JPS6131186A - 揺動台装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、台をピッチングおよびローリング方向に変位
できるようにした揺動台装置に関するものである。

（従来技術〕 例えば、遊戯者が操縦環を操作することによってＣＲＴ
での表示画面を変化させ、さらに遊戯者が座っているシ
ートをその操縦操作に応じて傾けるようにしたフライト
シミュレータゲーム機においては、遊戯者が座っている
シートを様々な状態に傾けるための機構が必要となる。

このためには、例えば前記シートが固定されている台を
３個所で支持しておき、そのうちの１個所を空間的に固
定された支点とし、残りの２個所を作用点として前記支
点に対してそれぞれ上下動できるようにしておけば、前
後方向に台を傾けるピッチング方向の変位と、前後方向
を中心軸として台を傾けるローリング方向の変位、さら
にはこれらを組み合わせた変位を行うことができるよう
になる。

このように、台を揺動自在に支持する揺動台装置を構成
するためには、固定基板に支軸を植立し、その上端を球
軸受のような自在型の軸受を介して前記台に取り付けて
支点とし、さらに固定基板に支持されている２つの上下
動機構、例えば油圧シリンダ装置のピストンを、やはり
球軸受などを介して台に取り付け、これを作用点とすれ
ばよい。

しかしながら上記構成によれば、台がピッチング。

ローリングあるいはこれらが組み合わされた変位を行う
にしても、結局は、台は前記支点をとおる軸の回りに傾
くことになるため、前記上下動機構を固定基板に固定し
て植立することができない。

従って、上下動機構を固定基板に取り付ける際には、台
の様々な傾きに応じて、ある程度揺動できるように遊び
をもたせておくことが必要となる。

この結果、前記台に面内方向の外力、特に前記支軸を中
心とする回転方向の外力が加わったりすると、前記上下
動機構にもたせた遊びによって台がぐらつき、非常に不
安定である。

さらに、上述したフライトシミュレータゲーム機のみな
らず、例えば医療用に用いられる揺動ベッドなどにおい
ても、ピッチング、ローリング方向の変位のためには、
基本的に上述の機構が利用されるので、同様の欠点をも
っている。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の技術的背景に鑑みてなされたもので、
ピッチングおよびローリング方向の変位ができるように
された揺動台を、安定に支持できるようにした揺動台装
置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

上記目的の達成にあたり、本発明においては、互いに直
交する回動軸の回りに台を傾けるために上下動される２
つの支持手段と、前記回動軸が直交した位置において台
を支持する固定支軸とによって台を支持し、前記支持手
段のそれぞれを互いに前記回動軸の一方の軸方向に沿っ
て揺動自在にしたことを構成の特徴としている。

〔実施例の構成〕

本発明が適用されたフライトシミュレータゲーム機を示
す第２図において、基体部１に対して揺動される揺動台
２には、シート３が固定されている。揺動台２の前方に
は、操縦枠４．スロットルレバー５．ＣＲＴ６が設けら
れており、シート３に座った遊戯者は、ＣＲＴ６の表示
画面を観察しながら、操縦枠４．スロットルレバー５を
操作してゲームを行う。そして、ゲームの進行に応じて
、ＣＲＴ６の画面表示が変化すると共に、操縦枠４゜ス
ロットルレバー５の操作に応じて、揺動台２がピッチン
グ方向およびローリング方向に揺動される。

第１図および第３図に示すように、基体部１の外装カバ
ー１）内には、フレーム１２および台板１３を介して、
オイルタンク１４が強固に固定されている。このオイル
タンク１４の上面には、上端に球軸受１７の床受は部１
５が設けられた支軸１６が固定して植立されている。さ
らに、オイルタンク１４の上面には、取り付は部材を介
して、球軸受２０の球１８が固定されている。そして、
前記法１８は、油圧シリンダ装置２２の中間部に固定さ
れている床受は部２３内に嵌合しており、従って油圧シ
リンダ装置２２は、上記の球軸受２０により、オイルタ
ンク１４すなわち基体部１に対して全方向に自在に揺動
できるようになっている。また、前記油圧シリンダ装置
２２のピストン２４の上端には、球軸受２５の床受は部
２６が固定されている。そして、支軸１６およびピスト
ン２４のそれぞれの上端に固定された床受は部１５゜２
６には、揺動台２の底部に固定された球２７゜２８が転
勤自在に嵌合している。

前記支軸１６の中間部には、例えば溶接等によって、先
端がＵ字形にされた保持アーム３０が強固に固着されて
いる。この保持アーム３０の先端側には、その両側に形
成された穴３１から挿通されたボルト３３によって、油
圧シリンダ装置３２が前後方向にのみ揺動自在に支持さ
れている。なお、油圧シリンダ装置３２の外周に２本の
ピンを植設し、これを保持アーム３０の両側でピボット
支持するようにしてもよい。また、油圧シリンダ装置３
２のピストン３５の上端にも球軸受３６の床受は部３７
が固定されており、この床受は部３７には、揺動台２の
底部に固定された球３８が転勤自在に嵌合している。従
って、揺動台２は、支軸１６によって空間的に固定され
たＩ　ＩＩＩ所と、油圧シリンダ装置２２．３２によっ
て上下される２個所上により揺動自在に支持されている
。

揺動台２の平面における支持位置は、第４図にそれぞれ
の球軸受の配置位置で示したように、支軸１６の球軸受
１７と油圧シリンダ装置２２の球軸受２５とを結ぶ軸４
０と、前記球軸受１７と油圧シリンダ装置３２の球軸受
３６とを結ぶ軸４２とは直交している。そして揺動台２
は、これらの軸４０．４２を回動中心軸として回動され
る。なお、第４図において、球軸受３６を球軸受１７の
左側にもってきてもよい。また、第３図における符号４
４．４５は、それぞれ油圧ポンプ、油圧ポンプ駆動用モ
ータを示している。

前記油圧シリンダ装置２２．３２を作動させるための電
気回路および油圧回路は、例えば第５図のように構成さ
れている。第５図において、操縦桿４が回動操作あるい
は押し引き操作されると、それぞれの操作量は、例えば
ポテンショメータ等を介し、回転量検出回路４７．押し
引き量検出回路４８により電気信号として検出され、こ
の電気信号は演算処理部４９に入力される。演算処理部
４９は、前記回転量検出回路４７および押し引き量検出
回路４８のそれぞれからの電気信号に基づいて演算を行
い、サーボバルブ制御回路５０．５１を介して、サーボ
バルブ５２．５３の作動を制御する。

こうしてサーボバルブ５２．５３が作動されると、油圧
ポンプ４４による加圧オイルによって、フィルタ５４を
介して油圧シリンダ装置２２．３２が駆動され、ピスト
ン２４．３５が昇降動作されることになる。前述のよう
に、ピストン２４゜３５には、球軸受２５．３６を介し
て揺動台２が取り付けられているので、揺動台２はピス
トン２４．３５の昇降に応じて自在に傾けられるように
なる。

〔実施例の作用〕

上記の構成によれば、遊戯者がシート３に座ってゲーム
を行い、！！！縦桿４を操作すると、その操作に応じて
サーボバルブ５２．５３を介して、油圧シリンダ装置ｊ
２，３２が作動される。例えば操縦桿４が右方向に回動
操作されると、油圧シリンダ装置２２が作動されピスト
ン２４が上昇する。

この結果、揺動台２は、第６図中で実線で示した位置か
ら２点鎖線で示した位置に回動する。すなわち、揺動台
２は第４図で示した軸４２を中心にしてローリング（遊
戯者の左手側が上昇）することになる。この場合には、
第６図から明らかなように、油圧シリンダ装置２２は球
軸受２０により、揺動台２の傾き作動に従動して横方向
、すなわち第４図における軸４０に沿って揺動すること
になる。なお、このようなローリング変位のみの場合に
は、油圧シリンダ装置３２は全く作動する必要がない。

また、操縦桿４が手前に引かれると、油圧シリンダ装置
３２が作動され、ピストン３５が下降する。これにより
揺動台２は、第４図における軸４０を回動軸として、後
方が下降されるピッチング変位を行う。この時には、油
圧シリンダ装置３２は、揺動台２がピッチング変位され
ることに従動し、油圧シリンダ装置３２を保持レバー３
６に軸止めしているボルト３３を中心として、第４図に
おける軸４２に沿って前方へと揺動されることになる。

なお、このピッチング変位のみの場合には、油圧シリン
ダ装置２２は全く作動する必要がない。

また、操縦桿４を回動しながら押し引き操作した場合に
は、上述のローリング、ピッチング変位を組み合わせる
ことによって、操縦桿４の操作に応じていかようにも揺
動台２を傾けることができる。

このように、揺動台２が傾けられる際に、これに従動し
て揺動する油圧シリンダ装ｗ２２，３２のそれぞれの揺
動方向は、互いに軸４０あるいは軸４２のいずれか一方
の方向である。従って、油圧シリンダ装置２２に関して
は軸４２に沿う方向、油圧シリンダ装置３２に関しては
軸４０に沿う方向には遊びを設けておく必要がない。上
述の実施例においては、揺動台２の長手方向に配置され
る油圧シリンダ装置３２について、横方向（第４図にお
ける軸４０に沿う方向）の遊びをなくしであるので、第
４図において、揺動台２に対して矢印Ｓ方向の外力が及
んだとしても、揺動台２が支軸１６の球軸受１７を中心
に回動されることがない。

すなわち、特に影響を受けやすい揺動台２の長手方向で
のがたつきが解消されるようになる。もちろん、油圧シ
リンダ装置２２についても、軸４２に沿う前後方向の遊
びをなくし、その方向でのがたつきを解消することも可
能である。

なお上記実施例において、油圧シリンダ装置２５を、第
４図の軸４０と平行になるように油圧シリンダ装置３６
と整列させても、同様の機能を達成することができる。

但しこの場合には、揺動台２をピッチング変位させる時
に油圧シリンダ装置２２．３２の両者を作動させること
になる。さらに上述してきた構成は１、揺動台２を医療
用の揺動ベッドなどの他の用途に利用する際に、揺動台
２の方位を変える機能を付加する場合においても。

そこで利用される揺動機構として等しく通用できる。

〔発明の効果〕

以上に説明したとおり、本発明によれば、台のピッチン
グ方向およびローリング方向の変位作動をなんら阻害す
ることなく、台のがたつきを防ぐことができるので、台
の静止時における安定性、さらに台の変位作動時におけ
る円滑な作動が実現され、各種の揺動台に通用して非常
−に効果的である。しかも、台を支持し揺動させるのに
、１つの固定支軸と、上下動される２つの支持手段のみ
を利用しているので、構成的に非常に簡略化されると共
に、装置のコンパクト化の点でも好ましいものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す要部斜視図である。 第２図は、本発明を適用したフライトシミュレータゲー
ム機の斜視図である。 第３図は、第２図に示したフライトシミュレータゲーム
機を部分的に破断した側面図である。 第４図は、揺動台の軸受個所を示す説明図である。 第５図は、揺動台の作動制御系の一例を示すブロック図
である。 第６図は、ローリング変位した揺動台を、後方から見た
場合の概念図である。 ｌ・・・基体部　　　　２・・・揺動台４・・・操縦環
　　　　１４・・オイルタンク１７．２０，２５．３６
・・球軸受 ２２．３２・・油圧シリンダ装置 ３０・・保持アーム　　３３・・ボルト５２．５３・・
サーボバルブ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに直交する２つの回動軸の回りに台を傾ける
   ために上下動される２つの支持手段と、前記２つの回動
   軸が直交する位置で前記台を支持する固定支軸とを有す
   る揺動台装置において、 前記２つの支持手段の少なくとも一方は、前記回動軸の
   一方の軸方向に沿ってのみ揺動自在に構成されているこ
   とを特徴とする揺動台装置。
2. （２）前記回動軸の一方の軸方向は、台の長手方向と一
   致していることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の揺動台装置。
3. （３）前記２つの支持手段は、油圧シリンダ装置である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の揺動台装
   置。