JPS6122949A - オフセツト印刷機のインキロ−ラ−装置 - Google Patents

オフセツト印刷機のインキロ−ラ−装置

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JPS6122949A
JPS6122949A JP59143302A JP14330284A JPS6122949A JP S6122949 A JPS6122949 A JP S6122949A JP 59143302 A JP59143302 A JP 59143302A JP 14330284 A JP14330284 A JP 14330284A JP S6122949 A JPS6122949 A JP S6122949A
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JP
Japan
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roller
ink
axial direction
cam
oscillating
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Application number
JP59143302A
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English (en)
Inventor
Yasuo Terada
保男 寺田
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Shinohara Tekkosho KK
Original Assignee
Shinohara Tekkosho KK
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Publication date
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Publication of JPS6122949A publication Critical patent/JPS6122949A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/15Devices for moving vibrator-rollers

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オフセット印刷機に関し、特に、最終着けロ
ーラー又は往復金属ローラーに接触して回転されつつ、
自身に内蔵した機構によシ軸方向に揺動するローラーを
設けて、インキ転移の際に生じる糸状フィラメントの配
列をランダム化して、印刷ムラの発生を皆無にしたイン
キローラー装置に関する。
印刷インキの転移は、印刷工程中で最も基本的、かつ、
重要な問題であシ、また、それが印刷そのものであると
も言える。すなわち、印刷の本質は、インキ溜から出た
インキをaυクローラ−上で均一に伸ばし、一様な厚み
とされたインキ皮膜を最終着けローラーから版面上に移
し、この版面からブランケットにインキ皮膜を移した後
、最後に強圧を加えて用紙に転移することである。この
ようなインキの転移を確保するため、オフセット印刷機
にあってぽそのインキ装置に多数の練)ローラーが設け
られ、インキがこれらのローラー間においてせん断分離
を何回も受けることによシ、流動性を増し、均一化され
ていく。そして、インキは、これらのローラー間を次々
に転移してせん断エネルギーを受け取シ、練られていく
と同時に均一なインキ皮膜厚さにならされる。言い直す
と、オフセット印刷機に6うては、軸方向に往復運動す
る剛性の金属ローラーと、ゴムローラー等の弾性ローラ
ーとの組み合わせから成るインキローラー装置が備えら
れ、これによってインキが繰シ返してせん断分離されて
流動性を増すとともに、インキフィルムの厚さが一様に
平準化されてインキが練)上げられる。そして、金属ロ
ーラーとゴムローラー、ローラーと版面、版面とブラン
ケット、ブランケットと用紙の間でインキが引きちぎら
れて、次々と転移していくのである。
ところで、インキ***のメカニズムを微視的に観察する
と、ローラー間においてインキが***する際、インキ皮
膜表面からローラーの牛径方向に糸状に伸びるインキフ
ィラメントが形成されている。第4図は、相接触するロ
ーラー間におけるインキ***の模様を模式的に示す図で
あル、両ローラーのインキ皮膜が一旦合わさって加圧さ
れた後、各々のローラーにインキ皮膜が分かれ、その分
かれたインキ皮膜の最表面部分が次第に糸状に伸ばされ
て、ある距離tを過ぎて逐にちぎれ、糸状の状態(すな
わち、インキフィラメントである。)、を保りたまま、
再びローラーのインキ皮膜に戻るのである。このような
インキフィラメントの発生は、インキが具有する粘弾性
に起因し、練られたインキの最表面部分がインキ***の
絵に粘ってちぎれまいとして糸状に伸びてしまうのであ
ル、特にインキ装置にインキ量が多い場合に著しく発生
する。
ここで、糸状フィラメントが印刷品質に及ばず影響につ
いて考察すると、糸状フィラメントが戻ってきたインキ
皮膜面には、このフィラメントに相当する分だけインキ
厚さの高低差が生じることとなる。換賞すると、糸状フ
ィラメントが粘シ層いた処は他の個所に比べて高くなる
のである。勿論、高くなるとは菖ってもそれは微視的な
意味における高低変化である。しかしながら、このよう
にして発生したインキ皮膜の高低差(インキ皮膜の不均
一性)がそのまま他のローラーや版、ブランケット、ひ
いては用紙に転写されてしまい、結果的に印刷ムラを生
じさせる。糸状フィラメントの発生は、インキ***のメ
カニズムにおいて不可避でアシ、その中でも、糸状フィ
ラメントの配列状態が印刷にとって好ましい場合とは、
第5図に示すように1.フィラメントが全く不規則に配
列されて特定の方向性を有しないような状態である。
ちなみに、第5図は、ローラー表面のインキ皮膜を薄い
祇片にサンプリングして、これを拡大したもので、黒色
の個所が糸状フィラメントの存在する部分であシ、いわ
ゆる梨地状にフィラメントが分布している。反対に、糸
状フィラメントの配列状態が印刷にとって好ましくない
場合とは、第6図又は第7図に示すように、ローラーの
周方向又は軸方向(ローラーの回転方向を矢印で示した
。)にフィラメントが規則性を持って並んでしまい、イ
ンキ皮膜の高低が多数本の縦線又は横線として判然と見
えてしまう状態である。
インキフィラメントが仁のように規則的に整列してしま
う理由を考察すると、インキ***の際、互いに接触し合
う2本のローラーをただ単に回転させただけでは、第6
図に示したようにインキフィラメントが周方向に整列し
てしまう。そ仁で、この不都合を解消するため、互いに
接触し合う2本のローラーのうちの1本を往復運動させ
ている(いわゆる往復金属ローラーである。)。しかし
ながら、供給されるインキ量が多い場合や印刷速度が速
い場合には、酸根ローラーの周方向の規則的配列は解消
されるものの、往復金属ローラーが往復運動するがため
に却って、第7図に示したように、インキフィラメント
がローラーの軸方向に整列してしまうことがある。そし
て、これらのインキフィラメントの配列状態(結局、筋
目である)が何等修正されることなく、次々と転移して
いき、印刷ムラを引き起こす。
上述した糸状フィラメントによる印刷品質の低[を防止
すべく、良好なインキ転移を実現するためには、まずイ
ンキの性質及びそれに由来する挙ffl!+ K留意し
なければならない。しかしながら、近時は、印刷4J[
が拡大、多様化して、これにつれインキの種類や特性も
様々であシ、従ってインキの特性改善に頼るよりも、印
刷機自体が印刷ムラの発生を防止する機能を有すること
が望まれる。
また、印刷ムラの防止のためには、印刷速度が遅い方が
望ましいが、印刷速度が増々高速化する傾向にあること
は周知の通シである。更に、インキ量も、用紙の性質(
例えば吸収性等。)やイメージ面積に呼応して多量に送
シ出されるが、このように多量にインキが送シ出される
程、糸状フィラメントによるインキ皮膜への好ましくな
い影響が生じ易い。それ故、印刷機自体に、糸状フィラ
メントによる不都合を排除する機能が望まれる。結局、
近時の印刷環境にあっては、増々糸状フィラメントが顕
著に発生し易い条件が重なっておシ、印刷機自体に防止
機能を具備しない限シ、糸状フィラメントがローラーの
軸方向や周方向に規則的に整列してしまい、インキ皮膜
の高低差が印刷結果にあられれてしまう。
特開昭55−57470号にあっては、版胴と往復(金
S>ローラ・−間に介装され、連れ回シして往復ローラ
ーから版胴にインキを転移させるインキ着はローラー(
最終着けローラーである。)を往復ローラーとは異なる
サイクルで軸方向に揺動させるよう圧したインキ装置が
開示されている。
しかしながら、版面に直接接触する層はローラーを揺動
させるのは、特にきめの細かい印刷の場合にイメージの
再現性が不十分であるので好ましくない。また、この技
術にあっては、往復運動する金属ローラーからギアを介
して漸はローラーの揺動のための力を受け取る機11が
採用されている。
しかしながら、ゴムローラーである着はローラーは、使
用期間が経過するにつれて必然的に消耗するが、消耗が
進むにつれ両ローラーの軸間を接近させて、ローラー同
士の接触力を−節しなければならない。けれども、ギア
は消耗量がローラーに比して少ないので、ギア同士が無
理に接近させられ過ぎることとなって、かみ合いが狂い
、異音や不具合が生じる。
′また、特公昭55−45389号にあっては、ロング
ストロークで揺動する金属ローラーに、更にショートス
トロークの揺動を重畳させるようにした技術が開示され
ている、しかしながら、重量(慣性モーメント)の大き
い金属ローラーそのものにこのような複雑な運動を強い
るのけ好ましいことではない。加えて、ショートストロ
ークを行なうローラーが版画から程遠いので、インキが
版面に到るまでに***が更に何度も繰9返され、結果的
に糸状フィラメントによる悪影響が再び現われてしまう
更に、特開昭56−148562号にあっては、版胴の
周面に対接して回転するインキ看はローラーと、両端軸
を回転及び摺動自在に軸支され、局面をインキ看はロー
ラーの局面に対接させたライダロー2−と、このライダ
ローラーを軸方向に往復運動させる駆動装置とを肩する
インキ装置が開示されている。しかしながら、この装置
は、単なるローラーであるライダローラーを駆動するた
めに別途に駆動装置を必要とするため、製作コスートが
高く、また、印刷機に多くの設置スペースを占めてしま
う。
また、特公昭43−23702号にあっては、楔形溝を
有する偏位リングと、この溝に入る球と、ローラー側に
設けられる環状突出部とを有する揺動ローラー(後述す
る往復金属ローラーに相当するものである。、)の構造
が開示されている。しかしながら、このような揺動ロー
ラー構造も、楔形溝等の製作が難しく、また、ギア駆動
方式であるため、前述した通り、接触の相手となるゴム
ローラーが消耗した際の軸位置調整に困難があシ、加え
て、ローラーの回転速度を減速することができない。
本発明は、以上に述べた問題を根本的に解決するためな
され、進歩したインキローラー装置6を提供するもので
、その目的は、第1に、インキ量や印刷速度等の印刷条
件が多様に変化しても、糸状のインキフィラメントがロ
ーラーの軸方向や周方向に規則的に整列してしまうこと
のないようにすることにある。第2の目的は、印刷過程
や機構に格別の負担を要することなく、上述の不都合を
印刷機だけで防止することにある。第3の目的は、イン
キフィラメントの整列を皆無にするため、簡易で、製作
容易で、かつ、スペースを古Mしない装置を実現するこ
とにある。
そして、これらの目的を達成するために、本発明に係る
インキローラー装置は、版画に接触する最終着けローラ
ーと平行に、この最終着けローラーに接触して摩擦によ
る回転力を受け軸方向に揺動する揺動金属ローラーを設
けたものである。また、本発明に係る一インキローラー
装置は、揺動金属ローラーとして、軸に対して回転及び
揺動自在に支承され、最終着けローラーに接触して回転
されるローラー本体と、仁のローラー本体の端部内周に
おいてこれと一体に回転する外輪、この外輪に対応して
軸に遊合された内輪、及びこれらの外輪と内輪とによっ
て位置規制されつつ、これらの間に円周を等分割した配
置で多数介設されたベアリンク部材を有する、滑シ減速
機構である差動手段と、ローラー本体の内部で軸に回転
及び揺動自在に係合し、一端に設けられた多数の歯状部
がベアリング部材間に保合、当接するとともに、他端に
形成された端面カム部が軸に固設されたカムローラーに
接触する、運IIIJ変換手段である揺動カム部材と、
軸端に巻装され、差動手段を介して揺動カム部材をカム
ローラーに常時押圧するスプリング部材とを有するもの
である。そして最後に、本発明は、変形態様として、最
終着けロー2−に接触し、かつ、駆動手段によって軸方
向に往復運動される往復金属ローラーと平行に、この往
復金属ローラーから摩擦による回転力を受けて軸方向に
揺動、する揺動ゴムローラーを設けたものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施例につき詳細に説
明する。
第1図は、本発明に係るオフセット印刷機のインキロー
ラー装置の一実施例を示すローラー配置図であシ、1は
版胴、2はこの版胴1に取シ付けられた刷版を示す。な
お、言うまでもなくオフセット印刷機には、この版胴1
の他にブランケット胴や圧胴が設けられるが、これらに
ついては図示を省略した。また、3はインキ装置のイン
キ溜を示し、このインキ捕3中に貯溜されたインキは、
インキブレードによって送出量を調節されて、インキ元
ローラ−4の表面に付層する。5は、インキ元ローラ−
4とバイブレータローラF6との間を間欠的に往来する
旋回ローラーを示し、この旋回ローラー5の間欠運動に
よって、適量のインキがバイブレータロー2−6以下の
ローラー群に送給される。すなわち、刷版2が装置され
た版胴1とバイブレータローラー6との間には多数のロ
ーラー群が設けられ、これらのローラー群によってイン
キが練られ、この際インキの***、転移が繰り返見され
て、インキにせん断エネルギーが付与される。そして、
インキは、練シによって流動性を増し、均一化されてイ
ンキ皮膜を形成する一図面において、ゴムローラーは2
重円として表わされ、また、軸方向に往復運動する金属
ローラーには斜線が施されている。こnらのゴムローラ
ーは、例えijN B a にトリル・ブタジェン・ラ
バー)から成シ値また、金属ローラーの表面には、II
ILSAN又はエボナイト等の被覆が施されている。
なお、7は湿し水供#装置を全体的に指体する。
さて、本発明に係るインキローラー装置は、これらのロ
ーラー群のうら、%に以下のローラーに着眼するもので
ある。すなわち、8は版胴1の刷版2に接触する最終着
けローラーを示し、矢印で示した版胴1の回転方向に沿
う第1から第4tでの4本のゴムローラーである。また
、9はこれらの最終着けローラー8に接触する往復金属
ローラーを示し、クランク伝動装置等の公知の駆動手段
によシ、版胴1が2回転する間に0〜3511m+のス
トロークで軸方向に1往復するように定められている。
ちなみに、往復金属ローラー9がこのように軸方向に往
復運動をするのは、前述したようにローラーの周方向に
インキの筋目が発生しないようにするためであル、また
、版胴1の2@転で1往没するようになっているのは、
版面のインキの1度変化を調節する際に都合が良いよう
にするためである。
自らは駆動手段を有しない最終着けローラー8け、版胴
1と往復金属ローラー9との間にあって、これらと同一
の周速度で連れ回プしながらインキを刷版2に転移させ
る。更に、10は、最終着けローラー8に接触して回転
力を受ける揺動金属ローラーを示し、ローラー群のうち
刷版2に最も近い最amけローラー8に平行に設けられ
ている。
なお、4本の最終着けローラー8の全てに揺動金属ロー
ラー10を配設する必要はなく、任意のものに選択的に
付設することができる。この選択にあたっては、ローラ
ー群の配置スペースとの関係や、4本の最終着けローラ
ー8の各々におけるインキ送給量の割合(通常第1のも
のが最も多い。)等が考慮されなければならない。実際
には、唯1本の最終着けローラー8には揺動金属ローラ
ー10を設けただけでも、印刷品質に著しい改善がみら
れた。
最終着けローラー8や揺動金属ローラーLOWの詳細を
示した部分断面図が第2図でらシ、印刷機のフレーム1
1(但し、ローラー端側の+を示したが、他端側はよシ
単純な構成であシ、図示するまでもなく理解できると思
う。)に平軸受12が嵌着され、この平軸受12によっ
て往復金属ローラー9が回転及び往復運動可能に軸支さ
れている。なお、前記したように、この在り金属ローラ
ー9は、図示しないクランク伝動装置f等の駆動手段に
よって駆動されている。自らは駆動手段を有しない最終
着けローラー8は、表面に弾性体層13を■し、軸受1
4を介してローラーアーム15に回転自在に取9付けら
れる。このローラーアーム    □15は、平軸受1
2の外周に表着された偏心スリーブ16によって往復金
属ローラー9と関連付けられるとともに、揺動金属ロー
ラー10の軸支体1Tも取り付けられる。そして、この
ローラーアーム、15は、図示しない弾性部材によって
、調節ijJ能に押圧されておシ、往復金属ローラー9
に最終着けローラー8が適切な圧力で接触するようにな
されている。このようなローラーアーム15を採択する
理由としては、第1に、非印刷時(例えば版面の洗浄作
条の際4I、)に最終着けローラー8を版胴1から簡便
に切ル離す(いわゆる「抜き」である。)必要があるか
らでるる。また、第2の理由は、印刷作業の経過によっ
て最終着けローラー8のうちのNBR等の弾性体層13
の摩耗が避けられないので、このローラー摩耗が生じた
際に偏心スリーブ16を平軸受12の回ルに回動させそ
、往復金属ローラー9と最終着けローラー8との軸間距
離を調節して近づけ、両ローラー8,9の接触力を軸方
向にわたって一定に保っためである。ローラー摩耗に対
処するための軸間距離の調節は、最終階はローラー8と
揺動金属ローラー10との間にも必要とされるが、この
場合には、揺動金属ローラー10の軸1Bを固定的に支
持する軸支体ITを偏心させることによって―節して、
接触力を一定に保つようにする。本発明にあっては、こ
のようなローラー摩耗に対処するための軸間距離の調節
が、ローラーそのものの他にギア等が介在しないので、
極めて簡便になされ得る。
最終着けローラー8によって回転されつつ、その摩擦に
よる回転力を利用して軸方向に揺動し、仁れによって最
終階はローラー8から刷版2に転移されるインキ皮膜を
微視的にランダム化する揺動金属ローラー10は、それ
自体に内蔵する滑シ減速機構及び運動縮換機構から成る
揺動運動機構に大きな特徴を有する。すなわち、軸18
は、前記した通り、軸支体17によってローラーアーム
15に固定されているが、被覆を施した中空金属筒体で
あるローラー本体19は、最終階はローラー8の表面の
弾性体層13に一定の接触圧力をもって接触して回転さ
れるとともに、その回転力が更に軸方向の揺動運動に変
換されて、軸方向に揺動される。この揺@運動を与える
機構は、最終階はローラー80回転力をただ単に軸方向
の揺動運動に変換するのではなく、一般にこの回転速度
がかなシ速い(特に、印刷速度が高速の場合゛はなおさ
らである。)ことに鑑み、回転速度を数分の1ないしそ
れ以下に減速した上で、軸方向の揺動運動を生じさせる
。減速の比率は、設計者によって適宜に選定5J能であ
シ、減速された位相における揺動連動によって始めて、
揺動金属ローラー10が接触する最終着けローラー8の
インキ皮膜の表面状態を微視的な意味において改善した
土で、刷版2に移すことがでべろ。減速された位相にお
けるローラー本体19の揺動運動を発生させるため、ロ
ーラー本体19の端部内周にはこのローラー本体19と
一体に回転するようにストツリ″リング等によって低層
固定された外輪20が設けられておシ、また、この外輪
20に対応して、小径の内輪21が軸18に遊合されて
いる。これらの外輪20及び内輪21は、各々内周及び
外周にガイド溝を有しておシ、その方イド溝に沿って多
数のベアリング部材22が配置されている。ベアリング
部材22は、第2図の矢印層方向からの矢視図である第
3図に示すように、外輪20と内輪21との間のリング
状の空間に、円周を等分割(図の場合は8等分である−
 した位置に、円周方向のガイド溝によって位置規制さ
れつつ介設されている。従って、ローラー本体19が最
終階はローラー8によって回転力を受けたとき、ローラ
ー本体13と一体の外輪20とベアリング部材22、及
びこのベアリング部材22と内輪21との間には滑シが
生じ、それ故、ローラー本体190回転速度(すなわち
、最終階はローラー8の回転速度である。)に比して、
ベアリング部材220円周方向への転勤速度は、数分の
1ないしそれ以下に減速されている。
それ故、外輪20、内輪21及びベアリング部材22は
、このベアリング部材22を円周方向に減速した速度で
転動させる滑シ減連作用を行なう差動手段を構成してい
る。なお、ベアリング部材22として、図示したボール
ベアリングの他、ローラーベアリングを採択すること巻
できる。また、ベアリング部材22等は、同時にローラ
會不体19の軸18に対する支持手段ともなっている。
ベアリング部材224!=の差動手段によシ、ローラー
本体190回転速度に比してベアリング部材220円周
方向への転勤速度が減速された後は、この転勤を軸方向
への揺動運動に変換しなければならず、このために揺動
カム部材23及びスプリング部材24が設けられている
。揺動カム部材化は特異な円筒形状であって、ローラー
本体19の内部において、ブツシュ25を介して軸18
に揺動及び回転自在に係合している。そして、一端に設
けられた多数の歯状部26が、第3図に最も良く下すよ
うに、等間隔に配置されたベアリング部@22の各々の
間に1歯ずつ入シ、歯状部26の側聞とベアリング部材
22とが係合するとともに、歯状N526の谷にベアリ
ング部材22が当接している。勿論、歯状部26の歯数
及び寸法(クリアランスを含む。)は、ベアリング部材
22ひいては外輪20及び内輪21等との関連で決定さ
れるもので、差動手段による清シ減速作用を損なうもの
であってはならない。また、筒状である揺動カム部材2
3の他端には端面カム部21が形成され、この端面カム
部27がカムローラー28に接触する。このカムローラ
ー28は、ローラーピン29によって軸18に位置固定
され、41118と平行な平面について回転自在である
。端面カム部2Tのカム形状は設計的事項であるが、揺
動カム部#23が減速された速度で1回転したときに1
ストロークの軸方向の揺動を生じるようにすることがで
きる。
スプリング部材24は、ベアリング部材22等の差動手
段を介して、揺動カム部材23の端面カム部27をカム
ローラー28に常時押圧するもので、軸18の端部に固
着されたカラー30と内輪21の端面との間で軸18に
巻装された圧縮スプリングである。なお、31はスプリ
ング部材24を保護するカバーを示す。本発明に係る揺
動運動機構が製作及び組立が容易で、非常に安価である
ことは、直ちに了解される処である。
ここで、揺動運動変換機構及び滑シ減速機構における力
の伝達並びに変換について説明する。スプリング部材2
4の軸方向の押圧力は、内輪21の一端からベアリング
部材22に伝わシ、このベアリングPJ1;材22を図
面の右方向へ常時押圧する働きをする。このとき、ベア
リング部材22が揺動カム部材23の一端の歯状部26
の谷に当接しているので、これ紗従って揺動カム部材2
3も図面の右方向へ押圧され、その端面カム部21がカ
ムローラー28に押し付けられる。そして、ローラー本
体19が最終着けローラー80回転力を受けて回転され
るので、差動手段の外輪20及び内輪21のガイド溝に
faつて、ベアリング部材22が最終着けローラ−80
回転速度よりも減速されて円周方向に滑p転動する。こ
のとき、4劾力ム部材23もベアリング部材22の転勤
とともに減速回転されるが、端面カム部2γが軸18に
、固定のカムローラー28に当接しているので、端面カ
ム部21のカム曲線に呼応して軸方向に揺動する運動が
並行的に生じる。この揺動運動は、反対に、揺動カム部
材23からベアリング部材22を介して外輪20に伝え
られる。そして、この外輪20と一体のローラー本体1
9を最終的に軸方向に揺動させる力となる。この揺動運
動のストロークは、3〜5IIIII程度に設定してお
くと印刷品質の改善にとって好ましく、また、小きざみ
でランダムな揺動運動である程好ましい。なお、小きざ
みな揺動運動を行なう中空状の揺動金属ローラー10の
外径が最終着けローラー8の外径よりも小径であること
は、図示の通ヤである。
次に、上記実施例の作用効果について説明する。
往復金属ローラー9及び版胴10間に挾まれた最終着け
ローラー8の回転力を受けて、前述したように揺動金属
ローラー10が減速した位相で軸方向に揺動される。こ
れによシ、揺動金属ローラー10及び最終着けローラー
8間のインキ***において、両ローラー間にインキの粘
弾性に基づいて一発生するインキフィラメントのちぎれ
の位置tがローラー同士の接触位置方向に寄る。換言す
ると、インキフィラメントがローラー同士の接触位置か
ら遠く離れるまで伸びて切断しないのではなく。
接触位置を過ぎるとすぐに分断される。このため、ロー
ラーに戻るインキフィラメントの長さが短かくなシ、シ
かも戻シの方向が変化するので、ローラー表面に全くラ
ンダムに分散され、ローラー表面がきめ細かで、高低差
が少ないものとなる。ここに「ランダム」とは、短かく
なったインキフィラメントが、寸法的、位置的にバラつ
くことを言う。加えて、往復金属ローラー90手前の練
シローラー群で既に発生していたインキフィラメントも
、刷版2の直前の最終ステージで、もう一度新たにqS
 Nb金属ローラー10によってランダム化される。そ
れ故、インキ瀘やインキの特性、ないしは印刷速度とい
った印刷条件がどのようで多ろうとも、印刷機械そのも
のが具有する機能に基づいて、糸状フィラメントが整列
することに起因する印刷品質への愚影響を根元的に絶つ
ことができる。
従って、インキローラー間のインキ***の線に生じる糸
状フィラメントが寸法的、位置的にランダム化されて刷
版2に移され、この結果インキがイメージ部分に均一に
分布し、良好な印刷品質を確保することができる。
本発明に係るインキローラー装置は、他の変形態様゛も
可能であシ、これを再び第1図に戻って説明する。図面
には点線で揺動ゴムローラー32が示されてお)、この
揺動ゴムローラー32は、2本の往復金属ローラー9の
両方又は一方に摩擦接触して回転力を受け、揺動する。
この揺動ゴムローラー32の構造は、第2図に詳細を示
した構造のうち、弾性体層13を有する最終着けローラ
ー8に代えて往復金属ローラー9を、また、金属製のロ
ーラー本体19に代えて、ゴム被覆及びその補強部材を
有する弾性ローラー筒体を用いたものに等しく、他の揺
動機構等は本質的に変わシがない。このように、往復金
属ローラー9から回転力を受け、かつ、その回転速度を
減速した位相で軸方向に揺動する揺動ゴムローラー32
によっても、糸状フィラメントをランダム九分布させる
ことができる。けれども、この変形態様は、接触の相手
となる往復全編ローラー9が刷版2に直接接触するもの
ではなく、最終着けローラー8との間にもう一反インキ
***をなすため、若干の不利がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るオフセット印刷機のインキロー
ラー装置の一実施例を示すローラー配置図、第2崗は、
インキローラー装置の要部詳細、を示す部分断面図、第
3図は、第2図の矢印1方向からの矢視図、第4mは、
ローラー間におけるインキ***の模様を模式的に示す図
、第5図から第7図までは、インキローラー表面におけ
るインキフィラメントをサンプリングした拡大図である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、版面に接触する最終着けローラーと平行に、該最終
    着けローラーに接触して回転力を受け軸方向に揺動する
    揺動金属ローラーを設けたことを特徴とするオフセット
    印刷機のインキローラー装置。 2、特許請求の範囲第1項において、最終着けローラー
    の回転速度を減速した位相で揺動金属ローラーが軸方向
    に揺動することを特徴とするもの。 3、(1)軸に対して回転及び揺動自在に支承され、最
    終着けローラーに接触して回転されるローラー本体と、 (2)該ローラー本体の端部円周においてこれと一体に
    回転する外輪、該外輪に対応して前記軸に遊合された内
    輪、及びこれらの外輪と内輪とによつて位置規制されつ
    つ、これらの間に円周を等分割した配置で多数介設され
    たベアリング部材を有する差動手段と、 (3)前記ローラー本体の内部で軸に回転及び揺動自在
    に係合し、一端に設けられた多数の歯状部が前記ベアリ
    ング部材間に係合、当接するとともに、他端に形成され
    た端面カム部が前記軸に固設されたカムローラーに接触
    する揺動カム部材と、 (4)軸端に巻装され、前記差動手段を介して揺動カム
    部材をカムローラーに常時押圧するスプリング部材と、 を有する揺動金属ローラーを備えたことを特徴とするオ
    フセット印刷機のインキローラー装置。 4、特許請求の範囲第3項において、ローラー本体が中
    空円筒状であることを特徴とするもの。 5、特許請求の範囲第3項において、ローラー本体の外
    径が最終着けローラーの外径よりも小径であることを特
    徴とするもの。 6、特許請求の範囲第3項において、ベアリング部材が
    ボールベアリングであることを特徴とするもの。 7、特許請求の範囲第3項において、ベアリング部材が
    ローラーベアリングであることを特徴とするもの。 8、最終着けローラーに接触し、かつ、駆動手段によつ
    て軸方向に往復運動される往復金属ローラーと平行に該
    往復金属ローラーから回転力を受けて軸方向に揺動する
    揺動ゴムローラーを設けたことを特徴とするオフセット
    印刷機のインキローラー装置。 9、特許請求の範囲第8項において、往復金属ローラー
    の回転速度を減速した位相で揺動ゴムローラーが軸方向
    に揺動することを特徴とするもの。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4829645A (en) * 1987-04-27 1989-05-16 Hh&L Co. Oscillating roller
JP2008195073A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Heidelberger Druckmas Ag インキスプリット修正方法
JP2015168212A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 上海光華印刷機械有限公司 印刷機用湿し水、インキ供給システムの配列機構
CN112339426A (zh) * 2020-10-28 2021-02-09 广水市众诚机械有限公司 一种用于曲面胶印机的墨站动力***

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