JPS61174974A - 可溶性ポリイミド樹脂のコ−テイング方法 - Google Patents

可溶性ポリイミド樹脂のコ−テイング方法

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Publication number
JPS61174974A
JPS61174974A JP1262185A JP1262185A JPS61174974A JP S61174974 A JPS61174974 A JP S61174974A JP 1262185 A JP1262185 A JP 1262185A JP 1262185 A JP1262185 A JP 1262185A JP S61174974 A JPS61174974 A JP S61174974A
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JP
Japan
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polyimide resin
group
soluble polyimide
base material
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP1262185A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Goto
幸平 後藤
Fumitaka Takinishi
滝西 文貴
Makiko Togo
東郷 真紀子
Hiroharu Ikeda
池田 弘治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP1262185A priority Critical patent/JPS61174974A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、繰り返し単位中の酸成分がトリカルボキシシ
クロペンチル酢酸構造である可溶性ポリイミド樹脂のコ
ーティング方法に関する。
従来の技術 一般にポリイミド樹脂は、優れた耐熱性、機械的性質お
よび電気的性質を有しているため、特に電子産業部門に
おいて、フィルム用素材、コーティング用素材などとし
て利用されている。
従来のポリイミド樹脂としては、 ■芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンと
を反応させて芳香族ポリアミック酸を得、このポリアミ
ック酸の溶液を適当な濃度で基材に塗布し、その後脱水
、閉環を行い、イミド化することにより得られる耐熱性
の優れた不溶性芳香族ポリイミド樹脂、 ■脂肪族または脂環族テトラカルボン酸二無水物とジア
ミンとを反応させてポリアミック酸を得、このポリアミ
ック酸を溶媒中で脱水、閉環してイミド化を行うことに
より得られる可溶性ポリイミド樹脂、 などに大別することができる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記■の不溶性芳香族ポリイミド樹脂は
、その前駆体である芳香族ポリアミック酸の安定性が悪
く、室温で長時間保存すると溶液の粘度が低下したり、
一部が脱水、閉環してポリイミドとなり不溶化して白濁
を生じるなどの欠点を有しているため、低温で保存する
必要があり、保存安定性に問題があった。また、芳香族
ポリアミック酸から芳香族ポリイミド樹脂への転換(以
下、単に「転換」という)に際しては、通常、300℃
以上の高温が必要であり、耐熱性が劣る基材を用いた場
合、転換は事実上不可能になるなどの問題があり、用い
る基材の材料に制限があった。
これに対し、前記■の可溶性ポリイミド樹脂は、有機溶
媒に可溶性であるため、その濃度や粘度を調整すること
によって基材上に一定の厚みで塗布することができ、単
に溶媒を加熱除去するだけで均一な塗膜を形成させるこ
とができ、しかも耐熱性は不溶性芳香族ポリイミド樹脂
に対して若干劣るものの、機械的性質、電気的性質、耐
薬品性などに優れたものである。
しかしながら、かかる可溶性ポリイミド樹脂をコーティ
ング剤として、特に電子材料用途、例えば集積回路、ト
ランジスタ、磁気ヘッドなどの眉間絶縁膜、太陽電池用
絶縁膜、液晶表示素子の配向膜、薄膜感熱ヘッドの絶縁
膜、パッシベーション膜、ジャンクションコート膜、防
湿膜、バッファーコート膜、気密封止型集積回路、樹脂
封止型集積回路などのα線遮蔽膜などの表面保護膜など
、多様な種類の基材上へコーティングする場合、用いら
れる基材に対しては必ずしも接着性が満足するものでは
ないという問題を有し、塗膜と基材との接着性が不足す
ると、組み込まれる電子機器の高度の耐久性、信頼性に
問題を生起することになる。
本発明は、かかる従来の技術的課題を背景になされたも
ので、耐熱性、機械的性質、電気的性質、耐薬品性など
に優れた可溶性ポリイミド樹脂を基材にコーティングす
る際の接着性を改善することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、下記一般式(1)で示される繰り返し
単位を有する可溶性ポリイミド樹脂の溶液を基材にコー
チイブするに際し、予め下記一般式(II)で示される
官能性シラン化合物を該基材に塗布することを特徴とす
る可溶性ポリイミド樹脂のコーティング方法を提供する
ものである。
II     II (式中、Rは、2価の芳香族基、脂肪族基、脂環族基な
どの有機基を示す。) YR’  S i R” 3−m X、     ・ 
・ ・ ・ (II)〔式中、Yはアミノ基を有する有
機基、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、R2
は炭素数1〜5のアルキル基、XはOR3で示されるア
ルコキシ基または0COR’で示されるアルコキシカル
ボニル基(ここでR3およびR4は、炭素数1〜10の
アルキル基である)を示し、mは1〜3の整数を示す。
〕 かかる可溶性ポリイミド樹脂は、例えば■2,3.5−
)リカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物とジアミン
とから得られるポリアミ・ツク酸を有機溶媒溶液で有機
カルボン酸無水物の存在下にイミド化反応させるか(特
開昭59−199720号公報)、 ■2,3.5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無
水物とジイソシアネートを有機溶媒中で反応させる(特
願昭59−109239号明細書)ことによって製造さ
れる。
ここで2.3.5−)リカルボキシシクロペンチル酢酸
(以下rTcAJという)は、例えばジシクロペンタジ
ェンをオゾン分解し、過酸化水素で酸化する方法〔英国
特許第872355号明細書、J、Org、Chem、
 、28.2537(1963) )またはジシクロペ
ンタジェンヲ水和して得られるヒドロキシジシクロペン
タジェンを硝酸酸化する方法(***特許第107812
0号明細書)などによって製造することができ、このT
CAを脱水することにより2,3.5−トリカルボキシ
シクロペンチル酢酸二無水物(以下r’TCA−AHJ
という)を製造することができる。
また、前記TCA−AHと反応させるジアミンまたはT
CA −AHと反応させるジイソシアネートは、一般式
: H,N−R−NHzまたは一般式:0CNRNCO
で示される化合物(Rは、一般式(1)と同じであり、
2価の芳香族基、脂肪族基または脂環族基を示す)であ
る。
前記一般式における好ましいRとしては、例えば、X。
(式中X1、X2、X3およびXa&よ、同一でも異な
ってもよく、−Hl CH3また番よ一0CH3、Y、
  は−cHz−1−C2H4’−1−〇−1−S −
1 を示し、nはOまたは1を示す)で示される芳香族基、 −(CHt)n−(II=2〜20)、で示される炭素
数2〜20の脂肪族基または脂環族基などが挙げられる
なお、可溶性ポリイミド樹脂の耐熱性を更に向上させる
ためには、Rが芳香族基であることが好ましい。
前記ジアミンの具体例としては、バラフェニレンジアミ
ン、メタフェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニルエタン、
ベンジジン、4.4’−ジアミノジフェニルスルフィド
、4.4′−ジアミノジフェニルスルホン、4.4′−
ジアミノジフェニルエーテル、1.5−ジアミノナフタ
レン、3.3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェ
ニル、3.4′−ジアミノベンズアリニド、3゜4′−
ジアミノジフェニルエーテル、メタキシリレンジアミン
、バラキシリレンジアミン、エチレンジアミン、1.3
−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメ
チレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレ
ンジアミン、4.4′−ジメチルへブタメチレンジアミ
ン、1.4−ジアミノシクロヘキサン、テトラヒドロジ
シクロペンタジエニレンジアミン、ヘキサヒドロ−4,
7−メタノインダジレンジメチレンジアミン、トリシク
ロ(6,2,1,O”・)〕−ウンデシレンジメチルジ
アミンなどを挙げることができる。これらは単独または
混合して用いることができる。
また、前記ジイソシアネートの具体例としては、2.4
−トリレンジイソシアネート、2.6−トリレンジイソ
シアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フ
ェニレンジイソシアネート、4.4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、4.4′−ジフェニルエーテルジ
イソシアネート、4.4′−ジフェニルスルホンジイソ
シアネート、4.4′−ジフェニルスルフィドジイソシ
アネート、1.5−ナフタレンジイソシアネート、2゜
6−ナフタレンジイソシアネート、トリジンイソシアネ
ート、4,4′−ビフェニルジイソシアネート、p−キ
シリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシア
ネートなどの芳香族ジイソシアネート化合物、イソホロ
ンジイソシアネート、1.3−ビス(イソシアネートメ
チル)シクロヘキサン、1.4−ビス(イソシアネート
メチル)シクロヘキサン、4.4′−ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシル
エーテルジイソシアネートなどの脂環族ジイソシアネー
ト化合物、ブタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート、トリメチルへキサメチレンジイ
ソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート化合物を挙
げることができる。これらは単独または混合して用いる
ことができる。
本発明に用いられる可溶性ポリイミド樹脂の固有粘度(
η8、=j?n77r*t /c、 c=0. 5g/
dI!、30℃、ジメチルホルムアミド中)は、好まし
くは0.05dN/g以上、特に好ましくは0.05〜
5 d it/gであり、前記一般式(I)で示される
繰り返し単位が好ましくは50重量%以上、特に好まし
くは75重量%以上有する可溶性ポリイミド樹脂である
本発明に用いられるポリイミド樹脂は、有機溶媒に溶は
易(、かつ溶液状態でも非常に安定で、長期の保存に対
しても、白濁したり、粘度が変化する現象はみられない
かかる可溶性ポリイミド樹脂の有機溶剤としては、例え
ばN−メチル−2−ピロリドン、N、  N−ジメチル
アセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿
素などの非プロトン系極性溶媒、クレゾール、キシレノ
ール、ハロゲン化フェノールなどのフェノール系溶媒を
挙げることができるが、このうち吸水性が小さいこと、
また吸水しても塗膜が白濁化しないことなどの理由によ
り、γ−ブチロラクトンが好ましい。
可溶性ポリイミド化合物は、通常、0.1〜30重景%
、好ましくは0.5〜15重量%の前記溶媒溶液となさ
れ、後記するように特定の官能性シラン化合物が塗布さ
れた基材上にコーティングされ、次いで例えば温度60
〜230℃、好ましくは80〜200℃で処理すること
により、溶剤を除去し、コーテイング膜(塗膜)を形成
させる。
本発明では、このような可溶性ポリイミド樹脂の溶液を
基材にコーティングする前にその接着性を改善するため
、前記一般式(II)で表される官能性シラン化合物を
該基材に塗布するものである。
なお、前記一般式(II)におけるYとは、例えばHz
N−1Hz NCz H4NH−1H2NC2H,NH
C,H,NH−1 Cb Hs NH−2Cb H5CH2NH−1H,N
C0NH−1Cz H50CONH−1CH3COOC
2H4NH−1C2H4NH−1(HOC2H4) z
 N−などを挙げることができる。
また、R1としては、−(CH)ター(lは1〜10の
整数を示すンで示される直鎖状メチレンまたはその分岐
状異性体、 などで示されるアリレン基、 などで示されるシクロアルキレン基、 R2としては、 CH3、Cz Hs、−C3H7、C
4H9、C+oHz+で示される直鎖状または分岐状ア
ルキル基を挙げることができる。
更に、Xとしては、 OCHz 、OC2Is、OC3
H? 、 OC4Hq 、−QCs Hz、0CbH+
i、  OC?H15、−0Cm H1?、0C9H1
9、−〇C3゜)Iz+などで示される直鎖状また分岐
状アルコキシ基、 OCOCH3、OCOCz Hs 
、OCOC3H?、0COC4H9、0COCs Hr
い 0COC6Hl:11 0COC7H,S、−OCOC
e  HI7、−〇C0CqHrq、−〇COC,。H
z+などで示される直鎖状または分岐状アルコキシカル
ボニル基などを挙げることができる。
一般式(II)で示される官能性シラン化合物の具体例
としては、 3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、2−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン
、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ−プロピルト
リメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノ−プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノ
エチル)−3−アミノ−プロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−ウレイド−プロピルトリメトキシシラン、3−
ウレイド−プロピルトリエトキシシラン、N−エトキシ
カルボニル−3−アミノ−プロピルトリメトキシシラン
、N−エトキシカルボニル−3−アミノ−プロピルトリ
エトキシシラン、N−トリメトキシシリルプロピル−ト
リエチレントリアミン、N−トリエトキシシリルプロピ
ル−トリエチレントリアミン、10−トリメトキシシリ
ル−1゜4.7−1−リアザブカン、10−トリエトキ
シシリル−1,4,7−ドリザアデカン、9−トリメト
キシシリル−3,6−ジアザツニルアセテート、9−ト
リエトキシシリル−3,6−ジアザツニルアセテート、
N−ベンジル−3−アミノ−プロピルトリメトキシシラ
ン、N−ベンジル−3−アミノ−プロピルトリエトキシ
シラン、N−フェニル−3−アミノ−プロピルトリメト
キシシラン、N−フェニル−3−アミノ−プロピルトリ
エトキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−ア
ミノ−プロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシ
エチレン)−3−アミノ−プロピルトリエトキシシラン
などを挙げることができ、これらは併用することもでき
る。
官能性シラン化合物は、通常、水、有機溶媒または水と
有機溶媒との混合物の溶液として基板に塗布するが、官
能性シラン化合物が液状の場合はそのまま塗布してもよ
い。官能性シラン化合物を溶液として用いる場合の濃度
は、通常、0.01〜50重量%である。
官能性シラン化合物を溶解させる溶媒は、官能性シラン
化合物と反応して沈澱を生じたり、濁りの生じないもの
であればよ(、例えば前記可溶性ポリイミド樹脂を溶解
させる溶媒の他、一般的有機?容媒であるアルコール ン類、エステル類、ラクトン類、エーテル類、ハロゲン
化炭化水素類、炭化水素類、例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、l,4−ブタンジ
オール、トリエチレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、フェノール、m−クレゾール、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、蓚酸ジエチル、マロン酸ジエチル、ジエチルエー
テル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレング
リコールエチルエーテル、エチレングリコールn−プロ
ピルエーテル、エチレングリコールisoープロピルエ
ーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテル、エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
エチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、1,4−ジクロルブタン、ト
リクロルエタン、クロルベンゼン、0−ジクロルベンゼ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなトモ使用することができる。
官能性シラン化合物の溶液を塗布された基材は、通常、
温度20〜200℃で処理することにより溶媒を除去し
、基材上に官能性シラン化合物の薄膜を形成させる。
なお、前記可溶性ポリイミド樹脂または官能性シラン化
合物を基材に塗布する際には、一般的にはスプレ一方式
、スピンナ一方式、ロールコータ一方式などが用いられ
る。
発明の効果 本発明のコーティング方法は、耐熱性、機械的性質、電
気的性質、耐薬品性などに優れた可溶性ポリイミド樹脂
の基材に対する接着性を大幅に改善することができるも
のであり、電子産業部門において前記電子材料の形成に
好適に用いることができ、例えばポリエステルなどの有
機高分子材料、ガラス、シリコンウェハー、ITO透明
透明電対するコーティング方法として特に優れた効果を
発揮するものである。
実施例 以下、実施例を挙げ本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
参考例1 ジアミノジフェニルエーテル(DDE)20.48g 
(0,102モル)を、N、N−ジメチルホルムアミド
(DMF)247.5gに溶解した後、TCA−AH2
3,15g (0,103モル)を粉末のまま加えて攪
拌しながら25℃で反応させた。24時間後にこの反応
液を少量サンプリングし、ポリアミック酸が0.5g/
100m1の濃度になるようにDMFを加えて固有粘度
(30℃)を測定した。得られたポリアミック酸のη、
ゎは、1.08a/gであった。
次いで、前記反応液に更にDMFを加えてポリアミック
酸濃度を6.1重量%とした溶液30gを100mIl
のフラスコに移し、この溶液に無水酢酸1.32gおよ
びピリジン1.02gを順次加えて混合、攪拌した後、
135℃で2時間反応させた。次いで反応生成物を大量
のメタノールに注いで可溶性ポリイミド樹脂を凝固し回
収した後、80℃で一晩乾燥した。得られた可溶性ポリ
イミド樹脂のDMF中、30℃の粘度ηinkは、1.
31d!/gであった。
この可溶性ポリイミド樹脂を再度DMFに溶解し、ガラ
ス板上に流延し乾燥した後、フィルムを剥離し赤外線吸
収スペクトルを測定した結果、1740cm−’および
1690caa−’にイミドのC=O伸縮振動に基づく
吸収が認められた。これにより、無水酢酸とピリジンの
存在下でポリアミック酸溶液を加熱反応させることによ
り、可溶性ポリイミド樹脂が得られることが分かる。
実施例1 ガラス基板に3−アミノプロピルトリエトキシシランの
N−メチルピロリドン溶液(濃度2重量%)をスピンナ
ーを用いて2000rpm、90秒の条件で塗布し、基
板を100℃で30分間乾燥させた。この塗膜上にTC
A −Hと4.4−ジアミノジフェニルエーテルから得
られた参考例1の可溶性ポリイミド樹脂のγ−ブチロラ
クトン溶液(濃度2重量%)を孔径0.22μmのフィ
ルターで濾過し不溶分を除去し、この溶液を3000r
pm、180秒の条件でスピンナーを用いてコーティン
グした。コーテイング後、150℃で1時間処理し乾燥
させた。得られた可溶性ポリイミド樹脂のコーテイング
膜の厚さは、0.20μmであった。
得られたコーテイング膜にカッターナイフで巾1龍、縦
11本、横11本の切り込みを入れ、10×10個の基
盤目を作った。この基盤目にセロテープを貼りつけ、剥
離試験を行った。剥がれた基盤目の数はOであった。
また、別に得られたコーテイング膜に同様の10×10
個の基盤目の切り込みを入れ、沸騰水中で5時間煮沸し
た。乾燥後、室温に冷却して基盤目にセロテープを貼り
つけ、剥離実験を行った。
剥がれた基盤目の数はOであった。
実施例2 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに3−ア
ミノプロピルトリメトキシシランを用い、実施例1と同
様にコーティング試験を行った。
結果を表1に示す。
実施例3 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりにN−(
2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシ
シランを用い、実施例1と同様にコーティング試験を行
った。
結果を表1に示す。
実施例4 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに9−ト
リメトキシシリル−3,6−ジアザツニルアセテートを
用い、実施例1と同様にコーティング試験を行った。
結果を表1に示す。
実施例5 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに10−
トリメトキシシリル−1,4,7−)リアザブカンを用
い、実施例1と同様にコーティング試験を行った。
結果を表1に示す。
実施例6 3−アミノプロピルトリメトキシシランのエチレングリ
コールモノn−ブチルエーテルの23it%溶液を用い
、ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル基
板に実施例1と同様に塗布し、100℃で15分間乾燥
を行った。
乾燥後、実施例1と同様に可溶性ポリイミド樹脂溶液を
コーティングし、100℃で1.5時間乾燥させた。得
られたコーテイング膜の基盤目剥離試験の結果を表1に
示す。
実施例7 実施例6で用いた官能性シラン化合物の代わりにN−(
2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシ
シランを用い、実施例6と同様にコーティング試験を行
った。
結果を表1に示す。
実施例8 10−トリメトキシシリル−1,4,7−)リアザブカ
ンのエチレングリコールモノn−ブチルエーテルの2重
量%溶液を用いた以外は、実施例6と同様にコーティン
グ試験を行った。
結果を表1に示す。
実施例9 9−トリメトキシシリル−3,6−ジアザツニルアセテ
ートのエチレングリコールモノn−ブチルエーテルの2
重量%溶液を用い、ガラスにITO透明電極を蒸着した
基板に、実施例1と同様に塗布し乾燥した後、実施例1
と同様に可溶性ポリイミド樹脂溶液を塗布し乾燥した。
コーティング試験の結果を表1に示す。
実施例10 10−トリメトキシシリル−1,4,7−ドリアザブカ
ンのエチレングリコールモノn−ブチルエーテルの2重
量%溶液を用い、ポリエステルにITO透明電極を蒸着
した基板に、実施例1と同様に塗布し乾燥した後、実施
例1と同様に可溶性ポリイミド樹脂溶液を塗布し乾燥し
た。
コーティング試験の結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において用いた官能性シラン化合物を用いない
以外は、実施例1と同様にコーティング試験を行った。
結果を表1に示す。
比較例2 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに3−イ
ソシアネートプロピルトリエトキシシランを用い、実施
例1と同様にコーティング試験を行った。結果を表1に
示す。
比較例3 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシランを用い、実施例
1と同様にコーティング試験を行った。結果を表1に示
す。
比較例4 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりにビニル
トリエトキシシランを用い、実施例1と同様にコーティ
ング試験を行った。
結果を表1に示す。
比較例5 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランを用い、実施
例1と同様にコーティング試験を行った。結果を表1に
示す。
比較例6 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに2−(
3,4−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン
を用い、実施例1と同様にコーティング試験を行った。
結果を表1に示す。
比較例7 実施例1で用いた官能性シラン化合物の代わりに3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシランを用い、実施例1
と同様にコーティング試験を行った。結果を表1に示す
比較例8 実施例6において用いた官能性シラン化合物を用いない
以外は、実施例6と同様にコーティング試験を行った。
結果を表1に示す。
比較例9 実施例9で用いた官能性シラン化合物を用いない以外は
、実施例9と同様にコーティング試験を行った。結果を
表1に示す。
比較例10 実施例10で用いた官能性シラン化合物を用いない以外
は、実施例10と同様にコーティング試験を行った。結
果を表1に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で示される繰り返し単位を有
    する可溶性ポリイミド樹脂の溶液を基材にコーティング
    するに際し、予め下記一般式(II)で示される官能性シ
    ラン化合物を該基材に塗布することを特徴とする可溶性
    ポリイミド樹脂のコーティング方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) (式中、R^は、2価の有機基を示す。) YR^1SiR^2_3_−_mX_m・・・(II) 〔式中、Yはアミノ基を有する有機基、R^1は炭素数
    1〜10の2価の炭化水素基、R^2は炭素数1〜5の
    アルキル基、XはOR^3で示されるアルコキシ基また
    はOCOR^4で示されるアルコキシカルボニル基(こ
    こでR^3およびR^4は、炭素数1〜10のアルキル
    基である)を示し、mは1〜3の整数を示す。〕
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01247461A (ja) * 1988-03-30 1989-10-03 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 着色樹脂組成物
EP1130632A2 (en) * 2000-03-03 2001-09-05 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Electrically insulating crosslinked thin-film-forming organic resin composition

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01247461A (ja) * 1988-03-30 1989-10-03 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 着色樹脂組成物
EP1130632A2 (en) * 2000-03-03 2001-09-05 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Electrically insulating crosslinked thin-film-forming organic resin composition
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