JPS61219374A - 清酒の醸造方法 - Google Patents

清酒の醸造方法

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JPS61219374A
JPS61219374A JP60059857A JP5985785A JPS61219374A JP S61219374 A JPS61219374 A JP S61219374A JP 60059857 A JP60059857 A JP 60059857A JP 5985785 A JP5985785 A JP 5985785A JP S61219374 A JPS61219374 A JP S61219374A
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JP
Japan
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sake
fructose
glucose
fermentation
isomerized
Prior art date
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Pending
Application number
JP60059857A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Tanaka
田中 準浩
Eigoro Nakazawa
中沢 英五郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hakutsuru Sake Brewing Co Ltd
Original Assignee
Hakutsuru Sake Brewing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hakutsuru Sake Brewing Co Ltd filed Critical Hakutsuru Sake Brewing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は改良された清酒の製造法に関するものである
。さらに詳しくは、澱粉質原料に液化酵素、糖化酵素及
びブドウ糖異性化酵素を作用させて得られる異性化糖液
を清酒醪に添加し、果糖を含む清酒を製造する方法に関
するものである。
清酒製造業において、原価低減に関する研究は非常に重
要であり、各種の方法で古くより検討が続けられている
。中でも製造原価の約7゛割を占める原料米の有効利用
に関する研究が最も多く又効果も上げて来ている。
清酒製造工程を最も単純化して考えると米中の澱粉質を
糖分及びアルコールに変えるための工程といえる。一般
的に原料米はその14%が水分であり、精米により25
%が糠になる。又、9%が酒粕になり、17%が糖分と
して残り、35%がアルコール醗酵に利用されている。
現在までの研究はいかに糠および酒粕となる分を減らし
、糖分、アルコールとして利用するかということに集中
してきた。
しかし米中には澱粉質以外に蛋白質、灰分、脂質等を含
み、これら澱粉質以外の成分があまり多く清酒に移行す
れば品質の低下を招くことになる。従って従来の研究は
これら澱粉質以外の成分を多く移行させない範囲でのみ
行われており、原価低減もあまり大きな効果を上げるこ
とは出来なかった。
清酒中における糖分は約8割がブドウ糖で占められてお
り主として清酒に甘味を付与して味のバランスを保って
いる0本発明者らは清酒中において原料米の17%もが
糖分として利用されていること、および果糖はブドウ糖
の2倍の甘味を持つことに着目して、清酒中の糖分の約
8割を占めるブドウ糖を果糖に変えることにより、同じ
甘味とバランスを保ちながらも清酒中の糖分を現行の約
6割に減らし原料利用率を向上させようと考えた。果糖
を清酒に含ますことで呈味成分として必要な糖分を減少
させ原料利用率を向上させようとする発想は、澱粉質以
外の成分の不必要な清酒への移行を抑えられるものであ
り、清酒業界においては全く画期的な考え方である。
果糖を含んだ清酒の製造方法としては清酒あるいは清酒
醪に直接ブドウ糖異性化酵素を添加する方法も考えられ
るが、現在単離されているブドウ糖異性化酵素は全て中
性あるいは弱アルカリ性PHで働くものであり、清酒あ
るいは清酒醪のような弱酸性下では著しく活性が低下し
、かつ非常に不安定である。又、清酒中のように基質濃
度が低いと反応速度も遅く満足する結果は得ることがで
きない。
又、三倍増醸酒に、あるいは直接清酒に異性化糖を添加
する方法も考えられるが現行の酒税法では許可されてい
ない。
近年、米粉糖化液を四段掛液あるいは醗酵原料として利
用する技術が清酒業界及び焼酎業界で確立され、酒税法
上の許可も受けている。そこで本発明者らは従来の米粉
糖化液をブドウ糖異性化酵素により果糖/全糖比が40
%になる米粉異性化糖液に変換し、清酒醪に添加して果
糖を含む清酒を製造すべく検討を行った。
米粉異性化糖液は異性化中に若干の不純物を生成する為
、活性炭やイオン交換樹脂等で部分精製を行う方が良い
結果が得られた。
又、果糖の甘味を生かしバランスのとれた清酒を製造す
るための最も重要な要因は米粉異性化糖液の添加量と添
加時期であることを見出した。米粉異性化糖液を醪に添
加した時、醪中の果糖は酵母により醗酵消費され漸次減
少していく。この為、製成酒に一定量以上の果糖を残存
させるのに必要な添加量は添加時期によって異なり、添
加時期が早ければ早い程多量になってくる。米粉異性化
糖液は糖化が完了している為、添加量が大きくなれば単
行醗酵に似た醗酵経過になり、酸の生成量が増え、酸臭
と呼ばれる異臭が発生しやすくなる。又、実験を繰り返
す中で、製成酒中の果w!1/ブドウ糖比が高くなる程
、官能的に優れていることも明白になってきた。製成酒
の果糖/ブドウ糖比を高めるためには、果糖/全糖比の
高い糖液を製造する方法も考えられる。
一般的に糖液にブドウ糖異性化酵素を作用させるだけで
は果糖/全糖比を40〜42%までしか高められないが
、イオン交換処理等によって果糖/全糖比を55〜80
%にまで高めることができる。しかし、このような方法
を用いれば異性化糖液の製造コストが高くなり、コスト
ダウンのメリットが小さくなる。
本発明者らは、このような方法を用いなくとも清酒醪へ
の添加時期を選びさえすれば、添加後醗酵を継続させる
ことで製成酒の果糖/ブドウ糖比を目標値以上にできる
ことを見出した。つまり異性化糖液を醒に添加した場合
、酵母による果糖とブドウ糖の消費速度が違うために糖
液添加後に醗酵をm続させれば、果糖/ブドウ糖比を上
げることができる。但し醗酵の継続中にも果糖は醗酵減
少していく為、なるべく果糖の減少を抑えて果tJ!/
ブドウ糖比を高める必要がある。清酒醪の醗酵形式であ
る並行複醗酵は、糖化酵素によりブドウ糖が醪中に常時
供給されているが、醪後期のエキス分が7%以下になっ
た醪においては、ブドウ糖の濃度自体も低くなっている
上、ブドウ糖の供給速度も減少してきている。この時期
に米粉異性化糖液を添加すれば、添加直後の醪中の果I
t!!/ブドウ糖比も高く、添加後醗酵を継続している
間に効率良く果糖/ブドウ糖比を高めることができた。
又、この時期においては単行醗酵的な醒経過に原因する
欠点を生じさせない範囲内の添加量で目標とする量の果
糖を製成酒に残存させることができ、通常の清酒と同程
度の甘味を与えられることも分かった。
以上のように、米粉異性化糖液を醗酵後半のエキス分が
7%以下になった醪に添加し醗酵を継続させて果糖/ブ
ドウ糖比を高めれば、通常の清酒と同じ甘味を持ちバラ
ンスのとれた清酒を製造できることを見出し、なおかつ
原料利用率が向上することを確かめ、本発明を完成させ
るにいたった。
本発明に用いる酵母には、通常用いられている清酒酵母
でも目的を達成できるが、酵母によって果糖とブドウ糖
の消費速度の比が異なるので、より速くブドウ糖を醗酵
する酵母を用いた方が良い。又、ヘキソキナーゼ欠損株
のような突然変異株を用いれば添加量を減らすことが可
能である。
果糖はブドウ糖に比べ甘味が強いだけでなく、スッキリ
した後味の良い甘味であり、出来上がった製品も軽くス
ッキリした後味のよい、現在の嗜好に合ったものにする
ことが出来た。又、果糖は体内でアルコール代謝を促進
すると言われており、酔いざめの良い清酒となることも
期待し得る。
以下にこの発明の実施例を示す。
まず仕込配合を表−1に示す。
アルコールの添加量は35%アルコールを570m1と
した。四段に米粉異性化糖液を用いた。
40メツシュ以上のふるいで分けた米粉を表−1仕込配
合表 45℃の温水で溶かし、液化酵素を所定量投入し、98
℃迄1時間かけて上昇させ、30分間保持した。以後6
0℃迄品温を低下させ、その途中で液化酵素を再度添加
した。60〜55℃迄冷却後、糖化酵素を添加、24時
間以上最適温度に保持した。Ii化終了後、冷却圧搾し
て濾液を分離した。濾液に活性炭を加え脱色しイオン交
換樹脂で処理し精製糖液を得た。ブドウ糖濃度が40%
になるまで加熱濃縮後、ブドウ糖異性化酵素を固定化し
たカラムの中を55℃で循環させて果糖を全糖の40%
含む米粉異性化糖液を得た。米粉異性化糖液は再び活性
炭、イオン交換樹脂で精製し精製米粉異性化糖液を得た
上記仕込配合で仕込んだ醪の留仕込後14日目で醪成分
が、アルコール分17.8%、日本酒度+1O10、酸
度3.1である時、米粉異性化糖液を四段掛けした。四
段添加直後の醪中のブドウ糖濃度は、2.80%、果I
!濃度は、1.87%であった。四段添加後、15℃に
て醗酵を継続させたところ、添加後4日目の醪中のブド
ウ糖濃度は0.70%まで低下したが、果糖濃度は1.
18%残存しており、この時点でアルコールを添加し上
槽した0日本酒度+11.3.アルコール分20.8%
、酸度2.2の清酒が得られた。
表−2に当社の通常の垂°口酒を対照とし、熟練したパ
ネリスト20名による1酒結果(ペアーテスト)をしめ
す。
高度に有意な差が認められ、本発明による清酒がスッキ
リした口あたりの良い清酒であることが明らかになった
。又、対照酒の日本表−2@酒結果表 酒度は+3.8であったが、甘味度に差を感じたパネリ
ストは殆どいなかった。
本実施例における粕歩合は24.5%、白米を当たりの
純アルニl−ル収得量は3831であった。粕歩合の2
4.5%は異性化糖液に用いた米粉の分を除いて計算す
ると実質2865%になり、過度の米の溶解は起きてい
ないと考えられる。それにもかかわらず通常の白米り当
たりの純アルコール収得量である350〜360I!を
大きく上回った結果を得たことは本発明の効果によるも
のである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 米、麦、コーンスターチ等澱粉質原料を常 法により液化、糖化して得られたD.E.値85以上の
    糖液をブドウ糖異性化酵素で異性化し、果糖を含んだ糖
    液を製造する。この異性化糖液を、エキス分を7%以下
    に切らした清酒醪に添加し醗酵を継続させて、果糖/ブ
    ドウ糖比が0.5以上の割合で果糖を含む新規な清酒を
    製造する方法。
JP60059857A 1985-03-26 1985-03-26 清酒の醸造方法 Pending JPS61219374A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003125749A (ja) * 2001-10-24 2003-05-07 Asahi Kasei Corp アルコール飲料
JP2020010690A (ja) * 2019-08-21 2020-01-23 イチビキ株式会社 麹飲食物・麹調味料の製造方法
CN113186108A (zh) * 2021-06-16 2021-07-30 中国农业大学 一种添加复合发酵剂液态酿造浓香型白酒的方法

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5424233U (ja) * 1977-07-20 1979-02-17
JPS6213839A (ja) * 1985-07-10 1987-01-22 Kiyuubitsuku Eng:Kk 振動吸収部材の製造方法

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