JPS6128902A - プラスチツク防眩ミラ−及びその製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なプラスチック防眩ミラーおよびその製
法に関するものであり、特に、耐久性に優れ、軽量性、
安全性、並びに、耐擦傷性、防曇性、帯電防止性および
反射防止性などが容易に賦与されたプラスチック防眩ミ
ラー類を提供することができるものである。

〔従来の技術とその問題点〕 従来、ミラー類は、無機ガラスやプラスチックの片面を
金属などを蒸着しミラー化した後、このミラー金属の保
護のためのコートを施して板状晶とした後、これを金属
、木材、樹脂などの枠や取っ手等にはめ込み接着で一体
化して製造されている。

無機ガラスの場合重い、ガラスが割れる、形状や色が制
限される、生産性が低いなどの欠点があるため、近年、
合成樹脂材料が広く用いられるようになってきている。

合成樹脂材料を用いる場合には、無機ガラスに比べて傷
が付きやすいなどの欠点があり、通常、耐擦傷性を賦与
するために、ハードコートを施すことが必須となる。

プラスチックミラーの成形は射出成形によって成形する
場合と押し出し板あるいはキャスティング板の熱油げに
よる場合がある。射出成形による場合は、高流動性の成
形材料を使用する必要があり、高流動性の成形材料は一
般に耐衝撃性、耐溶剤性等に劣る為、ハードコートなど
の機能性膜を形成する時にクランクが発生したり、機能
性膜コート後に、物性劣化が生じ易い等の欠点がある。

さらに、本発明の防眩ミラーは、非平行面を持つプリズ
ム形状であるため、厚肉部分と薄肉部分とをバランス良
く成形することが難しく生産性が劣る。板の熱油げによ
る場合は、形状が制限されるために、通常の防眩ミラー
などには不向きであり、更に光学的歪が出易い欠点があ
る。

更に、従来のミラー、プラスチックミラーは、ミラー部
の金属を保護するために保護コートを行うことが必須で
あり、工程が多いという欠点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、従来法等の有する欠点を改良または克服する
プラスチックミラー及びその製法を提供゛するものであ
る。

すなわち、本発明は、片面のミラー化面上に接着用プラ
イマー層を形成した全面ミラー化された熱可塑性プラス
チックフィルムもしくはシートおヨヒ片面のハーフミラ
−化面上に接着用プライマー層を形成した全面ハーフミ
ラ−化された熱可塑性プしスチソクフィルムもしくはシ
ートと射出成形によって形成される樹脂層とが該接着用
プライマー層により接着され積層されてなり、ミラー面
とハーフミラ−面とが非平行である枠や取り付け部が一
体成形されたプラスチック防眩ミラーであり、好ましい
実施態様においては、ハーフミラー部分の外表面が、ハ
ードコート膜、防曇膜、帯電防止膜および反射防止膜な
どから選択された１種若しくは２種以上の機能性膜を施
した熱可塑性プラスチックフィルムもしくはシートから
なり、更には、片面のミラー化面上に接着用プライマー
層を形成した全面ミラー化された熱可塑性プラスチック
フィルムもしくはシートおよび片面のハーフミラ−化面
上に接着用プライマー層を形成した全面ハーフミラ−化
された熱可塑性プラスチックフィルムもしくはシートを
分子量が２５，０００以上のポリカーボネート樹脂で構
成し、射出成形によって形成される樹脂層及び枠や取り
付け部等を分子量が１５，０００〜２５，０００のポリ
カーボネート樹脂で構成してなるものである。

また、このようなプラスチック防眩ミラーは、ｉｌ＋片
面のミラー化面上に接着用プライマー層を形成した全面
ミラー化された熱可塑性プラスチックフィルムもしくは
シートおよび片−のハーフミラ−化面上に接着用プライ
マー層を形成した全面ハーフミラ−化された熱可塑性プ
ラスチックフィルムもしくはシートをミラーの形状と同
一の形状に打ち抜きミラー形状打ち抜き片を作成する工
程、（２）該打ち抜き片をミラー成形用金型のミラー部
に相当するキャビティー部にミラー化面を内側として装
着する工程、（３）該金型を閉じ、溶融樹脂を射出成形
手段により高圧射出して樹脂層部および枠や取り付け部
等を積層一体成形する工程、および（４）該金型から成
形品を取り出す工程とを包含する製法であって、好まし
い実施態様においては、ミラー形状打ち抜き片を作成す
る工程（１）と該打ち抜き片を金型キャビティーに装着
する工程（２）とを金型が閉じる工程で同時に行うこと
から成゛るものである。

まず、本発明の理解を容易とするために図面を用いて説
明する。

第２図は、本発明に基づいて成形されたプラスチック防
眩ミラーの全体図の一例であり、′第１図は、第２図の
Ａ−Ａ　’における断面図である。

第２図において、スプルー２、ランナー３、ゲート４を
経て射出された樹脂が、内面がプライマーコート付きハ
ーフミラ−で外面がハードコート膜を施されたフィルム
並びに内面がプライマーコート付きミラーフィルムとが
、プライマー層およびフィルム端部で強薗に熱融着一体
化され、且つ、ミラーの取り付け部が側面に円筒状に形
成されている。又、第１図において、片面の全面にミラ
ーコート１１、さらにその上に接着用のプライマーコー
ト１５を施したポリカーボネート樹脂フィルム５、片面
の全面にハーフミラ−コート１２、さらにその上にプラ
イマーコート１５と反対面にハードコート膜１３を施し
たポリカーボネート樹脂フィルム５″と、溶融ポリカー
ボネート樹脂の射出成形により形成された樹脂層６とが
積層一体化され、接着用のプライマーおよびフィルム端
部で強固に熱融着されたものである。

ここに、ハーフミラ−膜、ミラー膜及びその上にプライ
マーコートを、並びに所望によりその反対面にハードコ
ート膜等の機能性膜を片面に施したポリカーボネート樹
脂等のプラスチックフィルムもしくはシート５．５１等
の金型キャビティーへの固定は、静電気または真空等の
吸引力、その他従来公知の方法で簡便に行うことが出来
る。

ミラー膜、ハーフミラ−膜およびその上にプライルーコ
ートを、並びにその反対面にハードコート膜などの機能
性膜を片面に施した熱可塑性のプラスチックフィルムも
しくはシートは、熱可塑性のプラスチック−例えば、ポ
リカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂−ポリブチ
レンテレフタレート樹脂組成物、ポリメチルメタクリレ
ート（ＰＭＭＡ）　、アクリロニトリル−スチレン共重
合体（ＡＳ樹脂）、ポリスチレン等の透明なプラスチッ
クス類−の通常厚み、１００〜１，０００　Ｉｎｎ、好
ましくは２００〜５００−のフィルムもしくはシートに
、従来公知の方法、例えばハーフミラ−化、ミラー化の
場合、アルミニウム、その他の金属の蒸着による。また
、ハードコートの場合、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂
系、アミノ樹脂系、ポリシロキサン系等のハードコーテ
ィング剤をコートし、ついで熱または紫外線等の手段に
より硬化することにより、防曇膜の場合、水溶性樹脂系
のコーティング剤をコートし、ついで、熱または紫外線
等の手段により硬化することにより、帯電防止膜、反射
防止膜も同様に従来公知の帯電防止塗料、反射防止塗料
や帯電防止層、反射防止層の蒸着など、ノ により形成される。又、これらの機能゛性膜は複合膜と
して、二種以上の機能を同時に持ったものとすることも
可能である。

また、全面ミラーコート金属面上並びに全面ハーフミラ
−コート金属面上に形成する接着用プライマー層として
は、蒸着金属との接着性を有し、射出成形樹脂が熱融着
するもので、且つ、射出成形時の高温に耐えるものであ
ればいかなるものであっても良い。このようなものとし
ては、官能性のアクリレート系樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シアン酸エス
テル系樹脂（通称、トリアジン樹脂やＲＴレジンなど）
など、およびこれらの一種若しくは二種以上の混合物を
主成分とし、適宜、ホモ−もしくはコーポリアクリレー
ト類、ジエン系ゴム類、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルアセクール類、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホンそ
ψ他の熱可塑性樹脂などで変性された組成物である熱も
しくは光硬化もしくは架橋性樹脂組成物；ホモ−もしく
はコーポリアクリレート類、ポリエステル系のコーポリ
マー、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリスル
ホンその他の金属との接着性を有する樹脂、特にその高
分子量物、およびこれら。

を主成分とする組成物などの溶液などを、通常の方法で
塗布し、乾燥もしくは硬化させることにより形成する。

つぎに、本発明の射出成形に用いる熱可塑性のプラスチ
ックとしては、前記のミラーコートおよびハードコート
膜等の機能性膜に用いるプラスランクフィルムもしくは
シートの材料と同様のものが例示される。

接着用プライマーコート付きミラー膜、およびハーフミ
ラ−膜並びに所望によりその反対面にハードコート膜等
の機能性膜を他面に形成したフィルムもしくはシートな
どに用いるプラスランク類と射出成形に用いる熱可塑性
のプラスチック類とは同一であっても異なっていてもよ
く、専ら用いるプライマーおよび製品の所望物性によっ
て決定されるが、フィルムもしくはシートに用いるプラ
スランクの溶融粘度は射出成形に用いる熱可塑性のプラ
スチックの溶融粘度より高いものを用いることが射出成
形による溶融樹脂によるフィルムもしくはシートの型崩
れを防止する面より好ましく、ポリカーボネート樹脂を
フィルムもしくはシートおよび射出成形材料とする場合
には、フィルムもしくはシートに分子量２５．０００以
上のものを、射出成形に分子量１５．０００〜２５，０
００のものを用いるのが良い。

尚、接着用プライマーコート付きのハーフミラ−コート
、ミラーコート並びに所望によりその反対面（＝外表面
）にハードコート膜等の機能性膜を片面に施したプラス
チックフィルムもしくはシート、または、射出成形用の
プラスチックには、染顔料、紫外線吸収剤、赤外線吸収
剤、フォトクロミック性を有する化合物等を添加して、
特殊な性能を賦与することも可能である。

〔実施例〕

以下、実施例により説明する。

実施例−１ 押出成形された分子量３０，０００、厚さ２００ｆｍの
ポリカーボネートフィルム（５００ｖｍ　Ｘ　６００鶏
）の片。

面にワイヤーバーコード法によりアクリル系プライマー
を塗布し、乾燥した。次いで、該プライマー上にワイヤ
ーバーコード法によりシリコン系トップコートを塗布し
、１３０℃、１時間硬化した。

ついで、その反対面ににスパッタリング法にて金属ハー
フミラ−膜を常法により形成した。

このフィルムのハーフミラ−蒸着膜上にエポキシ樹脂変
性の接着用の熱可塑性ポリエステル共重合体を主成分と
する樹脂のトルエン／メチルエチルケトン溶液を塗布し
、１２０℃で乾燥・硬化した（以下、Ａという）。

又、押出成形された分子量３０，０００、厚さ２００μ
のポリカーボネートフィルム（５００鶴Ｘ６００ｍ）の
片面にスパッタリング法にて金属ミラー膜を常法により
形成し、その上にエポキシ樹脂変性の接着用の熱可塑性
ポリエステル共重合体を主成分とする樹脂のトルエン／
メチルエチルケトン溶液を塗布し、１２０℃で乾燥・硬
化した（以下、Ｂという）。

プラスチック防眩ミラーの製゛ 前記で得た片面ハードコート膜のプライマーコート付き
ハーフミラ−膜形成フィルム（Ａ）及びプライマーコー
ト付きミラー膜形成フィルム（Ｂ）を第１図に示したプ
ラスチック防眩ミラーの形状に打ち抜き、第１図の形状
のプラスチック防眩ミラーのミラー部キャビティーに装
着した。次いで、分子量２３，０００のポリカーボネー
ト樹脂を射出成形した。

得られた取り付け部付きプラスチック防眩ミラーは、ハ
ーフミラー部及びミラー部が接着用のプライマーコート
を介して成形樹脂とが完全に熱融着され、ハーフミラ−
膜及びミラー膜部を封入したものであり、外観異常は認
められない良好なものであった。

〔発明の効果〕

以上の如くである本発明によって、耐久性に優れ、軽量
性、安全性、並びに、耐擦傷性、防曇性、帯電防止性お
よび反射防止性などが容易に賦与された経済性に優れた
プラスチック防眩ミラー類を提供することができるもの
である。又、本発明のプラスチック防眩ミラーの製法は
、その好ましい態様においては、 ■ポリカーボネート樹脂により成形されるので軽量で、
耐衝撃性に優れ、安全性が高い。

■ハーフミラーコート面およびミラーコート面は内面と
なり、プライマーによって射出成形金型内で溶融ポリカ
ーボネート樹脂層と熱融着一体化せしめるので、特別の
ミラー処理工程や塗装工程を経ずに所望の表面特性を有
するプラスチックミラー類が得られ、生産性に優れると
共に塗装工程などの後処理工程で発生し力くちな不良の
発生が無くなる。

■ハーフミラー膜、ミラー膜や特殊機能性膜を選択使用
することが極めて容易で、且つ、成形用樹脂の選択使用
が容易に可能であるので、後加工（塗装、スバ・ツタリ
ング等）でしょ不可能なフ。

ラスチック防眩ミラーが容易に得られる。

■金型にハーフミラ−膜、ミラー膜や特殊機能性膜を装
着するので、外観不良の無し）光学歪みの解消された成
形が容易である。

などの特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第２図は本発明のプラスチック防眩ミラーのｆＡ１視図
１第１図は第２図のＡ−Ａ　’断面図を示す。 図中の番号はそれぞれ、 １：プラスチ・ツク防眩ミラー、２ニスブル−３：ラン
ナー、４；ゲート、５ニブライマーコート付きの全面ミ
ラー膜フィルム、５°：片面機能性膜付きのその反対面
プライマーコート付きのハーフミラ−フィルム、６：射
出成形樹脂層、７：フィルム端部、１１：ミラー膜、１
２：ハーフミラ−膜、１３：機能性膜、１５：接着用プ
ライマーコート を示す。 特許出願人　　三菱瓦斯化学株式会社 代　理　人　　（弁理士）手掘　貞文 竿、１図 算、２図 ゛　　４０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、片面のミラー化面上に接着用プライマー層を形成し
   た全面ミラー化された熱可塑性プラスチックフィルムも
   しくはシートおよび片面のハーフミラー化面上に接着用
   プライマー層を形成した全面ハーフミラー化された熱可
   塑性プラスチックフィルムもしくはシートと射出成形に
   よって形成される樹脂層とが該接着用プライマー層によ
   り接着され積層されてなり、ミラー面とハーフミラー面
   とが非平行である枠や取り付け部が一体成形されたプラ
   スチック防眩ミラー。 ２、ハーフミラー部分の外表面が、ハードコート膜、防
   曇膜、帯電防止膜および反射防止膜などから選択された
   １種若しくは２種以上の機能性膜を施した熱可塑性プラ
   スチックフィルムもしくはシートからなる特許請求の範
   囲第１項記載のプラスチック防眩ミラー。 ３、片面のミラー化面上に接着用プライマー層を形成し
   た全面ミラー化された熱可塑性プラスチックフィルムも
   しくはシートおよび片面のハーフミラー化面上に接着用
   プライマー層を形成した全面ハーフミラー化された熱可
   塑性プラスチックフィルムもしくはシートを分子量が２
   ５，０００以上のポリカーボネート樹脂で構成し、射出
   成形によって形成される樹脂層及び枠や取り付け部等を
   分子量が１５，０００〜２５，０００のポリカーボネー
   ト樹脂で構成してなる特許請求の範囲第１、又は２項記
   載のプラスチック防眩ミラー。 ４、（１）片面のミラー化面上に接着用プライマー層を
   形成した全面ミラー化された熱可塑性プラスチックフィ
   ルムもしくはシートおよび片面のハーフミラー化面上に
   接着用プライマー層を形成した全面ハーフミラー化され
   た熱可塑性プラスチックフィルムもしくはシートをミラ
   ーの形状と同一の形状に打ち抜きミラー形状打ち抜き片
   を作成する工程、（２）該打ち抜き片をミラー成形用金
   型のミラー部に相当するキャビティー部にミラー化面を
   内側として装着する工程、（３）該金型を閉じ、溶融樹
   脂を射出成形手段により高圧射出して樹脂層部および枠
   や取り付け部等を積層一体成形する工程、および（４）
   該金型から成形品を取り出す工程とを包含するプラスチ
   ック防眩ミラーの製法。 ５、ミラー形状打ち抜き片を作成する工程（１）と該打
   ち抜き片を金型キャビティーに装着する工程（２）とを
   金型が閉じる工程で同時に行うことから成る特許請求の
   範囲第４項記載のプラスチック防眩ミラーの製法。