定
して高品質、高性能のタバコフイルタープラグを
巻上げることのできるトングを開発することを目
的として検討し、第１図に示す如くトウ状繊維束
の入口Ｂ側に、トウ状繊維束の走行する方向を横
切つてスリツトを設けたことを特徴とするタバコ
フイルタープラグ製造用トングを使用することに
よつてこの目的を達成できることを見出し本考案
を完成した。

本考案の要旨とするところは、トウ状繊維束を
タバコフイルタープラグに巻上げるときに使用す
るタバコフイルタープラグ製造用トングにおい
て、トウ状繊維束の走行する方向を横切つてスリ
ツトを設けたことを特徴とするタバコフイルター
プラグ製造用トングにある。

本考案のスリツトを設けたトングを使用するこ
とにより、圧縮空気で吹飛ばされた可塑剤や接着
剤がスリツト部よりトング外に排出されるため
に、トング内面を伝つて入口部に溜りをつくるこ
とを防止することができ、これによりフイルター
に融着個所の発生を無くすることが可能となる。

本考案のトングは、第１図に示す如く、トウ状
繊維束の入口Ｂ側にトウ状繊維束の走行する方向
を横切つてスリツトが設けられていることを特徴
としている。本考案のトングに設けられたスリツ
トの形状は、単数であつても複数であつても良い
が、スリツトの巾は３mm以下であることが好まし
い。又スリツトはトウ状繊維束の走行する方向を
垂直に横切つても、ある角度をもつて横切つても
良いが、後者の場合は45゜以下であることが好ま
しい。スリツトは連続したものであつても断続的
に設けた長穴的形状のものであつても良いが、後
者の場合は、複数個のスリツトを千鳥状に配列し
たものの方がより好ましい。さらにスリツトを設
けた個所よりＡ側に複数個の小孔を設けることに
より、より効率的な排気が可能になる。

本考案のタバコフイルタープラグ製造用トング
を、特開昭55−135581号公報第７図８のトングの
代りに使用することにより、現在最も一般的に使
用されている捲縮ジアセテート繊維トウを、エア
ージエツトを使用して、該繊維がフイルタープラ
グの長さ方向にほぼ平行に配列されたプレーン型
タバコフイルタープラグに、安定して高品質に巻
上げることができると共に、特開昭55−135581号
公報に示すような新規構造のタバコフイルタープ
ラグをも効率良く、高品質・高繊維充填率で巻上
げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のタバコフイルタープラグ製造
用トングの一例の側面図、第２図は第１図のトン
グをＡ方向よりみたトング先端部の拡大図、第３
図は同じくＢ方向よりみたトングの入口先端部の
拡大図、第４図は第１図のＣ−Ｃ矢視断面の拡大
図を示したものである。１……トング本体、２……スリツト、３……空
気抜き用の小孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

トウ状繊維束をタバコフイルタープラグに巻上
げるときに使用するタバコフイルタープラグ製造
用トングにおいて、トウ状繊維束の走行する方向
を横切つてスリツトを設けたことを特徴とするタ
バコフイルタープラグ製造用トング。