JPS61208072A

JPS61208072A - ホログラム転写箔

Info

Publication number: JPS61208072A
Application number: JP4784185A
Authority: JP
Inventors: Sadaichi Nishioka; 西岡　貞一; Hidekazu Watabiki; 綿引　英一; Kazuhisa Hoshino; 星野　和久; Takahiro Fujio; 藤生　隆弘; Toshiaki Kondo; 利昭近藤; Tsutomu Asano; 浅野　勉
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd; Toyo Ink Mfg Co Ltd
Current assignee: Toyo Ink SC Holdings Co Ltd; Toppan Inc
Priority date: 1985-03-11
Filing date: 1985-03-11
Publication date: 1986-09-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕出版・印刷業においては、書籍・雑誌の表紙、挿し絵と
して、あるいはギフト、ノベルティとして。

そして有価証券、クレジットカード・ＩＤカードの偽造
防止としてホログラムが利用されている。

また、広告・ディスプレイの分野でも虹色に光るその装
飾性、立体感による意外性からホログラムが利用されて
いる。

本発明は該ホログラムに関し、さらに詳細には。

表面レリーフ型ホログラムをエンボス成形技術によって
成形し、被転写体にホログラムを転写することを目的と
したホログラム転写箔に関するものである。

〔従来の技術〕

従来ホログラムを複製、実装する方法は基板上に塗布さ
れた樹脂層に対して２表面レリーフ型ホログラムが形成
されているスタンバを用いてエンボス成形を行ない、樹
脂上に表面レリーフ型ホログラムを形成し、その表面に
アルミニウム蒸着を施し、感熱接着剤を塗布し、ホット
スタンプにより被転写体に転写するものであり、これに
ホログラム転写箔が用いられていた。この方法は光学的
方法によらず２機械的にホログラムを複製するため低ス
コトで大量生産に通しており、シール形成とは異なる転
写方式であるため、ホログラムの厚みをほとんど感じさ
せない形で実装が行なえる。

（発明が解決しようとしている問題点〕ホログラム転写
箔では、第１段階でホログラムのエンボス成形が行なわ
れ１次に第２段階でホットスタンプによる転写が行なわ
れるため、エンボス成形時の基材と樹脂との密着性と転
写を行なう際の剥離性といった一見矛盾した性能が要求
される。従来の転写箔ではエンボス成形は可能であるが
、転写性がきわめて悪かったり、転写時の剥離性は良い
が、エンボス時に樹脂が基材から剥れやすくスタンバに
付着してしまうなどの問題があった。また、エンボス成
形、転写とも一応行なえる転写箔の中にも樹脂の耐熱性
を上げたために、ホログラムの成形性が悪く再生像が暗
くなってしまうものもある。ホットスタンプを行なうた
め、基材の厚みに制限があり、２０μｍ〜５０μｍ程度
の薄い基材を使用せざるをえず。

エンボス成形時にプレスムラが生じやすく、外観上の品
質が低下するという問題があった。

また２反射型ホログラムとして使用するために行なう金
属蒸着によって樹脂が白化してしまったり。

金属蒸着膜との密着力が弱いなどの問題もあった。

また、ホットスタンプのための感熱接着剤により樹脂が
ダメージを受けてしまうという問題もあり、さらに、ホ
ットスタンプの際の熱で樹脂が変質してしまう問題、転
写の際にフクレが生じたり、パリが発生するなどの問題
があった。

〔問題を解決するための手段〕

本発明は以上の事情に鑑み検討の結果得られたものであ
る。

すなわち１本発明は支持体フィルムの片面に２表面へレ
リーフ型ホログラムを形成した樹脂層、蒸着による金属
反射層、感熱接着剤層を順次重ねてなる転写箔において
、樹脂層がニトロセルロース樹脂。

セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロース
アセテートブチレート樹脂、エチルセルロース樹脂、メ
チルセルロース樹脂等のセルロース系４Ｍ　ＭＭからな
ることにより、エンボス成形性および転写性に優れたホ
ログラム転写箔が得られることを見出したものである。

本発明について、以下図面を用いてさらに詳しく説明す
る。

第１図は本発明によるホログラム転写箔の構成を概略的
に示す断面図である。支持体フィルム（１）はポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、セロファン等の樹脂
が使用できるが、耐熱性、加工性。

均一性などの特性からポリエステル樹脂が最も適し。

厚み１０μｍ〜５０μｍ程度のフィルムが使用できる。

樹脂Ｎ（２）は支持体フィルム（１）の片面へ。

塗料化した樹脂をロールコートブレードコートなどの手
法にて塗布、乾燥せしめてなる０、　５μｍ〜５μｍ程
度の膜厚を有し、支持体フィルム（１）と適度に接着し
、エンボス成形時の加熱、加圧によって優れた成形性を
有し、しかも表面にニッケル、金。

クロム等のメッキを施したスタンバへ接着せず、さらに
金属反射層（３）と良好な接着性を有したものである。

金属反射層（３）は表面の反射率が高い金属が好ましく
２例えばアルミニウム、金、銀、錫等および以上の金属
を含む合金を用いることができ、又以上のような素材を
用いて金属薄膜を設ける方法としては公知の真空蒸着、
スパッタリング、イオンブレーティング等の方法によっ
て行ない、厚みとしては１００人〜１ｏｏｏｏ人が適当
である。

感熱接着剤Ｎ（４）はポリエステル樹脂、アクリル樹脂
、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、酢酸ビニル樹脂、
ゴム系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の熱可塑性樹脂が使用で
き、金属反射層および被転写物の材質との接着性を考慮
し任意の樹脂が選定され。

適当な溶剤にてワニス化したものをグラビアコート法、
ロールコート法、ブレードコート法など公知の手法にて
塗布形成せしめるものであり、膜厚は１μｍ〜２０ｐｍ
が好ましい。

第２図は１本発明による転写箔において、樹脂層表面へ
ホログラムのエンボス成形工程を示した断面図である。

エンボス成形は、プレス機（６）にて、樹脂層（２）と
スタンバ（５）のレリーフ型ホログラム形成面を重ね合
わせ、９０℃〜１６０℃の加熱および加圧した後、冷却
を行なうことで樹脂Ｎ（２）の表面へレリーフホログラ
ムが形成されるものである。

第３図は本発明によるホログラム転写箔を用いた転写工
程を概略的に示す断面図である。

被転写材（７）へ感熱接着剤層（４）塗布面を合わせ、
支持体フィルム（１）側からホットスタンプ゛し、感熱
接着剤層（４）を被転写材（７）へ接着せしめた後、支
持体フィルム（１）を剥離させて転写を完了するもので
ある。

本発明の特徴は、上記、樹脂層（２）として塗工により
セルロース系樹脂を用いたことであり、セルロース系樹
脂としては、ニトロセルロース樹脂、セルロースアセテ
ートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレ
ート樹脂、エチルセルロース樹脂、メチルセルロース樹
脂などが使用できるが２本発明者らはさらに各樹脂のブ
レンドを検討した結果。

セルロースアセテートブチレート樹脂、あるいはセルロ
ースアセテートプロピオネート樹脂とニトロセルロース
樹脂との混合物において良好な性能が得らまた。得られ
た樹脂層（２）の転写箔としての柔軟性付与のため、フ
タル酸ジメチル、フタル酸ジアリル、フタル酸ジブチル
、フタル酸ジオクチル、メチルフタリルメチルグリコレ
ート　トリアセチレン。

ショウ脳等の可塑剤の添加は有効である。

セルロース系樹脂を樹脂層（２）としたことにより、エ
ンボス成形時の耐熱性が向上し、樹脂層（２）がスタン
パ（５）へ貼り付くトラブルは解決し。

さらに適度の軟化流動性によってホログラムのレリーフ
模様を忠実に再現した成形ができるために、明るいホロ
グラムが形成される。

また、金属反射層（３）との接着性に優れ、支持体フィ
ルム（１）との剥離が良好で、しかも皮膜の切れが良い
ためにホットスタンプ時に金属反射層（３）の剥離不良
や転写ムラ、パリ、フクレの発生なットスタンプ時の熱
によって９発生する収縮によるひび割れ、ホログラムの
破壊などの外観上の品質低下を防ぐことができた。

以上のようにセルロース系樹脂を転写箔のホログラム形
成層に用いることで、これまでのホログラム転写箔がか
かえていた問題点を解決することができるものであった
。

〔実　施　例〕

以下本発明を実施例により詳細に説明する。

実施例１厚み２５μｍのポリエステルフィルムへ下記組成（ａ）
のフェスをロールコータ−にて塗布し、約１μｍの樹脂
層を設けた後、プレス機により樹脂層とスタンパのレリ
ーフホログラム形成面を重ね合わせ。

エンボス加工を１３０℃−４０ｋｇ／ｃＩａの加熱、加
圧条件にて行ない樹脂表面へレリーフホログラムを形成
させた。

次に該樹脂層面に約５００人の厚みにアルミ蒸着させホ
ログラム転写箔を得た。

（ａ）セルロースアセテートブチレート樹脂　１０重量％ガラ
ス転移点（Ｔ、Ｇ）１３０℃ ブチル基３７％ニトロセルロース樹脂　　　　　　　　　　５重量％粘
度０．５秒※ 窒素含有量１１〜１２％重合度３０〜５０トルエン　　　　　　　　　　　　　　４３重量％（ｂ
）分子量１５０．０００）　　１０重量％ＭＥＫ　　　　
　　　　　　　　　　　　３８重量％トルエン　　　　
　　　　　　　　　　３７重量％（※ＪＩＳＫ６７０３
に準する樹脂粘度測定法による）得られた転写箔を厚み
１ｆｌの硬質塩化ビニルシートに１２０℃、０．５秒の
加熱でホットスタンプし。

ホログラム模様を転写したところ、ポリエステフレフィ
ルムからの剥離は軽く、白化、ひび割れ、ス、くれ。

パリなどの不良のない明るい再生像のホロク゛ラム力（
得゛うれた。また、樹脂層へのエンボス加工で番まボ゛
１ノエステルフイルムとの剥離によるスタンノくの接着
トラブルもなく、きわめて加工性に優れたものであった
。

スタンパのレリーフホログラム形成面を重ね合わせ。

エンボス加工を１４０°Ｃ−４０ｋｇ／ｃＡの加熱、加
圧条件にて行ない樹脂表面へレリーフホログラムを形成
させた。

次に該樹脂層面に約５００人の厚みにアルミ蒸着着剤層
を形成させホログラム転写箔を得た。

（Ｃ）セルロースアセテートプロピオネート樹脂１２重量％ガ
ラス転移点（Ｔ、Ｇ）１４２℃ プロピル基含有率４４％ニトロセルロース樹脂　　　　　　　　　　３重量％粘
度０．５秒窒素含有量１１〜１２％重合度５０〜７０トルエン　　　　　　　　　　　　　　４３重量％酢酸
エチル　　　　　　　　　　　　　３５重量％酢酸イソ
ブチル　　　　　　　　　　　　７重量％得られた転写
箔を１５７ｇ／ｒｒｒのアート紙に１２０℃、０．５秒
の加熱でホットスタンプし、レリーフホログラムを転写
したところ、白化、ひび割れ、ふくれなどの不良のない
ホログラム模様を忠実に再現した転写物が得られた。

さらにホログラム成形樹脂層へのエンボス加工において
は、スタンパへの接着トラブルもなく加工性に優れたも
のであった。

〔発明の効果〕

本発明によるホログラム用転写箔は、ホログラム形成層
にセルロース系樹脂を用いたことにより１表面レリーフ
ホログラムを転写箔として、エンボス成形方式で歩留り
よく生産できるようになり、成形性の向上により明るい
再生像が得られ、金属蒸着特性。

ホットスタンプによる転写性などの向上が実現した。

このことから２本発明はホログラム転写箔の品質向上、
加工性の向上、経済性の向上に効果があるものであり、
書籍・雑誌の表紙、挿絵、ギフトノベルティ、パッケー
ジ、カードなどへのホログラム転写箔の使用が容易とな
り、偽造防止など本発明は産業上有効なものであるとい
える。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は本発明によるホ
ログラム転写箔の構成を示す断面図であり。第２図は樹脂層表面へホログラムのレリーフ模様のエン
ボス成形工程を示した断面図であり、第３図は本発明の
ホログラム転写箔を用いた転写工程を示す断面図である
。（１）支持体フィルム。（２）ホログラム成形樹脂層。（３）金属反射層。（４）感熱接着剤層。（５）スタンパ。（６）プレス機。（７）被転写材。

Claims

【特許請求の範囲】１、支持体フィルムの片面に、表面へレリーフ型ホログ
ラムを形成した樹脂層、蒸着による金属反射層、感熱接
着剤層を順次重ねてなる転写箔において、樹脂層がセル
ロース系樹脂であることを特徴とするホログラム転写箔
。２、セルロース系樹脂が、セルロースアセテートブチレ
ート樹脂、あるいはセルロースアセテートプロピオネー
ト樹脂とニトロセルロース樹脂との混合物であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載のホログラム転写
箔。３、支持体フィルムがポリエステルフィルムであること
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のホログラム転
写箔。