JPS6123698A - 月見草油の苦味成分の除去方法 - Google Patents

月見草油の苦味成分の除去方法

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Publication number
JPS6123698A
JPS6123698A JP14446584A JP14446584A JPS6123698A JP S6123698 A JPS6123698 A JP S6123698A JP 14446584 A JP14446584 A JP 14446584A JP 14446584 A JP14446584 A JP 14446584A JP S6123698 A JPS6123698 A JP S6123698A
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JP
Japan
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oil
evening primrose
primrose oil
steam
evening
Prior art date
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Pending
Application number
JP14446584A
Other languages
English (en)
Inventor
実 内田
佐田 拓郎
岡村 早苗
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Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Nisshin Oil Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、月見草種子から抽出した原油から、風味がま
ろやかな、苦味のない精製油を効率良く得る方法に関す
る。
〈従来の技術〉 月見草油は、英語名でイブニングブリムローズとも呼ば
れ、月見草の種子から抽出された植物油である。月見草
は、日本でも古くから良く知られている草花であるが、
欧米では単に観賞用として楽しむだけでなく、民間薬と
しても有名で[キンゲス キュア オイル」 (王様の
万能薬)という名称が与えられているほどで、その効能
として外用薬では外傷および皮膚炎の治療、内用薬で・
は肥満の改善、二日酔の軽減、ぜんそくの治療、各種感
染症の予防と治療などがあると言われている。
1月見草油の生理活性は、月見草油に含まれているガン
マーリルン酸く以下GLAという)が、1型プロスタグ
ランデイン(以下PG1という)に体内で変換されるこ
とによることが明らかにされている。このPCIは、抗
炎症作用や抗血栓作用など多くの生理活性を持ったこと
が既に知られており、GLAの効果もPCIを経由する
ためであると考えられる。このように多くの生理活性を
持ったGLAは、月見草油の他にも一部の植物種子やカ
ビなどに見出されているものの大量生産が可能で、安全
性が確認されたものは、月見草油のみである。また月見
草油には、GLAの他にも多くのリノール酸が含まれて
いるため、コレステロールの低下作用もある。
しかしながら月見草油は、通常強烈な苦味を有し、抽出
油のままではきわめて不快な苦味を示す欠点を有してい
る。このことは、月見草油を経口的に摂取するうえで重
大な障害となっている。
ところがこの苦味を工業的かつ経済的に除去する方法は
、知られていない。
〈発明が解決しよとする問題点〉 本発明は、生理活性が優れているGLAを含む月見草油
をまろやかな風味でしかも効率的、経済的に得ることを
目的とする。
く問題点を解決するための手段〉 本発明は、月見草の種子から得られる月見草油を減圧下
、温度150〜260℃、時間50〜240分、水蒸気
吹込量が油に対し3〜30%の条件下に水蒸気蒸留する
ことを特徴とする、月見草油の苦味成分の除去する方法
である。
以下本発明を詳述する。
月見草種子をロール式粉砕機で軽度に粉砕後、n−ヘキ
サン2〜4倍量を使用し、低温(5〜40°C)で油脂
を抽出する。抽出後n−ヘキサンを溶媒回収装置で回収
し、原油を得る。得られた原油は、酸価0.2以下、ガ
ム質0.5%以下の淡黄色で苦味が強い。
次に原油をそのままあるいは軽度精製した4及、温度1
50〜260℃、減圧下、通常真空度2〜5 mm1g
で水蒸気吹込量を油に対し3〜30%とし、gO〜゛2
40分間水蒸気蒸留を行うと、月見草油中の苦味の成分
が除去され、口当りのよい、まろやかな油脂が得られる
ここでいう軽度精製とは、75%リン酸を0.01〜0
.2V/V%使用し、脱ガムを行い、次に12〜16 
B6 ’ Na0IIを遊離脂肪酸に対し]、 1〜1
.2倍量加えて脱酸を行った後、水洗、乾燥後、油脂に
対して白土を0.5〜1.5W/W%、活性炭を0.1
〜0.5W/−%加え、減圧下105℃、15分間脱色
する方法をいい、この工程の後本発明の水蒸気蒸留を行
うのである。
本発明に適応される月見草種子を、米国産、英国産、ス
ウェーデン産等のものであり、0enothera属の
biennis、 hookeri、 caespit
osa種等である。
水蒸気蒸留の温度は、150℃未満では苦味成分を除去
できず、260℃を超えると月見草油の脂肪酸組成に変
化をきたしてしまう。
又、水蒸気蒸留の時間が50分未満では温度を上げても
苦味成分を除去できず、一方240分を超えるとそれ以
上かけても効果は変わらない。
水蒸気吹込量が油に対し3%未満の場合は、月見草油の
苦味は除去されず、そのまま精製油中に残ってしまう。
また油に対し30%を超える場合は、精製油の歩留りが
95%以下となり経済性に欠ける。また、軽度精製を行
わず原油に直接水蒸気で吹込み水蒸気蒸留を行うことに
よっても、トコフェロール、リン脂質の有効成分が失わ
れることはない。また、本発明によれば油脂中の脂肪酸
組成の変化もなく、苦みのないまろやかな油脂が得られ
るため経済性においても優れている。
実施例 I 月見草(Oenothera hookeri )の種
子50kg (水分6%、油分25.0%)にn−ヘキ
サン200m1を25℃でふりかけて油脂を抽出した。
その後n−ヘキサンを回収し、濃縮したところ原油が1
2kg(収率96%)得られた。該原油を75%リン酸
0.lV/V%(対油)加え、減圧下80 ’c、15
分間で脱ガムを行い、次に1685NaOIlを遊離脂
肪酸に対し1,2倍加えて脱酸を行う。水洗、乾燥後、
油脂に対し白土を1.OW/W%活性炭0.2V/’V
%添加し、脱色後、水蒸気吹込量1.8 kg (対油
5%)、減圧下、温度240℃、3時間で水蒸気蒸留を
行うと、淡黄色で、臭い、苦味のないまろやかな口当り
のよい油脂力月1.3 kg得られた。
得られた精製油の一般性状を表−1に示す。
実施例 2 実施例1と同様に得られた月見草の原油12kgを前処
理を行なわずそのまま、水蒸気吹込量1.8kg (対
油10%)、減圧上温度255〜260℃、1.5時間
で水蒸気蒸留を行うと、淡黄色で、臭い、苦味のないま
ろやかな口当りのよい油脂が11.5kg得られた。得
られた精製油の一般性状を表−1に示す。
実施例 3 月見草(Oenothera bjer+nfs )の
種子から得られた月見草原油(市販品)10kgに、水
蒸気吹込量10kg(対油25%)、減圧下、温度18
0〜190℃1.4時間、水蒸気蒸留を行うと苦みがな
い、淡白な、口当りのよい油脂が9.5 kg得られた
得られた精製油の一般性状を表−1に示した。
表−1精製月見草油の一般性状 注 1)ロビボンド比色針(133,4mmセル)〈発
明の効果〉 本発明の特定条件の水蒸気蒸留を行うことにより月見草
油の苦味成分は、完全に除去され、まろやかな口当りの
良い油脂が得られ、しかも生理活       [性が
すぐれているGLA等を始めとする脂肪酸組成を変化さ
せることもないという効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)月見草の種子から得られる月見草油を減圧下、温
    度150〜260℃、時間50〜240分、水蒸気吹込
    量が油に対し3〜30%の条件下に水蒸気蒸留すること
    を特徴とする、月見草油の苦味成分を除去する方法。
  2. (2)月見草がオエノセラ(Oenothera)属の
    ビーニス(biennis)、ホッカリ(hooker
    i)、カエスピトサ(caespitosa)、ラマキ
    アナ(lama−rckiana)、またはアグリコラ
    (agrillicolla)種である特許請求範囲第
    1項記載の方法。
JP14446584A 1984-07-13 1984-07-13 月見草油の苦味成分の除去方法 Pending JPS6123698A (ja)

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JPS6123698A true JPS6123698A (ja) 1986-02-01

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0626328U (ja) * 1992-08-31 1994-04-08 パイオニア株式会社 トランシーバ
JP2019062799A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 日清オイリオグループ株式会社 食用油の製造システム及び食用油の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5051507A (ja) * 1973-09-04 1975-05-08

Patent Citations (1)

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