JPS6127873B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気コンロに関し、載置される調理容
器の大きさに応じて発熱する発熱盤の部位を選択
可能として熱効率を高めた電気コンロを提供しよ
うとするものである。

従来、この種の電気コンロはすき焼、水炊き等
の鍋料理を主たる目的とし、その大きさも４〜５
人の標準的な家族構成に合うように直径24〜26
cm、深さ３〜４cm程度の鍋が載置されるのが一般
的であつた。この場合、電気コンロの発熱盤の外
径よりやや小さく設定することが望しくおよそ18
〜20cm程度に形成されていた。このため実用上、
一定面積以上の面積、例えば1000cm²の面積を必要
とする「ホツトプレート」的機能（焼肉、焼野
菜、ホツトケーキ等）に対し、加熱がプレートの
中央部に集中し、周辺部の調理物が十分に焼けな
いという欠点があつた。温度分布及び調理実験の
結果では、直径36cmの丸型プレート（焼面積約
1000cm²）で良好な温度分布を得るには発熱盤外径
を28〜30cm（プレート径の約80％）にする必要が
あり、従来の18〜20cmでは全く不具合であつた。
この様に従来の調理器では、調理容器が着脱でき
るにもかかわらず調理容器の大きさ、形態がごく
狭い範囲に限定されその特徴を発揮するには至つ
ていないのが実情であつた。

本発明は上記従来の欠点を解消するもので、以
下本発明の実施例について添付図面を参照して説
明する。

図において、１は本体で底部に脚２、側部に把
手３、前部に切換スイツチつまみ４、温度調節つ
まみ５が設けられている。６は上記本体１の上面
部に支持された発熱盤で、Ｕ溝７により区画され
る外周発熱部８、内周発熱部９とそれぞれに対応
する発熱体１０，１１および１２を備え、アルミ
ニユウ又は鉄鋳物等により構成されるとともに上
面は調理容器との密着をよくするように平滑に仕
上げられている。

１３は温度調節器１４の感温部で前記温度調節
つまみ５により温度設定がなされる。１５は小径
の鍋であり、１６は大径のホツトプレートであ
り、発熱盤６に着脱自在に載置される。

回路構成は第３図に示すように、温度調節器１
４、切換スイツチ１７を介して各発熱体１０が電
源に接続されており、切換スイツチ１７の切換操
作により、発熱体１０のみに通電したり、発熱体
１１および１２に通電したりすることができる。
例えば、鍋料理をする場合には内周発熱部９の発
熱体１１および１２に通電する。なお、内周発熱
部９から外周発熱部８への熱伝導はＵ溝７により
小さく、放熱量が少ないので熱効率が高くなる。
逆にホツトプレート１６を加熱する場合には外周
発熱部８の発熱体１０に通電して調理を行う。

なお、第４図に示すように各発熱体１０，１
１，１２のそれぞれに選択的に通電できるように
してもよい。この回路構成において、ホツトプレ
ート１６を加熱する場合には発熱体１０および１
１に通電し、ホツトプレート１６の内周部も積極
的に加熱して感温部１３の温度感知精度を高める
ことができる。

さらに第５図に示すように、温度調節器１４に
並列に電力制御器１８を接続し、これを切換スイ
ツチ１７に連動する切換スイツチ１９により選択
的に通電することにより、シチユーやカレー等の
煮こみ料理に適した電力制御としたり、天ぷら等
の油温を調節できる温度制御としたりして料理範
囲を拡大することができる。

以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば大径の調理容器を加熱した場合の温度分布を均
一にできるとともに、小径の調理容器を加熱した
場合の熱効率を高めることができる電気コンロが
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電気コンロの
斜視図、第２図は同断面図、第３図は同電気回路
図、第４図および第５図はそれぞれ本発明の他の
実施例における電気回路図である。 ６……発熱盤、７……Ｕ溝、８……外周発熱
部、９……内周発熱部、１０，１１，１２……発
熱体、１７，１９……切換スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 板状の発熱盤の外周部と内周部の間に肉厚の
   薄い肉薄部を形成するとともに外周部と内周部に
   それぞれ発熱体を設け、この各発熱体への通電を
   選択する切換スイツチを設けてなる電気コンロ。 ２ 切換スイツチにより各発熱体への通電制御を
   温度制御とするか電力制御とするかを選択する構
   成としてなる特許請求の範囲第１項記載の電気コ
   ンロ。