JPS61197236A - ポリマ−フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主星上ｑ肌旦立国 本発明は金属化（又は蒸着）フィルムに関し、更に詳し
くは下塗ポリマー下地を含む金属化フィルムに関する。

災来皇茨歪 スナック食品、ベーカリ−製品、ポテトチップス、コー
ヒー豆などの包装材料として従来使用されているアルミ
ニウム箔のような金属箔は、薄い金属層で被覆されたポ
リマーフィルム下地から成る低コストの金属化フィルム
複合構成材によって次第に置き換わっている。ポリマー
フィルム下地は一般に所望の酸素及び湿分バリヤー性を
与える強靭で柔軟な包装材料となり、これらの特性は可
視光及び紫外光に対するバリヤー性を更に付与する金属
層の存在によって補強され、それによって成る種の包装
製品が傷められる酸化分解の開始を遅らせられる。

日が”°　しよ゛とする。　占 ポリマーフィルムとその次に付着される金属層との接着
力を高めるために、中間の下塗層を用いるのが有利であ
る。それでも、現存の金属化フィルムは、特にフィルム
包装物が衝撃を受けたり、その他の取扱い損じがあった
場合、例えば比較的本発明者はかかる問題を解決すべく
研究を進めた結果、ここに下地と金属層との間の接着性
が改良された金属化フィルムを見出した。

即ち、本発明は熱可塑性ポリマー物質の下地層、その少
なくとも一方の表面上の接着層及び前記少なくとも一つ
の接着層の下地の反対側表面上の金属層を含む金属化フ
ィルムであって、前記接着層が（ａｌ遊離のスルホネー
ト基を有するポリエステル樹脂及び（ｂ）摩擦電気負荷
調整剤（ｔｒｉｂｏｅｌｅｃｔｒｉｃｃｈａｒｇｅ　ｃ
ｏｎｔｒａｌ　ａｇｅｎｔ）を含んで成る金属化フィル
ムを提供する。

本発明はまた熱可塑性ポリマー物質の下地層を形成し、
その少なくとも一方の表面に接着層を適用し、そして下
地層から離れた少なくとも一つの接着層表面に金属層を
付着せしめることによって金属化フィルムを製造するに
あたり、接着層が（ａ）遊離のスルホネート基を含むポ
リエステル樹脂及び山）摩擦電気負荷調整剤を含む金属
化フィルムの製造方法を提供する。

「遊離のスルホネート基」なる用語は、式−５Ｏ：＋Ｒ
（式中、Ｒは水素、アンモニウム、置換アンモニウム、
又はリチウム、ナトリウムもしくはカリウムのようなア
ルカリ金属を示す）で表わされる基を意味し、このスル
ホネート基は接着性ポリエステル樹脂を形成する縮合又
はエステル交換反応に関与しない。

接着性ポリエステル樹脂は、２７５℃以下の温度で触媒
の存在下に、少なくとも一種のスルホン化ポリカルボン
酸、好ましくはジカルボン酸、又はその無水物もしくは
低級アルキル（アルキル基の炭素数が１０以下）エステ
ルと少なくとも一種の多価アルコールとの縮合又はエス
テル交換によって公知の方法で好都合に形成される。こ
の反応は、好ましくは少なくとも一つの非スルホン化ポ
リカルボン酸、好ましくはジカルボン酸、又はその無水
物もしくは低級アルキルエステルを、スルホン化ポリカ
ルボン酸が接着性ポリエステル樹脂中の全ポリカルボン
酸含量の３５モル％以下、好ましくは５〜２５モル％に
なるような量で存在せしめて実施する。スルホン化ポリ
エステル樹脂を製造するのに適当な方法は米国特許第３
７３４８７４号に開示されている。

接着性ポリエステル樹脂中に包含せしめるのに適当なス
ルホン化ポリカルボン酸は４−スルホフタル酸、５−ス
ルホイソフタル酸及びスルホテレフタル酸、又はその無
水物もしくは低級アルキルエステルのアンモニウム及び
アルカリ金属（特にナトリウム）塩である。

接着性ポリエステル樹脂中に包含せしめるのに適した非
スルホン化ポリカルボン酸はフタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、シクロヘキサン−１，４−ジカルボン酸
、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸及びイタコ
ン酸、又はその酸無水物もしくは低級アルキルエステル
である。

接着性ポリエステル樹脂中に包含せしめるのに適した多
価アルコールはエチレングリコール、１゜２−プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキサン−】、４ニジメタノール及び
１．３−プロパンジオールである。

所望なら、前記接着性ポリエステル樹脂は、エチレング
リコールモノブチルカーテル、ベンジルアルコール及び
シクロヘキサノールなどのような一種又はそれ以上のｍ
個アルコールを含ませることによって変性してもよい。

好ましい接着性ポリエステル樹脂はイソフタル酸、ジエ
チレングリコール及びスルホイソフタル酸もしくはスル
ホテレフタル酸から成る。

熱可塑性フィルムは一般に金属又はゴムとの摩擦接触に
より高い正静電荷を集積する傾向にある。

この電荷の集積はポリマーフィルムの取扱、加工及び二
次加工において、これらの操作の多くはロールとの接触
を伴なうので、問題を生じている。

特に、この問題は包装用途に使用されるような薄いフィ
ルム（例えば５〜５０μｍ厚）に対して極めて深刻であ
り、塵埃汚れの吸着、フィルムのロールへの固着、人間
に対する静電気ショックなどを生ずる。塵埃汚れの吸着
は静電荷２００ｐＣ／−程度でも発生し、リールに巻取
ったフィルムに１にきびきず”が生ずる原因となる。こ
れらはリール品質に影響を及ぼすと共に局部的な高圧を
生じ、フィルムをリールから巻き戻す際にフィルムの他
着又は粘着を生じる。この問題を克服するために、ポリ
マーフィルム中に比較的粒子サイズの大きい（例えば平
均直径約１．０ミクロン）の粒状無機充填材、例えばシ
リカを配合することによってポリマーフィルムの摩擦係
数を滅じて静電荷の集積傾向を抑制することができる。

しかしながら、このような充填材の配合は、フィルム上
に引き続き付着させる金属層の光輝性に悪影響を及ぼす
フィルムの曇り（ｈａｊ　１ｎｅｓｓ）を増大させる。

更に大粒径の充填材の存在はフィルムの表面粗さを増し
、例えば磁気記録媒体などの用途に使用するのに不向き
となる。

本発明に従った金属化フィルムにおいては、フィルムの
静電荷の帯びやすさは、反対電荷を生ずることのできる
摩擦電気負荷調整剤を接着性スルホン化ポリエステル樹
脂層に配合することによってカウンタニバランスさせる
ことができる。

本明細書において「摩擦電気負荷調整剤」なる用語は表
面に配合して又は表面と一緒に作用してその摩擦電気特
性を調整する公知の摩擦電気付与傾向のある物質を意味
する。そのような調整剤、即ち他の、通常非類似の表面
と接触した場合に静電荷を住じる表面の傾向を最小化、
最大化又は所定のし゛ベルに調整するのに使用すること
ができる調整剤は写真業界において使用することが提案
されている。例えば米国特許第３８５０６４２号には輻
射線感受性要素、例えばＸ線及び航空（ａｅｒｏ）フィ
ルム材料に使用する各種摩擦電気負荷調整剤が開示され
ている。これらの調整剤はｆａｔ部分的又は完全に弗素
化された炭素鎖を有する化合物、例えば式ＣｓＦ＋ｔＳ
Ｏ２ＮＨ（ＣＨｚ）Ｊ（Ｃ１ｈ）ｚで表わされるような
弗素含有又は弗素化界面活性剤、（ｂ）置換ベンゼンス
ルホン酸のナトリウム又はカリウム塩、（Ｃ）多官能性
カルボン酸、例えばクエン酸、酒石酸及びコハク酸、（
ｄ＋遊離カルボキシル型のカルボキシル化ポリマー、（
ｅ）低級アルキルホスフェート及び（ｎ繰返しハロゲン
、ニトロ及びヒドロキシ置換されたポリマーなどである
。

米国特許第３７５４９２４号は、艶消剤としてのポリメ
チルメタクリレートの固形、水不溶性の離散粒子と一緒
に、特定の弗素化界面活性剤を含む親水性コロイド状外
層を有する輻射線感受性要素要素を開示している。

米国特許第３８８４６９９号は、親水性基に結合した実
質的に弗素化されたカチオン又はアニオンを有する少な
くとも一種の界面活性剤と少な（とも一種の非弗素化ベ
タイン又はＮ−オキシド界面活性剤を配合することによ
って支持体上の写眞層の電荷帯電性を滅する方法を開示
している。

米国特許第４２９２４０２号は、支持体及び−又はそれ
以上の親水性コロイド層から成り、その少なくとも一つ
に下記一般式で表わされる界面活性剤を配合した感光性
ハロゲン化銀材料を開示している。

（Ｒｒ−Ｘ）、−Ａ−Ｌ−Ｚ （式中、Ｒ，はヘキサフルオロプロピレン又はトリフル
オロクロロエチレンから誘導された特定の短鎖弗素含有
基を示し、Ｘは酸素、硫黄又はスルホニルを示し、ｎは
少なくとも２の整数であり、Ｌは一価結合又は特定の二
価結合を示し、Ｚは親水性基のポリオキシエチレン基又
は特定の親水性基を示し、そしてＡは直鎖もしくは分岐
鎖の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基又は脂肪族芳
香族混合炭化水素基を示す。

本発明の非写真製品においては、例えばクロムメッキ鋼
のような金属と接触してマイナス電荷を帯びることがで
きるような種類の摩擦電気電荷調整剤を用いることによ
って所望の挙動が得られる。

この電荷調整剤が表面活性で、フィルムのその他の影響
（例えば金属への付着、スリップ、耐ブロック性など）
を最小にする、接着性樹脂重量に対して掻く少量の使用
ですむのが特に有利である。

前記４件の米国特許に記載の弗素化界面活性剤が本発明
のフィルムに特に有効であることを認めた。

好ましい表面活性剤はアニオン性、非イオン性又は両性
のものであり、カチオン性物質は水性接着性樹脂媒質を
不安定にする傾向がある。特にアニオン又は非イオン性
弗素化界面活性剤又はその混合物が好ましい。低割合の
帯電を確保するのに必要な前記電荷調整剤の量は一般に
はスルホン化ポリエステル樹脂に対して０．１−１０重
量％である。

所望ならば、そして好ましくは、前記接着性ポリエステ
ル樹脂は架橋してその耐久性、硬度に凝集強さ及び下地
との接着性を改良することができる。架橋は樹脂中にポ
リエステルに有効な公知の任意の架橋剤を含ませること
によって促進することができる。適当な架橋剤はアミン
とアルデヒドとの縮合生成物である。例えば、メラミン
、ジアジン、尿素、環状エチレン尿素、環状プロピレン
尿素、チオ尿素、環状エチレンチオ尿素、アルキルメラ
ミン（例えばブチルメラミン）、アリールメラミン、グ
アナミン、アルキルグアナミン、アリールグアナミン、
ベンゾグアナミン又はグリコルリルをホルムアルデヒド
のようなアルデヒドと縮合させることができる。縮合生
成物はアルｂキシル化、例えばエトキシル化するのが好
ましい。

好ましい架橋剤はメチル化メラミン−ホルムアルデヒド
樹脂である。

所望の架橋度を得るのに必要な架橋剤の量は例えば選定
したスルホン化ポリカルボン酸に依存し、簡単な実験で
容易に定めることができる。一般には、架橋剤は、接着
性ポリエステル樹脂のスルホン化ポリカルボン酸成分の
２５重量％まで、好ましくは２〜２０重量％であるのが
適当である。

所望なら、接着性ポリエステル樹脂に適当な触媒を加え
ることによって架橋を促進させることができる。アミン
−ホルムアルデヒド架橋剤と一緒に使用するのに好まし
い触媒は塩化アンモニウム、□　硝酸アンモニウム、リ
ン酸、クエン酸、ｐ−トルエンスルホン酸又はｐ−ドデ
シルベンゼンスルホン酸を含む。

前記接着性ポリエステル樹脂は水溶液又は水分散液の形
状で下地に好都合に適用することができる。水性媒質か
らの通用は、経済的に有利であり、揮発性有機溶媒の使
用に伴なう潜在性の爆発や毒害の危険を回避することが
でき、そして、有機溶媒を使用した場合にしばしば遭遇
する残臭の問題を排除する。比較的高スルホネート基含
量のポリエステル樹脂は熱水のみの中に分散させること
ができる。しかしながら、ポリエステル樹脂が単独で分
散又は溶解するのに十分なだけ掻性でない場合には、適
当な界面活性剤を含ませることによって達成することが
できる。水中に分散せしめる前にポリエステルを少量の
有機溶媒に溶解せしめるのも有利である。

熱可塑性フィルム下地上に適用する水性樹脂媒質の湿潤
性及びレベリング性を良好にするためには、水性樹脂媒
質の表面エネルギーを下地フィルムの表面エネルギーよ
り小さくする必要がある。

例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム下地に適
用するには、水性樹脂媒質の表面張力を約４０ｄｙｎｅ
／ｃｍより小さくする必要がある。前述の摩擦電気電荷
調整剤として弗素化界面活性剤を使用すると、一般に、
その必要量によって樹脂媒質の表面張力が減少する。こ
の電荷調整剤はまた湿潤剤としても作用する。表面張力
の減少が良好な慣れを促進するのに不十分な場合には、
適当な別個の界面活性剤を水性樹脂媒質に添加すること
ができる。スルホン化ポリエステル樹脂と相溶性にする
ために、アニオン、非イオン又は両性の界面活性剤を使
用するのが好ま−しい。適当な界面活性剤はアルキルベ
ンゼンスルホネート、アルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルコールエトキシレート及びエトキシル化アルキ
ル（例えばノニル）フェノールである。

ポリマー下地層上に接着性ポリエステル樹脂の水溶液又
は水分散液の付着は、例えばグラビアロール塗布、リバ
ースロール塗布、ディップコーティング、ビーズコーテ
ィング、スロットコーティング、又は静電スプレーコー
ティングなどの一般的なフィルムコーティング技術によ
って行なうことができる。この溶液又は分散液は、例え
ば塗布した下地を加熱することによって乾燥した時の接
着性樹脂層の厚さが次に適用される金属層に対して十分
且つ有効な接着力を与えるのに適当な量で適用する。好
適な乾燥接着性樹脂層の厚さは１ミクロンの桁又はそれ
以下、好ましくは１０−１００＋１メーター（、ｎｔｓ
　）である。

本発明に従った金属化フィルムの下地は任意の熱可塑性
皮膜形成性ポリマー物質から形成することができる。適
当な物質は、例えばエチレン、プロピレン及びブテン−
１のような１−オレフィンのホモポリマー又はコポリマ
ー、ポリアミド、ポリカーボネート、そして特に例えば
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、２，５−１２
．６−もしくは２．７−ナフタレンジカルボン酸、コハ
ク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、４゜４
′−ジフェニルジカルボン酸、ヘキサヒドロ−テレフタ
ル酸又は１．２−ビス−ｐ−カルボキシフェノキ・シエ
タンなどの一種又はそれ以上のジカルボン酸又はその低
級アルキル（炭素数６まで）ジエステル（場合によって
はピバリン酸のようなモノカルボン酸と一緒＋！−）と
、エチレングリコール、１．３−プロパンジオール、１
．４−ブタンジオール、ネ゛オペンチルグリコール及び
１，４−シクロヘキサンジメタツールのような一種又は
それ以上のグリコールとを縮合させることによって得る
ことができる合成線状ポリエステルである。ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが特に好ましく、特に互いに
垂直の二方向に逐次的に延伸する３とによって二軸配向
された、例えば英国特許第８３８７０８号に記載される
ように典型的には７８〜１２５℃の温度で二軸縛伸し、
好ましくは典型的には１５０〜２５０℃の温度でヒート
セットしたポリエチレンテレフタレートフィルムの使用
が特に好ましい。

本発明に従った金属化フィルムの製造に用いるポリマー
フィルム下地は非延伸又は非軸的延伸された（Ｕｎａｘ
ｉａｌｌｙ　ｏｒｉｅｎｔｅｄ）　　ものとすることが
できるが、フィルムの面において互いに垂直の二方向に
延伸することによって二軸配向して機械的性質と物理的
性質を満足裡に組合せるのが好ましい。

同時二軸延伸は熱可塑性ポリマーチューブを押出し、次
いで急冷し、再加熱し、次いで内部ガス圧により膨張さ
せて横方向に延伸させ、そして長手方向の延伸を生じさ
せる速度で引取ることによって行なうことができる。こ
のような同時延伸プロセスにおいて、接着性ポリエステ
ル樹脂コーティング媒質は延伸操作の開始前又は完了後
のいずれにおいても下地に適用することができる。逐次
的延伸はテンタープロセスで、前記熱可塑性下地物質を
平坦な押出物として押出し、次にこれを先ず一方向に延
伸し、そしてそれと直角方向に延伸することによって実
施することができる。一般的には最初に長手方向、即ち
フィルム延伸機械の進行方向に延伸し、次に横断方向に
延伸するのが好ましい。延伸した下地フィルムは皮膜形
成性ポリマーのガラス転移温度より高いが融点より低い
温度で寸法的に拘束した状態でヒートセットすることに
よって寸法的に安定化することができ、そうするのが好
ましい。

接着性ポリエステル樹脂コーティング媒質は既に配向し
たフィルム下地に適用することができるがコーティング
媒質を延伸操作前又は操作中に実施するのが好ましい。

特に、接着性ポリエステル樹脂コーティング媒質は二軸
延伸操作の二段階（長手方向及び横断方向）の間でフィ
ルム下地に適用するのが好ましい。

このような延伸とコーティングのシーケンスは被覆ポリ
エチレンテレフタレートフィルムのような被覆線状ポリ
エステルフィルム下地の製造に特に好ましい。即ち、好
ましくは、先ず一連の回転ローラー上で長手方向に延伸
し、接着性ポリエステル樹脂媒質をコーティングし、次
にテンターオーブン中で横方向に延伸し、好ましくは更
にヒートセットする。

所望なら、ポリマー物質下地の上に接着性ポリエステル
樹脂を付着せしめる前に、下地の露出表面を化学的又は
物理的表面改質処理して当該表面と次に適用されるポリ
エステル樹脂層との間の接着力を改良することができる
。好ましい処理は、その簡便性と有効性の故に、特にポ
リオレフィン下地の処理に特に適当な方法である、コロ
ナ放電による高電圧応力に下地の露出表面を曝すことで
ある。別の方法として、下地ポリマーに対して溶媒又は
膨潤作用を有する公知の薬剤で前処理することもできる
。このような薬剤、特にポリエステル下地の処理に適当
な薬剤は汎用の有機溶媒中に溶解させたハロゲン化フェ
ノール、例えばアセトン又はメタノール中のｐ−クロロ
−ｍ−クレゾール、２，４−ジクロロフェノール、２．
４．５−もしくは２，４．６−ドリクロロフエノール又
は４−クロロレゾルシノールの溶液である。

接着性ポリエステル樹脂コーティングはポリマー下地の
一方又は各表面に適用することができ、次に一つ又はそ
れぞれの接着性ポリエステル樹脂層をメタライズする。

或いは下地の一方の表面は未塗布のままとしたり、この
明細書で特定したスルホン化ポリエステル樹脂媒質以外
の物質の層で被覆することができる。例えば、下地の非
金属化表面に感圧接着剤層を付着させることができる。

一方又はそれぞれの接着性ポリエステル樹脂層上への金
属層の付着は一般的な金属化（又は蒸着）技術、例えば
適当な液体ビヒクル中に微細金属粒子を懸濁させた懸濁
液からの付着、又は、好ましくは、高真空条件下に保持
したチャンバー内の接着性樹脂表面上に金属を蒸発させ
る真空蒸着プロセスによって実施することができる。適
当な金属はパラジウム、ニッケル、銅（及び青銅のよう
なその合金）、銀、金、コバルト及び亜鉛などであるが
、経済性及び樹脂層への接着の容易性からアルミニウム
が好ましい。

金属化は接着性樹脂層の全露出面上に実施することがで
きるが、所望ならその特定の選定部分のみに実施するこ
ともできる。

本発明に従った金属化フィルムはそのフィルムの最終用
途によって主として定まる厚さの範囲に調製することが
できる。２．５〜２５０　ミクロンの範囲の全厚を存す
るフィルムが一般的用であるが、包装用には全厚が約１
０〜５０ミクロンのフィルムが包装用フィルムとして一
般に適当である。

下地と接着性ポリエステル樹脂層の厚さの比は広範囲で
変えることができるが、樹脂層の厚さは下地の厚さの０
．００４％以上で１０％以下とするのが好ましい。実際
には、ポリエステル樹脂層の厚さは少な（とも０．０１
ミクロンであるのが望ましく、そして約１．０ミクロン
を超えないので好ましい。

金属層は単原子割合の厚さから約５０ミクロン又はそれ
以上の厚さに付着させるのが好都合であるが、好ましい
範囲は０．００５〜１「、０ミクロンであり、更に好ま
しくは０．０１〜０．５ミクロンである。

本発明に従った金属化フィルムの一層もしくはそれ以上
のポリマ一層は熱可塑性ポリマーフィルムの製造に一般
的に使用されている任意の添加剤を含むのが好都合であ
る。即ち、染料、顔料、気孔化剤、潤滑剤、抗酸化剤、
抗ブロツキング剤、表面活性剤、滑剤、光沢改良剤、崩
壊促進剤（ｐｒｏｄｅ５ｒａｄａｎ　ｔ）、紫外線安定
剤、粘度調整剤及び分散安定剤などの添加剤を下地及び
／又は接着性樹脂層に必要に応じて配合することができ
る。特に接着性樹脂層及び／又は下地は小粒径の粒状充
填材（フィラー）、例えばシリカを含むことができる。

接着性樹脂層にフィラーを使用する場合には、好ましく
はフィラーは接着性樹脂の５０ｔＪｔ％以下の量で配合
し、そしてその粒子サイズは０．５ミクロン以下、好ま
しくは０．３ミクロン未満、更に好ましくは０．００５
〜０．２ミクロンであるのがよい。フィラーを下地層に
配合する場合には、その配合量は下地の０．５重量％以
下、更に好ましくは０．２重量％以下の少量であるのが
好ましい。前記したサイズより大粒子サイズのフィラー
を含む。

ポリマーフィルムはそれから製造される金属化フィルム
が好ましくない艶無しの外観を呈するような曇り（１１
ａｚｅ）特性となる。

本発明のフィルムに装飾的及び／又は叙述的事項を適用
することは、−ａ的な印刷又はプリント技術、例えばフ
ィルムの金属表面上に直接インク塗りパターンを印刷し
、そして場合によっては保護ラッカ一層で印刷物を保護
することによって行なうことができる。或いはリバース
印刷技術を使用することによって印刷物をフィルムの中
間層位置に埋め込むことができる。

本発明に従ったフィルムは広範囲の用途、例えば装線ド
レープ、反射スクリーン、鏡、ソーラーパネル、電気回
路板、コンデンサー、磁気記録媒質並びに包装用ラップ
及びポーチなどに使用することができる。本発明のフィ
ルムはワイン、ビール及び炭素飲料用の袋内在箱型（ｂ
ａｇ−ｉｎ−ｔｈｅ−ｂｏｘ）コンテナーの内部ライナ
ーとして特に有用である。

本発明を添付図面に従って更に説明する。なお、図面の
寸法が本発明の金属化フィルムの寸法を制限するもので
ないことはいうまでもない。

第１図に示すように、本発明の金属化フィルムは、本発
明に従ったスルホン化ポリエステル樹脂組成物の中間接
着層４によって金属層２をその一表面３に接合したポリ
エステル下地層１から成り、金属層２から離れた、下地
の表面５は未塗布のままである。

第２図のフィルムは反対側の下地表面５に、例えば接着
性樹脂媒質層６を更に接合したものである。

第３図のフィルムは下地表面５に直接接合した接着層６
に接合した第二の金属層７を更に含むものである。

ｌ施撚 以下実施例に従って本発明を更に説明するが、本発明の
技術的範囲をこれらの実施例に限定するものでないこと
はいうまでもない。

皿上」叉隻五） ポリエステル重量に対し約０．１７重量％粒状じリカ（
平均粒子サイズ０．５μｍ）を含むポリエチレンテレフ
タレートのアモルファスフィルムラ一方向にその原寸法
の約３．５倍に延伸し、そしてその−表面に下記組成の
接着性樹脂組成物を被覆した。

イーストマン（Ｅａｓ　ｔｍａｎ）ＷＤサイズ”　　　
３３ｍｊ！ヘキサメトキシメチルメラミン （Ｃｙｍｅ１３００．１０χＷ／Ｖ水溶液）　　　　　
　５ｍ４ｐ−トルエンスルホン酸アンモニウム （ＩＯＸＷ／Ｖ水溶液）　　　　　　　　　　４ｍｌサ
ーフロン（Ｓｕｒｆｌｏｎ）Ｓ１４１　（旭硝子製非イ
オン性弗素化界面活性材、３０χＷ／Ｖ水／イソプロパ
ツール溶液）　　　　　　　　　　　　　１．３ｍｌ水
　　　　　　　　　　　　　５００ｍｊ’にする量り：
イソフタル酸、ジエチレングリコール　及びジカルボン
酸のスルホ誘導体（５−スルホ　イックタル酸ナトリウ
ム又はスルホテレフタル酸ナトリウムと思われる）のポ
リエ文チル３０重量％を含む水分散液 このフィルムを次に直角方向に約３．５倍延伸し、約２
００℃の温度でヒートセットした。ポリエチレンテレフ
タレート下地フィルムの最終厚は約３６ミクロンで接着
性樹脂被覆の厚さは約３０ｎｏ＋であった・ ニドワード（Ｅｄｗａｒｄｓ）Ｅ　３０６Ａコーテイン
グ装置（ペルジャーメタライザー）を用いてフィルムサ
ンプルの接着性樹脂表面上に真空下にアルミニウムを蒸
着させた。金属は１０−４〜１０−’ミリバールの圧力
で蒸着させ、得られたサンプルの金属化は直径約２０ｃ
ｍの円状部分であった。それぞれの蒸着金属量は目標光
学濃度（０，Ｄ、）約２．５（金属厚さ４５ｎｍ）の金
属化フィルムを得るようコントロールした。表面予備洗
浄は使用せず、下地は冷却しなかった。

薄着金属の接着力を試験するために、金属化フィルムサ
ンプルをヒートシール、即ち金属層を乾燥接着フィルム
テープにシールした。シールはジョ一温度１０５℃、保
圧時間１秒、ジョー圧５０ρｓｉ（３，５ｋｇ／ｃｄ）
でセンチネル（Ｓｅｎｔｉｎｅｌ）ヒートシーラーを操
作して行なった。これによってサンプルを２５ｍｍ幅で
シールした。

各サンプルについて、シール部分が２５ｍｍ　Ｘ　２５
ｍｍで非シールテール部が少なくともＬｏｏｍｌｌＩ長
の２５ｍｍ幅のストリップをシールに対して直角に切断
することによって剥離試験用試料を調製した。このよう
な試料５枚をシールした金属化サンプルから切断し、イ
ンストロン（Ｉｎｓｔｒｏｎ）引張試験機を用いて剥離
速度２００ｍｍ／ｍｉｎで各試料を剥離して接着力を求
めた。剥離荷重（ｇ／２５ｍｍ）を各試料について記録
し、そして乾燥接着剤テープ側に移行したアルミニウム
の量をそれぞれの場合に目視で評価した。

金属化試料５点の平均剥離強度は１０２０　ｇ　／　２
５ｍｍで、アルミニウムの接着剤テープへの移行は無か
った。一連のロールと接触した結果としてフィルム上に
集積する静電荷の速度を求めるために、未金属化フィル
ム試料（即ち、接着性樹脂被覆層を有する下地）を、湿
度制御環境内に置いた４個の接地クロムメッキスチール
ロールから成る試験装置を用いて評価した。長さ１３５
Ｃ１１及び幅９ｃｍの未金属化フィルムの連続ループを
フィルム張力１６Ｎｍ及びフィルム速度８１０ｃｍ／ｗ
ｉｎ　　（１循環路１０秒に相当）で前記ローラの周り
を通した。

静電気電荷密度をエレクトロメータを用いてフィルム上
の特定の点で連続的に測定した。試験は電荷密度が一定
数値に達した時点又は３００ｐＣ／ｃｊを超えた時点で
終了した。

二つの相対湿度レベル（３０％及び４５％）で測定した
フィルム試料の結果は第４図に記録した通りであった。

Ｖ」−Ω連虹桝） 以下の接着性樹脂コーティング組成物を用いた以外は例
１の手順によって金属化ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを製造した。

イーストマン−Ｄサイズ（３０χＷ／Ｗ）　　　　　　
３３ｎ１１サイ／　ル（Ｃｙｍｅｌ）３００（ＩＯＸＷ
／Ｖ９例１参照）　　５ｍｔｔｐ−）ルエンスルホン酸
アンモニウム （１０χＷ／Ｖ）　　　　　　４ｍｌ ゾニル（Ｚｏｎｙｌ）ＦＳＮ　（デュポン製非イオン弗
素化界面活性剤、４０χＷ／Ｖ水／イソプロパツール溶
液）　　　　　　　　　　　　　１ｍｆ水　　　　　　
　　　　　　　５００ｎｌにする量□試験結果は第１表
及び第４図に示す通りであった。

彊」−０ｄ交桝） 以下の接着性樹脂コーティング組成物を用いた以外は例
１の試験を繰返した。

イーストマン−Ｄサイズ（３０χ−／Ｖ）　　　　　　
３３＋＋＋βサイメル３００（１０χ−／Ｖ）　　　　
　　　　　　　５ｍＩＰ−）ルエンスルホン酸アンモニ
ウム （１０χＷ／Ｖ）　　　　　　４ｍ１ｌシンベロニツク
（Ｓｙｎｐｅｒｏｎｉｃ）Ｎ（ＩＣＩ製エトキシル化ノ
ニルフェノールの２５重量％溶液）　　　　　　　　　
　　　１．５＋ｗ＃水　　　　　　　　　　全量を５０
Ｏｎ＋ｊ！にする量試験結果は第１表及び第４図に示す
通りであった。

」」−０１虹医） 以下の接着性樹脂コーティング組成物を使用した以外は
例１の試験を繰返した。

イー７１−？７ＷＤサイズ（３０χ−／Ｖ）　　　　　
　３３ｍｊ！サイメル３００　（１０χ−／Ｖ）　　　
　　　　　　　　５ａ＋ｊ！ｐ−トルエンスルホン酸ア
ンモニウム （１０χ轄／Ｖ）　　　　　　４ｓｔ！サーフ　ｏ　７
Ｓ１４１（３０χＷ／Ｖ）　　　　　　　　１．３ｍＡ
’珪酸力’）　（ＩＯＸＷ／Ｖ）　　　　　　　　　　
　　　２＋ｓｊ！水　　　　　　　　　　　　　５００
ａ＋ｔｌにする量この被覆フィルムの金属化前の曇（ｈ
ａｚｅ）値（ＡＳＴＭ　Ｄ　１００３に従って測定）は
例１のものと同じであった。

他の試験結果は第１表及び第４図に示す通りであった。

劃」−Ω４１Ｎ） 以下の接着性樹脂コーティング組成物を使用した以外は
例１の手順を繰返した。

イーストマン−Ｄサイズ（３０χＷ／Ｖ）　　　　　　
３３ｍｔ’サイメル３００（１０χ−／Ｖ）　　　　　
　　　　　　５ｍｊ２ｐ４ルエンスルホン酸アンモニウ
ム （１０χ−／Ｖ）　　　　　　４ｓｔ！サーフ　０７Ｓ
１４１（３０χ−／Ｖ）　　　　　　　　１．３ｍｊ！
ルドックス（Ｌｕｄｏｘ）千均漏旨−す紐差水　　　　
　　　　　　全量を５００ｍｆにする量この被覆フィル
ムの金属化前の曇り値（ＡＳＴＭ　Ｄ１００３準拠）は
例１と同じであった。

その他の試験結果は第１表に示す通りであった。

出」−ｑＪ交桝） ポリエチレンテレフタレート下地フィルムのいずれの表
面にも接着性樹脂コーティングを施さなかった以外は例
１の手順を繰り返した。

試験結果は第１表に示す通りであった。

■エユ止較■） 以下の接着性樹脂コーティング組成物を使用した以外は
例１の手順を繰り返した。

ケムボール（Ｃｈｅｍｐｏｌ）４４−６０４０”　　　
　　６７ｍＡ！サイ／　ｚｔ、３００（１０χ１１／Ｖ
）　　　　　　　　　　　１０ｎ＋ｌ１ｐ−）ルエンス
ルホン酸アンモニウム （ＩＯＸＷ／Ｖ）　　　　　　４ａｌｌシンペロニツク
Ｎ　　　　　　　　　　　　１．５ｍｊ！水　　　　　
　　　　　全量を５００ｍｊ！にする量１１１：フリー
マンケミカル（Ｆｒｅｅ＋ｓａｎ　Ｃｈｅｍｉｃａｌ）
社より市販のポリエステル樹脂の３０％水溶液でこのポ
リエステルは遊離の官能性カルボン酸基を含み、アミン
で中和して水希釈性（ｗａｔｅｒ−ｒｅｄｕｃｉｂｌｅ
）にしたもの。

試験結果は第１表に示す通りであった。

貝」−ｑ■幻１Ｌ 以下の組成の接着性樹脂コーティング組成物を使用した
以外は例１の手順を繰り返した。

ビートル（Ｂｅｅｔｌｅ）ＢＡ５０３　”　（アンモニ
ア水に溶解して１０χＷ／Ｖ溶液として使用）　１００
ｍ１サイメル３００（１０χＷ／Ｖ）　　　　　　　　
　　　２０ｍＡ’９−）ルエンスルホン酸アンモニウム （１０χＷ／Ｖ）　　　　　　４ａｌｌシンペロニツク
Ｎ　　　　　　　　　　　　１．５ｓｆ水　　　　　　
　　　　全量を５００ｍｊ２にする量−Ｉ：フ゛リティ
ヅシュインダストリアルプラスチック社より市販の、遊
離の官能性カルボン酸基を有するオイルフリーアルキッ
ド樹脂 試験結果は第１表に示す通りであった。

例９（比較例） 以下の組成の接着性樹脂コーティング組成物を使用した
以外は例１の手順を繰り返した。

スチレン／無水マレイン酸（モル比 １：１）の変成コポリマー（３０χＷ／Ｖ）”　　　　
３３ｍ１サイメル３００（１０χ−／Ｖ）　　　　　　
　　　　　１５ｍｌｐ、トルエンスルホン酸アンモニウ
ム （１０χ−／Ｖ）　　　　　　４ｍｌ ｍｌシンベロニック　　　　　　　　　　　１．２５…
ｌ水　　　　　　　　　　全量を５００ｍｆにする量ｍ
ｌ、アルコケミカル（Ａｒｃｏ　Ｃｈｅｍｉｃａｌ）社
よりＳＭＡ　１４４０Ｈとして市販の、スチレン／無水
マレイン酸（１？１）コポリマーを部分的にｎ−ブチル
エステル（エステル化度３５〜５０χ）に転化し、アン
モニアで中和（ｐ）１９）した。

試験結果は第１表に示す通りであった。

本：比較例 本発明に従ったスルホン化ポリエステル接着性樹脂層を
含む金属化フィルムの剥離強度及びアルミニウムの耐移
行性の、別の樹脂層のものに比較した卓越性は上表の結
果から明らかである。更に例１〜４については前記した
ように静電電荷の集積度合を測定した。第４図の結果は
本発明の電荷調整剤の代りに慣用の湿潤剤を使用した例
３に比較して例１．２及び４のフィルムの挙動が著しく
改善されていることを如実に物語っている。

【図面の簡単な説明】

第１図は単一の金属表面層を有するポリエステルフィル
ムの概略断面図であり、 第２図は金属及び接着性樹脂の表面層を有するポリエス
テルフィルムの同様な概略断面図であり、第３図は両表
面を金属化したポリエステルフィルムの同様な概略断面
図であり、第１図〜第３図において１はポリエステル下
地層、２及び７は金属層、４及び６は接着層を示す。 第４図は本発明に従ったフィルムの静電気の帯電傾向を
示したグラフ図である。 以下余白 手続補正書（方式） 昭和６１年３り／７日 特許庁長官　宇　賀　道　部　殿 １、事件の表示 昭和６０年特許願　第２６３９７６号 ２、発明の名称 ポリマーフィルム ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 名称　　インペリアル　ケミカル　インダストリーズパ
ブリック　リミティド　カンパニー ４、代理人 陥相６１年２月２５日（発送日） ６、補正の対象 （１）明　細　書 （２）図　　面 ７、補正の内容 （１）明細書の浄書（内容に変更なし）（２１図面の浄
書（内容に変更なし） ８、添附書類の目録 （１）浄書明細書　　　　　　　１通 （２）浄書図面　　　　　１通

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱可塑性ポリマー物質の下地層、その少なくとも一
   方の表面上の接着層及び前記少なくとも一つの接着層の
   下地の反対側表面上の金属層を含む金属化フィルムであ
   って、前記接着層が（ａ）遊離のスルホネート基を有す
   るポリエステル樹脂及び（ｂ）摩擦電気負荷調整剤を含
   んで成る金属化フィルム。 ２、接着性ポリエステル樹脂が少なくとも一種のスルホ
   ン化ポリカルボン酸又はその無水物もしくは低級アルキ
   ルエステルと少なくとも一種の多価アルコールとを含む
   混合物の反応生成物である特許請求の範囲第１項記載の
   金属化フィルム。 ３、前記反応混合物が少なくとも一種の非スルホン化ポ
   リカルボン酸又はその無水物もしくは低級アルキルエス
   テルを、接着性ポリエステル樹脂中の全ポリカルボン酸
   含量の５〜２５モル％がスルホン化ポリカルボン酸で構
   成されるように更に含む特許請求の範囲第２項記載の金
   属化フィルム。 ４、前記接着性ポリエステル樹脂がイソフタル酸、ジエ
   チレングリコール及びスルホイソフタル酸又はスルホテ
   レフタル酸を含む特許請求の範囲第３項記載の金属化フ
   ィルム。 ５、前記接着性ポリエステル樹脂が少なくとも部分的に
   架橋されているものである特許請求の範囲第１項〜第４
   項のいずれか１項に記載の金属化フィルム。 ６、前記摩擦電気負荷調整剤が金属と接触して負電荷を
   取得できる種類のものである特許請求の範囲第１項〜第
   ５項のいずれか１項に記載の金属化フィルム。 ７、前記摩擦電気負荷調整剤がアニオン又は非イオン性
   の弗素化界面活性剤である特許請求の範囲第６項に記載
   の金属化フィルム。 ８、前記摩擦電気負荷調整剤の接着層中の量がスルホン
   化ポリエステル樹脂の０．１〜１０重量％の範囲である
   特許請求の範囲第７項に記載の金属化フィルム。 ９、前記接着層が、摩擦電気負荷調整剤のほかに、アニ
   オン、ノニオン又は両性の少なくとも一種の界面活性剤
   を含む特許請求の範囲第１項〜第８項に記載の金属化フ
   ィルム。 １０、前記接着性樹脂層が粒子サイズが０．５μ未満の
   粒状フィラーを接着性樹脂の５０重量％以下の量で含む
   特許請求の範囲第１項〜第９項に記載の金属化フィルム
   。 １１、熱可塑性ポリマー物質の下地層を形成し、その少
   なくとも一方の表面に接着層を適用し、そして下地層か
   ら離れた少なくとも一つの接着層表面に金属層を付着せ
   しめることによって金属化フィルムを製造するにあたり
   、接着層が（ａ）遊離のスルホネート基を含むポリエス
   テル樹脂及び（ｂ）摩擦電気負荷調整剤を含む金属化フ
   ィルムの製造方法。 １２、下地が互いに垂直の二方向に逐次的に延伸するこ
   とによって二軸配向されたポリエチレンテレフタレート
   フィルムであり、接着性ポリエステル樹脂コーティング
   媒質を二軸延伸の二段階（長手方向及び横方向）の間に
   フィルム下地に適用する特許請求の範囲第１１項に記載
   の方法。