JPS61244214A - ガス絶縁送電線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は絶縁支持体が静電シールドを介して内部導体を
支持する圧入ガス絶縁送電線に係る。

圧入ガス絶縁送電線は比較的新しい製品であり、大量の
電気エネルギーを送る経済的な手段として、また、従来
の送電線では問題のある特殊用途を対象として、電力会
社によって採用されることが多くなっている。典型的な
圧入ガス絶縁送電線は高電位の内部導体を内蔵する細長
い外被と、この外被内に配置されて内部導体を外被内に
絶縁関係で支持する手段とから成る。代表的な絶縁ガス
として、５０ｐｓｉに圧入された六弗化硫黄を利用し、
これによって内部導体を外被から電気的に絶縁する。粒
子トラップを利用することにより、外被内に存在する可
能性のある汚染粒子を捕捉し、その悪影響を封すること
ができる。内部導体は１２１乃至１２００ｋＶの送電に
利用されるのが普通である。内部導体も外被もアルミニ
ウムのような良導電材から成る。

本発明は、細長い管状外被と、外被内に配置され、外被
よりも電位が高く、互いに電気的に接続された２つの内
部導体セクションから成る内部導体と、２つの内部導体
セクションの電気的接続部を電気的にシールドする手段
と、内部導体を外被内に、かつ外被から間隔を保って電
気的に絶縁する絶縁性ガスと、シールド手段と物理的に
接触してこれを外被内に空間的に支持する手段とより成
り、シールド手段が内部導体セクションを物理的に支持
することを特徴とするガス絶縁送電線を提案する。

本発明では、接点シールドが２つの内部導体セクション
の接続部を囲んで電気的にシールドし、絶縁支持体が接
点シールドを外被内に空間的に支持し、接点シールドが
内部導体セクションを物理的に支持する。

以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。

第１図は公知の態様で組立てられた典型的なガス絶縁送
電線１０を示す。図示の送電線１０は製造場所で完全に
構成され、ユニットとして試験され、敷設場所へ出荷さ
れるのが普通である。送電線１０は外被または外装置２
、内部に配置された一体的な内部導体１４、代表的な例
としては六弗化硫黄である絶縁ガス１６、及び複数の絶
縁支持部材１８．２０から成る。内部導体１４は一端に
設けられたプラグ部材２２、及びこれと対応するソケッ
ト部材２４を有し、ソケット部材内には、送電線１０の
複数の同様セクションを接合するための複数の接点フィ
ンガ２６が配置されている。各絶縁支持部材またはスペ
ーサ１８．２０を粒子トラップ・リング２８で囲むのが
普通である。外被セクション１２の両端に、互いに隣接
する外被セクション１２の溶接を可能にするための溶接
バックアップ・リング３０を設ける。この従来型送電線
の詳細については米国特許第４，１０５，８５９号明細
書に記載されている。

第１図に示す送電線１０は製造場所で完全に構成される
のが普通である。例えば、３脚式絶縁支持体１８を金属
スリーブ３２の周面に成形し、このスリーブ３２を管状
内部導体１４に溶接する。円錐形絶縁支持体２０は例え
ば内部導体１４上に直接成形することも可能である。絶
縁支持体１８．２０を内部導体１４に固定したら、この
集合体を管状外被１２内に挿入する。これに絶縁ガス１
６を注入したら、この完全な集合体を製造場所で購買者
仕様に照らして試験する。試験が完了したら、代表的に
は長さが約６０フイートのユニット前端を密封し、敷設
場所へ運搬し、敷設場所において隣接セクションを結合
して完全な送電線を形成する。

以上に述べた従来型の送電線とは対照的に、第２図に略
示するモジュール方式送電線を利用、すれば、コストの
大幅削減を見込むことができる。このモジュール組立方
式を利用すれば、送電線の各種素子を最も経済的な場所
で構成し、この場所で個別に試験し、最終的には送電線
敷設場所で組立てることができる。

経済的な利点が得られるのは、試験、輸送などが送電線
の長いセクションの形ではなく比較的小さいモジュール
要素の形で行なわるからである。さらに、絶縁支持体、
粒子トラップ、シールドなどに関する細部の作業を外被
の内側で行なう必要がないから、労力が軽減される。ま
た、個々のモジュール要素を各分野の優れた専門メーカ
が製造できる。即ち、外被及び内部導体は管の製造を専
門とするメーカが担当し、技術的にもっと困難なモジュ
ール・コネクタ素子はその分野の専門メーカが製造すれ
ばよい。

この構成では、はぼ管状の外被セグメント４０及び内部
導体セグメント４２を、絶縁／トラップ・モジュール要
素４４の製造とは別に製造することができる。たとえば
、モジュール要素４４は米国の製造場所で製造し、試験
して出荷され、外被４０及び内部導体４２は全く異なる
国で製造され、これらの素子を敷設場所において接合し
て送電線を形成することになる。この組立て方式は経済
的であるだけでなく、それぞれの国の製造施設をフルに
活用することを可能にし、このことはそれぞれ独自の環
境規制がある国では重要な意義を持つといえる。

第２図に略示し、第３及び４図に細部を断面で示すよう
に、各外被セグメント４０はアルミニウムのような良導
電材から成る中空の細長い管状構造である。同じくほぼ
管状の内部導体セクション４２は各端にソケット・セク
ション７０（第３図）またはプラグ・セクション９０（
第４図）を具備する。このプラグまたはソケット、また
は両者の組合わせたものの目的は後述するモジュール要
素４４を介して複数の内部導体セクション４２を互いに
連結することにある。接合バックアップ・リング、絶縁
支持体、シールド及びコネクタ・モジュール部材の細部
を第３図に示した。

第３図から明らかなように、モジュール要素４４は先ず
第１に円筒形または管状の中空溶接バックアップ・リン
グ４８を含む。バックアップ・リング４８は細長く、円
錐形絶縁支持体５１を挟持するように互いに間隔を保つ
１対の拡径部分５０を有すると共に、多くの場合、汚染
粒子を捕捉するための複数のスロットまたは孔５２を具
備する。バックアップ・リング４８はまた、シール５６
を挿入するための、互いに間隔を保つ１対の円周溝５４
をも具備する。バックアップ・リング４８の長手方向各
端に８電性唇状部材５８を設ける。バックアップ・リン
グ４８は本発明にも組込まれている米国特許第４，１６
１，６２１号明細書の開示に従って構成すればよい。諺
電性辱状部材５８の詳細は例えば米国特許 第４，３３５，２６８号に記載されている。

拡径部材５０の間に挟持されたほぼ円錐形の絶縁支持体
５１は完成状態で内部導体４２の支持手段として作用す
る。この絶縁支持体は特にアーク六弗化硫黄ガス雰囲気
において優れたアーク及びトラック抵抗特性を示すエポ
キシ材で形成されることが多い。

絶縁支持体５１の内周６４は管状または円筒状接点シー
ルド６０上に直接成形することが好ましい。接点シール
ド６０はファスナ６３などを介して円筒状または管状支
持リング６２に固定され、支持リング６２は好ましくは
長手方向両端にプラグ部材６８を有するコネクタ６６に
固定される。プラグ部材６８は内部導体セクション４２
のソケット端７０と係合するように寸法設定されている
。支持リング６２はコネクタ６６を支持するだけでなく
、ソケット端７０を介在させることができるようにプラ
グ部材６８と接点シールド６０の間に充分な半径方向間
隔を与える働きを持つ。米国特許第４，５０１，４６６
号明細書に詳しく開示されている複数の電流搬送フィン
ガー接点７２を接点シールド６０とプラグ部材６８の間
の空間７４、及びソケット部材７０の内面に形成されて
いる孔に配置する。ピン７１を利用して接点７２をソケ
ット部材７０に固定する。

次いでモジュール式送電線を、好ましくは最終的な敷設
場所において組立てればよい。

適当な個数のモジュール要素４４、外被セグメント４０
及び内部導体セグメント４２を敷設場所に輸送する。２
つの内部導体セグメント４２を、その端部のソケット７
０を空間７４内へ、プラグ部材６８及びフィンガ接点７
２間に良好な電気的接触が形成されるまで挿入すること
によってモジュール要素４４に挿入する。この場合、内
部導体セグメント４２、ソケット７０、フィンガ接点７
２、プラグ部材６８．２つのプラグ端６８間のコネクタ
中間部６７、他のプラグ端６８、フィンガ接点７２、及
び隣接の内部導体セクション４２のソケット７０を介し
て内部導体の電気的接続が得られる。接点シールド６０
は２つの内部導体セクション４２間の接続部を給電時に
おいて電気的にシールドし、ワイパー・シール７７は粒
子が発生した場合、これが送電線の残り、の部分を汚染
するのを防止する。

内部導体セクションを連結したら、２つの外被セクショ
ン４０を内部導体セクション４２の周面に沿って挿着し
、溶接バックアップ・リング４８に重ねる。次いで各外
被セクション４０をバックアップ・リング４８に、かつ
互いに溶接する。シール５６は溶接スパッタが送電線の
主要内部に進入するのを防止する。

外被セクションを溶接したら、（図示しないが）適当な
弁手段を介して外被セクション４０内へ絶縁ガスを注入
する。もっと長い、またはサイズの異なる送電線を形成
するには、必要に応じて、ここに述べる態様で追加の外
被セクション４０、内部導体セクション４２、及びモジ
ュール要素４４を組立てればよい。

第４図には実施態様の異なるモジュール要素９２を示し
た。この実施態様では、接点シールド９４が電流搬送ソ
ケット部材を兼ねる。フィンガ接点７２はシールド９４
の内面に形成された孔９６に配置される。内部導体セク
ション４２の端部はプラグ９０として形成されている。

このプラグ端９０をフィンガ接点７２を介して電気的接
触が得られるまでシールド９４へ挿入する。この場合、
電流はプラグ９０から接点７２、シールド９４、接点７
２、及び他のプラグ９０を流れる。この実施態様では、
シールド９４が支持機能及び電気的シールド機能を果た
すだけでなく、電流搬送回路をも形成する。

以上の説明から明らかなように、本発明のガス絶縁送電
線は各モジュールを別々の製造場所で製造し、最終敷設
場所で組立てるだけでよいモジュール構成の送電線であ
る。電気的シールド機能だけでなく、絶縁支持体と物理
的に連結されることによって内部導体に対する支持機能
をも果たす接点シールドを採用するから、製造が容易に
なり、支持機能だけを特徴とする特殊部材を必要としな
い。さらにまた、（例えば６０フイートに及ぶ）長い内
部導体の周面にエポキシ絶縁体を直接成形する必要がな
いから、労力が著しく軽減される。

【図面の簡単な説明】

第１図は代表的な公知のガス絶縁送電線を一部断面で示
す立面図。 第２図は本発明のガス絶縁送電線のモジュール構成を略
伝する説明図。 第３図はモジュール構成の支持及び連結部　　材の詳細
な断面図。 第４図は第３図に示した支持部材の変更実施態様を示す
断面図である。 ４０・・・・外被 ４２・・・・内部導体 ４４・・・・モジュール要素 ４８・・・・溶接バタアップ・リング ５１・・・・絶縁支持体 ６０・・・・接点シールド ６６・・・・コネクタ ６８・・・・プラグ部材 ７０・・・・ソケット端 ７２・・・・接点フィンガ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、細長い管状外被と、外被内に配置され、外被よりも
   電位が高く、互いに電気的に接続された２つの内部導体
   セクションから成る内部導体と、２つの内部導体セクシ
   ョンの電気的接続部を電気的にシールドする手段と、内
   部導体を外被内に、かつ外被から間隔を保って電気的に
   絶縁する絶縁性ガスと、シールド手段と物理的に接触し
   てこれを外被内に空間的に支持する手段とより成り、シ
   ールド手段が内部導体セクションを物理的に支持するこ
   とを特徴とするガス絶縁送電線。 ２、シールド手段内に配置されてこれに固定され、内部
   導体セクションを互いに電気的に接続する接続手段を含
   むことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の送電
   線。 ３、接続手段がシールド手段から間隔を保 ち、その長手方向端にプラグ・セクションを有する円筒
   形コネクタから成り、内部導体セクションがその端部に
   ソケット・セクションを有し、ソケット・セクションが
   シールド手段内でプラグ・セクションと係合することを
   特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の送電線。 ４、ソケット・セクションともプラグ・セクションとも
   電気的に接触する複数の接点フィンガを含むことを特徴
   とする特許請求の範囲第３項に記載の送電線。 ５、シールド手段が内部導体セクションを電気的に接続
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項から第４項
   までのいずれかに記載の送電線。 ６、シールド手段がその長手方向端にソケット部材を含
   み、内部導体セクションがその端部にプラグ部材を有し
   、プラグ部材がソケット部材と係合することを特徴とす
   る特許請求の範囲第５項に記載の送電線。 ７、ソケット部材ともプラグ部材とも電気的に接触する
   複数の接点フィンガを含むことを特徴とする特許請求の
   範囲第６項に記載の送電線。 ８、互いに電気的に接続され、端部にソケット部材を有
   する２つの内部導体セクションから成り、外被内にこれ
   と間隔を保って配置された円筒状内部導体と、外被内で
   ソケット部材を物理的に囲む円筒状接点シールドと、接
   点シールド内に配置されてこれに固定され、その長手方
   向端にプラグ部材を有する円筒状コネクタと、内部導体
   を外被から電気的に絶縁する絶縁ガスと、接点シールド
   を外被内に絶縁関係に支持すると共に空間的に位置ぎめ
   する手段とを含み、プラグ部材とソケット部材が接点シ
   ールド内で互いに係合し、支持・位置ぎめ手段が接点シ
   ールドと物理的に接触してこれを支持し、接点シールド
   が内部導体セクションを物理的に支持することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項から第７項までのいずれかに
   記載の送電線。 ９、プラグ部材を外被内で物理的に囲む円筒状接点シー
   ルドを含み、プラグ部材と接点シールドが互いに係合す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項から第８項ま
   でのいずれかに記載の送電線。 １０、プラグ部材及び接点シールドと電気的に接続する
   複数の接点フィンガを含むことを特徴とする特許請求の
   範囲第９項に記載の送電線。