JPS61166917A - 溶接性およびクリ−プ強度に優れた圧力容器用Cr−Mo鋼の製造方法 - Google Patents

溶接性およびクリ−プ強度に優れた圧力容器用Cr−Mo鋼の製造方法

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JPS61166917A
JPS61166917A JP670585A JP670585A JPS61166917A JP S61166917 A JPS61166917 A JP S61166917A JP 670585 A JP670585 A JP 670585A JP 670585 A JP670585 A JP 670585A JP S61166917 A JPS61166917 A JP S61166917A
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    • C21D6/00Heat treatment of ferrous alloys
    • C21D6/002Heat treatment of ferrous alloys containing Cr

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、溶接性およびクリープ強度に優れた圧力容
器用Cr−Mo鋼の製造方法に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来、石油精製装置等に用いられる圧力容器には、高温
強度や耐水素侵食性が要求されるために、その材料とし
テ21/4 Cr −IMo鋼や3Cr−IMo鋼が使
用されている。
近年、上記装置において、生産能率の向上を図るために
、反応塔の設計温度および設計圧力を高めることが検討
されている。また、近い将来実用化が予想される石炭液
化装置の反応容器も500℃前後の高温高圧の水素環境
となることが見込まれている。従って、上記反応容器の
材料として、短時間高温引張り強度や耐水素侵食性に優
れているばかりかクリープ強度に優れている鋼の開発が
窒まれでいる。
ところで、従来の圧力容器用鋼は、短時間高温引張り強
度に着目したものが大部分であり(例えば、特公昭55
−4831号公報、特公昭58−39891号公報)、
クリープ強度の改良を目的としたものはわずかである(
例えば、鉄と鋼volマ0 19B4 〜5 8642
)。
圧力容器用材料として用いられるOr−Mo鋼は、溶接
低温割れ感受性が高いので、溶接時に割れを防止するた
めに、150〜200℃程度の高温に予熱することが不
可欠である。しかし、圧力容器は厚肉となることが、多
く、□高温に予熱することは、作業能率や作業環境°を
著しく阻害する。このようなことから、低温割れ感受性
の改善は極めて重要な課題である。
ところで、鋼の成分系の面から低温割れ感受性を改善す
るには、C含有量を低減すれば良いことは知られている
が、C含有量を低減すると焼入れ性が低下する。特に、
極厚鋼板の場合には均質なベイナイト組織が得られず、
強度および靭性が低下する。この対策として焼入れのた
めの加熱温度1を高めたり、微量のMおよびBを添加し
たり、微量のT1およびBを添加することが提案されて
いる。
通常、上記圧力容器用材料として用いられる、Cr−M
o鋼は、施工時に応力除去のために焼なまし処理が施こ
されるが、この処理中に溶接熱影響部に割れが生じるこ
とがある(以下、これを再熱割れという)。一般に、2
−1/40r−I MO鋼や3 Cr −IM。
鋼は、再熱割れ感受性が低いとされているが、クリープ
強度の改善に有効と考えられるNt)、V 等の析出強
化元素を添加すると、再熱割れ感受性が高まることが予
想される。従って、再熱割れ感受性に及ぼす合金元素の
影響の把握および対策について検討する必要がある。な
お、再熱割れ感受性を低くする方法として、特公昭59
−14538号公報にS含有量を20 ppm以下とす
るか、または、My、 Ca、 AX、 Y、 Ce、
 Ti、 Zr、 Hfを添加して、鋼中に固溶するS
量を20 ppm以下にすることが記載されている。し
かし、上記方法は、Cr  含有量が1%未満のものが
ほとんどであって、クリープ強度については全く触れて
いない。
〔発明の目的〕
従って、この発明の目的は、耐、低温割れ性や耐再熱割
れ感受性に優れており、しかも、クリープ強度に優れて
いる圧力容器用Cr−Mo  鋼の製造方法を提供する
ことにある。
〔発明の概要〕
この発明は、C:0.04〜0.12%、st:0.0
1〜0.60%、Mn : 0.20〜1.20%、C
r:1.80=3.50%  、  MO二  〇、 
8 0〜2.20%  、  Nb:o、o  1〜0
.30%、v : 0.01〜o、s o%、Ti :
 0.015チ以下、a : 0.0002〜0.00
20 %、P:0.015%以下、8:0.010%以
下、5olAjL : 0.005〜0、040%、N
:0.0040%以下、および、残部鉄および不可避不
純物からなり、且つ、前記Nb 。
C,Vの間に、 0.129 X Nb(%)+ 0.177 X V(
%)≦C(%)の関係があるCr−Mo鋼に、 で規定される温度範囲のうちの何れか高い方の温度範囲
で焼ならしまたは焼入れ処理を施こし、次いで、650
℃〜AC,点の温度範囲で焼戻し処理および応力除去焼
なまし処理を施こすことに特徴を有する。
〔発明の構成〕
次に、この発明をさらに詳しく説明する。
Cr−Mo鋼の低温割れ感受性を低くするには、第1図
から明らかなように、C含有量を低下させることが最も
効果的である。第1図に示されるように、例えば、Cを
0.15%含有する2 V4ar −1Mo鋼の割れ防
止予熱温度は200℃であるが、C含有量を010%に
減少させると割れ防止予熱温度を125℃にすることが
できる。
このように、C含有量を減少させると割れ防止予熱温度
を低下させることができるが、反面、焼入れ性が低下す
る。特に、極厚鋼板の場合には均質なベイナイトへの変
態が妨げられて強度および靭性が低下する。
この発明は、焼入れ性を確保するために微量のB、Ti
、Af を添加し、N含有量を低減させたものであり、
この機構は次の通りである。微量のフリー9が粒界に偏
析してフェライト変態を抑制することを期待し、O,0
OIQ1%以下のBを添加して、BN を形成しないよ
うにN含有量を低減させ、また、T1およびMでこのよ
うにして低減したNを固定する。
Cr−Mo  鋼の再熱割れ感受性に及ぼす化学成分の
影響を、第2図および第3図に示す。これらの結果は、
再熱割れ感受性をy型溶接割れ試験と同一条件でビード
を形成した後、試験片を690℃で24時間加熱したも
のである。参考までにwEs3005  (中、常温圧
力容器用高強度鋼板)の鋼種認定試験方法で規定される
再熱割れ試験(WES型試験とする)の結果とy型溶接
割れ試験の結果とを合わせて第4図に示す。第4図から
明らかなように、yW溶接割れ試験の割れ率が20%以
下であれば、wgs型試験の場合にも割れが発生しない
ことが明らかであるから、第2図および第3図のy型溶
接割れ試験結果を判断する場合、割れ率が20%以下で
あれば再熱割れ感受性は低いと、いえる。第2図から明
らかなように、2−、V4cr −IMO鋼ではVの添
加は、再熱割れ感受性を高める。これは、第2図中Δ印
とO印との比較から明らかである。また、■を、添加し
た場合でもそのS含有量を微量(0.0O0B%)にす
るか、Ca を添加すると再熱割れ感受性は低下する。
これは、第2図中○゛印と・印、◇印との比較から明ら
かである。なお、第2図において、・印以外の鋼のS含
有量は、Q、002〜o、oo4%である。また、第2
図から判るように、C含有量が増加すると再熱割れ感受
性は増大する。一方、3Cr −LMO鋼は、0.3チ
のVを添加しても再熱割れ感受性は低い(第2図中口印
参照)。このように、再熱割れ□感受性は成分系によっ
て異なるので、必要に応じて極低S化またはCaの添加
等の対策をとる必要がある。
この発明は、■添加に加えてNbを添加しV −Nbの
共存によってクリープ強度を一段と向上させるものであ
るので、次にNbの再熱割れ感受性に対する影響を調べ
た。第3図は、再熱割れ感受性に及ぼすC,Nt)、V
 の影響を示すものであって′、C量が0.03%のと
き罰の添加によって再熱割れ感受性が著しく増大するこ
と、ま−た、C量が0.06〜0.10%のときには、
Nbの添加によってVによる再熱割れ感受性が助長され
ないことがわかる。
従って、訛を含有させる本発明鋼において、過度にC含
有量を低減させると、再熱割れ感受性が著しく高まるこ
とになる。ので避けるべきである。
クリープ強度の向上は、単に均一なベイナイト組織を得
るだけでは達成されず、高温で長時間安定な微細析出物
を形成させることが必要であり、そのためにこの発明に
おいては、前述したようにNb、V  を併わせて添加
する。このとき微細な炭化物を析出させるためには、C
童とNbまたはV量とのバランスおよび焼ならしくまた
は焼入れ)の温度を適正化する必要がある。即ち、微細
な炭火物を析出させるためには、焼ならしくまたは焼入
れ)温度で炭化物がある程度溶けていることが必要であ
るが、これは、次の溶解度積によって計算することがで
きる。
1og(Nb)[C:)r=−−+3.42   ・・
・(1)で 次に、この発明における各化学成分組成の限定理由につ
いて説明する。
が高くなり過ぎる。一方、常温および高温における強度
を確保するため、また、罰を添加することによって再熱
割れ感受性が高まることを防止するために0.04%以
上のCを含有させるべきである。
従って、この発明においては、C含有量を0.04〜0
.12チに限定した。
Si : Si含有量は焼戻し脆化感受性の観点から0
.60%以下としなければならないが、0.01未満で
は、所望の強度および耐酸化性を確保することができな
い。従って、この発明においては、Si含有量を0.0
1〜0.60%に限定した。
Mn : Mnは鋼の強度および靭性を向上させる作用
を有するが、0.20%未満では前記作用に所望の効果
が得られない。一方、1.20%を超えると焼戻し脆化
感受性が高まり好ましくない。従って、この発明におい
ては、地合有量を0.20〜1.20チに限定した。
Cr : Crは圧力容器、用銅にとって重要な性能で
ある高温強度、耐水素侵食性、耐酸化性に対して有効に
作用するが、1.80%未満では前述した作用により所
望の効果が得られない。一方、3.50チを超えても前
述した効果の向上は望めずしかも不経済である。従って
、この発明においては、Cr含有量を1.80〜3.5
0%に限定した。
Mo : Moは高温強度、クリープ強度、耐水素侵食
性に有効に作用するが、o、 s o 4未満では前述
した作用に所望の効果が得られない。一方、2.20チ
を超えると靭性が劣化する。従って、この発明において
は、MOC含有量0.80〜2.20 %に限定。
した。
Nb : Nb+4M4Fは、この発明の主要な成分の
1つであり、クリープ強度を向上させる作用を有するが
、その適正含有量は、C含有量とのバランスで決まる。
Nb添加の効果を有効にするためには。
焼ならしくまた。は焼入れ)温度において、Nbがある
程度固溶している必要があり、これは、C含有量と焼な
らしくまたは焼入れ)温度によって決まる。C含有量が
その下限値である0、04%の場合で、且つ、通常採用
される焼ならしくまたは焼入れ)温度の上限であるl 
’300℃の場合にNk)は最も多く固溶するが、この
ときNbが全て固溶する含有量は前述した溶解度積から
o、 s 3 %となる。但し、母材中のNbは溶接時
に溶接金属中に20−程度希釈することと、溶接金属中
のNb含有量が0.06チを超えると靭性が劣化するこ
とから、0.30%を超えて添加すべきではない。Nb
を添加することによって向上するクリープ強度は、Nb
がCr、Fe。
MOを含む炭化物であるM、C3またはM23C6の析
出を抑制し、かわりに微細なNbCが析出することによ
って得られるが、■が存在すると、前記炭化物を必らず
しも全てNbCにする必要はない。C含有量が下限値の
0.04%の場合には、Nbを0.01%添加すれば、
前記炭化物の析出が抑制されるので、Nbは、O,01
4以上含有させるべきである。従って、この発明におい
ては、Nb含有量を0.01〜0.30チに限定した。
v:vはNbと同様にこの発明の主要な成分の1つであ
り、クリープ温度を向上させる作用を有するが、0.0
14未満では前述した作用に所望の効果が得られず、一
方、0.50 %を超えると再熱割れ感受性が著しく高
くなる。従って、この発明においては、■含有量を0.
01〜o、 s o %に限定した。
’rt : ’riは鋼中のNを固定する作用を有する
が、0.015%を超えて添加すると靭性が劣化する。
従って、この発明においては、T1含有量を0.015
チ以下に限定した。
B:Bは焼入れ性を向上させ且つ組織を均一なベイナイ
)Kする作用を有するが、0.0002%未満では、前
述した作用に所望の効果が得られない。
一方、0.0020%を超えて添加すると再熱割れ感受
性または高温割れ性を助長する。従って、この発明にお
いては、S含有量を0.0002〜0.002.0%に
限定した。
P:P含有量がo、 Ol 5%を超えると、焼戻し脆
化および再熱割れ感受性に悪い影響を及ぼす。
従って、この発明においては、P含有量を0.015−
以下に限定した。
S:S含有量がO,OI 0%を超えると、Pと同様に
・暁戻し脆化および再熱割れ感受性に悪影響を及ぼす。
従って、この発明においては、S含有量を001Q%以
下に限定した。なお、2、−’/4 Cr −IMo−
V系のように再熱割れ感受性が高いと予想される鋼につ
いては、S含有量を0.0010%以下にするのが好ま
しい。
5olAIL : 5olAEは結晶粒を微細化すると
ともに固溶Nを固定することによってBによる焼入れ性
の効果を高める作用を有するが、0.005%未満では
その作用に所望の効果が得られず、一方、0.040チ
を超えると、クリープ強度を劣化させる。従つて、この
発明においては、5olfiJ、含有量を0.005〜
0040チに限定した。
N:N含有量が0.0040%を超えると、TiNの粒
径が大きくなり過ぎて焼入れ性は向上するものの靭性が
低下する。従って、この発明においては、N含有量を0
.0040%以下に限定した。
以上は、この発明における必須成分の限定理由であるが
、上記成分に付加的に添加する化学成分の限定理由につ
いて次に説明する。
Cu : Cuは固溶強化元素として強度を高める作用
を有するが、0.50%を超えると熱間加工性が劣化す
る。従って、Cu含有量は0.50%以下にすべきであ
る。
Ni : Niは焼入れ性を増すとともに靭性を改善す
るのに有効であるが、1.0%を超えて添加しても前述
した効果の向上は望めず不経済である。従って、N1含
有量は1.0%以下にすべきである。   “ [C,
: C,は再熱割れ感受性の低減に有効に作用するが、
0.010%を超えると介在物が増えて鋼の清浄度が劣
化する。従って、C,含有量は0.01o%以下にすべ
きである。
次に、この発明におけるC、Nb、V のバランスにつ
いて説明する。
鋼中のCが全て炭化物として固定されて、固溶Cが無く
なると粒界脆化が生じる。特に、オーステナイト化温度
が1350℃と高い溶接熱影響部の粗粒域では、固溶C
の欠乏による粒界脆化が起き易すい。このために、焼戻
し脆化、水素脆化、再熱割れ、クリープ脆化等の粒界破
壊による損傷を助長することが予測される。そこで、固
溶Cを確保するためにC含有量とNb、V添加量との間
に次の制約を設ける。
0.129 X Nb (%)+O,177XV(%ン
≦C(%)    ・ (3)なお、上式は、次のよう
な知見から作製した。
即ち、Nb、Vが添加された場合、炭化物の形成傾向が
よシ低いCr 、 Mo 、 Mn 、 Feは炭化物
として析出せず、また、Nb、V  よりも炭化物の形
成傾向の高いT1はNで固定されていると考え、更に、
NbはNbC,VはV、C,の形態をとるとして、化学
量論的に計算した結果に基づいて作製した。
次に、この発明における焼ならしくまたは焼入れ)温度
について説明する。
この発明において焼ならしくまたは焼入れ)温度は、添
加したNb、Vを有効に活用して良好なりリープ強度を
得るうえで重要な要件である。Nb。
■を有効に活用するためには、焼ならしくまたは焼入れ
)温度で炭化物がある程度溶解していることが重要であ
り、このためには溶解度積を考慮して、次の2つの温度
範囲のうちいずれか高い方の温度範囲で焼ならしくまた
は焼入れ)処理をする必要がある。
上式の下限未満の温度で焼ならしくまたは焼入れ)を行
なうと、NbまたはVの固溶が少ないために焼戻しまた
は使用時に析出する微細な炭化物の看が少なく、元号な
りリープ強度が得られない。
一方、上式の上限を超える温度で焼ならしくまたは焼入
れ)を行なうと、結晶粒が粗大化してクリープ破断強度
およびクリープ破断伸びが低下する。
なお、焼戻しおよび応力除去焼なまし処理は、鋼の硬度
を低下させて靭性を増大させるために650℃〜AC,
点サテで行なうことが好ましい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
第1表に、本発明鋼および比較鋼の化学成分を示し、第
2表に、これら成分からなる鋼について行なった溶接性
の試験結果について示す。
第2表から明らかなように、低温割れ性に関しては、C
含有量が多い比較鋼A、Cの割れ防止予熱温度がそれぞ
れ175℃、200℃と高くなっている。これに対して
、本発明鋼は何れもC含有量が少ないために割れ防止予
熱温度は何れも100〜125℃であり、比較鋼A、C
と比べて低く、良好な低温割れ性を示している。
再熱割れ感受性については、本発明鋼NB−1゜NB−
2,NB−3および比較鋼C,Dの3Cr−IM。
系ではNb、Vの添加の有無にかかわらず再熱割れ感受
性は低く、特に対策を必要としない。これに対して、本
発明鋼NA−1、NA−2、NA−3および比較鋼A、
Bの2−1/4Cr −I Mo系は、3Cr−IMo
系に比べて再熱割れ感受性は何れも高く、特に、クリー
プ強度を高くするためにNb、Vを添加した比較w4B
の再熱割れ感受性は高い。しかし、本発明鋼NA−1,
NA−2は、Nb、Vを添加しテイルニもかかわらすC
aを添加しているので、比較鋼Bに比べて再熱割れ感受
性は低い。同様に、本発明鋼NA−3は、S含有量を低
減させているので比較鋼Bに比べて再熱割れ感受性は低
い。
第3表に上記本発明鋼および比較鋼について行なった引
張り試験、シャルピー衝撃試験、クリープ破断試験の結
果を示す。
第3表中、本発明鋼NB−2−aは、Nb : 0.0
29%、V : 0.302%を含有するNB−2を本
発明で規定される所定の焼ならし温度1050℃で熱処
理したものであって、第3表から明らかなように、優れ
たクリープ破断強度を有している。これに対して、上記
本発明鋼NE −2−aと同一の化学成分を有し、焼な
らし温度を930℃とした比較鋼NB−2−bおよび焼
ならし温度を1200℃とした比較鋼NB−2−Cは、
何れも、本発明鋼NB−2−aと比べてクリープ破断強
度は劣っている。Nb:o、1oz%、v : 0.2
98%を含有する本発明鋼NB−31d。
所定の焼ならし温度1200℃で熱処理されているが、
本発明鋼NB−2−,と同様に良好なりリープ破断強度
を有している。なお、Nb、’/を含有しない比較14
4C1および、■のみを添加した比較鋼りは、本発明鋼
NB−2−aおよびNB−3と比較−してクリープ破断
強度が劣っている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、低温割れ性を
改善するためにC含有量を減少させ、再熱割れ感受性が
高くなりやすい成分系を明確にしたうえで対策が必要な
ものについては、S含有量を低減するかC,を添加し、
クリープ強度を改善するためにNb、Vを添加した鋼に
ついて焼ならしくまたは焼入れ)温度を適正化すること
によって、溶接性およびクリープ強度に優れた圧力容器
用Cr−Mo鋼を製造することができるといった有用な
効果がもたらされる。。
【図面の簡単な説明】
第1図は、C含有量と割れ防止予熱温度との関係を示す
グラフ、第2図は、C含有量とy型溶接割れ試験の割れ
率との関係を示すグラフ、第3図は、C含有量とy型溶
接割れ試験の割れ率との関係を示すグラフ、第4図は、
y型溶接割れ試験の割れ率とwEs型溶接割れ試験の割
れ率との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 C:0.04〜0.12%、 Si:0.01〜0.60%、 Mn:0.20〜1.20%、 Cr:1.80〜3.50%、 Mo:0.80〜2.20%、 Nb:0.01〜0.30%、 V:0.01〜0.50%、 Ti:0.015%以下、 B:0.0002〜0.0020%、 P:0.015%以下、 S:0.010%以下、 SolAl:0.005〜0.040%、 N:0.0040%以下、および、 残部鉄および不可避不純物 からなり、且つ、前記Nb、C、Vの間に、0.129
    ×Nb(%)+0.177×V(%)≦C(%)の関係
    があるCr−Mo鋼に、 (7900/[3.42−log〔Nb〕〔c〕]−3
    23)〜(7900/[3.42−log〔Nb〕〔C
    〕]−223)(℃)(10800/[7.06−lo
    g〔V〕^4^/^3〔C〕]−323)〜(1080
    0/[7.06−log〔V〕^4^/^3〔C〕]−
    223)(℃)で規定される温度範囲のうちの何れか高
    い方の温度範囲で焼ならしまたは焼入れ処理を施こし、
    次いで、650℃〜AC_1点の温度範囲で焼戻し処理
    および応力除去焼なまし処理を施こすことを特徴とする
    、溶接性およびクリープ強度に優れた圧力容器用Cr−
    Mo鋼の製造方法。
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Cited By (2)

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