JPS6133391Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス赤外線燃焼器の温度調節に関す
る。ガス器具の温度調節をするガス流量制御は、
コツクによる流量制御又はサーモスタツトバルブ
等により自動的にガス流量を絞る制御とガス供給
をON・OFFさせて温度調節する方法がある。

しかし、ガス赤外線燃焼器においては全一次空
気式のバーナにより、ある一定量以下にガス流量
を少なくすると燃焼に支障を生じ、温度調節をす
るのにガス流量を絞つて制御する方法は使えな
い。そこで電磁弁等を使つてガス供給のON・
OFFを行ない、その作動時間により温度調節を
する方法が考えられる。この場合従来のものにお
いては、コツクと温度調節は別の操作にて行なわ
れていた。本考案はこの操作を同一機構にて行な
う事により操作のしやすさを得るもので、以下図
面により本考案の一実施例を説明します。

コツク１の閉子２に繋がる軸に作動棒３を付
け、その先端に永久磁石４を設け、コツク操作に
より作動棒３が回動し、コツクの周囲に位置した
リードスイツチ５，６，７をそれぞれ作動させ
る。この際第４図で示した表示の“保温”位置に
操作ツマミ８を位置させた時から表示の“強”位
置までの間、閉子は常に全開となる構造である。
表示の“保温”、“弱”、“中”位置にてリードスイ
ツチ５，６，７を配し、制御回路１２にて電磁弁
９をON・OFFさせ、その作動時間により温度調
節を行なう。第５図のように表示の各位置にてガ
ス供給のON・OFFの時間比率を変えて温度調節
をする。表示の“強”位置では制御をせずインプ
ツトによる到達温度の設定となる。表示の
“中”、“弱”、“保温”では、それぞれ一定周期に
てONに作動している時間を少なくして用途に応
じた温度に調節する。このON・OFF時間の設定
は限時用コンデンサー等によつて行なう。

コツク１の操作により表示の“保温”位置にツ
マミ８を回動させた時、第２図に示すように閉子
２は全開となり、同時に作動棒３の永久磁石４が
リードスイツチ５に係る位置となる。これにより
制御回路１２にて“保温”に適した、ON・OFF
作動が行なわれる。同様の表示の、“弱”・“中”・
“強”にても閉子２は全開となり、それぞれ温度
に適するON・OFF制御が行なわれる。第３図は
表示の“強”位置にツマミ８を位置させた時の閉
子２と作動棒３の状態を示し、この場合作動棒３
はリードスイツチと係わらない位置となる。

尚、１１は常火パイロツトバーナで、表示の
“保温”から“強”位置のいずれに位置させても
自動点火によりバーナ１０に着火させ、ガス供給
のON・OFF制御による不都合を生じさせない。

このように本考案によるときは、コツク１によ
る点火及び燃焼操作と電気制御による温度調節を
同時に行なえ、操作が簡単であり、燃焼時の閉子
２は常に全開となつた状態となるようにして、ガ
ス赤外線燃焼方式の欠点であるガス量絞りでの燃
焼の不具合をさけ、最良の燃焼状態で所望の温度
調節が行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案よるコツクと制御機構の実施例
を示し、第２図・第３図は作動棒３と閉子２の関
係を示す略断面図、第４図はツマミと表示部を示
し、第５図は各表示によるON・OFF作動の状態
を示すグラフ図である。 １……コツク、２……閉子、３……作動棒、８
……ツマミ、９……電磁弁、１０……バーナ、１
１……常火パイロツトバーナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 閉止時以外は常に全開となるがガスコツクと、
   オン・オフ時間を調整する事によつてガス供給量
   を変化させる電磁弁とを全一次空気式ガスバーナ
   のガス流路に介在させると共に、上記電磁弁のオ
   ン・オフ時間を調整する切換用電気接点を該ガス
   コツクの開閉用軸と同軸に配設した事を特徴とす
   るガス赤外線燃焼器。