JPS61180707A - 固型粉末化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は新規な固型粉末化粧料に関するものである。

固型粉末化粧料とは、粉末を主剤としてなる粉末化粧料
を、中皿などの容器内に充填した後、プレス成形して得
られる化粧料である。固型粉末化粧料は、普通はパフや
スポンジなどの化粧用具を用いて使用される。その際、
化粧用具に水を含ませて使用するものと、水を含ませな
いで使用するものとがある。最近では、一つの固型粉末
化粧料で、水ありでも水なしでも使用できる、両用タイ
プのものも市販されるに至っている。

本発明の目的とするところは、メーキャップの耐水性が
よくて化粧もちがよく、固型粉末化粧料が落としたりし
てもくずれにくく、さらに肌への密着感とのびが優れた
固型粉末化粧料を提供することにある。

［従来の技術］ 固型粉末化粧料は、そのさっばりした使用感から夏用の
メーキャップとして使用されることが多い。

夏期の使用を考慮したとき、汗をかいたり、プールや海
での使用が多いことから、耐水性に優れ化粧もちがよい
ことが重要な特性として要求される。

固型粉末化粧料の耐水性の向上を図る目的では、これま
では、 ■油分を増量する技術 ■シリコーン油で表面被覆した疎水性処理粉末を使用す
る技術 ■特定のシリコーン油（本発明でいう低粘度シリコーン
油）と結合油を特定量配合する技術（特公昭５９−３６
８８１号公報） の３つの技術が知られている。

［発明が解決しようとする問題点］ ■の方法では、肝心の耐水性は殆ど向上しないうえに、
油分の配合量増が粉末の凝集力をより強くするので、使
用していく間に固型粉末化粧料の表面が油光りし、スポ
ンジ等で取れなくなる、いわゆるケーキング現象を示し
てしまう。

また、■の方法は夏用固型粉末化粧料の耐水技術として
主流の技術であり、耐水性向上効果は優れている。しか
し、疎水性処理粉末は未処理の粉末に比べてやや油分の
なじみが悪く、また、製造コストが高くつくという欠点
を有している。

また、■の方法で得られる固型粉末化粧料は、普通の固
型粉末化粧料よりは、耐水性が向上し、かつ、ケーキン
グの発生も■の方法によるものよりは少ないものの、到
底、夏の苛酷な条件下での使用に耐えられるほどの耐水
性、耐ケーキング特性ではない。また、■の方法で得ら
れる固型粉末化粧料は、耐衝撃性に劣り、落としたり、
バックの中で強くゆすられたりすると、簡単に割れたり
くずれたりしてしまうという欠点および結合油が多量に
配合されているために、肌に密着感のないやや油っぽい
重い使用感であるという欠点をも持っていた。

このように、従来は、十分な耐水性を有し、ケーキング
を起こすことなく、かつ、衝撃に強くて使用感もよい固
型粉末化粧料はなかった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、このような従来品の欠点を解決しようと鋭意
研究を重ねた結果、完成されたもので、粉末に加えて、
特定の低粘度シリコーン油と特定の高粘度シリコーン油
とを特定量配合してなる固型粉末化粧料であり、次の構
成成分からなる。

■粉末６０〜９０重量％ ■下記一般式（■）で表される低粘度シリコーン油５〜
４０重量％ ■下記一般式（ｎ）で表される高粘度シリコーン油５〜
４０重量％ （式（Ｉ）、（ＩＩ）において、ｍおよびｎは平均重合
度で、ｍは５〜２５０、ｎは３００〜１０００の数値を
それぞれ表し、Ｒはメチル基、低級アルキル基−すたは
フ、二Ｊし茎庵賽す−） 以下、本発明について詳述する。

本発明で用いる粉末は、通常メーキャップ化粧料に使用
できる粉体が全て使用でき、例えばタルク、カオリン、
炭酸マグネシウム、雲母、セリサイト、ナイロンパウダ
ー、ポリエチレン末、セルロースパウダー、アクリル酸
系樹脂、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、有機顔料等
が挙げられる。

配合量は、固型粉末化粧料全量中の６０〜９０重量・％
である。

上記粉末のなかでは、とくに、ポリエチレン末が耐水性
の点て優れており、好ましい配合量としては１０〜１５
重量％が推賞される。

本発明で撲水剤として用いられるシリコーン油は低粘度
（重合度５〜２５０）のものと、高粘度（重合度３００
〜１０００）のものの両方である。

低粘度シリコーン油および高粘度シリコーン油を一般式
で示せば、上記式（Ｉ）または上記式（ｎ）のとおりで
あり、重合度の違いで区別できる。

−重合度ｍ、ｎは平均重合度を表している。

シリコーン油の配合量は、低粘度シリコーン油が固型粉
末化粧料全量中の５〜４０重量％、好ましくは５〜２５
［ｔ％であり、高粘度シリコーン油が固型粉末化粧料全
量中の５〜４０重量％、好ましくは８〜２５重量％であ
る。

本発明の固型粉末化粧料には、上記した必須構成成分に
加えて、化粧料で一般的に用いられる成分、すなわち、
他の油、界面活性剤、染料、多価アルコールなどの保湿
剤、紫外線吸収剤、高分子化合物、殺菌防腐剤、薬剤、
香料などを、本発明の効果を損なわない量的、質的範囲
内で使用することができる。

上記の他の成分の中では、油（使用性が重（なりやすい
）、界面活性剤、とくに親水性界面活性剤（耐水性を悪
化させやすい）および多価アルコール（界面活性剤に同
じ）などは含有しないほうが好ましい。

［発明の効果］ 本発明は、低粘度シリコーン油と高粘度シリコーン油と
を最適の配合量で併用したことにより、耐水性、化粧も
ちの向上はもとより、耐衝撃性も著しく向上した。また
、シリコーン油を多く含んでいるために、使用感が肌に
密着した感じで、のびも軽い。そして、使用中のケーキ
ングも少ない。

［実施例］ 次に実施例を挙げて説明する。

実施例１〜４、比較例１　ファンデーシラン表１に示す
体質顔料、酸化ｒｋ顔料、有機顔料を混合し、これに同
じく表１に示す油および香料の混合溶解物を噴霧して、
充分に混合する。混合物を中皿に充填してプレスし、固
型粉末化粧料を製造した。その耐水性、耐衝撃性の評価
結果を表１に示す。

なお、評価方法はっぎのとおりである。

−耐水性− 固型粉末化粧料の表面に水滴を落とし、その状態を観察
した。

４時間経過後も水滴が残っているものを、０２時間以内
で水滴が消失したものを、　　６１時間以内で水滴が消
失したものを、　　×と評価した。

ｍｍ１ｈ撃性− 固型粉末化粧料を普通のコンパクト容器に装填し、裏返
しにして、１ｍの高さから鉄板上に落下させる。

ｌＯ個薄色したうちの、固型粉末化粧料のわれ、くずれ
の発生した個数で結果を示す。

（以下余白） 実施例１と比較例１について、実際の使用テストで化粧
料くずれの状態を比較した。

テストは、１８〜２４才の女性パネル１０名を用い、各
５名ずつに実施例１と比較例１でメーキャップした後、
真夏の屋外で２時間テニスをしてもらった。テニス開始
６０分後、９０分後、２時間後の化粧くずれの状態を、
以下の基準で評価した。

結果を表２に示す。

Ｏ・・・・・・化粧くずれしていない。

Δ・・・・・・やや化粧くずれしている。

×・・・・・・化粧くずれが激しい。

（以下余白） 表２ 実施例１は比較例１に比べ明らかに化粧くずれしにくい
ことがわかる。

（以下余白） 実施例５　　コンパクトファンデーション成分■　雲母
　　　　　　　　３０．０タルク　　　　　　　５．０ 酸化鉄　赤　　　　　１．０ 酸化鉄　黄　　　　　３．０ 酸化鉄　黒　　　　　０．２ 酸化チタン　　　　　１０．０ ポリエチレン末　　　１２．０ 防腐剤　　　　　　　　０．５ 成分■　ジメチルポリシロキサン 粘度　６Ｃ３（２５℃）　ｎ−５〜１９　２．０ジメチ
ルポリシロキサン 粘度　２０Ｃ３（２５℃）　ｎ　＝２５〜２６　３．０
ジメチルポリシロキサン 粘度５５０００Ｃ３（２５℃）　ｎ＝９００　３３．０
香料　　　　　　　　　　　　　　　０．３−製法− 成分■を充分攪拌混合する。これに成分■をの加熱溶解
して加え、攪拌混合後粉砕し、所定の中皿内にプレス成
型した。なお、シリコーン油の粘度はＢＨ型粘度針、ロ
ーター１１ｈ７、回転数２ｏｒｐＩＩｌ、１分（２５℃
）で行った。

実施例６　頬紅 成分■　雲母　　　　　　　　４５．０ポリ”エチレン
末　　　５．０ タルク　　　　　　　１２．４ 有機顔料　　　　　　２．５ 酸化鉄　赤　　　　　１．０ 黄　　　　　　　２．５ 酸化チタン　　　　　１．０ 防腐剤　　　　　　　０．４ 成分■　メチルフェニルポリシロキサン粘度　６Ｃ３（
２５℃）　ｎ−５〜１９　１５．０メチルフエニルポリ
シロキサン 粘度　５００Ｃ３（２５℃）　ｎ−２５０１０，０メチ
ルフエニルポリシロキサン 粘度３０００Ｃ３（２５℃）　ｎ−５ｏｏ　　　　ｓ、
。

香料　　　　　　　　　　　　　　　０．２−製法− 実施例１に準じる。

実施（ｆｌｌ　７　　アイシャドー 成分■　雲母チタン　　　　　６０．０タルク　　　　
　　　１１．５ 有機顔料　　　　　　３．０ 防腐剤　　　　　　　０．４ 成分■　ジメチルポリシロキサン ｎ＝５〜１９　５．０ ｎ−１５０８，０ ｎ＝５００　　　２．０ ｎ＝６１０　　１０．０ 香料　　　　　　　　　０．１ 一製法一 実施例１に準じる。

実）１６例８　　コンパクトファンデーション成分■　
雲母　　　　　　　　４５．。

タルク　　　　　　　　２．３ カオリン　　　　　　ｌ０００ 酸化鉄　赤　　　　　０．７ 黄　　　　　１，８ 黒　　　　　０．１ 酸化チタン　　　　　１２．０ ポリエチレン末　　　１Ｏ９０ 防腐剤　　　　　　　０．３ 成分■　ジメチルポリシロキサン ｎ＝２５〜２６　５．０ ｎ＝３００　　　２．０ ｎ−５００５，０ ｎ＝６ｆ０　　　５．０ 流動パラフィン　　　０．５ 香料　　　　　　　　　０．３ 一製法一 実施例１に準じる。

実施例５〜８の固型粉末化粧料は、耐水性良好で化粧も
ちがよ＜、衝撃にも強く、のびや肌へのつきなどの使用
感にも優れ、ケーキングもしない肌に安全な固型粉末化
粧料であった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 粉末６０〜９０重量％、下記一般式（ I ）で表される
   低粘度シリコーン油５〜４０重量％および下記一般式（
   II）で表される高粘度シリコーン油５〜４０重量％から
   なることを特徴とする固型粉末化粧料。 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ） ｛式（ I ）、（II）において、ｍおよびｎは平均重合
   度で、ｍは５〜２５０、ｎは３００〜１０００の数値を
   それぞれ表し、Ｒはメチル基、低級アルキル基、または
   フェニル基を表す。｝