JPS61287879A - 自動二輪車における燃料供給装置の冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は特に水冷式水平対向エンジンを搭載した自動二
輪車における燃料供給装置の冷却装置に関する。

（従来の技術） 水冷式水平対向エンジンを搭載した大型の自動二輪車に
おいては、左右のシリンダ部のほぼ前上方にラジェータ
をそれぞれ配設することが行われ、更に左右のラジェー
タの冷却風を車体側方へ流すエアガイドをそれぞれ配設
することも行われ、中央のクランクケース部の上方には
キャブレタ等の燃料供給装置が配設される。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、ラジェータ用エアガイドがない場合、左右の
ラジェータの後方中間部に位置する燃料供給装置にはラ
ジェータを通った温風が当たることになり、熱影響の問
題がある。またその温風を車体側方へ逃がすエアガイド
を設けると、左右のラジェータ間の比較的小さな空間か
らのみ走行風が燃料供給装置側に流れ込むだけなので、
燃料供給装置に対する冷却が不足するという問題がある
。

従って本発明の目的は、前記の配置構成を採用した自動
二輪車において、水冷式水平対向エンジンのクランクケ
ース部上方に配設された燃料供給装置に対する冷却を十
分に行うことができるようにした冷却装置を提供するに
ある。

（問題点を解決するための手段） 前記目的を達成すべく本発明は、水冷式水平対向エンジ
ン（２）の左右のシリンダ部（３）　、（３）のほぼ前
上方にラジェータ（１４）、（１４）をそれぞれ配置し
、中央のクランクケース部の上方に燃料供給装置ｔ（１
７）を配設した自動二輪車において、燃料供給装置（１
７）を囲んで左右のラジェータ（１４）　、（１４）間
に開口する冷却風取入口（２２）を有し、且つ少なくと
もライダー用シート（８）のほぼ後下方に開口する冷却
風排出口を有するエアダク）　（２１）を配設し、更に
このエアダク）　（２１）内の冷却風を強制的に後方へ
流す冷却ファン（２Ｂ）を配設する。

（作用） 燃料供給装置（１７）はエアダク）　（２１）により囲
まれるので、ラジェータ（１４）、（１４）からの熱影
響を受けることがなく、且つ冷却ファン（２Ｂ）により
ラジェータ（１４）　、　（１４）間の空間から積極的
に十分な風量をエアダク）　（２１）内に取込むので、
燃料供給装置（１７）を強制的に冷却して十分な冷却を
行うことができる。また冷却風排出口（２５）は少なく
ともライダー用シート（８）の後下方に位置するので。

冷却後の温風がライダーの脚部等に流れるのを回避でき
る。

（実施例） 以下に添付図面を基に実施例を説明する。

第１図は自動二輪車の側面図、第２図は本冷却装置を示
す要部概略斜視図であり、車体フレーム（１）の中間部
には水冷式水平対向の４気筒エンジｙ（２）カｔｉ載さ
れ、エンジン（２）上方のフレーム（１）前部上にはダ
ミータンク（６）が載置され、その後方のフレーム（１
）　１＆部上にはタンデム式シート（７）が載置される
。このシート（７）前部のライダー用シート（８）の下
方には燃料タンク（９）が配設され、ライダー用シート
（８）の下部両側はサイドカバー（１１）にて覆われる
。

またフレーム（１）前上部の操向支持部はフロントカウ
ル（１２）にて覆われ、エンジン（１）後部のミツジオ
ンケース（４）からはドライブシャフト（５）が延出さ
れ、後輪（１３）はシャフトドライブ方式で駆動される
。

そしてエンジン（２）の左右のそれぞれ２気筒ずつのシ
リンダ部（３）、（３）のほぼ前上方には２分割式のラ
ジェータ（１４）　、（１４）がそれぞれ配設され、ラ
ジェータ（１４）はフロントカウル（１２）内に収納さ
れ、各ラジェータ（１４）　、（１４）の後方には電動
式冷却ファン（１５）、（１５）がそれぞれ配設され、
冷却風はフロントカウル（１２）と一体のエアガイド（
１Ｇ）　。

（１６）により車体側方へそれぞれ排出される。

更にエンジン（２）中央のクランクケース部の上方で、
左右のラジェータ（１４）、（１４）の後方中間部：即
ち左右のエアガイド（１ｅ）　、（ｉｓ）の後方中間部
には燃料供給装置の一つをなすキャブチャンバ（１７）
が配設される。

以上において、キャブチャンバ（１７）を囲んで左右の
ラジェータ（１４）、（１４）間に開口する冷却風取入
口（２２）を有し、且つ燃料タンク（９）の−側方を通
ってその後方に開口する冷却風排出口（２５）を有する
エアダク）（２１）を配設する。

具体的には、第３図にも示すようにエアダクト（２１）
の前部は左右のラジェータ用エアダクト（１Ｂ）、（１
Ｂ）と連続してその前部がラジェータ（＋４）、（１４
）、間に開口する冷却風取入口（２２）をなし、その後
方はキャブチャンバ（１７）周囲と所定空間をもってこ
れを覆う大容積部（２３）をなし、この大容積部（２３
）−から後方は一側方に偏して燃料タンク（８）側方に
位置する直状ダクト部（２０をなす。

この直状ダクト部（２０の後部は燃料タンク（３）後方
に向かって若干屈曲する冷却風排出口（２５）をなし、
この排出口（２５）はライダー用シート（８）の後下方
に臨んでいる。

そして斯かるエアダク）　（２１）後部の冷却風排出口
（２５）には冷却風を強制的に後方へ流す電動式冷却フ
ァン（２６）を設置する。

このように水冷式水平対向エンジン（２）の中央のクラ
ンクケース部上方に配設されたキャブチャンバ（１７）
を、その前方左右のラジェータ（１４）　、（１４）と
仕切ったエアダク）　（２１）で囲んだので、仮にラジ
ェータ（１４）　、（１４）用のエアガイド（１６）、
（１Ｂ）がなくてもキャブチャンバ（１７）に対するラ
ジェータ（１４）、（１４）からの熱影響を防ぐことが
できる。

そしてエアダクト（２１）内には冷却ファン（２６）の
駆動によりその前部の左右のラジェータ（１４）、（１
４）間の空間に開口する取入口（２２）から十分な風量
をもって冷却風が吸引され、冷却風はキャブチャンバ（
１７）周囲を通って強制的に後部の排出口（２５）へ向
けて流されるので、キャブチャンバ（１７）を積極的に
十分冷却することができる。

またエアダクト（２１）の冷却風排出口（２５）を少な
くともライダー用シート（８）の後下方に臨ませるため
、冷却後の温風がライダーの脚部等に流れるのを回避す
ることが！きる。

ところで、エアダクトとしては単独のブローモールド等
によるダクトやフレキシブルの円管ダクトでも良く、ま
たフレーム等の車体構成部品によりダクト空間を形成す
るようにしても良い、燃料供給装置としてはキャブチャ
ンバのみに限られるものでないことは勿論である。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、自動二輪車に搭載した水
冷式水平対向エンジンの左右のシリンダ部のほぼ前上方
にそれぞれ配設されたラジェータの後方中間部に配設し
た燃料供給装置を囲み、且つ左右のラジェータ間に開口
する冷却風取入口と少なくともライダー用シートのほぼ
後下方に開口する冷却風排出口とを有するエアダクトを
設けるとともに、このエアダクト内の冷却風を強制的に
後方へ流す冷却ファンを設けたため、燃料供給装置に対
する冷却を十分に行うことができ、併せて冷却後の温風
がライダーの脚部等へ流れるのを回避することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動二輪車の側面図、第２図は本冷却装置を示
す要部概略斜視図、第３図は同平面図である。 尚、図面中（２）は水平対向エンジン、（３）はシリン
ダ部、（８）はライダー用シート、（９）は燃料タンク
、（１２）はフロントカウル、（１０はラジェータ、（
１６）はエアガイド、　（１７）は燃料供給装置、（２
１）はエフダクト、（２２）は冷却風取入口、（２５）
は冷却風排出口、（２Ｂ）は冷却ファンである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水冷式水平対向エンジンを搭載し、左右のシリンダ部の
   ほぼ前上方にラジエータをそれぞれ配設し、中央のクラ
   ンクケース部の上方に燃料供給装置を配設した自動二輪
   車において、燃料供給装置を囲んで左右のラジエータ間
   に開口する冷却風取入口を有し、且つ少なくともライダ
   ー用シートのほぼ後下方に開口する冷却風排出口を有す
   るエアダクトを配設するとともに、該エアダクト内の冷
   却風を強制的に後方へ流す冷却ファンを配設したことを
   特徴とする自動二輪車における燃料供給装置の冷却装置
   。