JPS61257295A - 廃水処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下水汚泥・又は活性汚泥などの処理水、その
他有機性汚水などの廃水を好気性微生物を活用して生物
処理した活性汚泥水の沈降分離処理装置に関するもので
ある。

従来の活性汚泥法例えば実公昭４６−３４２２５号公報
又は実公昭５１−４３６５３号公報のように、曝気槽に
後続し活性汚泥スラリーと処理水を分離するのに沈降分
離という手段を用いると、活性汚泥そのものの沈降性が
良くないために最終沈澱池の水面積負荷が大きくとれな
いこと、ために沈澱槽内に横断面を細分化する充填物を
配備することが提案されているが微細ＳＳのキャリオー
バーがおきやすく水質悪化しやすいこと、およびバルキ
ングが発生すると活性汚泥プロセス自体が破壊されるほ
かに沈澱池の設置面積が大きくなるし、別途沈澱池が必
要となって建設費がアップし、という重大な欠点があっ
た。

本発明は、これら従来の欠点を除去するため沈降分離の
効率を高めることを可能とする装置を提供することを目
的としている。

本発明は、処理槽内に隔壁をもって原水流入部と処理水
流出部とに区画しこの処理水流出部に複数の傾斜管の管
状部材或いは複数の傾斜板の板状部材を間隔をおいて重
ね合わせた状態で構成されるモジュールを槽水平方向に
配設して沈降分離部とし、該モジュールの下方部に近接
してポンプに連結した洗浄部材を水平方向に移動可能に
配備したことを特徴とする廃水処理装置である。

すなわち本発明の詳細な説明すれば処理槽１゜の水平断
面に傾斜管モジュール、あるいは複数の傾斜板で格子状
に構成したモジュール２を配置して懸濁固形物の沈降分
離部となし、該沈降分離部で槽内を原水流入部４と処理
水流出部５とに隔壁２０で区画すると共に、開口部を有
する樋状もし５　　　　　　　　くは多孔管などの洗浄
用部材からなる洗藻部材３を前記モジエール２の下方部
に沿って移動可能に配備するとともに、該洗浄部材３が
ポンプ６の吸込側と配管７によって連結せしめ、かつポ
ンプ６の吐出用の配管９を曝気部となる前記流入部４に
開口配置し、吐出水８の一部又は全部が流入部に返送す
るように構成しである。なお、ポンプ吐出配管９の吐出
口を曝気部となるように流入部４の水面Ａよりも高い位
置の大気中に設定し、ポンプ吐出水８を流入部水面Ａへ
落下させ曝気せしめる構成としてもよい、この場合洗浄
部材３にて吸引された吸引水流は全部又は一部を前記流
入部に返送することができる。

また前記モジュール２は管状部材若しくは板状部材の複
数で構成されるが第２図に示すような整流格子又はハニ
カム構造物を傾斜管モジュールとして用いることもでき
る。

一方前記原水流入部４には原水流入管１０が付設され必
要に応じ散気管からなる曝気装置（図示せず）を設けて
あり、その底部にある汚泥ピットから排泥弁のある余剰
汚泥排出管で排泥するようにしてもよい、このようにす
れば単一の槽内で生物処理と固液分離の両機能を同時に
遂行できる。

図中１６は移動機構で例えば走行用台車が用いられ洗浄
部材３をポンプ６とともに前記モジュール２で形成され
る連通路の開口部に近接して移動できるようにしである
。

しかして原水流入部４に導かれ活性汚泥水を沈澱分離す
るもので処理槽１内は水平方向に配設したモジュール２
に洗浄部材３が移動可能であるので、管内、板面に付着
する微生物スライムによる目詰り、堆積、腐敗、スカム
浮上などのトラブル解消を適確に行なえる形態となって
いてその上方に配備されるロング２１から処理水を槽外
に流出できるようになっている。

さらに前述の実施態様において原水流入部に曝気機能を
持たせてもよいが、この場合流入部４にハニカムチュー
ブ、網などの微生物付着媒体を装填しておいてもよい。

しかして生物処理を行なう場合について処理作用を説明
すると、処理槽１内では原水が原水流入管１０より曝気
部となる流入部４に流入し、生物処理を受ける。処理槽
１内は、水平管、傾斜管ないし水平板、傾斜板などのモ
ジュール２によって流入部４と、処理水流出部５に区画
されており、流入部４内に懸濁浮遊している活性汚泥な
どのＳＳは沈降分離部となるモジュール２において、沈
降分離され、処理水がロング２１からオーバーフロー処
理水流出管１５から流出してゆく。この場合傾斜管、水
平管のモジュール２では沈降分離すべきＳＳが微生物を
主体とするものであるため、単に水平管、傾斜管、板、
を設置しただけではスライムが付着するため、目詰まり
が起き、沈降分離機能が著しく阻害されること、および
水平管ないし傾斜角が６０’〜７０°以下の角度の緩や
かな傾斜角をもつ傾斜管では、管内で沈降分離されたＳ
Ｓが排除できないため、適用困難であるという重大な難
点があるのに反し、少なくともモジュール２の流入部４
側の面に近接して、樋状または多孔管状などの洗浄部材
３を傾斜管、水平管のモジュール２の面に沿って、任意
の移動機構１６によって移動可能に配備されているので
洗浄部材３はモジュール２に対向する位置に開口部を有
していて配管７でポンプ６のサクション側に連結されて
いて、該ポンプ６を運転すると、洗浄部材３の開口部に
は激しい吸引水流が生起し、水平管、傾斜管のモジュー
ル２内に堆積しているスラッジを適確に吸引除去する。

一方′ポンプ６の吐出水は流入部４内に空気中から流状
に落下させると表面曝気作用がおき、酸素移動効率が向
上するので非常に好ましく生物処理を能率的に行なうこ
とができる。

以上のように本発明は、処理槽内の水平断面に、管状部
材、板状部材を設けて、活性汚泥フロックを短時間で沈
降分離させるようにしたモジュールを設け、これらの分
離促進部材内へのＳＳの目詰まりを防ぐために洗浄部材
を移動させてポンプの吸引水流または吐出水流によって
洗浄することにより固液分離を効率よく遂行でき、沈降
分離効果が従来に比べて大巾に向上しまた生物処理を行
う場合には最終沈澱池を別個に必要とせず、しかも処理
槽内で生物処理と固液分離の両機能を同時に遂行できる
と共に、効率的な固液分離が可能になって処理施設設置
面積の大巾な減少が可能となり沈降分離作用の大巾な向
上と、曝気作用によって廃水処理効率が著しく良好とな
り大量処理に適し経済的な処理ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は縦断面図、第２
図（ａｌ　（ｂｌはモジュールの一蔀の斜面図である。 １・・・処理槽、２・・・モジュール、３・・・洗浄部
材、４・・・原水流入部、５・・・処理水流出部、６・
・・ポンプ、７．９・・・配管、１０・・・原水流入管
、１３・・・溢流堰、１５・・・処理水流出管、１６・
・・移動機構、２０・・・隔壁、２１・・・ロング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、処理槽内に隔壁をもって原水流入部と処理水流出部
   とに区画しこの処理水流出部に複数の傾斜管の管状部材
   或いは複数の傾斜板の板状部材を間隔をおいて重ね合わ
   せた状態で構成されるモジュールを槽水平方向に配設し
   て沈降分離部とし、該モジュールの下方部に近接してポ
   ンプに連結した洗浄部材を水平方向に移動可能に配備し
   たことを特徴とする廃水処理装置。 ２、前記洗浄部材が、吸引された吸引水流の一部又は全
   部を前記流入部に返送するものである特許請求の範囲第
   １項記載の廃水処理装置。 ３、前記洗浄部材が、ポンプの吸込側に連結されたもの
   であって、ポンプ吐出側の吐出管を前記流入部の水面よ
   り高い位置に開口し、吸引水流を流入部水面に落下させ
   るものである特許請求の範囲第１項又は第２項記載の廃
   水処理装置。