JPS61142389A

JPS61142389A - ロ−タリ−圧縮機におけるクランク軸の芯出し方法

Info

Publication number: JPS61142389A
Application number: JP26482084A
Authority: JP
Inventors: Yoshimi Tanaka; 田中　良実
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1984-12-14
Filing date: 1984-12-14
Publication date: 1986-06-30
Also published as: JPH0511231B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明はロータリー圧縮機におけるクランク軸の芯出
し方法、詳しくはシリンダのボアにローラを回転自由に
内装すると共に、該ローラにクランク軸の偏心軸部を嵌
合し、さらに前記クラ、ンク軸を前記ボアの上下面を閉
鎖するフロント及びリヤヘッドの各軸受に軸支するごと
くしたロータリー圧縮機におけるクランク軸の芯出し方
法に関する。

（従来の技術）一般にロータリー圧縮機は、シリンダと該シリンダのボ
ア内を偏心回転するローラとを備え、該ローづにフロン
トヘッド及びリヤヘプトの各軸受に軸受支持されるクラ
ンク軸の偏心軸部を挿嵌させて、前記ローラを前記ボア
内で偏心回転させることにより、前記シリンダに設ける
吸入孔ｂ）ら冷媒を吸入し、この吸入冷媒を圧縮して、
前記シリンダの吐出孔から外部に吐出させるごとくして
−する。

ところで前記圧縮機においでは、運転時に前記ローラの
外面と前記ボア内面との間に、全周にわたって前記ロー
ラの偏心回転を許容する最小の隙間が形成されるように
切削加工などにより芯出加工を行うことが好ましく、斯
くすることにより圧縮機の体積効率、つまり圧縮効率を
向上させ得るのであるが、前記のごとき芯出加工には、
特殊で高価な芯出装置を必要とし、しかも前記ローラ、
シリンダのボア、クランク軸その他フロントヘッド及び
リヤヘッドなどに厳密な加工精度が要求されることとな
って、実際上１採用困難である。

そこで従業では、例えば特公昭５５−１４２７８号公報
に記載されて（Ｘるごとく、クランク軸の中心に対して
シリンダのボア中８を変位させ、このシリンダの冷媒吸
入側に相当するボア内面と、前記ローラの外面との隙間
を大きくすると共に、前記シリンダの冷媒圧縮側に相当
するボア内面と前記ローラ外面との隙間を前記吸入倶喘
隙間に女（して小ならしめ、圧縮行程時の冷媒力５吸入
側に流出するのをなくして、圧縮効率を高めるごとくし
た圧縮機が提案されている。

（発明が解決しようとする問題点）ところが前記のごとき圧縮機で番よ、クランク軸とシリ
ンダとの間に厳密な芯出加工が要求され、前述した場合
と同様に特殊で高価な芯出装置を必要とし、しかもシリ
ンダボアの圧縮側にお（１てＩｔともかく、該ボアの全
外周面におｔｌて、前記ローラとの間に最適な隙間が形
成されてｔすると１１へ箋えないのである。

本発明は以上ごとき問題点を鑑みて成したものであって
、特殊な芯出装置を必要とすることなり、シかも前記ロ
ーラ及びシリンダボアなどの構成部品に格別な加工精度
を要求されることなく、前記ローラとシリンダボアとの
間に最適な隙間を形成できるクランク軸の芯出し方法を
提供するものである。

（問題点を解決するための手段）本発明は前記従来の問題点を解決するにあたって、第１
乃至第４図に示すごとく成したのであり、前記シリンダ
（４）にローラ（７）、クランク軸（８）の偏心軸部（
８ａ　）　ｓフロント及びリヤヘッド（５）（８）を一
旦仮紛して、前記ローラ（７）を前記クランク軸（８）
の偏心軸部（８ａ）に押し付けることにより、該ローラ
（７）の内面と前記偏心軸部（８ａ）の偏心方向外面と
を、また前記クランク軸（８）にｊける前記偏心方向と
は反対側外面と前記各軸受（５ａ）（８ａ）の内面とを
それぞれ接触させ、この状態で前記ローラ（７）の前記
偏心方向外面と前記ボア（３）内面との隙間幅（１）を
ゲージなどで測定し、しかる後前記シリンダ（４）のボ
ア（３）内面に、膜厚が前記隙間幅（１）以下で、自己
潤滑性と耐摩耗性とをもつフッソ樹脂などから成る樹脂
フィルム（１４）を貼着して、この後前記シリンダ（４
）にローラ（７）、クランク軸（８）の偏心軸部（８ａ
　）　、フロントヘッド（５）及びリヤヘッド（６）を
組付けることにより、前記シリンダ（４）のボア（３）
内面と前記ローラ（７）外面との間にａＪＩＩな隙間を
形成するごとくしたのである。

（作用）しかして前記ローラ（７）の外面と前記シリンダ（４）
のボア（３）内面との隙間幅（１）に、該隙間幅（１）
より膜厚小の樹脂フィルム（１４）を貼着することによ
り、前記ロー゛う（７）外面と前記シリンダボア（３，
）の内面との間に、前記ローラ（７）を円滑に回転させ
得る最小の隙間を前記シリンダボア←３）の内面全域に
わたって形成するごとくしたのである。

（実施例）以下本発明にかかるロータリー圧縮機におけるクランク
軸の芯出し方法を図面の実施例によって説明する。

第４ｒＩ！Ｊは本発明を適用するロータリー圧縮機を示
し、密閉ケーシング（１）の内方上部にモータ（Ｍ）を
配置すると共に、内方下部に圧縮要素（２）を配置して
いる。

前記圧縮要素（２）は、内部にボア（３）をもつシリン
ダ（４）の上下位置に、フロントヘッド（５）とりャヘ
ッド（６）とを設け、前記シリンダ（４）のボア（３）
にローラ（７）を内装して成り、上端を前記モータ（Ｍ
）に連結した上下方向に延びるクランク軸（８）を、前
記各ヘッド（５）（６）及びシリンダ（４）に挿通させ
て、該各ヘッド（５）（８）の軸受（５ａ）　　１３　
ａ）、　　を介し軸受支持させると共に、前記クランク
軸（８）の偏心軸部（８ａ）を前記ボア（３）内のロー
ラ（７）に挿嵌させて、前記モータ（Ｍ）に伴う前記ク
ランク軸（８）の回転により、前記Ｕ−ラ（７）を偏心
回転させて、前記ケーシング（１）に接続した吸入管（
９）から前記ボア（３）内に冷媒を吸入し、かつ該吸入
冷媒を前記ボア（３）内で圧縮させて、前記ケーシング
（りに接続する吐出管（１０）から外部に吐出させるご
とくしている。

また前記シリンダ（４）には、前記ローラ（７）に常時
接触して前記ボア（３）内に進退するブレード（１１）
を設けると共に、前記シリンダ（４）の内面で、前記ブ
レード（１１）を中心として一側に、前記吸入管（８）
に連通ずる吸入孔（１２）を、また他側に前記ケーシン
グ（１）の内部を介して前記吐出管（１０）に連通ずる
吐出孔（１３）を形成している。

斯（して前記ローラ（７）が前記ボア（３）の吸入孔（
１２）側に回転位置されたとき、つまり前記ローラ（７
）のボア内面に対する対接面が前記プレーＰ　（１１）
を中心として前記吸入孔（１２）側に回転位置させたと
き、前記ブレード（１１）と前記対接面とにより形成さ
れる空間に前記吸入孔（１２）から冷媒を吸入し、この
吸入冷媒を前記ローラ（７）の回転によりシリンダボア
（３）の吐出孔（１３）側において圧縮し、所定圧力に
達したとき前記吐出孔（１３）から吐出す番ごとくして
おり、斯くのごときローラ（７）の回転・により、冷媒
の吸入行程と圧縮行程を繰り返すごとくしている。

しかして本発明は、前記シリンダ（４）におけるボア（
３）の内面と、前記ローラ（７）の外面との間に、次の
ごとくして最適な隙間を形成するのである。

先乞前記シリンダ（４）におけるボア（３）の内径−を
前記ローラ（７）、クランク軸（８）を組付は可能な内
径で、具体的には前記ローラ（７）の回転を許容する内
径（以下設計内径という）より大きく形成し、つまり前
記ボア（３）を設計内径より太き目にラフな加工精度で
形成し、前記シリンダ（４）に前記ローラ（７）、クラ
ンク軸（８）の偏心軸部（８ａ　）　、フロントヘッド
（５）及びリヤヘッド（８）を一旦仮組する。

この後、第１図に示すごとく、前記ローラ（７）を前記
クランク軸（８）の偏心軸部（８ａ）に押し付けて、前
記ローラ（７）の内面と前記偏心軸部（８ａ）の偏心方
向外面とを接触させると同時に、前記クランク軸（８）
の前記偏心方向とは反対側外面と、前記フロントヘッド
（５）及びリヤヘッド（６）に設ける各軸受（５ａ）（
６ａ）の内面とを接触させる。

ところで第２図に示すごとく、前記ローラ（７）の内面
と、前記クランク軸（８）における偏心軸部（８ａ）の
外面との間には、隙間（α）が形成され、また前記クラ
ンク軸（７）と前記各ヘッド（５）（６）の軸受（５ａ
）（θａ）との間には、隙間（β）が形成されており、
これらの各隙間°（α）（β）は、軸径に対応してＪ■
Ｓ規格により予め規定されているのである。

従って前記第１図の杖態下で、前記ローラ（７）を前記
クランク軸（８）の偏心軸部（８ａ）側に押し付けるこ
とにより、前記ローラ（７）と前記偏心軸部（８ａ）と
の間に隙間（２α）が、また前記クランク軸（８）之前
記各ヘフｔ’　（５）（８）の軸受（５ａ）　　（８ａ
）との間に隙間（２β）が、それぞれ前記シリンダ（４
）の半径方向−側にまとめて形成され、つまり前記ロー
ラ（７）の前記偏心方向外面と、前記シリンダボア（３
）の内面との間には、（２α＋２β）より大きい隙間幅
（Ａ）が形成されるのである。

次に前記隙間幅（１）をゲージなどで測定した後、第３
図に示すごとく、前記シリンダ（４）のボア（３）内面
に、膜厚が前記隙間幅（１）以下で、自己潤滑性及び耐
摩耗性を優れたフッソ樹脂などから成る樹脂フィルム（
１４）を貼着し、該樹脂フィルム（１４）と前記ローラ
（７）の外面との間に、該ローラ（７）を円滑に偏心回
転させるのに最小の隙間（Ｔ）、つまり（Ｔ）＝（ｔ）
　　　’−（樹脂フィルム厚）を形成し、この（Ｔ）が
約２０μとなるように形成するのであり、この後前記シ
リンダ（４）に前記ローラ（７）、クランク軸（８）の
偏心軸部（８ａ　）　、フロントヘッド（５）及びリヤ
ヘプト（θ）をそれぞれ組付けるのである。

しかして前記ローラ（７）の外面と前記樹脂フィルム（
１４）間に形成した隙間（Ｔ）により、前記ローラ（７
）の円滑な偏心回転を可能とし、しかも前記シリンダ（
４）内の圧縮行程にある冷媒が、吸入側に流出したりす
るのを阻止するのである。

（発明の効果）以上説明したごとく本発明にかかるクランク軸の芯出し
方法では、前記シリンダに前記ローラ、クランク軸の偏
心軸部、フロント及びリヤヘッドを一旦組付けて、前記
ローラを前記偏心軸部に押し付け、該ローラの内面と前
記偏心軸部の偏心方向外面とを、また前記クランク軸に
おける前記偏心方向とは反対側外面と前記各軸受の内面
とを接触させ、この状態で前記ローラの前記偏心方向外
面と前記ボア内面との隙間幅を測定し、しかる後前記シ
リンダのボア内面に、膜厚が前記隙間幅以下で、自己潤
滑性と耐摩耗性とをもつ樹脂フィルムを貼着するごとく
したから、前記シリンダのボア内面と前記ローラの外面
との間に、該ローラの偏心回転を許容する最小の隙間・
を形成でき、この隙間により前記ローラの円滑な回転が
可能となるばかりか、圧縮行程時の冷媒が吸入側に流出
したりすることも阻止できて、冷媒の圧縮効率を高め得
るのであり、しかも前記隙間を形成するにあたって、特
殊な芯出装置を必要としたりすることなく、」た前記ロ
ーラ及びシリンダのボアその他構成部品に格別の加工精
度が要求されることなく、極めて簡単に初・期の目的を
達成できるに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

第１乃至第３図は本発明にかかる芯出し方法を説明する
図面、第４図は本発明を適用したロータリー圧縮機の縦
断面図である。（３）・・・ボア（４）・・・シリンダ（５）・・・フロントヘッド（５ａ）・・軸受（６）・・・リヤヘッド（６ａ）・・軸受（７）・・・ローラ（８）・・・クランク軸（８ａ）・・偏心軸部（１４）・・樹脂フィルム（１）・Φ・隙間幅手続補正書（方式）昭和６０年％月ノ日

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シリンダ（４）のボア（３）にローラ（７）を回
転自由に内装すると共に、該ローラ（７）にクランク軸
（８）の偏心軸部（８ａ）を嵌合し、含らに前記クラン
ク軸（８）を前記ボア（３）の上下面を閉鎖するフロン
ト及びリヤヘッド（５）（６）の各軸受（５ａ）（６ａ
）に軸支するごとくしたロータリー圧縮機におけるクラ
ンク軸の芯出し方法であって、該シリンダ（４）に前記
ローラ（７）、クランク軸（８）の偏心軸部（８ａ）、
フロント及びリヤヘッド（５）（６）を一旦組付けて、
前記ローラ（７）を前記偏心軸部（８ａ）に押し付け、
該ローラ（７）の内面と前記偏心軸部（８ａ）の偏心方
向外面とを、また前記クランク軸（８）における前記偏
心方向とは反対側外面と前記各軸受（５ａ）（６ａ）の
内面とを接触させ、この状態で前記ローラ（７）の前記
偏心方向外面と前記ボア内面との隙間幅（ｔ）を測定し
、しかる後前記シリンダ（４）のボア（３）内面に、膜
厚が前記隙間幅（ｔ）以下で、自己潤滑性と耐摩耗性と
をもつ樹脂フィルム（１４）を貼着したことを特徴とす
るロータリー圧縮機におけるクランク軸の芯出し方法。