JPS61259855A - 鋳造時のガス抜き装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、アルミ合金等の製品を鋳造する場合において
、浴湯や中子から発生するガスを強制的に除去するガス
抜き装置に関し、詳しくは、型冷却水を利用してガス抜
きを行うものに関する。

【従来の技術】

アルミ合金等の製品を多量に鋳造する場合には、一般に
繰返し使用可能な金型が用いられる。そして金型は冷え
にくいことから、金型には型冷却のための冷却水通路が
設けられ、冷却水を循環するようになっている。また金
型を使用すると、その内部に形成されたキャビティの周
囲が金型により密閉され、鋳造時に浴湯から発生したガ
スが抜けなくなって、鋳造欠陥を招く。そこで例えば、
中子をけい砂と合成樹脂による鋳型にし、この中子の個
所から浴′＆オよび中子に生じるガスを抜く方法が用い
られている。 ここで、上記ガス抜きに関し、中子の個所に単にガス抜
き通路を設けて自然排出するだけではガス抜き効果が不
充分であり、大型の製品には適用できない。そこで、ガ
ス抜き効果を向上するため、強制的にガス抜きを行って
いる。 従来、上記強制的なガス抜きに関しては、例えば特公昭
５６−４０６５９号公報の先行技術があり、真空ポンプ
によりガスを吸引することが提案されている。そして型
の内部に燃焼室を設けて、ガス中の未燃焼有毒成分を燃
焼除去して無毒化するようになっている。

【発明が解決しようとする問題点】

ところで、上記先行技術によると、真空ポンプを用いて
いるためその駆動源も必要となり、規準が大型化する。 また先行技術の場合は、型をヒータで加熱してシェル鋳
型の製品を焼成するものであるが、本発明は、金型を冷
却してアルミ合金等の鋳造を行うものを対象としており
、型内部に燃焼室を設けることは考えられない。 本発明は、このような点に鑑みて創作されたもので、型
冷却装置を備えた鋳型において、鋳造時の浴温、中子か
ら生じるガスを簡単かつ効果的に扱き、ガスの大気への
放出を防止することが可能な鋳造時のガス抜き装置を提
供することを目的としている。

【問題点を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本発明は、ポンプ。 水槽、冷却水通路から成る型冷却装置が装備された鋳型
において、上記冷却水通路の途中に、冷却水の流れによ
り吸引作用する水流ポンプと吸引ｍを調節するバイパス
通路とから成る真空装置を設け、上記金型におけるキャ
ビティの中子の個所と上記水流ポンプをガス抜き通路で
連通した構成になっている。

【作　　用】

上記構成に基づき、本発明は、型冷却装置の冷却水通路
に冷却水の流れを利用して真空装置が設けられ、鋳造時
にはこの真空装置により鋳型の浴湯および中子で生じる
ガスを強制的に抜くようになる。また真空装置の水流ポ
ンプで吸引されたガスは、冷却水に混入して運ばれるの
であり、こうしてガス抜き用の専用の装置が不要となり
、ガスは冷却水に混入してその放出防止対策を容易に行
うことが可能となる。

【実　施　例】

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図面において、符＠１はアルミ合金の例えばシリンダブ
ロックの製品をダイキャスト鋳造する鋳型であり、金型
かうなる下型２．横型３および上型４により構成されて
いる。ここで製品のキャビティ５は、主として中間の横
型３に形成され、上型４に濶口６が設けられ、キャビテ
ィ５の内部のウォータジャケットに相当する部分に、け
い砂と合成樹脂の鋳型から成る中子７が設けられる。 上記鋳型１には型冷韻装＠８が設けられ、この型冷却装
Ｗ１８は、ポンプ９からの冷却水通路１０が型冷却水通
路１１に連通し、型冷却水通路１１からの冷却水通路１
２が、密閉した冷却水槽１３に連通して循環系路を成す
。型冷ｐＨ装Ｍ８の冷部水槽１３には、パルプを有して
補給通路１Ｇ、ガス排出通路１７が設けである。また°
型冷却水通路１２に対して、パルプ１４を有するバイパ
ス通路１５が設けである。 そこで上記型冷却装ａｉ８において、冷却水通路１２の
途中に真空装置２０が設けられる。この真空装置２０は
、通路中に水流ポンプ２１が設けられ、冷却水の流れに
よるエジェクタ効果で吸引作用するようになっており、
水流ポンプ２１には、バルブ２２を有するバイパス通路
２３が設けられる。そして鋳型１の中子７の個所から水
流ポンプ２１に、ガス抜き通路２４が連通している。 次いで、このように構成された装置の全体の作用につい
て説明する。 アルミダイキャスト鋳造では、型冷却装置８のポンプ９
を駆動し、水槽１３の冷却水を通路１０．１１゜１２を
経て循環させて、鋳型１の湯口６からキャピテイ５に浴
湯を供給して先ず何度か試し鋳造を行い、バイパス通路
１５のバルブ１４の開度をＷＪ整して鋳型１を冷却する
型冷却水通路１１を流れる冷却水量を調整することによ
り、鋳型１を適正温度にしてから鋳造を行う。こうして
冷却水が流れると、真空装置２０の水流ポンプ２１にお
いて噴流することで吸引作用し、これによりキャビティ
５の浴湯および中子７から生じたガスが、ガス扱き通路
２４を経て強制的に抜かれる。そしてこのガスは、水流
ポンプ２１において冷却水中に混入して水槽１３に排出
され、ガス排出通路１７から取出される。 こうして、冷却水による型を適正温度に保つための冷却
作用の過程においてガス抜きが一緒に行間度を大きくす
ると、冷却水は鋳型１をバイパスして型冷却作用が減じ
、バルブ１４の開度を調整することにより、型を適正温
度に保持することができる。また、バイパス通路２３の
バルブ２２の開度を大きくすると、逆に水流ポンプ２１
の流量と共に吸引作用が減じるようになり、こうしてバ
ルブ１４゜２２の開度により、型の温度と共にガス抜き
効果が任意に調節される。 一方、ガスは冷却水に混入するため、冷却水をガスの可
溶液体にすれば、ガスは大気中に放出しなくなる。

【発明の効果】

以上述べてきたように、本発明によれば、型冷却装置を
利用して浴温や中子から乗じるガスを強制的に抜（よう
に構成されているので、専用のポンプや動力源が不要で
装置が簡素化し、コスト。 管理の点でも有利である。 また、型を適正温度に保つための型冷却とガス抜きを同
時に行うので、ガス扱きを忘れることがなく、ガス抜き
も効果的に行われる。 真空装置は構造が簡単で小型であり、既製の型冷却装置
にも取付けることが可能である。 ガスを冷却水に溶かすと、大気に放出しなくなって後処
理が容易になり、作業環境も向上する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明によるガス抜き装置の実施例を示す全体の
構成因である。 １・・・鋳型、５・・・キャビティ、７・・・中子、８
・・・型冷却装置、９・・・ポンプ、１０．１１．１２
・・・冷却水通路、１３・・・水槽、２０・・・真空装
置、２１・・・水流ポンプ、２２・・・バルブ、２３・
・・バイパス通路、２４・・・ガス抜き通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ポンプ、水槽、冷却水通路から成る型冷却装置が装備さ
   れた鋳型において、 上記冷却水通路の途中に、冷却水の流れにより吸引作用
   する水流ポンプと吸引量を調節するバイパス通路とから
   成る真空装置を設け、 上記金型におけるキャビティの中子の個所と上記水流ポ
   ンプをガス抜き通路で連通した鋳造時のガス抜き装置。