JPS61205598A - 推進軸接地装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶の推進軸接地装置に関する。

〔従来の技術〕

ディーゼル主機搭載の船舶において、船体の鋼板、保護
亜鉛並びに推進器間に生じる異質金属間の電位差によシ
発生した電流が推進軸を経由し。

主機クランク軸主軸受にて短絡しスノクークエロージョ
ンを生じ軸受を損傷する。これを防止するため。

第６図に示すブラシ接地端子をもつ推進軸接地装置が一
般に用いられている。同図において、１は推進軸、２は
導電帯、３は端子支持柱、４は端子ホルダ、５はブラシ
型端子、６は接地回路である。

端子支持柱３に取付けられた端子ホルダ４で保持される
ブラシ型端子５によりて推進軸１に伝わった電流は推進
軸１に緊着された導電帯２を介して接地回路６を通じ船
体に接地される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のものには次の欠点がある （１）ブラシ型端子が導電帯に圧接されているためブラ
シの消耗が大きく、また推進軸回転抵抗にもなること。

（２）　　ブラシの消耗物質が導電帯面上に残留し。

機関室内の油分その他を吸着して電流抵抗になシ易い。

従って、導電帯面の清掃１点検作業並びに経費が嵩む。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の目的は上記の点に着目し、端子の消耗と接面清
掃１点検の削減ができる接地装置を提供することであシ
、その特徴とするところは、一端側は推進軸周面または
クランク軸前端面に接触して回転する回転体に形成され
、他端側は船体への接地回路の端子接点に接触する接点
部に形成され。

中間部を軸受にて支承された回転体接地端子を備えたこ
とである。

〔作　用〕

この場合は、従来のブラシ型端子を回転体端子に変更し
、接触部摩擦抵抗を減じ、かつ摩耗物質による導電帯面
の汚損を除き電導性を良好に保つ。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明による実施例につき説明する
。

第１図は本発明による１実施例の装置を示す説明図、第
２図は同じく他の実施例の装置を示す説明図である。第
３図は第１図の装置の接地端子を示す側面図、第４図は
第３図の端子の構造を示す断面図、第５図は第２図の装
置の端子取付状態を示す説明図である。

本発明は２回転型の接地端子９を用いて接触部の摩擦抵
抗を減じ、併せて摩擦物質をなくすことにより、導電帯
２の表面の清浄性を保持するものである。

第１図において、推進器８とディーゼル機関１４の中間
部の推進軸１の外周にて、推進軸１の軸方向と平行に接
地端子９を設置し、導電帯２を介して推進軸１の電流を
通じて端子接点１１に伝える。接地端子９は壁１３に支
持される螺旋発条１２によって端子接点１１と良好な接
触を保ち。

接地回路６を介して船体７に接地する。

他の実施例である第２図においては、船体７と推進器８
０間に発生した電流は推進軸ｌを通じ。

さらにディーゼル機関１４の中のクランク軸１６を通じ
てクランク軸前端１７に伝わる。クランク軸１６とこれ
を支えるクランク軸受１５との接触面には不良電導物質
である潤滑油が存在する。推進軸ｌの停止時はクランク
軸１６の自重によシフランク軸１６とクランク軸受１５
は金属面にて接触する故、電流はクランク軸受１５を介
して船体７に接地し得るが、推進軸ｌが回転している場
合。

潤滑油膜がクランク軸１６の外周に一様に存在するため
、接地が困難となる。このような状態において軸が微振
動すると、不規則にクランク軸１６とクランク軸受１５
が接触しまたは近接し、短絡電流が流れるので、いわゆ
る“スｔ！−クエロージヲン”が発生し、軸受表面が損
傷する。

図において、クランク軸前端１７の前面中心部近傍に接
地端子９を傾斜して設置し、第１図と同様の機構を介し
て船体７に接地する。ただしクランク軸前端１７に直結
して前動カ装置を配置するプラントの場合、この実施例
は適用できない。

なお第１，２図における端子軸受１ｏは接地端子９を内
蔵する端子箱１８に固設されている（第３図、第４図参
照）。

第３図において、接地端子９は端子箱１８に内蔵され、
端子箱１８は端子箱蝶番１９を介して端子支持柱３に支
持される。端子箱蝶番１９は端子支持柱３の上端に留金
２０で固着された板発条　　２１の弾性力によシ常に推
進軸１側へ押される。

従って、端子箱蝶番１９に取付けられた端子箱１８内の
接地端子９は推進軸１が多小振動しても常に導電帯２と
接触した状態を保持できる。

第４図において、接地端子９は良電導体物質からなる回
転子２２と回転軸軸受部２３ａ１回転軸接点部２３ｂで
構成される。回転軸軸受部２３ａは端子接点１１と接触
する回転軸接点部２３ｂに比べて小径となっておシ端子
軸受１０による接地端子９の回転の支持並びに接地端子
９の軸方向への脱落を防止する。端子軸受１０と回転軸
接点部ヱ１ ２３ｂの接触面には＼軸受２４を配し、摩擦抵抗を減少
する。

回転軸接点部２３ｂと端子接点１１の接点は電流抵抗を
減少するため、端子接点１１側に凹入する型の接点とし
、接触面積を大きくとる。端子接点′１１を支持する接
点支材２５は端子箱１８の固定壁１３で支持される螺旋
発条１２の弾性力によシ接地端子９の軸方向に摺動しう
る構造とし、適当な圧力で回転する回転軸接点部２３ｂ
に端子接点１１を圧接する。端子接点１１の材質は良好
な電導体で、かつその硬度は回転軸接点部２３ｂＫ比べ
て若干軟質のものとする。このような構造とすることに
よシ接地端子９と端子接点１１は十分な接触面積をもち
、適当な圧力下において回転滑シ接触を保持しうる。端
子接点１１の厚みが所定値を下廻った時、これを交換す
る。端子接点１１の端部に接点端子２６を埋設し、接地
回路６へ結線し接地する。

第５図において、クランク軸１６に結合するクランク軸
前端１７の前面は円板面である。接地端子９をクランク
軸１６の軸芯線上に配置すれば回転子２２が不要となる
が、それではクランク軸前端１７と接地端子９の接触面
積が少くて電流抵抗が増加する。従って、接地端子９を
クランク軸前端１７に対し傾斜をもたせて配置し１回転
子２２の端面をクランク軸前端１７の中心近傍に配置し
。

回転子２２の厚みはクランク軸前端１７と回転子２２の
接触長さがクランク軸１６の発生電流に対し適当な電流
抵抗値以下になる長さに対応する厚みとし、同時に回転
子２２の断面形状は接地端子９の軸芯線に面対称となる
ような回転体とする。

接地の機構その他については前記の実施例と同様とする
。

〔発明の効果〕

上述の場合には次の効果がある。

上述のような機構の推進軸接地装置を用いることによシ
従来のブラシ型端子の場合に生じる滑シ摩擦抵抗を回転
摩擦抵抗に変換し、推進軸の回転抵抗を減少すると共に
、その欠点であった消耗物質の発生に起因する導電帯表
面の電導率の悪化を防止し、その清掃作業を不要とし、
さらに接地端子の消耗を改善し、また装置の保守２点検
作業を大巾に削減することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による１実施例の装置を示す説明図、第
２図は同じく他の実施例の装置を示す説明図、第３図は
第１図の装置の接地端子を示す側面図、第４図は第３図
の端子の構造を示す断面図。 第５図は第２図の装置の端子取付状態を示す説明図、第
６図は従来の装置を示す説明図である。 １・・・推進軸、　５　ｓｅｍ接地回路、９・・・回転
体接地端子、１０・・・端子軸受、１１・・・端子接点
。 第１図 第２図 第４図 第５０ 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、一端側は推進軸周面またはクランク軸前端面に接触
   して回転する回転体に形成され、他端側は船体への接地
   回路の端子接点に接触する接点部に形成され、中間部を
   軸受にて支承された回転体接地端子を備えたことを特徴
   とする推進軸接地装置。