JPS61125526A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子レンジ等の高周波加熱装置の構成に関する
ものである。

従来例の構成とその問題点 従来の電子レンジ等の高周波加熱装置における筺体部分
の構成は加熱室と底板と外郭材とからなり、加熱室は、
鋼板等金属板をスポット溶接ならびはぜ折りかしめ等を
用いて、略四角断面の胴部と、その前面に前記胴部断面
にはｙ等しい大きさの開口を有する前板、後面にこれを
閉塞する裏板を取付けて箱状とし、その後その内面を塗
装するという方法が一般的である。

前記加熱室の金属箱は、被加熱物を内部に収納するので
不必要な突部を生じないよう前述の溶接やかしめ部分は
箱の外側に位置するようａ成される。

また前記前板ならば裏板を、溶接ならひかしめ加工のた
めに必要な７ランジ長さ以上に、前記金風箱胴部外用の
右、あるいは上方または下方に延ばし、前記金属箱の外
壁と前記前板ならび裏板の延長部分とで３方を囲まれる
小空間を形成するようにして、この空間を前記加熱室へ
高周波を供給するための高周波発生装置や高周波導入手
段ならびにその制御を行なう機構的ならび電気的な制御
部品等を収納する電気室として利用できるようにしてい
る。

このように電気室ならび加熱室を一体形成した金属箱は
、剛性を有しかつ安定した設置ができる底板上にねじそ
の他の締結手段を用いて取付けられる。また前記加熱室
前板の開口を覆う開閉自在の扉のヒンジを、前記底板な
らび金属箱の一部を利用して取付けられる。

上記構成の金属箱ならび底板は、金属箱の溶接ならひか
しめ加工を施した７ランジ部分、各種機構ならび電気部
品、それらを接続するための配線ならひ締結のためのね
じ等が露出しており、これらを覆うための略コ字状に加
工しＩｈ金、瞑板の外部材が取付けられる。時には加熱
室裏板の外部に収付けた小部品を覆うため史にその背面
に後板を取付けることもある。

以上のような筐体構成であるから、装置はいわけ２重構
造となっており、外形寸法にくらべ加熱室の有効容積を
狭めている。このことは設置面積もしくは占拠空間を必
要以上に大きくとることとなる。また加熱室に収納でき
る被加熱物の大きさも制限され、所望の景の被加熱物を
加熱するに際し、場合によっては２回あるいけそれ以上
に分割して加熱することを余儀なくされ、結果的には加
熱時間を長びかせ、かつ投入電気エネルギーの消費量も
大きくなる。

以上のように設置スペースが大きいこと、加熱時間が長
くかかること、消費電気量が多いことなどの欠点があっ
た。

更に２重構造の筐体は、外郭材ならび加熱室ともに金属
材料であって重量軽減も困錐て、運搬に支障をきたし、
かつ包装部材等も丈夫なものを必要とする等コスト面で
も高いものになっていた。

上記の欠点を解消するものとして、外郭材と加熱室を一
体構造にし一重壁としたものも見受けられるが、これは
外郭材となる外壁を有する加熱室と、電気室とを別個の
胴板にて形成し、両者をスボ７ト溶接等の手段を用いて
接合したのち、前板ならび裏板を結合し、筐体として完
成後塗装を施すものである。なお、電気部品や機構部品
の取付けは前記電気室外側に設けた開口部より作業する
。

このような構成によれば、筐体は一重構成で、設置スペ
ースの削減や軽量化に効果があるが、加熱室内部と外部
とが同色となり、装置として外面の色と加熱室内の色と
を異色にしたい場合には塗装の方法が極めて堆しい。

また加熱室と電気室との境界面か胴板の外表面に残って
おり、意匠的にも欠点となる。

更に加熱室曲板の開口は胴板の内部断面より小さくなる
。これは前記開口を覆う扉の周縁に設けた高周波減衰装
置と対向する金属壁面を必要とするためであって、その
ため加熱室内部塗装の際、例えは吹き付は塗装の場合に
は前記前板開口周辺の内側に塗料が付きにくく、筐た浸
漬塗装の場合にけ逆に塗料あるいは溶剤の排出が困惟で
ある、という製造工法上の欠点があった。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので、装置外形寸
法に対する加熱室容積が大きく、かつ軽量化が可能であ
り、製作上も塗装方法に問題はなく、加熱室内外の異色
塗装が可能で、意匠的にも欠陥のない高周波加熱装置の
筐体構成を提供することを目的とする。

発明の構成 上記目的を達するため本発明の構成は、あらかじめ塗装
を施した金属板にて略四角断面の胴板と、前記断面とは
ｙ同等の外形寸法の裏板と、被加熱物出入用開口を有し
、かつ前記裏板と同寸法の前板とを夫々形成し、前記胴
板の前後に前記前板ならび裏板とを巻締め加工によって
結合し、前記開口部のや＼下方に金属製仕切板を設け、
前記仕切板丁卯を高周波発生装置ならび制御用の電気的
、機構的な部品を収納する電気室とし、前記高周波発生
装置を前記仕切板中央に収付け、前記前板の開口下端と
一致させて平板を設け、平板と仕切板との間の空間を高
周波導入手段を設けるよう構成したもので、加熱室と外
郭面は一重構成であり、外形寸法に対する加熱室有効容
積が大きくなり、設置スペースが少くて済み、また加熱
時間も結果的に短かくできる。−型構成は経世化が可能
で、運搬が楽であり、包装部材も簡略化できる。また、
塗装済金属板を用いるため後塗装が不要であり、加熱室
内外の異色塗装か可能となる、等の効果がある。

実施例の説明 以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。

第１図、第２図において、１は胴板、２は前板、３は裏
板、４ｆｉ仕切板、５は平板である。胴板１は断面が略
四角形をなし、前板２、裏板３の外形は前記胴板１の断
面とはｙ等しくなるようにする。

前板２には被加熱物出入用開口部６を設け、これを覆う
ように開閉自在の扉７が取付けられる。裏板３には吸気
用細孔８．９ならび排気用細孔１０乞設けており、これ
らを覆うようにグクト１１を取付けている。

マグネトロン１２は仕切板４の中央に取付けられ、その
アンテナ１３が仕切板４から加撚室側へ貫通している。

マグネトロンアンテナ１３の先端上方に平板５が設けら
れ、これは低誘電率の材料、例えばセラミンク、または
ガラス、あるいはプラスチックからなり、被加熱物を直
接この上に載せる台ともなり、その位置は通常前板開口
部６の下端６ａと一致するように取付けられる。

その他の電気部品、例えば高圧トランス１４、高圧コン
デンサ１５、冷却用７１ンモータ１６、加熱時間コント
ロール用タイマ１７等が仕切板４の下方の電気室に収納
される。

第３図に示すように、胴板１ならび前板２、裏板３けあ
らかじめ両面塗装された金属板を用い、胴板１の前後に
は外側に向けてフランジ１ａ、ｌｂを設け、筐た前板２
ならび裏板３の周囲にも、前記７ランジ１ａ、１ｂより
更に外へ伸びる長さの７ランジ部２ａ、３ａを夫々設け
、第４図、第５図に示すように胴板１の全周にわたって
巻締め加工を行なって接合する。

これらの塗装は、各々の形状にプレス加工する前にシー
トの状態にて塗装ができるから、表裏両面に異った色の
塗装ができ、またロール転写式の塗装もできるので塗膜
の制御も容易であり、かつ塗装設備も簡易化できる。

仕り板４の取付は作業は、巻締め加工を行なう１］ｆ１
に胴板１に挿入する。取付は胴板１の芹右壁面のねじ、
もしくはリベスト用穴１９によって固定し、その後に前
板２ならび裏板３を取付ける。前Ｉｆ１２と裏板３にも
夫々取付固定用穴２０．２１が設けられており、仕切板
４けその四辺を全て固定されることになる。なお、胴板
１と前板２を巻締め加工したのち、仕切板４を挿入し、
そののち裏板３の巻締めを行なう方法、ならびに前記の
例で＋Ｆｉ板２と裏板３の順序を逆にする方法も可能で
ある。

第３図に示すように胴板１の底部には大きな開ｒ−，，
，，Ｉ　Ｉ　ｃを１父けてあわ、この開口１Ｃを塞ぐ底
板２２が別途設けられる。なお、この底板２２け装置の
下辺にあり、必ずしも塗装済金属板を用いる必要はない
。この底板２２上にはあらかじめ各種電気ならび機構部
品を配置、取付けし、相互の接続、配線を行なったのら
、ボ１記胴板開口１Ｃに挿着する。

平板５と仕切板４の間の空間に、例えば高周波の撹拌装
置（図示せず）を設けて加熱室内の高周波の分布均一化
をはかることも可能である。

また、本実施例ではマグネトロン１２のアンテナを仕切
板４に貫通させる方式であるが、仕切板４の中央直下に
導波管を取付け、この導波管を電気室内へ延長して、マ
グネトロン１２をこれに取付けるという方法もある。

冷却ファン１６によってマグネトロン１２を冷却した風
は仕切板４から加熱室内の平板５下の空間に入り、裏板
３の下方細孔８よりグクト１１を通して、平板５上にあ
る細孔９から再び加熱室内に入る。即ち平板Ｓ上に例え
ば被加熱物の水その他がこぼれて仕切板４あるいけ下方
の電気制御部分には落下しないよう配慮されている。

以上のような構成の実施例によれば、加熱室と外郭材は
一枚の金属板によって隔てられているだけの一重構造で
あり、外形寸法に対する加熱室容積を極めて大きくとれ
る。筐た電気室が加熱室の直下にあり、設置面積は加熱
室の広さだけで済むため狭い場所にも設置できる。

加熱室と外部を形成する胴板１、前板２、裏板ａはいず
れもあらかじめ塗装された金属板を用いるので後塗装が
不要となり、製造設備も簡略化できる。また前述のよう
罠内外異色の塗り分けができる。

更に一枚構造であるため、重量も軽減でき、更に巻締め
加工により構造体として堅牢であり、従って使用材料の
厚さも薄くでき、より軽量化が可能である。

平板５は前板２の開口６の下端６ａと一致しているので
、被加熱物の出入れが容易で、かつ掃除も楽である。更
に平板５には水等が下方へ洩れるような穴もないので安
心して使用できる。その平板５の下には加熱室への高周
波導入装置が１αけられており、更にその下に仕切板４
が設けられて高周波が’ｌ　’ｆｔ？’−ｉｑ＊　ｆる
のを防止する。高周波発生装置やその制御部品を一括し
て取付は接続した底板は、胴板１の底部開口１ｃから取
付けられるので、組立も容易である、等の効果を有する
。

発明の効果 以上のように、本発明によれば次の効果を得ることかで
きる。

（１）−重構造であり、外形寸法に対する加熱室有効容
積が相対的に大きくなり、設置空間が小さくて済む。も
しくけ従来と同じ装置空間の場合には加熱室容積を大き
くすることができ、従って加熱時間の短縮、消費電力量
の節約につながる。

（２）−重構造であることと電気室が加熱室の直下に設
けたために設置面積を小さくすることができる。

（３）−重構造であり、それだけ使用金属材の計が少な
くて済むので軽量である。

（４１巻締め加工によって構成されるので、堅牢であり
、使用材料の板厚を薄くすることが可能で、従って更に
軽量化がけかれる。

（５）電気室の中には比較的重量のある部品が配置され
、かつこれらが装置の下部に位置しているので、装置全
体の重心が下方にあり、設置、使用時の安定性が高い。

（６）塗装済金属板を使用するので、後塗装が不要でア
リ、塗りむら等の塗装作業上の不具合が生じることがな
く、製造設備も簡素化できる。

け）塗装済金属板を用いることで、加熱室内外の異色塗
装が可能となり、装置の外観意匠上多様性をもたせるこ
とができる。

（８）彼加熱物出入開　口下端と同高さに手板が設けら
れ、被加熱物の出入れが便利で、かつ加熱室内に余分な
尖起がなく掃除が容易である。また平板上に水等をこぼ
しても、下方の電気室に流れこむことがなく、錆発生や
電気絶縁低下の心配がない０ （９）電気部品や機構部品は底板上に一括して取付けが
てき、組立作業か極罎てやり易く、またアフクーテーピ
スの際にも便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の縦断面図、第２図は同正面
図、第３図は分解斜視図、第４図は第ａ図＃／Ｃおける
矢印１８−１８部の断面を示す巻締め前の状態を示す要
部断面図、第５図は同断面の巻締め後の状態を示す要部
断面図である。 １・・・胴板、２・・・・・・曲板、３・・・・裏板、
４・・・仕切板、５・・・・・・平板、６・・・・・・
被加熱物出入用開口部、１２・・・・マグネト０ン、２
２・　　ｒＬ　、ｔｋ。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第２図 第３図 第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）略四角断面の胴板の後面に、前記断面とほゞ同等
   の大きさの裏板と、前面に被加熱物出入用開口を有し、
   かつ前記裏板と同寸法の前板とを結合して金属箱を形成
   し、前記開口のやゝ下方に金属製仕切板を設け、前記仕
   切板下方を高周波発生装置ならびにその制御用部品を収
   納する電気室とし、前記開口下端に一致させて低誘電率
   の材料からなる平板を設け、前記仕切板と前記平板との
   間に高周波導入手段を設ける構成とした高周波加熱装置
   。
2. （２）あらかじめ両面塗装した金属板によって胴板、裏
   板ならび前板を形成し、胴板の前後の全周をそれぞれ連
   続した巻締め加工によって結合した特許請求範囲第１項
   記載の高周波加熱装置。
3. （３）仕切板の中央に、下方よりアンテナ部を貫通する
   ようマグネトロンを取付け、前記アンテナ先端が平板の
   下方に位置するよう仕切板位置を設定した特許請求範囲
   第１項記載の高周波加熱装置。