JPS61203374A - 加工調味食品用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、スープ等の液体もの又はシチュー等の具など
の固形物を含む液体もの加工調味食品を収容する容器に
関するものである。

（従来の技術） 従来、スープ、シチュー等の液体もの又は具などの固形
物を含む液体もの加工調味食品は、喫食時の調理の容易
性から樹脂加工アルミニウム箔等の袋に収容されていた
。しかしながら、このような袋詰めされたものでは、喫
食時に別の容器に移し替えなければならず喫食後の洗浄
等を要し、加工調味食品の簡易簡便な喫食という点で問
題があった。そこで、従来より加工調味食品をカップ状
容器に収容し、容器に収容した状態で喫食できるように
することが要請されていた。

ところで、麺、味噌汁、スープ等の乾燥固形物食品及び
乾燥粉末食品については従来よりカップ状容器が使用さ
れていた。このカップ状容器としては、発泡熱可塑性樹
脂単体容器、ポリスチレンやポリエステルシート晟型容
器と紙カップ等による二重構造容器、カップ表面に紙製
コルデート加工を施した容器等があった。また、コーヒ
ー等の液体食品を収容するカップ状容器もあったが、こ
の容器としても前記乾燥固形物食品の容器と略同様であ
った。

（発明が解決しようとする問題点〕 本発明の加工調味食品用の容器は、レトルト殺菌（１３
０℃−６０分）及び電子レンジでの加熱（９５℃−１０
分ンが可能であり、また、チルド流通（−５℃〜５℃）
に耐えうるようにするため耐熱性、耐寒性、及び耐水性
を有する。

しかしながら、従来の乾燥固形物食品に使用される容器
は、収容される内容物の性質上断熱性の付与を主眼とし
、十分な耐熱性、耐寒性及び耐水性を有さないものであ
った。従りて従来の容器は耐熱性、耐寒性及び耐水性を
要求されるレトルト殺菌、チルド流通、電子レンジで処
理される容器に利用できず液体又は固形物を含む液体加
工調味食品の容器としては利用できなかった。

本発明は、液体加工調味食品等のカップ状容器として利
用できる、耐熱性、耐寒性及び耐水性を有する全く新規
な容器を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記目的を達成するために、耐熱性、耐水性
及び耐寒性を有する外カップないし外スリーブと、該外
カップないし外スリーブの内側に設けられかつ耐熱性、
耐水性、耐寒性及びノ４　リヤー性を有する内カップと
、該内カップを封緘しかつ耐熱性、耐水性、耐寒性及び
バリヤー性を有するイージーオープン蓋材とを具備して
構成したものである。

外カップないし外スリーブは、内カップを支持しかつ電
子レンジで加熱した際に直接手で持てるようにするため
のものである。この外カップないし外スリーブは耐熱性
、耐水性及び耐寒性を有する。ここで耐熱性は電子レン
ジで９５℃で１０分加熱しても変形、変質しないことを
要する。耐水性は、長期間水に濡れた状態において、変
形、変質せずかつ強度を失わないことを要する。耐寒性
は、−２０℃前後に長期間維持しても変形、変質せずか
つ強度を失わないことを要する。

外カップないし外スリーブは、外表面にポリプロピレン
のフィルムをラミネートした紙、強耐水紙等の前記耐熱
性等を満足する材質で形成される。

この強耐水紙とは、紙の表面または内部繊維に撥水剤、
サイジング剤、湿潤紙力剤等を高度に処理して製紙した
もので、紙の平面および断面方向から紙層内部に水の浸
透防止を強度に施したものである。具体的には、コツプ
法により紙の平面からの水浸透量を測定したとき、水接
触時間６０分で１２０９７ｍ　以下であり、また、クレ
ム法により紙の断面からの水浸透量を測定したとき、水
接触時間６０分で５■以下のものである。

外カップないし外スリーブは、少なくとも上端が開口し
ていれば下端は底が形成されていても開口していてもよ
い。また、横断面が環状であれば、円形、矩形等は問わ
ずさらに上端及び下端の形状及び大きさが異なってもよ
い。また、外カップを強耐水紙で形成したときは、その
側壁と底板等の接着は酢ビ系エマルジョンタイプの接着
剤が望ましいＯ 外カップないし外スリーブの外表面には、美麗効果及び
美粧性を向上させるために、内容物の表示等の各種印刷
が施こすことができる。この印刷はオフセット印刷又は
グラビア印刷で行われ、耐熱及び耐水性の良好なインキ
が使用される。

この外カップないし外スリーブの内側に内カップが設け
られている。

内カップは、その内部に内容物を収容するだめのもので
あり、その上端に形成された嵌合片が外カップ上端に形
成された嵌合部に被嵌して、外力ツブないし外スリーブ
と結合されている。この内カップは、耐熱、耐寒、耐水
性及びバリヤー性を有する。ここで耐熱性は、１３０℃
で６０分加熱しても変形、変質しないことを要する。バ
リヤー性は、カップ当りの０２透過度で”　ｃｃ／２４
　ｈｒｓ以下であることを要する。そして例えば、三層
から成り、外側の炭酸カルシウム、メルク等の無機物を
添加したフィラー人シポリプロピレンの層、中間には塩
化ビニリデンないしエチレンビニルアルコールの共重合
体等のバリヤ一層、最内層には耐寒、耐衝撃性ポリプロ
ピレンで形成される。前記外層は、主として内カップに
剛性を付与し、内カップの形状を保持するためのもので
ある。中間層は所謂バリヤ一層で酸素等が内カツプ内部
に進入するのを防止し内容物の変質を防止するためのも
のである。

内層は食品と接しても変化しないで食品に悪影響を与え
ないためのものである。

内カップは、円筒形、角筒形、上部から下部に行くに従
って変化する形、例えば上部断面が円形で下部に行くに
従って徐々に正方形となるような形等に射出成形、真空
成形等で形成される。前記上部が円形で下部に行くに従
って徐々に正方形となる形状の場合は、その側面がレト
ルト殺菌時の加圧減圧を吸収し内カップの歪など変形を
防止している。また内カップの底面に、同心円状または
基盤状の溝からなるベローズ部を形成し、レトルト殺菌
時の加圧、減圧を吸収する加圧減圧吸収手段としてもよ
い。また内カップを外カップないし外スリーブとの間に
間隙を設けて位置させることが内カツプ内の保温性及び
外カップを直接子で持てる程度の温度に維持する点で好
ましい。この内カップを封緘してイージーオープン蓋材
が設けられる。

イージーオープン蓋材は、内カップを完全に密封すると
ともに喫食事に容易に開封できるためのものであり、内
カップの開口端部の７ラング部または開口端部下方近傍
の段差部に設けられる。このイージーオープン蓋材とし
ては、例えばイージーピール蓋材が使用される。このイ
ージーピール蓋材は、耐熱性、耐水性、耐寒性及びバリ
ヤー性を有し、これらは前記内カップの場合と同様であ
る。そして例えば、ナイロンまたはポリプロピレンから
成る外層、塩化ビニリデンまたはエチレンビニルアルコ
ールの共重合体から成る中間層であるバリヤ一層及びポ
リプロピレンとポリエチレンをブレンドした樹脂から成
る最内層であるイージーピール層とで構成される。前記
外層は主として蓋材に強度を付与し、バリヤ一層は酸素
等のガスの侵入を防止するものである。

イージーピール層は内カップからの剥離を容易にし、か
つ剥離径内カップに樹脂が残らない所謂界面剥離して喫
食時にフランジ部分が滑らかな面になり口当り感をよく
している。このイージーオープン蓋材の上方にオーバー
キャップが設けられる。

オーバーキャップは、イージーオープン蓋材の保護のた
めのものである。その周縁部が前記内カップの嵌合片に
着脱自在に嵌合して設けられる。このオーバーキャップ
の上面には、スクッキングでキルヨうに外カツプ下部と
嵌合するスクッキング用突起を設けることが展示陳列性
のためには好ましい。

前記イージーオープン蓋材またはオーバーキャップには
、アラームが設けられる。このアラ−よは、音により調
理の終了を報知するためのものである。このアラームと
しては、例えば貫通孔を有する基体内に笛を設けたもの
が使用され、温度上昇に伴う空気の膨張により貫通孔を
流れる空気により笛が鳴らされる。このアラームは、イ
ージーオープン蓋材またはオーバーキャップの上下面に
設けることができるが、スクッキング等よりオーバーキ
ャップの下面またはイージーオープン蓋材の上面に設け
ることが好ましい。そしてこのアラームはイージーオー
プン蓋材等に穿設されたアラーム孔に前記貫通孔が連通
され、かつその一端がイージービール栓で塞がれて設け
られる。またアラームと一体に定圧吹出機構を設けるこ
とができる。この定圧吹出機構は調理の終了時をより明
確に報知できるようにするもので内圧が調理の終了によ
り所定の圧力になるまで貫通孔を塞いでおくものである
。

なお、アラームをオーバーキャップに設ける場合は、オ
ーバーキャップも耐熱性のプラスチックで形成される。

本発明の容器に収容される内容物は、レトルト食品チル
ド食品等の液体もの及び具など固形物を含む液体もの加
工調味食品の地味と鮮度の面で保存性が必要な食品総て
が含まれる。

本発明の容器では、内カップに内容物を充填した後イー
ノーオープン蓋材をカップシーラーで内カップにヒート
シールする。次にこれをレトルト殺菌した後外カップな
いし外スリーブと嵌合固着し、最後にオーバーキャップ
を被嵌して内容物が収容された容器が形成される。この
ようにして製造された内容物入り容器は、そのまま商品
としてチルド条件等で流通及び陳列展示され、さらに消
費者の手に渡った段階で電子レンジで加熱され喫食に供
される。

（作用） 本発明の容器では、内カップ及びイージーオープン蓋材
はレトルト殺菌時に変形等することなく、かつ内部への
酸素等の侵入を可及的に防止し内容物の変質を防止する
。また外カップないし外スリーブは内カップを保護しか
つ意匠的効果を発揮する。

（実施例） 本発明の加工調味食品用容器の一実施例を第１図及び第
２図に基づいて説明する。

第１図は加工調味食品用容器の一部残した縦断面図、第
２図は第１図中Ａ−Ａ線断面図である。

図において、１は外カップ、２は外カツプｌ内に設けら
れた内カップ、３は内カップ２を密封するイージーピー
ル蓋材そして４は外カップ１及び内カッｆ２の上部に被
嵌するオーバーキャップである。

前記外カップは強耐水紙よりなり、下方へ行くに従って
小径となるつぼまった円筒状に形成され、その上端は外
方に巻き込まれて嵌合部５が形成されかつ下端は載置部
６が形成されるとともにスクッキングできるようにやや
上方に底板７が形成されている。外カップ１の外表面に
はＵＶインキを使用してオフセット印刷された商品、イ
メージサンプル等の印刷表示８が施されている。

前記内カップ２は、炭酸カルシウムを添加しだラー フィ≠Ｉ入シポリプロピレンの外側層と、塩化ビニリデ
ンの中間層と、耐寒、耐衝撃性のポリプロピレンの内側
層とで形成されている。内カップ２は、外カッｆ１より
大きな割合で下方に行くに従ってつぼまり、外カップ１
の側面との間に間隙９が形成されている。また底板の外
側面は同心円状の溝ＩＯが数条穿設されてベローズ部１
１が形成されており、上端周縁は外方へｒＬＪ字状に折
曲されて嵌合片１２が形成されている。この嵌合片１２
に前記嵌合部５が嵌合し内カップ２と外カップ１が結合
一体化されている。

前記イージーピール蓋材３は、ポリプロピレンの外側層
と塩化ビニリデン中間層と、ｉ？　ＩＪプロピレンとポ
リエチレンをブレンドした樹脂の内側層とで形成されて
いる。このイージーピール蓋材３は内カップ２の嵌合片
１２の上端面であるフランジ部１３にヒートシールされ
ている。またイージーピール蓋材３には、ビールする際
のゾルタブ１４が一体に形成されている。このイージー
ピール蓋材３で密封された内カッｆ２内に内容物である
スープ１５が充填されている。

前記オーバーキャラｆ４はポリスチレン等のグラスチッ
クで形成され、その周縁下端には内方へ突出した係止突
起１６が形成されている。この係止突起１６の内カップ
２の嵌合片１２への係合でオーバーキャップ４は内カッ
、プ２に取り付けられている。またオーバーキャップ４
の上面には、その外径が外カップ１の載置部６の内径よ
りやや小さい環状のスクッキング用突起１７が形成され
ている。

第３図は他の実施例を示す縦断面図である。

この例では、内カップ２の上端からやや下方の個所に内
方に折曲した段差部１８が設けられ、段差部１８から下
方の内カップ２は小径となり外カップ１との間に充分な
間隙９が設けられている。

この段差部１８にイージーピール蓋材３が設けられてい
る。このイージービール蓋材３の略中央には、アラーム
１９及び定圧吹出機構２０が設けられている。このアラ
ーム１９は第４図に示すようにイージーピール蓋材３に
穿設したアラーム孔２１と連通ずる貫通孔２２を有する
基体２３をイージービール蓋材３に融着し、この基体２
３の貫通孔２２に笛２４を設けて形成されている。また
アラーム１９上方には定圧吹出機構２０が設けられてお
り、この定圧吹出機構２０は貫通孔２２の段部２５に係
止し下方からの一定圧力で一浮上する略円錐形の錘２６
で形成されている。さらに、基体２３の上端面には、プ
ルタブ付のイージーピール栓２７が貼着され、貫通孔２
２が塞がれている。

このような容器では、イージーピール栓２７を剥がした
後電子レンジにかける。電子レンジで加熱が進むと内圧
が上がり一定圧力以上になると錘２６が浮上して定圧吹
出機構２０が作動し、アラーム１９の笛２４が鳴シ調理
終了を報知する。

第５図は、さらに他の実施例を示す縦断面図である。

この例では、オーバーキャップ４の下面にアラーム１９
が設けられている。このアラーム１９は第６図に示すよ
うに、オーバーキャップ４の略中央にアラーム孔２８を
穿設し、このアラーム孔２８と連通ずる貫通孔２９を有
する基体３０を融着し、前記貫通孔２９内に笛３１を設
けて形成されている。また、オー・々−キャップ４上面
にはプルタブ付のイージーピール、栓３２が貼付されて
アラーム孔２８が塞がれている。

この容器では、イージービール栓３２を剥がしオーバー
キャップ４を付けた状態で電子レンジにかける。すると
電子レンジで加熱が進むと内圧が徐々に上がり、これに
伴い笛３１が次第に大きく鳴り調理終了を報知する。な
お、この場合は、オーバーキャップ４を耐熱性のあるポ
リゾロピレン等で形成する。

（発明の効果） 本発明は、以上のように外カップ、内カップ及びイージ
ーオープン蓋材は耐熱、耐寒及び耐水性を有するので、
製造時においてレトルト殺菌が可能であシ、さらにチル
ド条件下での流通、貯蔵、陳列等が可能であり、さらに
また消費者段階においては直接電子レンジにかけること
も可能である。

従って収容する加工調味食品の品質を落とすことなく消
費者まで届けることができ、かつ電子レンジにかけるだ
けでそのまま喫食でき、極めて高品質かつ簡易な商品を
提供できる。

また、容器自体の燃焼発熱量は低く無公害であり安全衛
正性も良い。さらに無菌包装システムと組合わせること
によシアセプテイック包装が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の加工調味食品用容器の一実施例の一部
残した縦断面図、第２図は第１図中Ａ−Ａ線断面図、第
３図は他の実施例の縦断面図、第４図は同上のアラーム
部分の拡大断面図、第５図はさらに他の実施例の縦断面
図そして第６図は同上のアラーム部分の拡大断面図であ
る。 １・・・外カップ、２・・・内カップ、３・・・イージ
ーオーフン蓋材、４・・・オーバーキャップ、１１・・
・ベローズ部、１９・・・アラーム。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）耐熱性、耐水性及び耐寒性を有する外カップない
   し外スリーブと、該外カップの内側に設けられかつ耐熱
   性、耐水性、耐寒性及びバリヤー性を有する内カップと
   、該内カップを封緘しかつ耐熱性、耐水性、耐寒性及び
   バリヤー性を有するイージーオープン蓋材とを具備して
   なることを特徴とする加工調味食品用容器
2. （２）内カップはポリプロピレンないし無機物を添加し
   たフィラー入りポリプロピレンの外層と、塩化ビニリデ
   ン又はエチレンビニルアルコールの共重合体の中間層と
   、ポリプロピレンの内層とを具備してなる特許請求の範
   囲第１項記載の加工調味食品用容器
3. （３）イージーオープン蓋材は、ナイロンまたはポリプ
   ロピレンの外層と、塩化ビニリデンまたはエチレンビニ
   ルアルコールの共重合体の中間層と、ポリプロピレンと
   ポリエチレンをブレンドした樹脂の内層とを具備してな
   る特許請求の範囲第１項または第２項記載の加工調味食
   品用容器
4. （４）内カップは、レトルト殺菌時の加圧または減圧を
   吸収する加圧減圧吸収手段が設けられている特許請求の
   範囲第１項第２項または第３項記載の加工調味食品用容
   器