JPS61178442A

JPS61178442A - パウダ−コ−テイング用フリツト及びパウダ−コ−テイング方法

Info

Publication number: JPS61178442A
Application number: JP1572185A
Authority: JP
Inventors: Katsuyoshi Osumi; 大澄　克好; Takashi Matsubara; 孝至松原; Tadashi Hiraoka; 正平岡
Original assignee: NIPPON FURITSUTO KK; NGK Insulators Ltd; NGK Frit Co Ltd
Current assignee: NIPPON FURITSUTO KK; NGK Insulators Ltd; NGK Frit Co Ltd
Priority date: 1985-01-30
Filing date: 1985-01-30
Publication date: 1986-08-11
Also published as: JPH0451502B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は耐薬品性、耐熱水性に優れたパウダーコーティ
ング用フリットと、このフリットを用いたパウダーコー
ティング方法に関するものである（従来の技術）従来のほうる・うフリットは粘土とともに湿式粉砕して
釉薬となし、これを金属表面にディッピング、スプレー
掛等の方法により施釉し焼成するものが普通であるが、
数年前からフリット粒子を静電圧を利用して金属表面に
付着させるパウダーコーティングが脚光を浴びている。

この技法においてはフリット粒子の付着性を向上させる
ために電気抵抗値の高いフリットが用いられ、表面にア
ルコキシシランやオルガノポリシロキサン等の電気抵抗
値の高い有機物質を被覆したパウダーコーティング用の
フリットが用いられている。（例え頃、特開昭５２−９
８７２１号公報、特開昭５１−７００５号公報）（発明が解決しようとする問題点）ところがこのような従来のパウダーコーティング用のフ
リットは施釉面を鏡面としやすい反面耐薬品性及び耐熱
水性が著しく劣るため、煮沸器物、浴槽、流し台のよう
な過酷な条件下で使用される器物には不適当とされてい
た。従って、パウダーコーティングに適する高い付着性
を持ち、しかも、耐薬品性及び耐熱水性に優れたパウダ
ーコーティング用のフリットとそのフリットを用いたパ
ウダーコーティング方法が求められていた。

（問題点を解決するための手段）本発明は重量比で３．１〜１２．０％のＡ　１　ｔ　Ｏ
３を必須的に含有し、総量を３．１〜３５．０％とした
Ａｌ２Ｏｚ　、Ｂ２Ｏｓ、５ｂ２Ｏｚ等のＲｚ　Ｏ２成
分のほかに、ＮａｔＯｌＫ、０１Ｌｉｔ○等のＲ２Ｏ成
分と、ＭｇＯ１ＣａｂＳＺｎＯ，Ｂａｄ、ＳｒＯ等のＲ
Ｏ酸成分、Ｓｉｎｇを必須的に含有するＳｉＯ□、Ｔｉ
Ｏｘ　％　Ｚｒ０ｚ　、５ｎｏｔ等のＭｏｚ成分と、必
要に応じて添加されるその他の副次的成分とからなるこ
とを特徴とするパウダーコーティング用フリットについ
ての第１の発明と、第１の発明のフリットを粉体化した
うえ金属素地表面に静電的に付着させることを特徴とす
るパウダーコーティング方法についての第２の発明とか
ら成るものである。

第１の発明において必須的に含有されるＡ　Ｉ　！　Ｏ
ｓはフリットの耐薬品性及び耐熱水性を増加させる成分
であり、３．１％以下では目的とする効果が得られず、
１２．０％を越えると耐酸性の劣化を生ずるので３．１
〜１２．０％の範囲とする必要がある。

また、Ａ　１　ｚ　Ｏｘ以外のＢ　ｔ　Ｏ３、Ｓ　ｂ　
ｔ　Ｏｓ等のＲ：０３成分は上記のＡ１．Ｏ，と同様の
効果を有するものであるが、Ｒ２Ｏ，成分の総量が３５
．０％を越えるとやはり耐酸性の劣化傾向が著しくなる
ので総量を３．１〜３５．０％とする必要がある。Ｎａ
ｇｏ、Ｋ　ｚ　０１ＬｉｔＯ等のＲ１ｏ成分はフリット
の溶融を容易化し、低融点化を図るための成分であり、
総量を０．５％以上とすることが望ましい、しかし、総
量が３０％を越えると強度及び耐薬品性、耐熱水性の低
下を生ずるのでＲｚ　Ｏ成分の総量は０．５〜３０％の
範囲とすることが好ましい。またＲ　ｔ　Ｏ成分中、特
にＮ　ａ　ｔ　Ｏはフリットの電気的特性を左右する成
分であり、フリットにパウダーコーティング用フリット
に好適な安定した帯電性、付着性を持たせるためには１
５．５％以下とすることが好ましい、ＭｇＯ１ＣａＯ１
ＺｎＯ１ＢａＯ。

ＳｒＯ等のＲＯ酸成分一般にフリットの溶融性を向上さ
せるための成分であるが、総量が２５％を越えると耐熱
水性が低下する傾向を示すので２５％以下とすることが
好ましい＊　ＳｔＯ□は主要なガラス形成酸化物であり
、３５％未満では耐熱水性、耐酸性の劣化が認められ、
６５％を越えるとフリットが難溶性となるので３５〜６
５％の範囲とすることが好ましい、またＳｔｏｗ　、Ｔ
ｉＯ□、Ｚ　ｒ　Ｏｚ　ｓ　Ｓ　ｎ　Ｏを等のＭｏｘ成
分の総量も同様の理由から３５〜８５％とすることが望
まれる。このほか本発明のフリット中には０．５〜１０
％のＦ、１０％以下のＰｔ０ｓ１３％以下のＭ　ｏ　Ｏ
３等の１種または２種以上を含む副次的成分が必要に応
じて添加される。０．５％以上のＦはフリットの溶融性
を向上させるうえにを効であるが、１０％を越えると耐
熱水性、耐酸性の劣化を招く。Ｐ　ｔ　Ｏｓは低融点化
に効果があり、しかも高温における粘性低下が少ないの
で低温焼成が可能で焼き切れしにくいフリットを得るた
めに好ましい成分であるが、１０％を越えると耐薬品性
、耐熱水性の劣化を招く。Ｍ　ｏ　Ｏ３は耐酸性を向上
させる成分であるが、３％を越えると表面に異物結晶が
発生するので３％以下とすることが望ましい、このほか
フリットに各種の色彩を与えるための顔料として、Ｃｏ
Ｏ、ＮｉＯ５Ｍｎ０．　、Ｃｒ２Ｏｘ　、Ｆｏｘｅｓ、
Ｃｕｂ、ＶｔＱ、等のうちの一種又は二種以上が総量１
２％以下の範囲で外配添加される。

以上の組成を持つ本発明のフリットは後述する実施例か
らも明らかなようにパウダーコーティングされた際に優
れた付着力を示し、しかも耐薬品性、耐熱水性に優れた
ものであるから、これを粉体化したうえ金属素地表面に
静電的に付着させれば過酷な使用条件にも耐える優れた
ほうろう製品を得ることができる。

（実施例）第１表の実施例１〜１２及び比較例１３〜２６の組成と
なるように原料を調合し、１２００〜１３００℃で溶融
、急冷してフリットを製造した。

これらのフリットを実施例１〜１２及び比較例１３〜１
９のものはカプリング剤で処理してパウダーコーティン
グ用のフリットとし、予め下釉が焼付けられた鋼板に静
電粉体用ガンを用いて一１００ｋＶの静電圧を印加して
施釉し焼成した。一方、比較例２０〜２６のフリットは
フリット１００重量部に粘土６部、塩化カリ０．２部、
水４５部を加えてミル粉砕し、２００メツシユ篩に５ｇ
残るように調整したスリップをスプレー、ディッピング
等の方法で同様の鋼板に施釉し、乾燥、焼成した。この
ようにして得られた各試験片について耐酸スポットテス
ト、質量減耐酸試験、質量減耐アルカリ試験、質量減耐
熱水性試験を行ったところ、第２表に示すように実施例
１〜１２のフリットは優れた特性を示した。なお、各試
験方法は次のとおりである。

第２表（１）耐酸スポットテストＪＩＳ　Ｒ４３０１５・９　・１のクエン酸による常温
スポット試験法に準する方法で、１０％クエン酸溶液を
試験片上に置かれた３Ｘ３ｃｓの３枚重ねの濾紙の上か
らスポイトで滴下し、濾紙を十分に湿らせた後常温で１
５分間放置し、その表面光沢の変化を評価する。

（２）質量減耐酸性試験１５０−２７３３に準する試験装置を用いて６％クエン
酸溶液４５０ｍｌ中に試験片を入れ沸騰状態で６時間保
持した後にほうろう層（液相試験片）の減量値を測定す
る。測定値は３試験片の平均値を取りｇ／ｒｒｌの単位
で示す。

（３）質量減耐熱水性試験（２）と同じ試験装置を用い、純水４５０ｍｌ中に試験
片を入れ沸騰状態で４８時間保持した後に液相試験片及
び気相試験片のほうろう層の減量値を測定する。測定値
は３試験片の平均値を取りｇ／ｎｆ／ｄａｙの単位で示
す、なお分子は液相試験片のデータ、分母は気相試験片
のデータである。

（４）質量減耐アルカリ性試験ＩＳＯ−２７３４に準する試験装置を用いて５％ビロリ
ン酸ナナトリウム溶液中試験片を入れ、９０℃±１℃の
恒温槽中に６時間保持した後にほうろう層（液相試験片
）の減量値を測定する。ｍ定値は３試験片の平均値を取
り、ｇ／ｒｒｒの単位で示す。

（５）付着力評価粉体化されたフリットを１００鶴Ｘ　１００　ｔｍ　Ｘ
　１．２を鶴のほうろう用鋼板に静電的に付着させ、焼
成することなく０．２８ｋｓｒ／ｊの衝撃を与えてフリ
ットの落下量を測定し、落下しなかった割合を％で示し
た。

（発明の効果）本発明のパウダーコーティング用フリットは以上の実施
例による説明からも明らかなように、パウダーコーティ
ングに適する優れた付着力を有し、しかも耐薬品性と耐
熱水性に優れたものであるから、このフリットを用いた
本発明のパウダーコーティング方法によれば自動的、機
械的に耐薬品性と耐熱水性に優れたほうろう層を持つほ
うろう製品を製造することができる。従って本発明によ
れば従来はパウダーコーティング方法を用いることがで
きなかった煮沸器物、浴槽、流し台等に対してもパウダ
ーコーティング方法によって容易にほうろう掛けができ
ることとなる。よって本発明は従来の問題点を一掃した
ものとして、産業の発展に寄与するところは極めて大な
ものである。

特許出願人　日本フリット株式会社手続補正書く自発）昭和６０年特許願第１５７２１号２、発明の名称パウダーコーティング用フリット及びパウダーコーティング方法３、補正をする者事件との関係　特許出願人住　　　所　　愛知県半田市旭町１丁目５０番地の３６
、補正の内容（１）、明細書第８頁第９行に「２００メツシユ篩に」
とあるはｒ５０ｃｃのスリップを２００メツシユ篩に」
と補正する。

（２）、明細書第８頁第１０行に「調整したスリップを
」とあるは「調整したのちそのスリップを」と補正する
。

（３）、明細書第１４頁第１８行に「本発明の」とある
を削除する。

（４）、明細書第１４頁第１９行に「自動的、機械的に
」とあるを削除する。

以上

Claims

【特許請求の範囲】１、重量比で３．１〜１２．０％のＡｌ＿２Ｏ＿３を必
須的に含有し、総量を３．１〜３５．０％としたＡｌ＿
２Ｏ＿３、Ｂ＿２Ｏ＿３、Ｓｂ＿２Ｏ＿３等のＲ＿２Ｏ
＿３成分のほかに、Ｎａ＿２Ｏ、Ｋ＿２Ｏ、Ｌｉ＿２Ｏ
等のＲ＿２Ｏ成分と、ＭｇＯ、ＣａＯ、ＺｎＯ、ＢａＯ
、ＳｒＯ等のＲＯ成分と、ＳｉＯ＿２を必須的に含有す
るＳｉＯ＿２、ＴｉＯ＿２、ＺｒＯ＿２、ＳｎＯ＿２等
のＭＯ＿２成分と、必要に応じて添加されるその他の副
次的成分とからなることを特徴とするパウダーコーティ
ング用フリット２、Ｒ＿２Ｏ成分が総量０．５〜３０％で１５．５％以
下のＮａ＿２Ｏを含有するものであり、ＲＯ成分が総量
２５％以下のものであり、ＭＯ＿２成分が総量３５〜８
５％で３５〜６５％のＳｉＯ＿２を含有するものであり
、副次的成分が０．５〜１０％のＦと１０％以下のＰ＿
２Ｏ＿５と３％以下のＭｏＯ＿３を含むものである特許
請求の範囲第１項記載のパウダーコーティング用フリッ
ト。３、顔料としてＣｏＯ、ＮｉＯ、ＭｎＯ＿２、Ｃｒ＿２
Ｏ＿３、Ｆｅ＿２Ｏ＿３、ＣｕＯ、Ｖ＿２Ｏ＿５の一種
または二種以上を総量１２％以下の範囲で外配添加した
特許請求の範囲第１項または第２項記載のパウダーコー
ティング用フリット。４、重量比で３．１〜１２．０％のＡｌ＿２Ｏ＿３を必
須的に含有し、総量を３．１〜３５．０％としたＡｌ＿
２Ｏ＿３、Ｂ＿２Ｏ＿３、Ｓｂ＿２Ｏ＿３等のＲ＿２Ｏ
＿３成分のほかに、Ｎａ＿２Ｏ、Ｋ＿２Ｏ、Ｌｉ＿２Ｏ
等のＲ＿２Ｏ成分と、ＭｇＯ、ＣａＯ、ＺｎＯ、ＢａＯ
、ＳｒＯ等のＲＯ成分と、ＳｉＯ＿２を必須的に含有す
るＳｉＯ＿２、ＴｉＯ＿２、ＺｒＯ＿２、ＳｎＯ＿２等
のＭＯ＿２成分と、必要に応じて添加されるその他の副
次的成分とからなるパウダーコーティング用のフリット
を粉体化したうえ、金属素地表面に静電的に付着させる
ことを特徴とするパウダーコーティング方法。