JPS6115351B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は外箱と内箱とが作る空間部に発泡断熱
剤（ウレタンフオーム）の原液を注入する際、注
入口より噴出された原液が注入口回りに付着し、
その部分で発泡してしまうのを防止するようにし
た断熱箱体の成形方法に関するものである。

以下本発明の詳細を図に示す一実施例で説明す
ると、１は冷蔵庫本体、２は外箱、３は内箱、４
は発泡断熱剤、５、６は扉、７は中仕切壁、先の
冷蔵庫本体１はこれら項番２〜７に依つて形成さ
れている。８は冷凍室を示し、９は冷蔵室を示
す。１０は冷凍室８の背壁部近くに設けられた冷
却器１１はその冷却器で冷却された冷気を冷凍室
８と冷蔵室９に強制循環する送風機である。１２
は凝縮器、１３は外箱２と内箱３とが作る底断熱
壁４ａの上方でしかも真下には内箱３の奥部３ａ
が位置する所の外箱２の背面板部２ｄに設けられ
た注入口である。この注入口より発泡断熱剤の原
液を注入する際には第２図に示す如く内雇１４、
外雇１５を内箱と外箱に当てがつた後注入ノズル
１６を注入口１３に対しＱ２（例えば30゜）傾け
丁度ノズル１６から噴出された原液が矢印の如く
冷蔵庫開口部に向つてスムーズに流れるよう構成
されている。

尚この時原液の流れを良くする為に内箱３の奥
部３ａにはＱ１（30゜〜60゜の間）の傾斜面３
a′が設けられている。

従がつて矢印P²の如く噴出された原液もその傾
斜面３a′に導びかれ、開口部の最低部に至るも
のである。かくの如く構成することにより噴出さ
れる原液が注入口まわりに付着し、注入口回りで
発泡を開始し、注入口近くを塞いでしまうことが
ないものである。仮りに注入口近くに付着した原
液が発泡するようなことがあつても部から発泡
形成されてくる断熱材の形成の邪魔をしないもの
である。

更に、内箱の奥部に付着した原液が発泡して注
入口から箱体外に漏出し、冷蔵庫の外観を損ねる
という欠点が解消される。

本発明は以上説明した如く外箱と内箱とが作る
空間の背面側でしかも真下には内箱の角部が位置
する所に設けられた注入口より、外箱と内箱とが
作る空間部に発泡断熱剤を充填するようにした断
熱箱体に於いて、発泡断熱剤を注入発泡する注入
ノズルを注入口に対し角度Ｑ２だけ傾けると共に
内箱奥部にもＱ１の傾斜面を設けるようにしたも
のであるから注入口より噴出される原液が注入口
まわりに付着し、発泡断熱剤の形成の邪魔をする
ことがないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を備えた冷蔵庫の縦断面図、第
２図は、発泡断熱剤を充填する際の内雇、外雇の
取付状態を示す図である。 １……冷蔵庫本体、２……外箱、２ａ……背面
板部、３……内箱、３ａ……奥部、３a′……傾
斜、４……発泡断熱剤、５，６……扉、７……中
仕切壁、８……冷凍室、９……冷蔵室、１０……
冷却器、１１……送風機、１２……凝縮器、４ａ
……底断熱壁、１４……内雇、１５……外雇、１
６……注入ノズル、１３……注入口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外箱と内箱とで形成された空間と、上記外箱
   の背面板部に設けられた注入口と、上記注入口の
   真下に内箱の角部が位置する断熱箱体の成形方法
   において、上記注入口から発泡断熱剤を冷蔵庫開
   口部に向つて流すとともに、上記発泡断熱剤の注
   入ノズルを注入口に対して傾け、上記注入ノズル
   の傾きより大なる傾斜を有する内箱角部としたこ
   とを特徴とする断熱箱体の成形方法。 ２ 内箱奥部に設けられるＱ１の角度を略45゜と
   して内箱の真空成形向上とウレタン原液の注入案
   内を兼ねたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の断熱箱体の成形方法。