JPS61173774A - 生薬成分を含む生物組織の培養法 - Google Patents

生薬成分を含む生物組織の培養法

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JPS61173774A
JPS61173774A JP60013271A JP1327185A JPS61173774A JP S61173774 A JPS61173774 A JP S61173774A JP 60013271 A JP60013271 A JP 60013271A JP 1327185 A JP1327185 A JP 1327185A JP S61173774 A JPS61173774 A JP S61173774A
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Mikio Suda
須田 幹生
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NISSHO KISETSU KK
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  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 実施例 1 全草および茎葉部分に生薬成分を含む植物
体の頂芽を用いる組織培養法(適用例 センブリ、ドク
ダミ、ヒキオコシ。
イカリソウ、クサノオウ、ミッガシワ、ヘンルーダ、パ
イカイカリツウ、キランソウ、カキオドシ、ワサビ、セ
ラコク、ゲンノショウコ、ユキノシタ、ニチニチソウ、
センニチソウ、シュンサイ、イチヤクソウ、ヨツバヒヨ
ドリバナ、ミゾ力りシ、シロネ、フジバカマ。
リュウノウギク、ナギナタコウジュ、カヮミドリ、イラ
クサ、イシミカワ、ナンバンギャル、ヤマジソ、ミッデ
ウラボシ、オタネニンジン等) 上記に示した生薬成分を含む茎葉の頂部分を無菌的に解
剖顕微鏡下ではがし、生長点細胞をとりだす、取り出し
た生長点細胞を、下記組成の滅菌培養液で手早く洗い、
培養液を含んだ固体培地で恒温条件下で培養する。
代表的な培養液組成CG/L)        (G/
L)ア)塩化カリウム(KCL  )       0
.08イ)硫酸マグネシウム(MGSO4)    0
.36つ)硫酸ナトリウム(NA2SO4)    0
.20工)硫酸第二鉄             0.
025オ)第1リン酸ナトリウム        0.
0165力)硝酸力ルシュウム          0
.20キ)硫酸マンガン            0.
0045り)硫酸亜鉛              0
.0015ケ)ホウ酸               
 o、ooisコ)ヨウ化カリウム         
   0.00075す)グリシン         
     0.003シ)ビタミンB1、B6.ニコチ
ン酸   0.005ス)ショ糖          
   20,000セ)インドール酢酸       
    0.05生長点組繊細胞を栄養そとホルモン剤
を含んだ培養液で無菌的に洗浄することにより、組織片
の周囲を培養液が包み、必要な水分と栄養そが補給され
るとともに、培養液中のホルモン剤の作用により、培養
しようとする組織や細胞が刺激され、成長を1段と促す
ようになるのである。
2) 組織片の植込み、培養 前処理を施した組織片は、無菌箱中で小型の三角フラス
コ中のカンテン培地に植込む、カンテン培地の培養液の
組成は前述の代表的な培養液組成で培養液ILにカンテ
ン10グラムを加え、O,INのNaOHでPHを補正
し、分注後、加圧、滅菌する。
組織片を植込む際にはフラスコの口を炎にかざして火炎
滅菌するとともに、口は常時横に向けて、上から落てく
る雑菌などが入らないようにする。植込みの終了したフ
ラスコの口は炎で滅菌後ふたをして、外部からの雑菌の
侵入を防ぐ。
組織片を植込んだ容器は無菌箱から取出し、20−30
度、好ましくは25度位に調整した恒温室内に入れる。
茎や葉を分化、成長させるためには照明を用いる。照明
には、植物の光合成に効率良く吸収される波長の光を出
す照明を用いれば、光合成も活発になり、成長が速い、
照明時間は連続的なものでもよいし、昼夜を交互にした
ものでも、どちらでも成長速度は似通っている。なお、
恒温室に入れて2−3日すると、組織片移植時に滅菌が
不充分であったり、雑菌の混入したものは、雑菌のコロ
ニーが形成されるので、それらが発生した容器は直ちに
取除く。
3) カルスの形成、***、株わけ 恒温器中で培養開始後10数日を経過すると、植込んだ
組織片は細胞***を始め1組織片の表面の色が変ってく
る。約4週間後には生長点は大きく成長し、以後日数が
たつにつれて大きく増殖してゆく、シかし、そのまま放
置しておくと、培養地中の養分の欠乏などによりカルス
は変色し、硬くなったりして増殖が止る。このようにな
らない前に、カルスを分割し、新しいカンテン培地へ移
して、さらに栄養増殖を起す、まず上記4−5週間たっ
た生長点組織を、垂直に分割し、分割切片を今度は前回
よりもやや内容積の大きいフラスコ中のカンテン培地へ
移植する。培地は前回とほぼ同様の組成のものを用いる
が、この培地中へのホルモン剤は前回のインドール酢酸
からカイネチンへ変更する。あるいは、インドール酢酸
を若干含んだままでカイネチンを加えてもよい、カイネ
チンは培養組織の茎葉の分化を促進する0日数の経過と
ともに、フラスコ中には茎や葉が伸び、やがてフラスコ
いっばいになる。このようにフラスコ内に茎や葉がいっ
ばいになる前に、何回か分割、移植してゆくことにより
、1つの生長点から同じ植物体を無数に増殖させること
ができるのである。さらに、内容積の大きいフラスコを
使用する場合には。
その内部で大きな植物体として育てることができる。ま
た、前述の大型のフラスコを用いて培養、増殖、成長さ
せた後の植物体を通常の土壌へ移し、栽培しても充分に
満足のゆく結果が得られるのである。このように、ある
程度大きくなるまでフラスコ内で成長させた後、土壌へ
移す栽培法も本発明は含むものである。その結果、通常
露地で育てた場合と比べて、その成長速度は著しく速く
、かつ同一植物体を多数に分割できることから、培養中
の成長速度の速いものや、病原菌に対して抵抗の強い株
などを選びぬくことも可能である。
本発明はさらに、フラスコ内で***、増殖、成長させた
植物体を移植する場合に、土壌ではなく水栽培や水気耕
栽培と言われる方法への応用までも含めているのである
。フラスコ内で伸長し1発根した植物は自然光条件下へ
移すことにより、人工光条件下よりも強い光合成を行な
い、生薬成分の含有量も増し、乾燥品にした際に乾燥、
減量が少なく、歩留りも向上する。また、本発明により
伸長、成長した幼苗を水気耕栽培法を用いて、温室下で
栽培する場合には、茎や葉の繁茂は著しく、土壌栽培の
2−3倍の収穫量を得ることもまれではない9本発明を
用いて水気耕栽培をするもう一つの利点は、根や茎の土
を落す作業が省略されることである。根や茎は培養液中
で生長するために、少しの水洗いのみで根や茎が洗浄さ
れるのである。
実施例−2根、根茎、塊茎、塊根、鱗茎、根皮、球根1
球茎、貯蔵根、茎皮、幹皮、樹皮、木部などの部分に生
薬成分を含む植物体の形成層、板端、燐片、出芽部など
を用いる組織培養法(適用例ボタン、ンヤクヤク、オウ
レン、アミガサユリ、ウスバサイシン。
カノコソウ、アマドコロ、ナルコユリ、クララ、チガヤ
、エゾエンゴサク、シャツヒゲ、セキシ、つ、ナキナグ
サ、シンシュウダイオウ、ショウブ、アマナ、カントウ
マムシグサ、フジコブ、ニガキ。
テンダイウヤク、7オダモ、セラコク、ムラサキ、コガ
ネバナ、ケガイソウ、オタネニンジン、キキョウ、ハマ
ゴボウ、ハマスゲ、キハダ、ツリガネニンジン、センキ
ュウ、トウキ、カラスビシャク、アカヤジオウ、ウキャ
ガラ、アカネ、イブキトラノオ、ヒナタイノコズチ、オ
ニツヤガラ、オオツズラフジ、コウホネ、ニラケイ、シ
シウド、マタタビ、ムクゲ、トチバニンジン、ミャマト
ベラ、トリアシショウマ、シュンサイ、イケブ、ジュズ
ダマ、ヒロハセネガ、カガミグサ、ノブドウ、オニドコ
ロ、オニユリ、ハナスゲ、ヒオウギ、オオグルマ、ツル
ニンジン、ヤブラン、シャク、ジュロソウ、ビャノブ、
ヤマドリカブト、ナツズイセイ、ヤプコウジ、オケラ。
シ、ウガ、サラシナショウマ、ミシマサイコ、ヤマノイ
モ、クサスギカズラ、クズ、オミナエシ、リンドウ、ワ
レモコウ、ノダケ、ヒガンバナ、キカラスウリ、サジオ
モダカ、ツルドクダミ、サルトリイバラ、トロロアオイ
、スイセン、カナオイ、ラッキョウ、タマサキッズラフ
ジ、コフキサルノコシ力ヶなど)実施例−1で示した前
処理法を用いる。よく水洗した根、根茎、塊茎、鱗茎を
無菌箱中で70%エタノール中に数秒間浸し、滅菌培養
液で洗浄後、輪切りにする0輪切りにした根茎などを、
形成層の部分が含まれるように数個に分割し、培養用の
組織片とする。ここで用いる培養液は植物ホルモンの濃
度を低くするかジベレリンを用いるかあるいは含まない
ものを用いる。
2) 組織片の植込み、培養 実施例−1の2)で示した方法でカンテン培養液を準備
し、分注、滅菌する0組織片を植込む方法は実施例−1
とほぼ同様で、無菌箱中で火炎滅菌的に行い、植込みが
終了したら雑菌の混入を防いで、恒温培養する。恒温培
養中には照明はほとんど不要である。
3)カルスの形成、***、増殖、株わけ恒温器中で培養
中の根茎などの形成層組織は、3−4週間後にはカルス
を形成する。このカルスは日数の経過とともに***、増
殖して大きくなる。ある程度の大きさになったカルスは
、実施例−1の3)で示した方法で株わけをする。無菌
的に分割したカルスを、新しいカンテン培地へ移し、恒
温下で栄養成長させる。
培養容器はやや内容積の大きいフラスコを用い、培養液
は実施例−1とほぼ同様の組成のものを用いるが、含ま
れるホルモン剤の濃度は実施例−1よりもやや希くして
用いるか、ジベレリンを用いるか、あるいはほとんど植
物ホルモンを含まないものを用いる。インドール酢酸は
高濃度では根や茎にたいしては抑制的に作用するので注
意を要する0日数の経過とともにフラスコ中には根や茎
が伸び。
一部緑色になり葉緑体の出現するものや色素の出現する
ものも見らh ^礒ζイ曾^坦獣ツ士づ一Δルを上広1
←二けh!このようにフラスコ内に根や茎が全体的に広
がるまえに、?−3回分割、移植をくりかえしてゆくこ
とにより、1つの形成層から多数の同一植物体を増殖さ
せることができるのである。カルスの移植、株わけ#e
数週間すると、移植したカルスは肥大成長し1本発明の
目的とする生薬成分を含んだ根茎の組織培養品ができあ
がる。このように、カルスの移植、株わけ、肥大成長を
くり返してゆくことにより、目的とする生薬成分を含ん
だ植物体組織が得られる。根や茎の肥大成長後、さらに
栄養分を補給することにより、根茎からは芽や根が伸長
し、ついには通常の植物体になり、光照射により伸長し
た葉には葉緑体が出現し、光合成機能を営むようになる
。このように成長した植物体は、実施例−1の3)での
べた水栽培や水気耕栽培を用いて温室下で育てることも
可能である。
しかし、実施例−2の方法は根や茎などに生薬成分が多
量に含まれるものを、この根茎部分のみを多量に、短時
間に培養するものであるので、植物体全体まで伸長、成
長させなくともよい。
実施例−3植物体の雌しべ、雄しべ、花弁、かく、花柱
、はいのう細胞、子葉、幼芽、出芽、植物こぶ、植物粒
、はい芽などに生薬成分を含む植物体の当該部の組繊細
胞を培養する方法(適用例 サフラン、フジこぶなど) l) 前処理 生薬成分を含む雌しべ、雄しべ、花弁、がく、花柱、は
いのう細胞、子葉、幼芽、出芽、植物こぶ、植物粒、は
い芽などの目的とする組織や器官の形成前にその植物体
の幼穂、幼花、幼雌しべ、幼雄しべ、はいのう、幼芽、
こぶ、植物粒を無菌的に解剖顕微鏡下で取出し、実施例
−1または実施例−2の方法で前処理し、洗浄する。
洗浄後の組織を、大きければ四分割、小さければ二分割
して培養用の組織片とする。
2) 組織片の植込み、培養 前処理を施した培養用の組織片は無菌的に小型の三角フ
ラスコ中のカンテン培地に積込む、カンテン培地の培養
液の組成は実施例−1の代表的な培養液組成のものにA
TP (アデノシン三リン酸)を0.001−5.0g
/L、好ましくは0.02g/L加え、培養液LLにカ
ンテン10gを加え、O,INHcIまたは0.INの
NaOHでPHを補正し、分注後、滅菌する。ATPは
細胞***に必要とされ、細胞***を盛んにする0組織片
を植込むときには火炎滅菌的に行い、雑菌の混入を防ぐ
、植込みの終了したフラスコの口にふたをし、20−4
0’C1好ましくは30″′C前後に調整した恒温室内
に入れる。培養初期には茎や葉の分化は起らないため照
明はなくともよい、雑菌混入のフラスコは2−3日後に
は判明するので、取除く。
3) カルスの形成、***、増殖、株わけ恒温器中で培
養開始後10数日を経過すると、移植した植物片は細胞
***、増殖【始め1組織片の表面の色が変り、だんだん
大きく成長し、カルスを形成する。ここで、さらに同一
植物体の増殖をはかるためにカルスの分割を無菌的に行
い、分割したカルスを新しいカンテン培地へ移して栄養
増殖を行う、増殖をしだカルスを次に。
やや内容積の大きいフラスコに移すが、フラスコには上
記2)のカンテン培養液を分注後、滅菌しておく、この
カンテンの上に、成長したカルスを分割後、その一つを
火炎滅菌的に移植する。培養液は上記2)とはCノ同じ
でよいが、ホルモン剤をインドール酢酸からカイネチン
へ変更した方が成長の速いものがあるので、その場合に
はカイネチンを用いる0日数の経過とともにフラスコ内
にはカルスが成長し、雌しべ、雄しべ、かく、花弁、柱
頭、はいのう、子葉、植物こぶなどが分化してくる。カ
ルスがフラスコ内にいっばいになる前に、何回か分割、
移植してゆくことにより、一つの組織から多数の植物体
組織を無数に増殖させることができ、これら組織中に含
まれる生薬成分を多方面へ利用することが可能になるの
である。このように、必要な生薬成分を含む組織を必要
に応じて増殖できることは、生薬成分を多量に、かつ安
価に供給できるものとなるのである。
実施例−4動物体のたんのう、***腺、すいぞう、会陰
膣、甲状腺、消化腺などの細胞あるいは組織を培養する
方法(適用例 ジャコウジカ、ジャコラネコ、ヒキガエ
ル、マウス、ラット、ウサギ。
イヌ、ネコ、トリなど) この方法はジャコラなどの分び腺の細胞あるいは組織を
培養することにより、その細胞内にジャコラを多量に含
む細胞を、多量に得ようとするものである。また、ヒキ
ガエルなどの消化腺細胞を培養することにより、その細
胞中に含まれるステロイドホルモンなどを。
その細胞中より得ようとするものである。
l) 前処理 芳香や生薬成分を含む組織や細胞を無菌的に取出し、滅
菌空気を通気中の滅菌生理食塩水に浸し、37Cを保つ
、この生理食塩水でよく洗浄後、つざの培養液で培養す
る。
2) 動物組織の培養液 動物の組織や細胞を培養するときには1次の培養液組成
のものを7) 塩化ナトリウム           
 9.000イ) 硫酸マグネシウム        
   0.360つ) 第一リン酸ナトリウム    
   ゛  0.020工) グルタミン酸ナトリウム
         o、oi。
オ) メチオニン               0.
010力) アラニン               
0.010キ)  トリプトファン         
    0.005り)  リジン         
         0.005ケ) ビタミンB、B、
ニコチン酸      0.005コ)   ATP(
アデノシン三リン酸)       0.005す) 
グルコース               0,010
シ) 鶏卵圧さく汁              0,
010ス) 血しょうにワトリ)          
 0.010前処理を短時間で終了した移植片を、無菌
的に上記組成の培養液中で1通気をしながら液体培養す
る。培養に必要な温度は35−45°C1好ましくは3
7’Cで、常に滅菌した空気を培養液中に通気し。
酸素の補給と培養液の攪拌を行う、液体培養のみでなく
、カンテンを用いた固体培養でも、上記組成の培養液に
カンテンをl Og/L加え、分注、滅菌後に組織片を
移植する。
3) カルスの形成、***、増殖、株わけ恒温器中で培
養開始後、10数日を経過すると、植込んだ組織片は盛
んに***を始め、組織片の表面の色が変ってくる。約4
週間後には、移植片は大きな塊となり、以後日数の経過
とともに大きく増殖してゆく。
しかし、このままで培養を続けてゆくと、培養液中の栄
養分の欠乏などにより、カルスは変色したり、硬くなっ
たりして成長が止る。
このようにならない前に、カルスを分割し、新しい培養
液に移して。
さらに栄養増殖をおこす、4−5週間経ったカルスを、
2−4分割し、分割切片を新しい培養液へ移し、通気培
養する。新しい培養液に移された分′M切片は、再び栄
養分を吸収して、増殖する。ただ。
この時点で、液体培養に不向きなカルスはカンテン培地
へ移す、カルスの移植は火炎滅菌的に行う。
フラスコの中で大きく成長した動物組織片あるいは動物
細胞は。
芳香を放つようになったり、ステロイドホルモンを含む
ようになる。
このようになったフラスコ中の細胞や組織を粉砕、破壊
して、芳香成分や生薬成分を分離、ちゅう出、精製して
もちいる。
植物の茎や根を滅菌した温湯あるいは熱湯に入れた後、
滅菌水で冷却して用いるのは、生長点細胞や形成層に刺
激を与え、それにより細胞***が高まったり、生長点付
近についている雑菌が殺されたりするために、有効な一
つの手段となるのである。また、前処理過程でffi織
片に赤外線、紫外線、X線、可視光線などを組織片に当
てることにより、光線のエネルギーが細胞を刺激し、や
はり増殖を促すことになるのもある。前処理として、組
織片を電場あるいは磁場におくことにより、磁気エネル
ギーが細胞***を刺激し、また細胞***を盛んにする。
さらに、組織片を有機酸液に浸すことは、組織片細胞の
細胞壁や細胞膜を刺激し、ひいては細胞***が活発にな
るのである。
また、培地に金属イオンの含まれている培地を使うのは
、生元素としてFeやMgなどがクロロフィルの形成や
へ千グロビンの生成に大変重要なものであるため、これ
を補給するのが目的である。
ビタミンおよびATPなどの核酸類も細胞***に対して
エネルギーの補給や補酵素として重要な役割を果たすの
である。
また、ホルモン剤の投与は細胞***の促進と細胞の伸長
を増す働きをもつ。
細胞が***の準備をする間に必要な元素があり、これら
の必要な元素は培養液のなかにふくまれているが、この
培養液には無機塩類等培地、有機質類、ビタミン類、核
酸類、ホルモン等が含まれている。
細胞***を早め、側々の細胞の成長を促すために植物ホ
ルモンやATPなどが加えられる。
本発明の目的とするところは、いかに早く、大きく、か
つまた生薬成分を多量に含む細胞および組織を培養する
かということであり。
その方法が本発明である。したがって、本発明の方法で
早く、多量に生薬成分を含む細胞や組織が培養できるこ
とは、人類に多大な恩恵を与えるものとなるのである。
特許出願人 株式会社 日証金設 須田幹生 手    続    補    正    書昭和60
年 6月12日 1、事件の表示    昭和60年 特許願第1327
1号2、発明の名称    生薬成分を含む生物組織の
培養法3、補正をする者 本件との関係  特許出願人 5、補正の対象    明細書の始めに 3、発明の詳
細な説明の項目を記載すること。
6、補正の内容    別紙の通り 方式■   5.1ゝ\ i     \も ・( ダーク  −− 3、発明の詳細な説明 本発明は、薬理学的に重要な生薬成分を含む植物体ある
いは動物体の臓器、組織、細胞を多量に、かつ安定的に
培養することを目的とした生物組織の培養方法に関する
ものである。
従来、生薬成分を含む植物体は薬草として山野より集め
られたり。
L部は栽培などによりつくられていた。また、生薬成分
を含む動物の臓器等は野生動物などから集められていた
。このように野生動物や植物に頼る収集の仕方では数量
も不安定で、少なく、不定期的であり、必要な時に必要
なものが入手しにくかった。
本発明は、このような不安定な供給に頼ることなく、生
薬成分を含んだ生物の組織および細胞を安定に供給し、
かつ安価で、早く入手できるようにするために開発され
た生物組織の培養方法である。
本発明の特徴は、培養しようとする組織片あるいは細胞
などを。
栄養そとホルモン剤を含んだ無菌の等ちょう液で洗浄後
、カンテン培地などの固形培地へ移し、無菌的に増殖さ
せようとするものである。生物種の組織片あるいは細胞
によっては、カンテン培地のような固形培地よりも液体
培地の方が生育、増殖のよいものがあるので、その場合
には液体培地を用いる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生薬成分を含む生物体の生長点、ちょう芽、出芽、
    よう芽、はいのう細胞、おしべ、めしべ、花柱、花弁、
    がく、形成層、茎葉部、根端、肝臓、腎臓、骨髄、繊維
    芽、腫瘍、癌、軟骨、心臓筋、平滑筋、横紋筋、神経芽
    、りんぱ球、精細胞、卵細胞、たんのう細胞、ひぞう細
    胞等の細胞や組織を単離し、前処理を加えた後、下記の
    栄養分を含んだ液体培地あるいは固体培地で無菌的に分
    裂、増殖、成長させることを特長とした生物組織の培養
    法。 2 前処理として滅菌した温湯あるいは熱湯に組織片を
    浸し、その後滅菌した水で冷やすことを特長とする特許
    請求の範囲第1項記載の生物組織の培養法。 3 前処理としで紫外線、赤外線、X線、可視光線など
    を組織片に照射することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の生物組織の培養法。 4 前処理として、電場に組織片をおくこを特徴とする
    特許請求範囲第1項記載の生物組織の培養法。 5 前処理として、磁場に組織片をおくことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の生物組織の培養法。 6 前処理として、有機酸液に組織片を浸すことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の生物組織の培養法。 7 培地として 金属イオンを含む無機塩類培地(以下
    無機塩類等培地と称する)を用いることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の生物組織の培養法。 8 培地として無機塩類等培地に有機質類(炭素源とし
    て糖類、ちつそ源としてアミノ酸、蛋白質、酵母ちゅう
    出液、細胞ちゅう出液、天然物エキス、ペプトン等)を
    添加して用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の生物組織の培養法。 9 無機塩類等培地に、有機質類およびビタミン類を添
    加して用ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の生物組織の培養法。 10 無機塩類等培地に、有機質類、ビタミン類、ホル
    モン剤および核酸類(AMP、ADP、ATP、NAD
    、DPN、TPN、FAD、CoA、ヌクレオチド、核
    酸誘導体)を加えることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の生物組織の培養法。 11 無機塩類等培地に、有機質類、ビタミン類および
    ホルモン剤を加えることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の生物組織の培養法。 12 無機塩類等培地に、有機質類およびホルモン剤を
    加えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の生
    物組織の培養法。 13 無機塩類等培地に、有機質類、核酸類およびホル
    モン剤を加えることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の生物組織の培養法。 14 前処理として、前記7−13の培養液に組織片を
    浸すことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の生物
    組織の培養法。
JP60013271A 1985-01-26 1985-01-26 生薬成分を含む生物組織の培養法 Pending JPS61173774A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539900A (ja) * 2007-09-21 2010-12-24 ウンファ コーポレーション 貯蔵根を有する草本植物の形成層由来植物幹細胞株及びその分離方法
JP2011522884A (ja) * 2008-06-13 2011-08-04 株式会社ウンファ 天然高麗人参または高麗人参を含む高麗人参類の形成層由来植物幹細胞株を有効成分として含有する老化防止または抗酸化用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539900A (ja) * 2007-09-21 2010-12-24 ウンファ コーポレーション 貯蔵根を有する草本植物の形成層由来植物幹細胞株及びその分離方法
JP2011522884A (ja) * 2008-06-13 2011-08-04 株式会社ウンファ 天然高麗人参または高麗人参を含む高麗人参類の形成層由来植物幹細胞株を有効成分として含有する老化防止または抗酸化用組成物

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