JPS61235110A - 注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による立体的な形状成品の製造方法 - Google Patents

注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による立体的な形状成品の製造方法

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JPS61235110A
JPS61235110A JP7900985A JP7900985A JPS61235110A JP S61235110 A JPS61235110 A JP S61235110A JP 7900985 A JP7900985 A JP 7900985A JP 7900985 A JP7900985 A JP 7900985A JP S61235110 A JPS61235110 A JP S61235110A
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clay
mold
casting
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liquid
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Ichiro Murakami
一郎 村上
Yoshimori Miyamura
宮村 喜森
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、注型用ポリフレタン樹脂の粘土型による立
体的な形状製品の製造方法に関するものである。
注型用ポリウレタン樹脂による注型は、シリコーンゴム
等による注形型を使用して、すでに実施されているとこ
ろである。
このシリコーンゴム等による注形型は、数十個以上同一
成品を生産する場合は適合したものであるが、成る特定
の物を短時間に1.2個程度しか成形の必要のない場合
には、その型代等が割高になる。例えば、乳幼児の誕生
記念品として、その乳幼児の手足などの立体的な形状1
個だけを型取りする場合は、両親等にはその手形などは
如何に欲しいものであっても、他人には不要なものであ
り、同じその手形を商品化するなどということはできな
い。また、1.5才以下の乳幼児の手足は常に動いてい
るため、介添者がその手指などを開いた瞬間に型取りし
なくてはならないが、その場合、一般の型取りに使用さ
れている20分から検数時間を経て硬化する様なシリコ
ーンゴムは使用で鰺ない。この様な問題点を解決するた
め、安価な柔らかい粘土を使用して型取りし、そこに注
型用の合成樹脂を注入し硬化脱型して、予期したとおり
の良成品を得ることができれば、最も経済的な方法であ
る。
すでにこの様な観点から、手芸的製品の作成をはじめ、
乳幼児の記念手形、足形などの立体的形状の作成につい
て、注型用不飽和ポリエステル樹脂を使って、平面の平
滑な粘土表面に立体的形状を型取りして成形する方法は
実施されているところである。
しかしながら、これらの方法は、次の点において問題が
あった。即ち、注型用不飽和ポリエステル樹脂が、常温
硬化反応を経て硬化する場合は、その収縮率が比較的大
きくなるので、とくに急激な硬化反応を避けてできるだ
け収縮の少ない成品を得るため、添加混合する硬化剤を
約1%以内にして、徐々に硬化反応を促進する場合が多
かった。
この様に、硬化剤の割合が少ない場合は、室温によって
は数時間から10時間位経ないと、脱型することができ
ない。特に陶土を水で柔らかく練った陶土粘土などを使
用した場合は、さらに2〜3時間も硬化が遅れ、脱型す
るまでに長い時間が必要であった。
本発明は、上記の問題点を改善しながら、社会経済生活
が多様化する傾向の中で、注型用ポリウレタン樹脂の新
しい分野への応用を目的として創案されたものである。
その主なる改善点は次のとおりである。
(1)不飽和ポリエステル樹脂の代わりに注型用ポリウ
レタン樹脂の注型をすることによって、当該成品の収縮
率を従来の約173に、硬化脱型時間を約1750に短
縮できる様になった。
(2)注型用ポリウレタン樹脂の注型に、粘土型を使用
できる様に改善し、乳幼児の記念的手形、足形の様にた
だ1個のみでよい成形が全く割安にできるようになった
従来のポリウレタン樹脂の注型は、シリコーンゴムの注
形型を使用して、試作品や模型等の生産に応用されてい
るところであった。このポリウレタンの注型においては
、その作業室の空気中の水分の多寡や型面の水分の有無
が、成形品の良否を大きく左右するので、その作業工程
中の水分の除去管理には、細心の注意が払われていると
ころである。例えば、その表面に多少とも水分が耐着し
ている型の中に、注型用ポリウレタン樹脂を注入硬化す
ると、脱型した成品の表面には、水分による化学変化の
ための多数の気泡が生じて、細かい立体的な指紋や葉脈
等の形状は崩れてしまっている。この様にポリウレタン
樹脂の注型には、水分との化学変化に留意しなければな
らないので、水で陶土を柔らかく練った陶土粘土や油粘
土等の型を使用した注型は全熱実施されていなかった。
この注型用ポリウレタン樹脂の注型において、水分を含
有した粘土の型の中に注入しても、水との化学変化によ
る気泡の発生を回避できる注型法となるように改善した
点は次のとおりである。
(A)  粘土型への注型には、ジアルコール等の主剤
液に、ジイソシアネート等の硬化剤液を、例えば、1:
1〜0.9位の割合で混合して硬化反応を開始し、その
硬化反応の中期を捉えて注入することに上って気泡の発
生を回避するようにした。
第1図は、室温20℃で、硬化すれば白色になる注型用
ポリウレタン樹脂の硬化反応熱と硬化に至るまでの経過
時間を表したものである。1人の乳幼児の手形に注入す
る樹脂は、大体40ccもあれば十分であるから、半透
明のポリエチレン製40ccまでの目慮りつき、肉厚1
mmのカップに主剤液20ccを移し取り、ついで硬化
剤液19ccを移し入れ、まぜ棒で30回捏上くかきま
ぜて混合したものである。この混合時間はだいたい8秒
〜10秒程である。従来の方法は、この8〜10秒の混
合時間後、直ぐに注型する方法が採用されていたが、こ
の初期の時点から30〜40秒位経過しないと、硬化反
応によるウレタン基(−N H−C0−0−)は、その
注型した中心部においては十分に発生していない。その
ため、硬化剤液分のジイソシアネートは、型面にある水
分と先に反応して炭a、Vスなどを発生して気泡が生じ
、細かい指紋などの立体的な模様を崩す原因となってい
ることが、実験的に発見されたので、その粘土型に混合
液を注入する時を、混合液はまだ透明で十分に流動性は
有るが、ウレタン結合が相当進行している硬化反応の中
期を捉えて、注入する方法に改善したものである。
第1図によって説明すると、カップの中で混合後1分2
0秒〜2分20秒位経過して混合液はまだ透明であるが
、手に持ったカップの壁をとおして、硬化反応熱が温く
伝ってくるときである。
(B)  できるだけ微細な横様も写し取る(拓本)こ
とができ、また、脱型後の成品にそれが美しく型取りさ
れるように粘度を調整して型枠の中に詰めた粘土表面に
、食用葛の微粉末を毛筆の先にっけて塗っていき、粘土
表面に、粘土と混ぜた葛の微粉末のうすい層を形成した
粘土型とした。
(3)使用する粘土は、乳幼児の肌に影響のない油によ
る熱処理した粘土、又は食用澱粉を主体にした食用油に
よる粘土状物粘土に改善した。乳幼児の手、足などの型
取りに、陶土をそのまま水で練った粘土や、油性につい
て十分吟味していない油粘土の中に、生後数ケ月しか経
っていない様な乳幼児の素手を押し入れて型取りするこ
とは至って不衛生的である。
(4)粘土を詰める型枠は、以下の(a)、(b)、(
c)を考慮して改善した。
(a)従来の不飽和ポリエステル樹脂の注型による型取
りは、粘土を詰めた型枠やリング状環を、平面上に設置
するとともに、その中の粘土表面を平滑にし、その上に
乳幼児の手足などの立体的形状を拓本するものを、上方
より圧しながら押し込んでとるものであった。即ち、そ
の押しつけ圧によって、粘土の中に圧入した物に相当す
る体積の粘土を、当該型枠等の粘土表面よりできるだけ
突出さすことなく、その表面内に収めることを特徴とす
る、平面設置粘土型枠であった。この平面設置の型枠で
は、眠っている乳幼児の足の形状を起こすことなく型取
りする場合、あるいは木の葉などを木についたままその
立体的な形状を拓本することは容易でなかった。特に水
で柔らかく練った陶土粘土の場合などは、同粘土がずり
落ちるなどして、良い形状をとることができなかった。
(b)よく動いている乳幼児の手の+側などの立体的な
形状を粘土の中に型取りする場合、介添者が乳幼児の手
指を開かして粘土の中に押し込んでからその乳幼児の手
の甲に手を添えて、粘土の中の乳幼児の手の動揺を止め
ながら型取りをする。しかし、その介添者が手を離した
瞬間、乳幼児の手指先が自然に内側に曲り、その指先が
型取りした粘土の位置より深く粘土内に喰い込み、切角
型取りした型が崩れ、再度型取りをやり直す場合が多か
った。
(c)従来の平面設置の型枠は、遠隔地に粘土を詰めた
状態で送り、乳幼児などの立体的な形状を、その中の粘
土に型取りしてから、また同粘土型をもとの発送者のと
ころへ返送できる様な構造になっていないため、乳幼児
の記念的手形、足形成品などが欲しい遠隔地の希望者に
よく対応することができなかった。
そこで、改善した型枠について、第2図及び第3図に基
づいて説明すると、次の通りである。
(A)  例えば、合成樹脂等をもって乳幼児の手の形
状よ’)−N!’)大きい径の円や四角状等、任意の形
状の型枠本体1を作り、その型枠本体1の上方周縁にM
2を設け、その縁2には貫通した穴3を所要個数設ける
。その中に粘度を調整した粘土あるいは粘土状物粘土4
を、縁2の上端と水平になる様に詰める。その上を例え
ばセロファンやうすい合成樹脂フィルム等の覆い5で一
杯に覆い、更にその上に蓋6をして、その周囲を、例え
ば、粘着テープ等で密封する。この様な構造にすること
によって、遠隔地にこの型枠を送って型取りをしたもの
を返送できる様にした。
(B)  また、眠っている乳幼児の足などをそのまま
の姿勢で型取りするには、片手に該型枠を持って、乳幼
児の足に当て、その足の甲に介添者の一方の手をあてて
、静かに横面から圧しながら押し込んでいって、その乳
幼児の足より粘土型枠をはずしてとる。
この様に、平面台上に設置してとるだけでなく、型枠本
体1の内側に設けた縁2と、その緑2の周囲に貫通した
穴3とを設けた構造としたため、相当柔らかく粘度を調
整した粘土を詰めても、その粘土がずり崩れることなく
、側面や斜面からでも型取りができる様に改善した。
(C)  粘土面に押し込んでいる介添者の手が離れた
時、その乳幼児の手指が自然に内側に曲がり、深く粘土
に喰い込んで、型取りの形状が崩れるのを防止するため
、型枠の中に粘土を詰める際、乳幼児の手が押し込めら
れる深さの位置よりやや深いところに、ネット等のガー
ド部材7を敷き、その上から又粘土を詰めた構造とする
ことによって、乳幼児が曲げた手指が中に深く喰い込め
ない様にした。
以下、改善した型枠を用いて、本発明に係る製造方法の
一実施例について順次詳述すると次のとおりである。
(1)型枠を密封している粘着テープをはがし取り→型
枠の蓋6をあけ→その下の粘土面を覆っているセロファ
ン等の覆い5をめくり取り→粘土表面をヘラなどで平滑
にして→葛の微粉末を毛筆の先につけて油粘土表面に塗
る。
(2)乳幼児の手指を開いて、型枠の粘土表面に手指の
厚さの70%程度が埋まるように、静かに上から押し込
んでからその乳幼児の手を粘土の中から取り離す。
(3)乳幼児の手の上からの押し圧によって、型枠の縁
2の穴3から突出した粘土をヘラの先でとり 除 (。
(4)乳幼児の手の立体的な形状を写し取った表面に、
再度葛の微粉末を毛筆の先につけて、粘土面によく耐着
するよう塗付する。
(5)ポリエチレン製、肉厚IIIII111半透明、
50CCg用目盛りつきカップに主剤液(ノアルコール
等含有)を15cc移し取り、ついで硬化剤[(ジイソ
シアネート等含有)14ccを移し取り、まぜ棒で30
回稚虫ぜてよく混合する。
(6)混合したカップはそのまま手に持って、1分〜2
分経過するまで待つ。するとポリエチレンカップの壁を
とおして、カップ内の硬化反応熱が手に温かく伝わって
くる。このときを捉えて手の形状を写し取った粘土型の
中に注入する6(7)脱型・・・注入してから5〜6分
経過すると、硬化反応熱もだいたいおさまってくるので
、粘土型の中から取り出す。
(8)仕上げ・・・脱型した成品は、その表面を石けん
水などでブラシを使いながらよく洗い、余分な部分を除
き仕上げる6仕上げた成品は、金、銀等のメッキをほど
こし、乳幼児の記念的手形などとする。注型用のポリウ
レタン樹脂は、透明、白、ピンク、ベイシュ色などに硬
化できる様に調整して使用できる。また、金属粉や無機
質粉を混合して注入することもできる。
実施例の型枠は合成樹脂製を使用したが、石膏、木など
も使用でき、材質は限定されない。又粘土は油粘土の他
、水で練った陶土粘土、紙粘土を始め、可塑性があって
造形が容易なものであれば良く、食用澱粉を主体とした
粘土状物粘土等も使用することができる。
本製法による、常温硬化用の不飽和ポリエステル樹脂な
どの注型も可能である。
以上、本発明の注型用ポリウレタン樹脂による立体的な
形状成品の製法は、単一な乳幼児の手形、足形などの成
品を得ることのみでなく、ホビー関係、楳型関係、学校
教材関係についても、新しい注型資材とその方法を提供
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、室温20℃で、硬化すれば白色になる注型用
ポリウレタン樹脂の硬化反応熱と硬化に至るまでの経過
時間を表した図である。 第2図は、この発明に係る製法において利用する型枠の
斜視図、第3図はそのA−A線断面図である。 特許出願人         村 上 −部宮  村 
 喜  森 代  理  人     弁理士     廣  瀬 
 光  司手続補正書(自発) 昭和61年07月01日 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第79009号 2、発明の名称 注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による立体的な形状成
品の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 氏名(名称)村上一部 氏名(名称)宮村喜森 4、代理人 〒500 住 所 岐阜市大宝町1丁目2番地 三宅tI&1ビル
3階7゜補正の対象 明細書全文 8、補正の内容 明細書全文を別紙の通りに補正する。 明    細    書 1、発明の名称 注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による立体的な形状成
品の製造方法。 2、特許請求の範囲 1)ジアルコール等を含有した主剤液とジイソシアネー
ト等を含有した硬化剤液とを適宜割合で混合するととも
に、この混合液が、まだ透明で流動性は充分あるがウレ
タン結合が相当進行している硬化反応の中期の状態を捉
えて、同混合液を立体的な形状を拓本した粘土型に注入
し硬化後脱型する、注型用ポリウレタン樹脂の粘土型に
よる立体的な形状成品の製造方法。 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) この発明は、注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による立
体的な形状製品の製造方法に関するものである。 (従来の技術) 注型用ポリウレタン樹脂による注型は、シリコーンゴム
等による注形型を使用して、すでに実施されているとこ
ろである。 このシリコーンゴム等による注形型は、数十個以上同一
成品を生産する場合は適合したものであるが、成る特定
の物を短時間に1.2個程度しか成形の必要のない場合
には、その型代等が割高になる。例えば、乳幼児の誕生
記念品として、その乳幼児の手足などの立体的な形状1
個だけをかたどりする場合は、両親等にはその手形など
は如何に欲しいものであっても、他人には不要なもので
あり、同じその手形を商品化するなどということはでさ
ない。また、1.5才以下の乳幼児の手足は常に動いて
いるため、介添者がその手指などを開いた瞬間にかたど
りしなくてはならないが、その場合、一般のかたどりに
使用されている20分から検数時間を経て硬化する様な
シリコーンゴムは使用できない。この様な問題点を解決
するため、安価な柔らかい粘土を使用しでかたどりし、
そこに注型用の合成樹脂を注入し硬化脱型して、予期し
たとおりの良成品を得ることができれば、最も経済的な
方法である。 すでにこの様な観点から、手芸的製品の作成をはじめ、
乳幼児の記念手形、足形などの立体的形状の作成につい
て、注型用不飽和ポリエステル樹脂を使って、平面の平
滑な粘土表面に立体的形状をかたどりして成形する方法
は実施されているところである。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの方法は、次の点において問題が
あった。即ち、注型用不飽和ポリエステル樹脂が、常温
硬化反応を経て硬化する場合は、その収縮率が比較的大
きくなるので、とくに急激な硬化反応を避けてできるだ
け収縮の少ない成品を得るため、添加混合する硬化剤を
約1%以内にして、徐々に硬化反応を促進する場合が多
かった。 この様に、硬化剤の割合が少ない場合は、室温によって
は数時間から10時間位経ないと、脱型することができ
ない。特に陶土を水で柔らかく練った陶土粘土などを使
用した場合は、さらに2〜3時間も硬化が遅れ、脱型す
るまでに長い時間が必要であった。 この発明は、上記の問題点に鑑み、短時間で硬化脱型で
き、かつ、安価な注型製品を提供できるようにした、注
型用ポリウレタン樹脂の新しい分野への応用を目的とし
て創案されたものである。 (間M烹を解決するための手段) この発明に係る注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による
立体的な形状製品の製造方法は、次の構成からなる。即
ち、ジアルコール等を含有した主剤液とジイソシアネー
ト等を含有した硬化剤液とを適宜割合で混合するととも
に、この混合液が、まだ透明で流動性は充分あるがウレ
タン結合が相当進行している硬化反応の中期の状態を捉
えて、同混合液を立体的な形状を拓本した粘土型に注入
し硬化後脱型するものである。 (発明の効果) この発明は、上記構成によって次の効果を奏する。 (1)不飽和ポリエステル樹脂の代わりに注型用ポリフ
レタン樹脂の注型をすることによって、当接注型成品の
収縮率を格段に低くすることができ、また、数分間で脱
型することも可能となり、硬化脱型時間を極端に短縮で
きる様になった。 (2)注型用ポリウレタン樹脂の注型に、粘土型を使用
できるようになったため、例えば、乳幼児の記念的手形
、足形の様にただ1個のみの注型成品を成形する場合に
ついても、低コストで提供できるようになった。 (実施例) 従来のポリウレタン樹脂の注型は、シリコーンゴムの注
形型を使用して、試作品や模型等の生産に応用されてい
るところであった。このポリウレタンの注型においては
、その作業室の空気中の水分の多寡や型面の水分の有無
が、成形品の良否を大きく左右するので、その作業工程
中の水分の除去管理には、細心の注意が払われていると
ころである。例えば、その表面に多少とも水分が耐着し
ている型の中に、注型用ポリウレタン樹脂を注入硬化す
ると、脱型した成品の表面には、水分による化学変化の
ための多数の気泡が生じて、細かい立体的な指紋や葉脈
等の形状は崩れてしまっている。この様にポリウレタン
樹脂の注型には、水分との化学変化に留意しなければな
らないので、水で陶土を柔らかく練った陶土粘土や油粘
土等の型を使用した注型は全熱実施されていなかった。 この注型用ポリウレタン樹脂の注型において、水分を含
有した粘土の型の中に注入しても、水との化学変化によ
る気泡の発生を回避できる注型法となるように改善した
点は次のとおりである。 即ち、粘土型への注型には、ジアルコール等の主剤液に
、ジイソシアネート等の硬化剤液を、例えば、1:1〜
0.9位の割合で混合して硬化反応を開始し、その硬化
反応の中期を捉えて注入することによって気泡の発生を
回避するようにした。 第1図は、室温20°Cで、硬化すれば白色になる注型
用ポリウレタン樹脂の硬化反応熱と硬化に至るまでの経
過時間を表したものである。1人の乳幼児の手形に注入
する樹脂は、大体40ccもあれば十分であるから、半
透明のポリエチレン製40ccまでの目!if!9つき
、肉厚1mmのカップに主剤液20ccを移し取り、つ
いで硬化剤液19ccを移し入れ、まぜ棒で30回捏上
くかきまぜて混合したものである。この混合時間はだい
たい8秒〜10秒程である。従来の方法は、この8〜1
0秒の混合時間後、直ぐに注型する方法が採用されてい
たが、この初期のB;!Fσかち30〜40秒位経過し
ないと、硬化反応によるウレタン基(−N H−C0−
0−)は、゛その注型した中心部においては十分に発生
していない。そのため、硬化剤液分のジイソシアネート
は、型面にある水分と先に反応して炭酸がスなどを発生
して気泡が生じ、細かい指紋などの立体的な模様を崩す
原因となっていることが、実験的に発見されたので、そ
の粘土型に混合液を注入する時を、混合液はまだ透明で
十分に流動性は有るが、ツレタン結合が相当進行してい
る硬化反応の中期を捉えて、注入する方法に改善したも
のである。 第1図によって説明すると、カップの中で混合後1分2
0秒〜2分20秒位経過して混合液はまだ透明であるが
、手に持ったカップの壁をとおして、硬化反応熱が温く
伝ってくるときである。 次に粘土型の改善について詳述する。 できるだけ微細な模様も写し取る(拓本)ことができ、
また、脱型後の成品にそれが美しくかたどワされるよう
に粘度を14整して型枠の中に詰めた粘土表面に、食用
葛の微粉末を毛筆の先につけて塗っていき、粘土表面に
、粘土と混ぜた葛の微粉末のうすい層を形成した粘土型
とした。 使用する粘土は、乳幼児の肌に影響のない油による熱処
理した粘土、又は食用澱粉を主体にした食用油による粘
土状物粘土に改善した。乳幼児の手、足などのかたどり
に、陶土をそのまま水で練った粘土や、油性について十
分吟味していない油粘土の中に、生後数ケ月しか経って
いない様な乳幼児の素手を押し入れてかたどりすること
は至って不衛生的である。 粘土を詰める型枠は、以下の(a)、(b)、(c)を
考慮して改善した。 (a)従来の不飽和ポリエステル樹脂の注型によるかた
どりは、粘土を詰めた型枠やリング状環を、平面上に設
置するとともに、その中の粘土表面を平滑にし、その上
に乳幼児の手足などの立体的形状を拓本するものを、上
方より圧しながら押し込んでとるものであった。即ち、
その押しつけ圧によって、粘土の中に圧入した物に相当
する体積の粘土を、当該型枠等の粘土表面よりできるだ
け突出さすことなく、その表面内に収めることを特徴と
する、平面設置粘土型枠であった。この平面設置の型枠
では、眠っている乳幼児の足の形状を起こすことなくか
たどりする場合、あるいは木の葉などを木についたまま
その立体的な形状を拓本する場合は容易でなかった。W
に水で柔らかく練った陶土粘土の場合などは、同粘土が
ずり落ちるなどして、良い形状をとることができなかっ
た。 (b)よく動いている乳幼児の手の子側などの立体的な
形状を粘土の中にかたどりする場合、介添者が乳幼児の
手指を開かして粘土の中に押し込んでからその乳幼児の
手の甲に手を添えて、粘土の中の乳幼児の手の動揺を止
めながらかたどりをする。 しかし、その介添者が手を離した瞬間、乳幼児の手指先
が自然に内側に曲り、その指先がかたどりした粘土の位
置より深く粘土内に喰い込み、切角かたどりした型が崩
れ、再度かたどりをやり直す場合が多かった。 (c)従来の平面設置の型枠は、遠隔地に粘土を詰めた
状態で送り、乳幼児などの立体的な形状を、その中の粘
土にかたどりしてから、また同粘土型をもとの発送者の
ところへ返送できる様な構造になっていないため、乳幼
児の記念的手形、足形成品などが欲しい遠隔地の希望者
によく対応することができなかった。 そこで、改善した型枠について、第2図及び第3図に基
づいて説明すると、次の通りである。 (A)  例えば、合成樹脂等をもって乳幼児の手の形
状より一廻り大きい径の円や四角状等、任意の形状の型
枠本体1を作9、その型枠本体1の上方周縁に緑2を設
け、その縁2には貫通した穴3を所要個数設は之・。そ
の中に粘度を調整した粘土あるいは粘土状物粘土4を、
Jl&2の上端と水平になる様に詰める。その上を例え
ばセロファンやうすい合成樹脂フィルム等の覆い5で一
杯に覆い、更にその上にM6をして、その周囲を、例え
ば、粘着テープ等で密封する。この様な構造にすること
によって、遠隔地にこの型枠を送ってかたどりをしたも
のを返送できる様にした。 (B)  また、眠っている乳幼児の足などをそのまま
の姿勢でかたどりするには、片手に該型枠を持って、乳
幼児の足に当て、その足の甲に介添者の一方の手をあて
て、静かに横面から圧しながら押し込んでいっで、その
乳幼児の足より粘土型枠をはずしてとる。 この様に、平面台上に設置してとるだけでなく、型枠本
体1の内側に設けた緑2と、その縁2の周囲に貫通した
穴3とを設けた構造としたため、相当柔らかく粘度をg
整した粘土を詰めても、その粘土がすり崩れることなく
、側面や斜面からでもかたどりができる。 (C)  粘土面に押し込んでいる介添者の手が離れた
時、その乳幼児の手指が自然に内側に曲が9、深く粘土
に喰い込んで、かたどりの形状が崩れるのを防止するた
め、型枠の中に粘土を詰める際、乳幼児の手が押し込め
られる深さの位置よりやや深いところに、ネット等のが
一ド部材7を敷き、その上から又粘土を詰めた構造とす
ることによって、乳幼児が命げた手指が中に深く喰い込
めない様にした。 以下、改善した型枠を月いて、本発明に係る製造方法を
順次説明すると犬のとおりである。 (1)型枠をWj封している粘着テープをはがし取9→
型枠の蓋6をあけ→その下の粘土面を覆っている七ロア
7ン等の覆い5をめくり取9→粘土表面をヘラなどで平
滑にして→葛の微粉末を毛筆の先につけて油粘土表面に
塗る。 (2)乳幼児の手指を開いて、型枠の粘土表面に手指の
厚さの70%程度が埋まるように、静かに上から押し込
んでからその乳幼児の手を粘土の中から取り離す。 (3)乳幼児の手の上からの押し圧によって、型枠の緑
2の穴3から突出した粘土をヘラの先でと9 除 く 
。 (4)乳幼児の手の立体的な形状を写し取った表面に、
再度葛の微粉末を毛筆の先につけて、粘土面によく晴着
するよう塗付する。 (5)ポリエチレン製、肉厚II、半透明、50ccg
Jl目盛りつきカップに主剤液(ノアルコール等含有)
を15cc移し取り、ついで硬化剤液(ノイソシアネー
ト等含有)14ccを移し取り、まぜ棒で30回稚虫ぜ
てよく混合する。 (6)混合したカップはそのまま手に持って、1分〜2
分経過するまで待つ。するとポリエチレンカップの壁を
とおして、カップ内の硬化反応熱が手に温かく伝わって
くる。このときを捉えて手の形状を写し取った粘土型の
中に注入する。 (7)脱型・・・注入してから5〜6分経過□゛すると
、硬化反応熱もだいたいおさまってくるので、粘土型の
中から取り出す。 (8)仕上げ・・・脱型した成品は、その表面を石けん
水などでブラシを使いながらよく洗い、余分な部分を除
き仕上げる。仕上げた成品は、金、銀等。 のメッキをほどこし、乳幼児の記念的手形などとする。 注型用のポリウレタン樹脂は、透明、白、ピンク、ベイ
シュ色などに硬化できる様に調整して使用できる。また
、金属粉や無Fpi質粉を混合して注入することもでき
る。 実施例の型枠は合成樹脂製を使用したが、石膏、木など
も使用でき、材質は限定されない。又粘土は油粘土の他
、水で練った陶土粘土、紙粘土を始め、可塑性があって
造形が容易なものであれば良く、食用澱粉を主体とした
粘土状物粘土等も使用することができる。 本型枠による、常温硬化用の不飽和ポリエステル樹脂な
どの注型も可能である。 以上、この発明の注型用ポリウレタン樹脂による立体的
な形状成品の製法は、単一な乳幼児の手形、足形などの
成品を得ることのみでなく、ホビー関係、模型関係、学
校教材関係についても、新しい注型資材とその方法を提
供するものである。 4、図面の簡単な説明 第1図は、室温20℃で、硬化すれば白色になる注型用
ポリツレクン樹脂の硬化反応熱と硬化に至るまでの経過
時間を表した図である。 第2図は、この発明に係る製法において利用する型枠の
斜視図、第3図はそのA−A#i断面図である。 特許出願人         村 上 −部宮  村 
 喜  森

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)ジアルコール等を含有した主剤液とジイソシアネー
    ト等を含有した硬化剤液とを適宜割合で混合するととも
    に、この混合液が、まだ透明で流動性は充分あるがウレ
    タン結合が相当進行している硬化反応の中期の状態を捉
    えて、同混合液を立体的な形状を拓本した粘土型に注入
    し硬化後脱型する、注型用ポリウレタン樹脂の粘土型に
    よる立体的な形状成品の製造方法。
JP7900985A 1985-04-12 1985-04-12 注型用ポリウレタン樹脂の粘土型による立体的な形状成品の製造方法 Pending JPS61235110A (ja)

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