JPS6124439B2

JPS6124439B2 -

Info

Publication number: JPS6124439B2
Application number: JP59230066A
Authority: JP
Inventors: Makin Debitsudo; Fuiiruden Heriueru Jon
Original assignee: Unilever NV
Current assignee: Unilever NV
Priority date: 1983-10-31
Filing date: 1984-10-31
Publication date: 1986-06-11
Also published as: GR80802B; GB8427306D0; BR8405538A; PH19707A; GB2148928A; AU3470984A; GB8328991D0; EP0140452A2; EP0140452B1; AU556492B2; ES8608034A1; US4614606A; PT79432B; EP0140452A3; ZA848503B; DE3480853D1; ES537239A0; PT79432A; ZW17384A1; ATE49020T1

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はクレンザー組成物（scouring
compositions）に関するものである。本発明は特
に、水性液状媒質中に粉末状研磨剤を懸濁状態で
含有してなるクレンザー組成物の改良に関する。液状のクレンザー組成物は当業界において周知
である。これは、研磨剤を含まない洗剤製品では
容易に完全に除去できない硬い物品の表面上の頑
固な汚垢、グリース、煤等の燃焼生成物、錆等を
洗浄除去するための便利な洗浄剤として家庭等で
広く使用されている。液状クレンザーの分野における従来の文献から
明らかなように、この分野の研究の主な目的は、
液状媒質の物理的安定性および沈澱防止性を改良
することであつた。これらの文献の例には英国特
許第1167597号、第1181607号、第1262280号、第
1303810号、第1308190号および第1418671号明細
書があげられる。さらにまた、この種の製品の処
理時や取扱時に生じ得る高度の剪断力のもとで懸
濁媒質を安定化することに関する文献もあり、そ
の例には欧州特許第0050887号および第0080221号
明細書があげられる。前記の如く処理時や取扱時の安定性の向上は勿
論非常に重要であるけれども、実際の使用時にお
ける洗剤製品の外観や物理的状態もまた、消費者
が製品の適・不適を決めるときに大きい影響を与
えるものである。この洗剤製品は強力な洗剤であ
るべきであり、かつ、洗浄面にきずをつけずに洗
浄できるものであるべきであり、かつまた、高発
泡性、柔かい感じ、リンスが容易である等の性質
を有することが、消費者の支持を得るための重大
な条件である。洗浄操作の開始時および該操作期間中は高度の
発泡性を示し、しかも、洗浄終了後のリンス（水
洗い）のときには泡が容易に除去できるような洗
剤を作ることは今迄困難であると思われていた。
なぜならば、この２つの性質、すなわち発泡性と
リンス時の泡の除去性とは一般に互いに相容れな
い性質であると考えられ、たとえば、洗剤に発泡
促進剤を添加すると、リンス時の泡の除去性が悪
影響を受け、一方、リンス性改善剤を添加した場
合には、上記とは反対の悪影響を受けるであろう
と思われていたのである。したがつて本発明の目的は、洗浄操作の開始時
には発泡体が良好であり、しかもリンス時の泡の
除去性も良いという２つの効果を併有する液状ク
レンザー組成物を提供することである。本発明の
別の目的は、長時間にわたつて物理的に安定であ
り、かつ、処理・加工時および取扱時における高
度の剪断力の作用下においても安定であるような
上記組成物を提供することである。合成アニオン系洗剤と、両生イオン系および／
またはアルコキシル化ノニオン系洗剤とからなる
活性洗剤混合物を含有する懸濁媒質を配合し、さ
らにまた、発泡低下剤とトリポリ燐酸塩電解質と
からなるCa²⁺依存性−発泡調整用混合物も配合
し、しかして上記発泡調整用混合物中の上記２種
の薬剤は後記の如き特定の重量比で使用すること
によつて、前記の所望条件をみたす液状のクレン
ザー組成物が得られることが今回見出された。本発明は、広義には、粉末状研磨剤１−65重量
％と、水性液状懸濁媒質35−99重量％（組成物全
重量基準）とを含有してなる液状クレンザー組成
物において、該媒質が次の成分を含有し、すなわ
ち、 (a) 合成アニオン系活性洗剤３−15重量％と、 (b) 双生イオン系および／またはアルコキシル化
ノニオン系活性洗剤１−12重量％と、 (c) 次の成分、すなわち (i) トリポリ燐酸塩電解質0.05−７重量％、お
よび (ii) Ca²⁺依存性−発泡低下剤0.05−８重量％を
含む発泡調整用混合物（発泡調整系とも称す
る）とを含有し、成分(i)対成分(ii)の重量比が
１：１ないし８：１の範囲内の値であり、そ
してさらに、 (d) 任意的に、別の電解質20重量％以下（前記媒
質全重量基準）を含有することを特徴とする、発泡／リンス特性
が良好であり、かつ安定な液状クレンザー組成物
に関するものである。所望性質を有する組成物を得るために必要な各
成分の配合割合は、相互に或程度関連するもので
ある。したがつて或成分を一定量配合する場合に
おける他種成分の適切な配合割合は或範囲内の値
であり、一般に簡単な実験によつて決定できる。研磨剤本発明では、天然および合成研磨剤の両者が有
利に使用でき、その例にはドロマイト、沈降炭酸
カルシウム（アラゴナイト）、長石、アルミナ、
シリカ系研磨剤（たとえば石英や珪岩）、および
以下に記載のものがあげられる。モース硬度１−
４の研磨剤が好ましい。特に適当なものはカルサ
イト、たとえば石灰岩、チヨーク、大理石であ
る。その具体例としては、英国特許第1345119号
明細書に記載の種類のカルサイトがあげられる。
或特定の範囲内の粒度分布を有する研磨剤を使用
するのが一般に有利であり、たとえば英国特許第
1581433号明細書および英国特許出願第8322262号
明細書に記載の方法に従つて粒度分布内の下限値
および／または上限値の粒度の粒子を除去した研
磨剤が有利に使用できる。また、英国特許出願第
8319441号明細書に記載の種類の集塊物型研磨剤
も有利に使用できる。研磨剤は一般に本組成物中
に１−65重量％（組成物全量基準）配合され、好
ましくは10−55重量％配合される。研磨剤を30−
55重量％配合したときに、研磨洗浄効果が最高に
なるであろう。水性液状懸濁媒質（懸濁系）この水性懸濁媒質は必須成分として２種の活性
洗剤成分を含有し、その１つは合成アニオン系活
性剤であり、他の１つは両生イオン系および／ま
たはアルコキシル化ノニオン系活性洗剤である。適当な合成アニオン系洗剤は、C₁₂−C₁₈分枝状
または直鎖状アルキルアリールスルホン酸、C₁₂
−C₁₈パラフインスルホン酸、C₈−C₁₂分枝状ま
たは直鎖状アルキル硫酸、およびC₁₀−C₁₈アルキ
ル（EO）_1-10硫酸のアルカリ金属塩やアルカノー
ルアミン塩である。一般に、合成アニオン系洗剤（表面活性剤）の
使用量は３−15重量％である（水性媒質重量基
準）。好ましくは、水性媒質中の合成アニオン系
洗剤の量は４−10重量％である。この水性媒質はさらに、アルコキシル化ノニオ
ン系または両生イオン系洗剤を１−12重量％、好
ましくは２−７重量％含有する（水性媒質重量基
準）。適当なアルコキシル化ノニオン系洗剤の例
には、エチレンオキサイドおよび／またはプロピ
レンオキサイドと、線状の第一または第二C₈−
C₁₈アルコールやC₉−C₁₈アルキルフエノールと
の縮合物があげられる。適当な両生イオン系洗剤
は、長鎖アルキル基（C₈−C₁₈）を１個有しそし
て短鎖アルキル基（C₁−C₄）を２個有するトリア
ルキルアミンオキサイド；およびベタインやスル
ホベタインである。発泡調整用混合物（発泡調整系）洗浄操作の当初は高発泡性であり、かつ、リン
ス操作のときには泡が容易に除去できるという好
ましい性質を組成物に与えるための発泡調整用混
合物は、Ca²⁺依存性−発泡低下剤とトリポリ燐
酸塩電解質との混合物を含有してなるものであ
る。前記の発泡低下剤はCa²⁺依存性のものである
べきであり、すなわち、その発泡低下作用は遊離
Ca²⁺イオンの存在に左右されるものであるべき
である。このCa²⁺イオンは硬水の使用時に、あ
るいはカルサイトの如き研磨剤の配合時に、それ
らから出たものであつてよい。適当なCa²⁺依存
性−発泡低下剤は、アルキル−およびアルキルエ
ーテル−ホスフエートの如き燐酸エステル型化合
物やC₁₀−C₂₄脂肪酸石鹸のアルカリ金属塩であ
る。この脂肪酸石鹸は好ましくは、炭素原子を16
個以上有する飽和アルキル基を含有する脂肪酸を
多量含む脂肪酸混合物から導かれたものであつ
て、その例には米国特許第3862049号明細書に記
載の石鹸混合物があげられる。リンス時の泡の除去性を効果的に高める効果を
有する発泡低下剤（前記の発泡調整用混合物中に
含まれる薬剤の１種）の量は、組成物中の他種成
分の量的比率、特に合成アニオン系活性洗剤の量
に左右されて種々変わるであろう。発泡低下剤の使用量は一般に0.05−８重量％
（水性媒質重量基準）であり、発泡低下剤対合成
アニオン系活性洗剤の重量比は一般に１：20ない
し１：20である。前記の発泡調整用混合物に含まれる第二番目の
必須成分はトリポリ燐酸塩電解質、特にそのアル
カリ金属塩である。トリポリ燐酸塩電解質の使用
量は一般に７重量％以下である（水性媒質重量基
準）。本発明に従つて充分な発泡調整効果を得る
ために、発泡低下剤対トリポリ燐酸塩電解質の重
量比は１：１ないし１：８でなければならない。
この比は好ましくは１：１ないし１：６、最も好
ましくは１：２ないし１：４である。本発明者は
いかなる学説にも拘束されるものではないけれど
も、前記の発泡低下剤はCa²⁺塩の形になつたと
きに発泡低下効果を奏するものであるから、洗浄
操作の開始時にCa²⁺除去用ビルダーによりCa²⁺
イオンを除去することによつて該発泡低下剤の発
泡低下機能が大きく低下し、次いで、リンス段階
において洗液を水で希釈することによつて該ビル
ダーの濃度が極端に低下してもはやCa²⁺イオン
除去作用を継続できないようになり、したがつて
リンス段階では該発泡低下剤がCa²⁺イオンの存
在下に有効に作用し、このリンス操作によつて泡
が容易に除去できるのであると思われる。任意的に、別の電解質を20重量％以下配合でき
る。この場合の電解質は、たとえばアルカリ金属
の塩化物、硝酸塩、珪酸塩、硼酸塩、クエン酸
塩、オルト燐酸塩、ニトリロトリ酢酸塩の如き単
純塩またはその混合物であつてよい。炭酸−、重
炭酸−、またはセスキ炭酸ナトリウムまたは−カ
リウムを使用するのが好ましい。これらの電解質
の使用量は好ましくは１−15重量％である（水性
媒質重量基準）。前記水性媒質中の電解質の全量は0.5−25重量
％である（水性媒質重量基準）。前記の縮合燐酸
塩電解質の全量は７重量％以下とすべきである
（水性媒質重量基準）。さらにまた本組成物は、液状クレンザー組成物
用成分として有用な種々の成分を含有し得、その
例には香料、着色剤、溶剤、螢光漂白剤、ハイド
ロトロープ、汚物沈澱防止剤、クレー、酸素また
は塩素発生型漂白剤、酵素、不透明化剤、殺菌
剤、ヒユーメクタント等があげられる。本発明を一層具体的に例示するために、次に実
施例を示す。実施例中の「％」はすべて、組成物
の全重量を基準とした重量％を意味する。以下の実施例に記載の組成物の発泡−リンス特
性は次の２つの量によつて評価し、すなわち、(a)
初期の発泡量（V₀）、および(b)泡の量を半分にす
るのに要するリンスの回数（ｎ〔1/2〕）によつて
評価した（泡の量は体積で示す）。この特性の測
定法は次の通りであつた。 (a) 容積250mlの目盛付分液漏斗において、組成
物試料５ｇを全量50mlの水と混合した。この混
合物を10秒間にわたつて烈しく振りまぜ、次い
で発泡量を測定した。このときの発泡量、すな
わち初期の発泡量が、前記の漏斗の容積の80％
を超える量であつたときに、これは充分な発泡
量であると考えられる。 (b) 前記の(a)で述べた操作を行つた直後に、泡を
排出させることなく水性層を除去した。新鮮な
水50c.c.を漏斗に添加し、10秒間烈しくふりまぜ
た後に泡の量（体積）を測定した。この操作
を、泡がもはや残留しなくなる迄繰返した。前記のリンス特性は、泡の体積を最初の値の
半分にするのに要するリンスの回数によつて評
価できる。実際には、ｎ〔1/2〕の値が３を超
える値であるときに、当該試料のリンス特性は
劣つていると考えられる。比較のために、本発明に従つた発泡調整用混合
物を含まない数種の液状クレンザー組成物を対照
試料として使用し、その実験結果を第表に示し
た。第表に記載の如く、これらの公知組成物で
は、良好な発泡性と、リンス時の良好な泡除去性
とは、一般に互いに相容れない特性であつた。第表に記載の実験結果から明らかなように、
各実施例では、本発明に従つて配合された発泡調
整用混合物の顕著な効果が確認された。

【表】第表に記載のすべての参考例において、ナト
リウム石鹸(1)は、炭素原子は15個以下の飽和石鹸17％、炭素原子15個以上の飽和石鹸23％、炭素原子15個以上の不飽和石鹸60％からなるものであつた。水の硬度値(2)は、フランス硬度値である。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１粉末状研磨剤１−65重量％と、水性液状懸濁
媒質35−99重量％（組成物全重量基準）とを含有
してなる液状クレンザー組成物において、該媒質
が次の成分を含有し、すなわち、 (a) 合成アニオン系活性洗剤３−15重量％と、 (b) 双生イオン系および／またはアルコキシル化
ノニオン系活性洗剤１−12重量％と、 (c) 次の成分、すなわち、 (i) トリポリ燐酸塩電解質0.05−７重量％およ
び (ii) Ca²⁺依存性−発泡低下剤0.05−８重量％を
含む発泡調整用混合物とを含有し、成分(i)対成分(ii)の重量比が１：１
ないし８：１の範囲内の値であり、そしてさら
に、 (d) 任意的に、別の電解質20重量％以下（前記媒
質全重量基準）を含有することを特徴とする液状クレンザー組成
物。２ Ca²⁺依存性−発泡低下剤が、炭素原子16個
以上の飽和アルキル基を含む脂肪酸を多量含有す
る脂肪酸混合物から誘導された脂肪酸石鹸である
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載
の組成物。３ Ca²⁺依存性−発泡低下剤と合成アニオン系
活性洗剤との重量比が１：20ないし１：４である
ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項または
第２項に記載の組成物。４ Ca²⁺依存性−発泡低下剤とトリポリ燐酸塩
電解質との重量比が１：２ないし１：４であるこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第１項−第３項
のいずれか一項に記載の組成物。５合成アニオン系活性洗剤を４−10重量％（水
性媒質重量基準）含有するものであることを特徴
とする、特許請求の範囲第１項−第４項のいずれ
か一項に記載の組成物。６双生イオン系および／またはアルコキシル化
ノニオン系活性洗剤を２−７重量％（水性媒質重
量基準）含有するものであることを特徴とする、
特許請求の範囲第１項−第５項のいずれか一項に
記載の組成物。７研磨剤を35−55重量％（組成物全重量基準）
含有するものであることを特徴とする、特許請求
の範囲第１項−第６項のいずれか一項に記載の組
成物。８前記研磨剤がカルサイトであることを特徴と
する、特許請求の範囲第１項−第７項のいずれか
一項に記載の組成物。９さらに使用された電解質の量が１−15重量％
（水性媒質重量基準）であることを特徴とする、
特許請求の範囲第１項−第８項のいずれか一項に
記載の組成物。１０さらに使用された電解質が、アルカリ金属
の炭酸塩、重炭酸塩およびセスキ炭酸塩からなる
群から選択されたものであることを特徴とする、
特許請求の範囲第１項−第９項のいずれか一項に
記載の組成物。