JPS6129588Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、荷物の積載を余分にできるように
改善した貨物自動車のリヤーゲートの荷受け装置
に関する。

貨物自動車では、運転席の後側の荷台に荷物を
積載するようになつている。そして、小型の自動
車ほど荷台も小さい。ところが、軽量の荷物でも
嵩張る品物の場合は、重量より収容容積が問題と
なつて、積載の制限になる。このような場合、荷
台の後側に起倒自在に蝶着したリヤーゲートを、
水平に後側に開いたままにしておき、このリヤー
ゲートの上まで荷物を積む場合もある。この場合
は、十分にロープ掛けして荷物を固定しないと荷
物を運搬中に落すことがあつて危険である。又、
十分ロープ掛けすることは、面倒で手間がかか
る。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

貨物自動車は、荷台１の後端に、蝶番２でリヤ
ーゲート３の下端を蝶着し、リヤーゲート３が起
倒できるようにしてある。そして、リヤーゲート
３は、開いたとき水平位置で止るようにリンク４
で規制してある。而して本考案は、リヤーゲート
３の内面に、略凹字状の溝５を設け、鋼管又は鋼
棒を略凹字状に曲げ加工した荷受けバー６を溝５
内に収容する。そして、荷受けバー６は、リヤー
ゲート３の上部に両端を回動させて起倒できるよ
うに軸支する。通常、荷受けバー６は、溝５内に
収容しておき、使用するとき起す。起したとき、
荷受けバー６がリヤーゲート３と直交し、それ以
上傾かないように、リヤーゲート３と荷受けバー
６の間にチエン７を掛けて規制する。

作用について説明する。

荷受けバー６は、通常リヤーゲート３の溝５内
に収容されていて突出していないので、リヤーゲ
ート３を水平に開いて、荷物をリヤーゲート３上
を擦つて積み下しするとき邪魔になることはな
い。嵩張る荷物を積む場合で、面積が多く必要な
ときは、リヤーゲート３を水平に後側に開き、荷
受けバー６を溝５から起して立てる。こうする
と、リヤーゲート３上にも荷物を積むことがで
き、荷受けバー６が荷物を後方に擦れるのを止め
ることができるので、荷物を落すことが防げる。

以上説明したように、この考案は、貨物自動車
の荷台の後端に後方に水平に開くことができるよ
うに起倒自在に蝶着したリヤーゲートの内面に、
略凹字状の溝を設け、該溝内に略凹字状の荷受け
バーを収容し、荷受けバーの両端をリヤーゲート
に起倒自在に軸支したので、嵩張る荷物のとき
は、リヤーゲートを開き荷受けバーを起して、リ
ヤーゲートの上まで荷物を積むことができて積載
量を増加できる。そして、荷受けバーは、荷物が
後方に擦れるのを防ぐので、荷物を落すことが防
げる。通常、荷受けバーは、リヤーゲートの溝内
に収容されて、突出していないので、荷物の積み
下しに邪魔になることもなく便利である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は縦断側面図、第３図は平面図であ
る。 １……荷台、３……リヤーゲート、５……溝、
６……荷受けバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貨物自動車の荷台の後端に後方に水平に開くこ
   とができるように起倒自在に蝶着したリヤーゲー
   トの内面に、略凹字状の溝を設け、該溝内に略凹
   字状の荷受けバーを収容し、荷受けバーの両端を
   リヤーゲートに起倒自在に軸支したことを特徴と
   する貨物自動車のリヤーゲートの荷受け装置。