JPS61184251A - 遊星減速機における変動トルク吸収機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は舶用中速ディーゼル機関等に用いられる遊里
減速機に内蔵される変動トルク吸収機構に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来、舶用主機（エンジン）として中速ディーゼル機関
を使用する場合、主機の変動トルクを吸収し、減速機歯
車を保護する目的で、主機と減速機の間に弾性継手を装
備するのが一般的である。一方、機関室をコンパクトに
しようとする目的から、トータルエンジン長さの長い中
速ディーゼル機関ではコンパクトな遊星減速機が用いら
れ、更に該遊星減速機内に別種の変動トルク吸収機構を
内蔵させ、上記弾性継手を用いず主機と該減速機とを直
結させる提案がなされている。即ち、第２図に示すよう
に、バランスビン（ａＯＯ）と呼ばれる棒状体の両端を
内歯車（１）幅方向両端部に固定すると共に、その中央
部を内歯車（１）外周に周設された外部ケーシング（２
）に固定せしめることにより、該バランスビン（ＳＯＯ
）で内歯車（１）を外部ケーシング（２）に弾性支持せ
しめ、前記主機から伝達される変動トルクを吸収せしめ
る構造をとるものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上記バランスビン（５００）は、その構造的制
約（例えばその設置位置から考えて当然太さ・長さに関
する寸法・形状等の制限や装備できる数の制限があると
考えられる）から捩りバネ剛さを小さく出来ないため、
これによる変動トルク吸収効果は前記弾性継手より劣り
、トルク変動の大きな機関では、バランスピン（５００
）のみによる変動トルク吸収では充分でなく、フライホ
イール効果の利用や太陽歯車、遊星歯車（３）及び内歯
車（１）の歯面強度アップを行なわねばならない欠点が
ある。又、バランスビン（５００）の場合、高度の加工
精度が要求されることになる。

本発明は上記問題を解決するためなされたもので、バラ
ンスビン以外の方法で内歯車を外部ケーシングに弾性支
持し、製造上の簡便さ及び変動トルク吸収の向上を達成
せんとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

以下本発明の構成を詳述すると、遊星減速機の内歯車又
はこの外周に周設され該内歯車を支持する外部ケーシン
グのいずれか一方の対面側に数条の溝を設けると共に、
他方の対面側における前記溝に相対する位置にバネ弾性
支持体を支持し、該バネ弾性支持体の他端を前記溝内に
遊嵌せしめることにより、バネ弾性支持体の弾性力で内
歯車を外部ケーシングに弾性支持するようにしたもので
ある。

このうち、バネ弾性支持体とは、板バネ、輪形バネ等各
種形状のバネで構成され、本発明では外部ケーシングと
内歯車の間の複数点に設置されるが、これらの支持及び
溝遊嵌方法は使用される上記バネ形状の種類に応じ種々
の態様が考えられる。

〔作　用〕

本発明は、遊星減速機の内歯車を弾性支持する点におい
てはバランスピンと同様であるが、バランスピンの場合
、捩りバネ割さに制約があったのに対して、バネ弾性支
持体のバネで支持するためバネの仕様を変えることによ
り、より広範囲の捩りバネ剛さの選択が可能になる。即
ち、バネ弾性支持体の弾性力によりフライホイール効果
の利用や歯面強度アップを計らないでも、大きな変動ト
ルクを吸収することが可能になる。

〔実施例〕

第１図（ａ）は本発明の一実施例を示しており、本実施
例では、内歯車叫の外周面に小溝（４０）が複数条設け
られ、外部ケーシング（ホ）の内周面における前記小溝
（４０）に相対する複数の箇所にバネ弾性支持体（５０
）が固定されている。該バネ弾性支持体（５０）は中央
が長く、両側が短い複数の板バネを重ねたバネブロック
で構成される。そして外部ケーシング＠参内周面には前
記小溝（４０）と相対する位置に内側がテーパ状となっ
た孔（２０ａ）が夫々設けられ、これらの孔（２０ａ）
内に前記バネ弾性支持体（５０）の根元が圧入固定され
、又、バネ弾性支持体（５０）の先端は孔（２０ａ）の
テーパ部を抜けて前記小溝（４０）に自由に嵌め込まれ
ている。

このような構成により内歯車００を外部ケーシング（１
）に弾性支持せしめたため、該内歯車αＯが太陽歯車（
図示なし）及び遊星歯車（図示なし）を経て変動トルク
を受けた場合、前記バネ弾性支持体（５０）め先端が小
溝（４０）に嵌まったまま、加わったトルクに見合って
板バネが変形する。その作用により減速機に加わった変
動トルクを吸収する。

第１図（ｂ）は本発明の他の実施例を示しており、本実
施例では、内歯車Ｑｌ）の外周面にわん型で且つ中央部
が更に凹むわん型溝（４１）が複数条設けられ、外部ケ
ーシングｅ１）の内周面における前記わん型溝（４１）
に相対する複数の箇所にバネ弾性支持体（５１）が支持
されている。

このバネ弾性支持体（５１）は、錐孔型の芯金（５１ｍ
）を中心にその回りに複数の板バネを重ねて丸めたバネ
ブロックで構成される。そして外部ケーシングＱ１内局
面には前記わん型溝（４１）と相対する位置に上記バネ
弾性支持体（５１）の外周曲率に合わせた穴（Ｚｔａ）
が夫々設けられ、これらの穴（２１ａ）内にバネ弾性支
持体（５１）の外周部を挿入する。又、該バネ弾性支持
体（５１）の反対側を前記わん型溝（４１）に入れる。

この時芯金（５１ａ）の先端はわん型溝（４１）の凹部
に差し込まれ、このような構成によりバネ弾性支持体（
５１）が回転しないようにしている。

以上のような構成で内歯車０υを外部ケーシング（ハ）
に弾性支持せしめると、該内歯車α℃が太陽歯車（図示
なし）及び遊星歯車（図示なし）を経て変動トルクを受
けた場合、バネ弾性支持体（５１）は、内歯車αす及び
外部ケーシングｅ■のずれによるせん断力をその丸まっ
た本体に受けるので、各板バネの先端部分がわん型溝（
４１）内で芯金（５１ｍ）に沿って芯金先端凸部方向へ
たわむ。このようなバネ弾性支持体（５１）の弾性変形
により減速機に加わった変動トルクを吸収する。

第１図（０）は本発明の更に他の実施例を示しており、
本実施例では外部ケーシング（イ）の内周面に小溝（４
２）が複数条設けられ、内歯車αａの外周面における前
記小溝（４２）に相対する複数の箇所にバネ弾性支持体
（５２）が固定されている。該バネ弾性支持体（５２）
に板バネを使用している点では第一実施例と同一である
。

しかし、内歯車αの外周面には前記小溝（４２）と相対
する位置に外側がテーパ状となった孔（１２ａ）が夫々
設けられ、これらの孔（ｉｚａ）内に前記バネ弾性支持
体（５２）の根元がツリー形のインロー　（５２ａ）に
されて植込み固定され、又、バネ弾性支持体（５２）の
先端４孔（１２ａ）のテーパ部を抜けて前記小溝（４２
）に自由に嵌め込まれる構成となっている。従って、第
一実施例とはバネ弾性支持体（５２）の固定及び溝遊嵌
箇所が逆である。

このような構成により内歯車（６）を外部ケーシング（
イ）に弾性支持せしめたため、第一実施例と同様に内歯
車（６）に加わった変動トルクをバネ弾性支持体（５２
）の板バネが変形することにより吸収する。

〔見開の効果〕

以上説明してきたように本発明の構成によれば、バネ弾
性支持体により内歯車を外部ケーシングに弾性支持せし
めており、このバネの弾性力による振動吸収が著しいた
め、遊星減速機内に内蔵される機構のうちバランスピン
による吸収機構に比べ、非常に高い変動トルク吸収効果
を得ることができ、又、製造も容易である。

尚、本発明は減速機にのみ言及しているが、増速機等変
速機一般ζども適用できることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図（！Ｌ）は本発明の一実施例を示す部分省略図、
同図（ｂ）は本発明の他の実施例を示す説明図、同図（
ｃ）は本発明の更に他の実施例を示す部分省略図、第２
図はバランスピンを用いた遊星減速機内の変動トルク吸
収機構を示す斜視図である。 図中、　（１）（Ｌ（Ｉα１（６）は内歯車、（２）（
７）Ｑη（２）は外部ケーシング、（４０）　（４１）
　（４２）は溝、（５０）　（５１）（５２）はバネ弾
性支持体、（５００）はバランスピンを各示す。 第　　１　　　図 第　　１　　　図 １１．２１．、費１．２１ａ 特開昭Ｇ１−１８４２５１　（４） 第１図 第　　２　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 内歯車又はその外周に周設され該内歯車 を支持する外部ケーシングのいずれか一方 の対面側に穿設された複数条の溝と、他方 対面側における前記溝に相対する位置に支 持され、その先端が前記溝内に夫々遊嵌せ しめられた複数条のバネ弾性支持体とを有 することを特徴とする遊星減速機における 変動トルク吸収機構。