JPS6120967Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は容器主体に化粧品充填ドラムを嵌着させ
た化粧用コンパクトに係る。

従来この種のコンパクトの化粧品充填ドラム
は、容器主体の底壁に小透孔を穿設させておき、
該小透孔からピンを押込むことで、容器主体内面
に嵌合されたドラムを突出しすることで交換可能
に形成されている。しかし該方法は面倒であり、
ドラム突出し用の適当なピンがないことも多く、
ためにドラム内の化粧品がなくなるとそのまゝコ
ンパクトを使に棄てとすることも多かつた。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面に
ついて説明すると、１は容器主体である。該容器
主体は第１底壁２周縁から第１周壁３を起立させ
たもので、その第１底壁２には指の挿通が可能な
程度の大きさとした窓孔４が穿設させてある。容
器主体内には、後述の受皿８を着脱自在に嵌合さ
せるが、該受皿嵌合のための係止手段を容器主体
内面に設ける。該手段としては、第１底壁上面か
ら適当数の抱持片５…を突出させてもよく、又第
１周壁の上端部内面に受皿外向きフランジの上端
外周縁を嵌合させる凹溝６を周設させてもよく、
その他種々の手段が考えられよう。第１周壁の一
部外面には蓋体枢着用凹部７が設けてある。

上記容器主体内へは受皿８を着脱自在に嵌合さ
せる。該受皿は第２底壁９周縁から第２周壁１０
を起立させ、該第２周壁上端に斜上外方へ拡開す
る外向きフランジ１１を付設させたもので、該受
皿内へは化粧品充填ドラム１２を接着剤等で固着
させたものである。図示例のように第２底壁から
は既述容器主体第１底壁の窓孔４内へ緊密に嵌合
できる突部１３を下方へ突出させるとよい。既述
のように容器主体の第１底壁から抱持片５…を突
出させた場合は、これ等抱持片内面によつて第２
周壁１０を抱持させる。又第１周壁の上端部内面
に凹溝６を設けた場合は、該凹溝内へ外向きフラ
ンジの上端外周を嵌合させる。このようにして容
器主体内へ受皿８を確実に、しかも窓孔４からの
指での第２底壁押上げによつて取外し可能に嵌合
させる。

１４は容器主体上面を開閉する蓋体である該蓋
体は容器主体に枢着させることが望ましい。該枢
着のため蓋体周縁の一部からは軸受突部１５が垂
下させてあり、該突部を既述容器主体第１周壁の
凹部７内へ嵌合させて枢着させてある。

１７は蓋体内面に貼設させた鏡、１８は蓋体閉
塞状態を保持させるために軸受突部と反対側の蓋
体外周縁部分に付設させた係合片、１９はその係
合片を係合させるために第１周壁に付設させた突
子である。

上記構成においてドラム内の化粧品がなくなれ
ば、窓孔４を通しての第２底壁９の押上げりより
ドラム付き受皿を外し、新らしいドラム付き受皿
を容器主体内に嵌合させて使用すればよい。

本案は上記構成とするもので、容器主体の第１
底壁には、指の挿通が可能な程度の大きさとした
窓孔４が穿設させてあり、化粧品充填ドラムを固
着させて受皿８が容器主体内へ着脱自在に嵌合さ
せてあるから、窓孔を通しての押上げによつて容
易にドラム付き受皿を交換でき、受皿には外向き
フランジが付設させてあるから、従来のように容
器主体の第１周壁上端とドラム周壁の上端外周縁
との間に押え枠を設けなくても該押え枠の機能を
外向きフランジに持たせることができ、押え枠と
異なつて外向きフランジは別部材ではなく受皿の
一部であるから、製作上および容器主体に対する
取付上便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案コンパクトの断面図、第２図はそ
のコンパクトの分解斜視図である。 １……容器主体、８……受皿、１２……ドラム
１４……蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１底壁２周縁から第１周壁３を起立させた容
   器主体１と、該容器主体内へ嵌着させた化粧品充
   填ドラム１２と、該ドラムを嵌着させた容器主体
   の上面を開閉する蓋体１４とからなる化粧用コン
   パクトにおいて、上記容器主体の第１底壁に指の
   挿通が可能な程度の大きさとした窓孔４を穿設さ
   せると共に、該容器主体内には、第２底壁９周縁
   から第２周壁１０を起立させ、かつ該第２周壁上
   端に外向きフランジ１１を付設させた受皿８を、
   外向きフランジ外周縁を第１周壁の上端部内周縁
   に密接させて、かつ上記窓孔からの第２底壁押上
   げにより該受皿の取外しが可能に嵌合させ、該受
   皿内には化粧品充填ドラム１２を固着させたこと
   を特徴とする化粧用コンパクト。