JPS61241446A - ヘツドガスケツトの取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、内燃機関に使用する黒鉛質のヘッドガスケッ
トの取付方法に関するものである。

（従来技術） 従来、内燃機関のエンジンに取付けるベッドガスケット
は、燃焼室と接するボアー孔にグロメットと呼ばれる金
属の薄板を７％　）目状に付けている。

このグロメットは、グロメットに囲まれる部分（グロメ
ット部）を高密度とし、ガスケット組付時にグロメット
部が高面圧となシ燃焼ガスをシールする働き、さらには
燃焼室への母材の流出を防止する働きがある。

（発明が解決しようとする問題点） ところが従来のグロメットはグロメットがシリンダヘッ
ド・シリンダブロックに接している為。

グロメットの変形加工硬化が大きい彎曲部は、爆発によ
る繰返し荷重、シリンダブロック・シリンダヘッドの膨
張差による剪断力等により運転中にグロメット割れ、ガ
ス洩れのトラブルが発生する場合があった。このグロメ
ット割れを防止する為に、グロメットを用いずボアー孔
周辺に膨張黒鉛シートを貼付け、ボアー孔周辺を高密度
にしガスをシールする方法がとられたものがあるが、運
転時に黒鉛崩れを生じ黒鉛が燃焼室へ流入する問題を有
していた。

本発明は、上記した問題点を解消するヘッドガスケット
の取付方法を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、補強板の両面に黒鉛シートを積層し打抜いた
ヘッドガスケツ）Ｋおけるボアー孔近くに環状の黒鉛シ
ートを取付け、ボアー孔部に金属リング及び該金属リン
グの外周に前記ヘッドガスケットを配し、内燃機関のエ
ンジンに取付けることを特徴とするヘッドガスケットの
取付方法に関する。

本発明において、黒鉛シートは鱗状黒鉛を濃硫酸と硝酸
との混酸、濃硫酸と過マンガン酸カリウムとの混酸等強
酸化性の液体に浸漬して層間化合物を形成させ、水洗し
てから急速加熱し黒鉛結晶のＣ軸方向を膨張させて得ら
れる膨張黒鉛を冷間加工等によシシート状に形成したも
のである。この黒鉛シートを両面に円形又は角形の突起
を有する金属薄板の補強板の内面に積層した後、ロール
掛は等によシ圧着し２次いでプレスによシ第１図に示す
ような形状に打抜き、ボアー孔近くに環状の黒鉛シート
を取付けてヘッドガスケットとされる。環状の黒鉛シー
トを取付ける手段は接着剤による接着又はプレスによる
圧着による。環状の黒鉛シートの厚さは特に制限がない
金属リングは運転時の黒鉛筋れを防止し使用温度に耐え
るものであればよく材質に制限はないが通常は軟鋼を用
いる。金属リングの内径は熱膨張を考慮し燃焼室の直径
よシ若干大きくしておき、その他の部分の寸法について
は制限はない。

エンジンへの取付けは１例えばシリンダーブロックの上
に金属リング及びその外周にシリンダーヘッドを載せ、
金属リングと燃焼室との位置合わせをした後シリンダー
ヘッドをねじ等によシ固定する。

（作用） 上記のように構成すると、ヘッドガスケットの環状の黒
鉛シートを取付けた部分は圧縮されて高密度となシガス
をシールすると共に、燃焼室とヘッドガスケットとの間
に介在する金属リングによって黒鉛の燃焼室内への流入
を防止する。

（実施例） 次に実施例を説明する。

実施例１ 両面に０．２　ｍの多数の円形突起を有する第２図に示
す金属薄板の補強板４０両側に厚さ０．７５■。

密度１　ｇ／ａｍ”の黒鉛シート（日立化成工業製、商
品名カーポフィット）１を積層しロールかけした後、打
抜きプレスで第１図に示す形状に打抜いた。

この際ボアー孔８の直径は金属リングの外径の＋０．５
〜００１１ｍの寸法精度で打抜いた。次に厚さ０．４−
及び密度１　ｇ／ａｎ”のカーボッイツトを４ｍの幅で
打抜いた環状体２を、その内径が第１図に示すボアー孔
８のｏ、　ｓ　ｍ外側の位置にくるようにプレスで圧着
しヘッドガスケットを得た。金属リング３は内径を燃焼
室直径よりも０．２〜０．５　ｗｎ大きく研摩し、厚さ
１．２　ｍｍ及び外径と内径との寸法差を６　ｔｍ　（
幅３　ａｍ　）とした軟鋼製のものを用いた。

エンジンへの取付けは第２図に示すようにシリンダーブ
ロック５の上にヘッドガスケットを載置し、ボアー孔部
に金属リング３を装填して位置決めをした後、シリンダ
ーヘッド６をヘッドガスケット及び金属リング３を介し
てシリンダーブロック５にねじ止めした。このとき黒鉛
シート１の上に取付けられた環状体２は圧縮され、黒鉛
シート１、環状体２及び金属リング３の上面は同一平面
となる。

比較例１ 実施例１と同様にして第４図に示すように補強板４の両
面に黒鉛シート１を積層成形した板を。

ボアー孔が燃焼室の直径よシＯ〜０．５−犬きくなるよ
うに打抜き２次いで実施例１と同一の環状体２を内径が
燃焼室から０．５　ｗｎの位置にくるようにプレスで圧
着してヘッドガスケットを得た。次いでこのヘッドガス
ケットを実施例１と同様にエンジンに取付けた。

比較例２ 比較例１と同一の方法で打抜いた板のボアー孔に、第３
図に示すようにグロメット７を取付けた（厚さ０．２ａ
ｎｎのＳＰＣ板を４１１１ｍの幅ではと目状に取付けた
）ヘッドガスケットを得１次いで実施例１と同様にエン
ジンに取付けた。

実施例及び比較例のエンジンを用いて５万一走行のモニ
ターテストを行ない、ヘッドガスケットの状態を比較し
た。その結果、比較例１のヘッドガスケットはシリンダ
ー内に黒鉛が最大１．１　ａｎはみ出し、実施例３のヘ
ッドガスケットはグロメットに３個所の割れが見られた
のに対し、実施例１のヘッドガスケット及び金属リング
には何の異常も認められなかった。

（発明の効果） 本発明によれば、従来のようなグロメット割れ又は黒鉛
の燃焼室への流入がなく、従ってガスのシール性能を長
期間にわたって維持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例になるヘッドガスケットの取付
方法におけるヘッドガスケット及び金属リングの平面図
、第２図は第１図のヘッドガスケット及び金属リングを
エンジンに取付けた状態を示す断面図、第３図、第４図
は比較例のガスケットをエンジンに取付けた状態を示す
断面図である。 符号の説明

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、補強板の両面に黒鉛シートを積層し打抜いたヘッド
   ガスケットにおけるボアー孔近くに環状の黒鉛シートを
   取付け、ボアー孔部に金属リング及び該金属リングの外
   周に前記ヘッドガスケットを配して、内燃機関のエンジ
   ンに取付けることを特徴とするヘッドガスケットの取付
   方法。