JPS6120870B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種教育機関において教育者が学習
内容の習得度を各学習者別に評価して、その評価
内容の記録等を作成するのに使用される学習評価
装置に関する。

一般に、学校教育における各生徒の評価は、試
験成績や授業中の応答内容等の総合的な判断によ
りなされる。そこで、教師は、授業中における各
生徒の反応状況等を判断して学習内容の容素別の
習得度等の評価結果や試験成績等を記録簿（いわ
ゆるエンマ帳）に遂次記帳している。そして、学
期末等になると、記録簿に記帳されている各種デ
ータから、成績序列表、標準偏差、偏差値、評価
率、成績分布表等を作り、各生徒の成績簿を作成
している。

ところで、上記記録簿への各種データの記帳作
業は、特に、授業中における各生徒の反応状況を
詳細に判断した評価結果を記帳する場合に、多大
な手間を必要とするために、授業の円滑な進行を
阻害し教育効果を低下せしめる要因になつてい
る。そして、近来、各種教育機関においては種々
の視聴覚教育機器が普及されていることから、上
記教育機器の操作と同様に操作スイツチやキー等
を操作するだけで、上記評価結果を記録し得るよ
うな学習評価装置の実現が現場の教師等によつて
切望されている。

そこで、本発明は、記憶番地指定用操作キーの
操作により指定される任意の記憶番地に評価デー
タ入力操作キーの操作により与えられる評価デー
タの記憶をなす記憶手段と、上記記憶手段により
記憶されている各評価データの集計演算を行なう
演算手段と、上記演算手段による演算結果の印字
を行なう印字手段とを備えた装置本体の操作パネ
ル上に、上記各操作キーの操作による入力データ
内容の表示を行なう第１の表示部と、各回答者と
記憶番地との対応関係を表示する第２の表示部
と、上記各操作キーとを配設して成り、各回答者
に対する評価内容の集計結果を印字して出力する
ように構成したことを特徴とすることによつて極
めて簡単なキー操作を行なうだけで学習評価結果
の記録簿を作成し得るような学習評価装置を提供
するものである。

以下、本発明について、一実施例を示す図面に
従つて詳細に説明する。

本発明の一実施例について、その装置全体１０
の上面パネル１の平面図を第１図に示すととも
に、その電気的な構成を第２図のブロツク図に示
す。

この実施例は50名の生徒に対して30問の設問回
数で学習評価結果を印字出力するようにしたもの
であり、装置本体１０の上面パネル１上には記憶
回路１１の記憶番地を指定するための第１の操作
キー群２、上記記憶回路１１に記憶させる評価デ
ータを入力するための第２の操作キー群３、演算
処理回路１２に命令信号を入力するための第３の
操作キー群４、上記各操作キー群２，３，４の操
作により入力されたデータ内容の表示を行なう第
１の表示部５、各生徒と上記記憶回路１１の各記
憶番地との対応関係を表示する第２の表示部６、
上記演算処理回路１２からの演算出力信号に応じ
て作動するプリンタ７、電源スイツチ８およびフ
アンクシヨンスイツチ９等が配設されている。

上記記憶回路１１および演算処理回路１２は、
ランダムアクセスメモリー、リードオンリーメモ
リーやマイクロプロセツサー等を組合せて構成さ
れ、装置本体１０内に内蔵されている。上記第１
の表示部５は、設問回数表示用に２桁、生徒番号
表示用に２桁、設問番号表示用に２桁、さらに、
評価値表示用に１桁の合計７桁を表示するような
数字表示式発光ダイオードから成り、上記演算処
理回路１２を介して供給される駆動信号に応じて
動作される。また、上記第２の表示部６は、生徒
数に等しい50個の発光ダイオード６ａを生徒名簿
６Ａに対応せしめて２行25列に配列して成り、上
記演算処理回路を介して供給される駆動信号に応
じて選択的な点燈動作がなされる。さらに、上記
第１の操作キー群２は、上記第２の表示部６によ
つて表わされている各生徒番号を記憶回路１１の
記憶番地として指定入力する11個の操作キー２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ，２ｅ，２ｇ，２ｈ，２
ｉ，２ｊ，２ｋから成る。上記第２の操作キー群
３は、この実施例では５点法による評価データを
入力し得るように５個の操作キー３ａ，３ｂ，３
ｃ，３ｄ，３ｅから成る。上記第３の操作キー群
４は、データ入力操作の誤まりを訂正するための
訂正キー４ａ、上記演算処理回路１２から上記プ
リンタ７に演算出力信号を供給させるためのセツ
トキー４ｂおよびトータルキー４ｃ、さらに、行
なつている演算処理内容を取消すための取消しキ
ー４ｄから成る。

なお、この実施例では、上記演算処理回路１２
を用いて、学習評価機能を果すとともに試験成績
の集計機能をも果し得るように、該演算処理回路
１２の動作を切換えて使用するためのフアンクシ
ヨンスイツチ９が設けられている。そして、この
実施例は、第３図のフローチヤートに示すような
動作および操作手順によつて、各生徒の学習評価
および成績集計の結果を印字して出力するように
なつている。

すなわち、例えば授業中に教師がこの装置を用
いて学習評価結果の記録簿を作成するには、次の
ような手順に従つた操作を行なえば良い。

先ず、授業の開始前の準備操作として、次の３
ステツプの操作を行なう。

第１ステツプ：電源スイツチ８をオンに設定す
る。

第２ステツプ：フアンクシヨンスイツチ９を評価
別に設定する。

第３ステツプ：授業年月日、学年、クラスおよび
学習内容の通し番号の各データを
第１の操作キー群２により入力す
る。

ここで、上記各データは、演算処理回路１２を
介してプリンタ７に送られ、該プリンタ７によつ
て印字される。この準備操作では、上記プリンタ
７の印字内容によつて、上記各データが正しく入
力されたか否かを確認し、誤まつていたならば一
度電源スイツチ８をオフに戻してから、再び上記
第１ないし第３のステツプ操作を行なつて、上記
各データを正しく入力した状態にて本装置を待期
せしめる。

次に、授業を開始して、各生徒に応答を求める
場合には、次の２ステツプの操作を予め行なう。

第４ステツプ：第１の操作キー群２を操作して設
問番号を入力する。

第５ステツプ：第１の操作キー群２を操作して生
徒番号を入力する。

ここで、上記設問番号は、例えば国語の学習評
価を行なう場合であれば読解力や表現力等の要求
する応答の学習要素内容を示すデータである。こ
の設問番号は第１の表示部５に表示により確認し
て、誤まつていれば第３の操作キー群４の訂正キ
ー４ａを操作することによつて再入力することが
できる。また、上記生徒番号は、第１の表示部５
に表示されるとともに、第２の表示部６の発光ダ
イオード６ａが選択的に点燈されることによつて
表示されるので、いづれかの表示内容により確認
し、誤まつている場合には上記訂正キー４ａの操
作により再入力することができる。

そして、生徒からの応答内容を判断して教師が
評価データを次の第６ステツプにより入力する。

第６ステツプ：第２の操作キー３を操作して評価
データを入力する。

ここで、上記評価データは、上記第５ステツプ
において入力された生徒番号によつて指定される
記憶回路１１の記憶番地に記憶されるとともに、
上記第１の表示部５に表示される。なお、この第
１の表示部５の表示内容により確認してから上記
評価データの訂正することができる。また、同じ
設問について複数の生徒から応答を求める場合に
は、上記第５ステツプおよび第６ステツプを操作
して行なう。さらに、上記第４ステツプないし第
６ステツプの操作によつて記憶回路１１の各記憶
番地に記憶した内容を取消してしまう場合には、
第３の操作キー群４の取消しキー４ｄを操作して
から、改めて上記第４ステツプないし第６ステツ
プを繰返して行なう。

このようにして記憶回路１１の各記憶番地に記
憶された各評価データは、次の第７ステツプの操
作により、プリンタ７から印字出力される。

第７ステツプ：第３のキー操作群４のセツトキー
４ｂを操作する。

この第７ステツプの操作によつて、プリンタ７
は、演算処理回路１２を介して設問回数、設問番
号、生徒番号および評価値を示す各データが供給
され、これらの各データを印字する。そして、新
たな設問内容について各生徒に応答を求める場合
には、上記第４ステツプに戻つて上述の操作を繰
返し行なう。なお、この実施例では、設問回数を
30回に定めてあるので、30回目の評価データを印
字出力すると、それまでに行なつた評価結果を演
算処理回路１２によつて集計して生徒番号および
各評価値の合計値が自動的に印字出力される。

さらに、授業時間の終了までに、30回の設問を
与えなかつた場合には、次の第８ステツプの操作
により各生徒番号および各評価値の合計値を印字
出力することができる。

第８ステツプ：第３の操作キー群４のトータルキ
ー４ｃを操作する。

上述の如き操作手順に従うことによつて、プリ
ンタ７から印字出力されるプリントシート７ａ上
の印字パターンの一例を第４図に示す。

なお、この実施例では、上記第３図のフローチ
ヤートに示すＡないしステツプＥの操作手順に従
つた操作によつて試験成績の集計記録を行なうこ
とができるのであるが、本発明の要旨でないので
その詳細な説明を省略する。

上述の実施例の説明から明らかなように、本発
明によれば、極めて簡単なキー操作を行なうだけ
で、授業中の各生徒の応答を判断した評価結果が
集計記録された記録簿を作成し得る学習評価装置
を提供することができる。しかも、本発明に係る
装置においては、教師の主観に基づいた判断によ
る各評価結果を集計しているので、極めて適切な
評価結果を得ることができる。さらに、各種デー
タの入力操作に際し、第１および第２の表示部の
表示内容によつて二種に表示される生徒番号によ
つて記憶番地を指定しているので、データの誤入
力の虞れが極めて少ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の装置本体の上面
パネルの平面図である。第２図は、上記実施例の
電気的な構成を示すブロツク図である。第３図
は、上記実施例の動作および操作手順を説明する
ためのフローチヤートである。第４図は、上記実
施例による学習評価結果の印字パターンの一例を
示す平面図である。 １……上面パネル、２，３，４……操作キー
群、５，６……表示部、７……プリンタ、１０…
…装置本体、１１……記憶回路、１２……演算処
理回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 記憶番地指定用操作キーの操作により指定さ
   れる任意の記憶番地に評価データ入力操作キーの
   操作により与えられる評価データの記憶をなす記
   憶手段と、上記記憶手段により記憶されている各
   評価データの集計演算を行なう演算手段と、上記
   演算手段による演算結果の印字を行なう印字手段
   とを備えた装置本体の操作パネル上に、上記各操
   作キーの操作による入力データ内容の表示を行な
   う第１の表示部と、各回答者と記憶番地との対応
   関係を表示する第２の表示部と、上記各操作キー
   とを配設して成り、各回答者に対する評価内容の
   集計結果を印字して出力するように構成したこと
   を特徴とする学習評価装置。