JPS6116965Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、外力や衝撃を加えると壊れ易い物品
をパツク詰めするのに適した装置を提供するもの
である。

従来のパツク詰め装置では、パツク内に物品を
すべらして落とし入れるか、適宜の把持装置でつ
かんでパツク内に入れているので物品を変形させ
たり損傷してパツク詰めされた商品の価値を低下
させるという欠点があつた。

本考案は、このような欠点のない新規なパツク
詰め装置を提供するものである。

以下、本考案による装置を図示した実施例に基
いて具体的に説明する。

なお、以下の実施例は、豆腐をパツクに入れて
包装する工程において、豆腐にパツクを被せたの
ちこれを反転する場合に本考案による反転装置を
採用した例である。

図において、１は左上りの状態に傾斜して各１
対のスプロケツト２（上方のスプロケツトのみ図
示してある）に掛け渡された、紙面に直角方向に
対をなしている無端チエーンである。

このチエーン１の対には、間隔を保つて１連の
トツププレート３が固定されていて、これらは、
このトツププレート３上に豆腐Ｔを載せて搬送す
る無端コンベアＡを構成している。

この無端コンベアＡの右端で、トツププレート
３上に所定寸法に截断された豆腐が載せられて前
記したように矢印方向に豆腐を搬送する。

トツププレート３の進行方向後端には耳片３′
が形成された豆腐の前後方向の位置を規制してい
る。

無端コンベアＡの上方には、各１対のスプロケ
ツト４に掛け渡され紙面に直角方向に対をなして
いるチエーン５が配設されている。

チエーン５には所定間隔を保つてパツクガイド
バー６が取付けられ、図示していない慣用のパツ
ク供給機から太矢印方向にパツクＰが１個宛供給
されてパツクガイドバー６によつて支えて図示の
ようにコンベアＡによる豆腐の搬送に同調してパ
ツクＰを搬送するパツク搬送無端コンベアＢが構
成されている。

搬送パツクＰが反転するスプロケツト４の外側
にはパツクＰが外れないようにパツクＰを支える
パツク反転ガイド７が配設されている。

また、パツクＰが下向きになる区域におけるコ
ンベアＢの下方には、パツクＰの両側縁を受ける
パツク受け８が配設されていてパツクを支えその
脱落を防いている。

コンベアＢで搬送されるパツクＰは、コンベア
Ａによる豆腐の搬送と同調していて、第１図図示
のように下向きで、搬送されながらコンベアＡ上
の豆腐Ｔに漸次被せられて行き、パツク受け８に
よる支えから外れて豆腐上に載る。

無端コンベアＡの左上方端の外側には、スプロ
ケツト９とガイド１０に掛け渡された１対の無端
チエーン１１が配設され、反転用の無端コンベア
Ｃが形成され、この無端チエーン１１には豆腐入
りパツクに当つてパツクの落下を防ぐ係止部材と
してのバー１２が取付けられている。

１３は、豆腐入りパツクの反転ガイドであつ
て、反転用無端コンベアＣと共に無端コンベアＡ
の反転端の外周に沿つて配設され、同コンベアＡ
のトツププレート３との間に豆腐入りパツクが通
る通路１４を与えている。豆腐入りパツクは反転
後、上向きとなつて排出され次の包装工程へ移送
される。

次に、以上説明した装置の作用について説明す
る。包装すべき豆腐Ｔは手作業やその他の適宜の
手段で、無端コンベアＡのトツププレート３上へ
載せられ、第１図図示のように順次持ち上げて搬
送される。

一方、パツク搬送無端コンベアＢで搬送される
パツクＰは、反転されて下向きとなつてコンベア
Ａ上の豆腐の搬送に同調して同じ方向に等しい速
度で搬送される。

搬送されるに従い、下向きのパツクＰと豆腐Ｔ
は次第に近づいて、パツクＰは豆腐Ｔに被せら
れ、パツクがコンベアＢから外れたとき、豆腐は
下向きのパツクに入れられた状態になつている。

豆腐を入れた下向きのパツクは、コンベアＡの
反転端で係止部材としてのバー１２と反転ガイド
１３で案内されて上向きに反転され上向きとなつ
て次の包装工程へコンベア等で適宜移送される。

なお、以上説明した実施例では、無端コンベア
Ａは、チエーン１と、これに両側縁を固定された
トツププレート３で構成されたものを示したが、
これは反転すべき物品に応じ適宜の構成のもので
よく、要は物品を円滑に搬送できるものであれば
よい。

また、図示した実施例では、無端コンベアＡの
反転端の外周に沿う通路１４は、反転ガイド１３
と豆腐入りパツクが落下するのを防止する係止部
材としてバー１２を所定間隔で固定してなる第２
の無端コンベアＣによつて形成されているが、要
は、これも反転すべき物品の形状や性質に応じ、
通路１４を通る際に物品と当接してその落下を防
ぎながら反転させる反転用無端コンベアであれば
適宜のものとしてよい。

例えば、前記した実施例における反転ガイド１
３を省き、パツク搬送無端コンベアＢにおけるガ
イドバー６と同様、バー１２が２本でパツクを挾
みつつ無端コンベアＡの反転端の外周に沿つて物
品を導くようにした適宜の通路１４を与える無端
コンベアだけとしてもよいことはいう迄もない。

以上具体的に説明したように、本考案によるパ
ツク詰め装置は、パツク詰めすべき物品を載せて
搬送する無端コンベアの上方に配設されパツクを
下向きにして送りつゝ無端コンベア上の同物品の
上に同パツクを被せるパツク搬送手段と、このパ
ツクを被せた物品を反転させる反転用無端コンベ
アを有するものであつて、パツク詰めされる物品
はまずパツクを被せられ、パツクを被せられた状
態で反転されるのでパツク内に入れられる物品は
落下されたり、把持されることなく、軟くて変形
し易いものや脆くてすぐ壊れ易いものでも支障な
くパツク詰めできるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による反転装置の１実施例を
示す側面図、第２図は第１図図示の装置の１部を
示す斜視図である。 Ａ……無端コンベア、Ｃ……反転用無端コンベ
ア、１と１１……無端チエーン、３……トツププ
レート、１２……係止部材としてのバー、１３…
…反転ガイド、１４……通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パツク詰めすべき物品Ｔを載せて搬送する無端
   コンベアＡ，無端コンベアＡの上方に配設され前
   記物品Ｔを収容すべきパツクＰを下向きにして送
   りつゝ前記無端コンベアＡ上の前記物品Ｔの上に
   同パツクを被せるパツク搬送手段Ｂ，および同無
   端コンベアＡが下降に向う反転端の外周に沿つて
   配設された同無端コンベアＡとの間に前記パツク
   を被せた物品が挾まれて送られる通路を与える反
   転用無端コンベアＣを有することを特徴とするパ
   ツク詰め装置。