JPS6113962B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、動力のこののこ刃を締付ける改良さ
れたクランプ装置に係る。

往復動のこのような動力のこのクランプ装置
は、しばしばハウジング内に配置され、ハウジン
グから外へのこ刃が突き出ている。新しいのこ刃
をクランプ装置の中に入れる必要のあるとき、ま
たは現在ののこ刃が柄のところで折れてしまつた
場合に問題がしばしば生じる。通常、ハウジング
には狭いみぞ孔のみが設けられており、クランプ
装置の締付けボルトに接近できるようになつてい
るが、このハウジングの開口は、のこの作業者が
折れたのこ刃の柄を取り出すには不充分である。
さらに、締付けボルトが締付けナツトから弛む
と、熟練した作業者にとつても問題である。

のこ刃が迅速に交換できれば、貴重な作業時間
が節約できるので、現場で往復動のこののこ刃を
迅速に交換できることはきわめて有利である。

また、のこ刃がクランプ装置の中の位置ででき
るだけ強いことも望ましい。クランプ装置の一部
を成す往復動の柄の端部が軸と一体であれば、相
当な強度が得られ、かつコストおよび信頼性の点
で有利である。

したがつて、本発明の目的は往復動動力のこの
のこ刃ホルダーにのこ刃を締付ける改良されて一
層信頼できるクランプ装置を提供することであ
る。とくに、本発明の目的は、のこ刃の交換が迅
速に容易にでき、また折れたのこ刃の柄の部分の
取出しがクランプ装置が動力のこのハウジング内
に配置されていても容易にできるようなクランプ
装置を提供することである。

本発明のもう一つの目的は、動力往復動のこの
のこ刃ホルダーが、のこ刃の柄を装着するために
僅かに変更すればよい改良されたクランプ装置を
提供することである。

本発明によるクランプ装置は、たとえば往復動
のこのような動力のこののこ刃ホルダーにのこ刃
を締付けるのに適する。このクランプ装置は、の
こ刃を受取るため動力のこののこ刃ホルダーの端
部に形成された表面部を備えている。この表面部
は、たとえば管状ののこ刃ホルダーであれば、管
状部材の端部を半分に切断し変形して形成され
る。表面部は、この端部の長手方向に亘る切断壁
部により形成される。のこ刃ホルダーの端部を囲
むカラーが設けられている。取付部材は、このカ
ラーに係合してのこ刃の柄部を表面部に押し付
け、一方端部は、その環状外面が取付部材によつ
てカラー内壁に押し付けられる。

本発明の他の特徴によれば、取付部材は、通し
通路を有するねじ付き環状部材であつて、この通
し通路は環状部材と表面部との間に保持されたの
こ刃の柄に接近することを容易にし、のこ刃が柄
のところで折れた場合においても、通し通路の中
に通した工具によりその柄を環状部材と表面部と
の間から容易に取出すことができる。

本発明のもう一つの他の特徴によれば、取付部
材と表面部との間にクランプ板を設け、のこ刃の
柄はクランプ板と表面部との間に挿入される。取
付部材が通し通路を備えている場合、クランプ板
もこの通し通路とほぼ一直線上に並ぶような開口
を備えることが望ましく、これにより作業者は折
れたのこ刃の柄を取除くため、細長い工具で柄の
部分に接近することができる。

本発明のクランプ装置は、のこ刃ホルダーを囲
むように配置されたハウジングを有する往復動の
動力のこと組み合わせて使用されると、とくに効
果的である。この組合わせにより、このクランプ
装置の取付部材の直ぐ近くにおいてハウジングの
壁に接近手段が形成され、それにより、ハウジン
グを通して取付部材への接近を容易にする。も
し、取付部材が通し通路を備え、さらにクランプ
板も開口を備えていれば、動力のこのハウジング
の外方からのこ刃の柄の部分に接近できる。

本発明のクランプ装置は、本特許出願人の製
造、販売する多目的往復動のこのような可搬式電
動工具に使用される。

つぎに、図面に基づいて本発明の実施例を説明
するが、これにより本発明の目的や利点がさらに
一層明らかになる。

第１図に示される往復動のこ１において、クラ
ンプ装置は、往復動のこ１のハウジング５の内部
に配置されている。往復動のこ１のハウジング５
には窓２が設けられている。往復動のこ１の切断
用部分の端にシユー４が取付けられており、のこ
刃は符号３で示されている。

第２Ａ図乃至第２Ｃ図は、従来のクランプ装置
を示し、のこ刃ホルダー６は、円柱状の棒材から
作られ、端部９において機械加工された２つの平
たい表面７，８を備えている。クランプ板１１
は、孔１２と小さい突起１３を備えている。のこ
刃３は、端部９とクランプ板１１との間に締付け
られるもので、のこ刃３の孔１０に収められる突
起１３によりしつかり取付けられる。のこ刃３
は、クランプ板１１と組み合わされる端部９にボ
ルト１４およびナツト１５により確実に取付けら
れる。突起１３は、のこ刃３の孔１０の中に収め
られ、のこ刃３を安定させかつ位置決めを行なう
役割を果す。***部分１６は、のこ刃３の柄１７
をクランプ装置の中に案内するのに役立つ。のこ
刃３は、往復動のこ１のハウジング５の窓２にレ
ンチ（図示省略）を通してボルト１４を締付ける
ことにより、固く締付けられる。

経験によれば、上記の従来のクランプ装置は、
工具の作業者にとつてかなり厄介なものであり、
往復動のこ１の作業中にのこ刃３が弛むため、締
付け能力は満足できるものではない。

クランプ装置が往復動のこ１のハウジング５の
内部に配置される以上、作業者が往復動のこ１の
前端からのこ刃３を挿入するとき、突起１３を柄
１７の孔１０に合わせるのに手間取るため、のこ
刃３を位置決めすることは若干厄介なことであ
る。さらに、のこ刃３が柄１７のところで折れた
場合、柄１７を取り外す問題がある。クランプ板
１１とボルト１４とが途中にあるため、作業者が
窓２から柄１７に近づくような手段が全くない。
もし、ボルト１４を外せばもちろん柄１７に近づ
くことができるが、しかし往復動のこ１の前端か
らナツト１５をボルト１４に戻すことは厄介であ
る。折れた柄１７をハウジング５から外す実際の
方法としては、緩く振るかあるいはたとえばペン
チの助けにより取り出すかいずれかである。

さらに厄介なことは、折れないが摩耗したのこ
刃３を取り出す場合であり、その理由は、通常の
こ刃３にはワツクス状のさび止め被覆が付けてあ
るが、これが柄１７を弛んだクランプ板１１に付
着させる傾向を有し、このためのこ刃３の柄１７
のところの孔１０から突起１３を離そうとしても
困難であるからである。

さらに不利なことは、取替えるのこ刃３を挿入
する場合、ボルト１４によりのこ刃３の柄１７の
挿入できる深さが制限され、このため締付けられ
る柄１７の長さが制限されることである。

さらに、往復動ののこ刃ホルダー６を構成する
素材棒の端部９を特別に機械加工して熱処理しな
ければならないので、製作上においても問題点が
ある。この機械加工によりのこ刃ホルダー６の端
部９は弱くなり、端部９に平たい表面７，８を構
成したり、また突起１３を植設するための孔やボ
ルト１４を挿通するための孔１２を形成するため
に、余分な高価な加工を必要とする。

第３図に示される本発明に係るクランプ装置
は、往復動動力のこの管状ののこ刃ホルダー１９
に切断した端部１８を備えている。この切断され
た壁の横方向に離隔した２つの表面２０，２０
は、のこ刃３の柄１７を受取る表面部を構成す
る。カラー２１は、端部１８の上に嵌合し、カラ
ー２１に設けたピン孔（図示省略）を通つて端部
１８のピン孔２３と係合するピン２２により、端
部１８上に弛く保持される。

ねじ付き部材のごとき取付部材２４は、カラー
２１の開口２５にねじ係合する。この取付部材２
４は、柄１７をしつかりと締付け、柄１７をクラ
ンプ装置の中にしつかり保持する。しかしなが
ら、柄１７の上にクランプ板２６を介在させるこ
とが好都合である。このクランプ板２６は、その
曲り部分２７によつてカラー２１に捕促され、の
こ刃３を締付けないとき、カラー２１の中に緩く
保持されるようになつている。クランプ板２６
は、カラー２１とピン２２とを最初に取外さない
と、取外すことができない。クランプ板２６は、
このように拘束されているので、取付部材２４を
のこ刃３の交換のために弛めても工具から落下す
ることはない。

クランプ板２６は、取付部材２４の締付け力を
柄１７の長手方向外方部分へ配分し、この外方部
分は第３図において符号３５，３５で示されてい
る。このように、のこ刃３は、その外方部分３５
の両側でクランプ板２６とのこ刃ホルダー１９の
表面部２０との間に保持される。柄１７にその外
方部分３５に負荷をかけると、表面部２０に対す
るのこ刃３のしつかりとした保持が保証される。

これと対照をなして、第２Ａ図乃至第２Ｃ図に
示した従来のクランプ装置は、のこ刃３の柄１７
の部分は、２つの平たい表面の間に、すなわち端
部９の平たい表面８とクランプ板１１の内面２８
との間に保持される。もし、のこ刃３の柄１７に
設けられた孔１０に係合する、クランプ板１１の
内面２８上に設けられた突起１３がなければ、の
こ刃３は位置をいろいろ変えるであろう。

ここで、第３図を参照すると、クランプ板２６
と表面部２０との間に締付け空間が、のこ刃ホル
ダー１９の横方向の壁２９に至る全距離に亘つて
形成されていることがわかる。すなわち、第２Ａ
図乃至第２Ｃ図に示した従来のクランプ装置のよ
うに、クランプ板１１の内面２８に突起１３のご
とき障害物が何等形成されていないことがわか
る。このため、取替えるのこ刃３を挿入すること
が非常に易しくなつており、これは柄１７を壁２
９に当接するまで挿入することにより、のこ刃３
をクランプ装置の中に配置することができる。本
発明による別の利点は、切断端部１８がのこ刃ホ
ルダー１９と一体をなすので、のこ刃３が締付け
られる切断端部１８における強度と信頼度とが相
当にあるということである。

さらに、柄１７の落着く面は、のこ刃ホルダー
１９が作られる管状の材料の縦方向の部分を単に
切断することにより、容易に形成される。他方、
第２Ａ図乃至第２Ｃ図に示した従来のクランプ装
置は、ナツト１５のための平たい表面７と柄１７
に適応するための平たい表面８を備えるように特
別な形状を有する端部９を必要とする。

本発明の他の特徴によれば、クランプ板２６と
表面部２０はともに、大きな横断面積を有するの
こ刃３の部分、すなわち柄１７の部分を越えた位
置においてものこ刃３を保持することができるよ
うに十分長く作ることができる。この位置におい
て、のこ刃３は大きな曲げ抵抗を有し、のこ刃３
の折れる傾向を下げる。

さらに、本発明の他の特徴によれば、取付部材
２４は、通し通路３０を備えた中空の止めねじの
ようなねじ付き環状部材である。クランプ板２６
も、通し通路３０とほぼ一直線上に並ぶ開口３１
を備えている。取付部材２４は、開口３１の周縁
に沿つてクランプ板２６に押し当たり、こうして
柄１７を切断端部１８とクランプ板２６との間に
挾む。取付部材２４は、レンチ（図示省略）に適
応するための六角形の孔を備え、これにより取付
部材２４はクランプ板２６に対してしつかりと締
付けられる。のこ刃３が締付けられると、のこ刃
ホルダー１９の端部１８は、カラー２１の内壁面
３２に対して固く保持される。また、開口３１の
周縁に加えられる取付部材２４の負荷圧力は、ク
ランプ板２６の全体に配分され、この結果この負
荷圧力は柄１７の全体に均等に加えられることが
わかる。

第４図は、モータにより駆動される往復動のの
こ刃ホルダー１９を備えた動力のこに適応した本
発明のクランプ装置を示している。ハウジング５
は、のこ刃ホルダー１９を囲んで配置される。ハ
ウジング５には、本クランプ装置と近接した位置
に窓２が形成されている。のこ刃３を取替える必
要があれば、作業者は単にレンチを取付部材２４
の六角形の孔の中に挿入して取付部材２４を弛
め、それからのこ刃３を引き出せばよい。しかし
ながら、万一のこ刃３が柄１７のところ、たとえ
ば線３３に沿つて折れたとすれば、作業者は単に
たとえば突きぎり３４のような尖つた工具を、ハ
ウジング５の窓２の中に、ついで取付部材２４の
通し通路３０の中に、そしてクランプ板２６の開
口３１の中に挿入する。つぎに作業者は、柄１７
の部分をクランプ板２６と表面部２０との間から
押し出す。

【図面の簡単な説明】

第１図はクランプ装置をハウジング内に配置し
た動力往復動のこの斜視図、第２Ａ図は往復動の
こに用いられている従来のクランプ装置を示す立
面図、第２Ｂ図は第２Ａ図の−線に沿つて断
面とした分解説明図、第２Ｃ図は第２Ａ図に示す
クランプ装置の縦方向の分解説明図、第３図は本
発明に係るクランプ装置の分解説明図、第４図は
動力往復動のこのハウジング内に配置した本発明
に係るクランプ装置を示す立面図である。 １……往復動のこ、２……窓、３……のこ刃、
５……ハウジング、１７……柄、１８……端部、
１９……のこ刃ホルダー、２０……表面部、２１
……カラー、２２……ピン、２３……ピン孔、２
４……取付部材、２５……カラー２１の開口、２
６……クランプ板、２７……クランプ板２６の曲
り部分、２９……のこ刃ホルダー１９の横方向の
壁、３０……通し通路、３１……クランプ板２６
の開口、３２……カラー２１の内壁面、３５……
外方部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 動力のこの環状ののこ刃ホルダーにのこ刃を
   締付けるクランプ装置において、のこ刃を受取る
   ため上記のこ刃ホルダーの端部に、当該のこ刃ホ
   ルダーを縦方向に切断して横方向に離隔した２つ
   の表面部を形成し、該２つの表面部に当接し得る
   巾と長さを有し該表面部にのこ刃を締付けるクラ
   ンプ板を備え、上記端部の環状外表面の半径とほ
   ぼ一致する半径の内壁面を有し上記端部と上記ク
   ランプ板とを囲むカラーを備え、該カラー内にお
   いて上記クランプ板と上記表面部との間に挿入さ
   れたのこ刃をしつかり押え上記クランプ板と上記
   端部の環状外表面とを当該カラーの内壁面に向け
   て押しつけるための取付部材を当該カラーにねじ
   係合させ、該取付部材を調節して上記クランプ板
   を上記表面部上ののこ刃に押し付けたとき、上記
   カラーの内壁面が上記端部を充分に支持する構成
   とし、さらに上記取付部材が通し通路を備えた環
   状部材であるとともに、上記クランプ板が該通し
   通路とほぼ一直線上に並ぶ開口を備え、該通し通
   路と該開口とのほぼ一直線上に並ぶ配置により、
   上記クランプ板と上記表面部との間に保持される
   のこ刃の柄に接近可能な構成とし、のこ刃が折れ
   た場合上記通し通路および上記開口に通された工
   具によつてのこ刃の柄の部分を上記クランプ板と
   上記表面部との間から取外すことを可能としたこ
   とを特徴とする、動力のこののこ刃ホルダーにの
   こ刃を締付けるクランプ装置。 ２ 上記環状ののこ刃ホルダーが管状であること
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の動力
   のこののこ刃ホルダーにのこ刃を締付けるクラン
   プ装置。 ３ 上記カラーを上記端部に保持するため、上記
   カラーが上記端部に形成したピン孔と係合するピ
   ンを備えたことを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項記載の動力のこののこ刃ホルダーにのこ刃を
   締付けるクランプ装置。 ４ 上記クランプ板を上記カラーの内部に緩く保
   持するため、上記クランプ板が上記カラーの端面
   に係合可能な曲り部分を備えたことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第３項記載の動力のこののこ
   刃ホルダーにのこ刃を締付けるクランプ装置。 ５ のこ刃の切断用部分が、のこ刃の柄の部分よ
   り延在し、かつ柄の部分より大きい横断面積を有
   し、上記クランプ板と上記表面部とはそれぞれ柄
   の部分より大きい長さを有し、上記クランプ板と
   上記表面部とは共働してのこ刃の切断用部分をも
   締付けることができることを特徴とする、特許請
   求の範囲第１項記載の動力のこののこ刃ホルダー
   にのこ刃を締付けるクランプ装置。