JPS61115532A - アルミニウム容器の洗浄方法 - Google Patents

アルミニウム容器の洗浄方法

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JPS61115532A JP60249911A JP24991185A JPS61115532A JP S61115532 A JPS61115532 A JP S61115532A JP 60249911 A JP60249911 A JP 60249911A JP 24991185 A JP24991185 A JP 24991185A JP S61115532 A JPS61115532 A JP S61115532A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は広義にはアルカリ洗浄液及びその使用方法に関
し、更に詳しくはドレ、イン特性が悪いために洗浄液が
トラップされがちなアルミニウム容器を効果的に洗浄す
る方法に関するものである。
本発明は特に引扱き・絞り加工及びしごき加工した、食
品や飲料用容器に使用されるアルミニウム容器本体の洗
浄に対して特に有用である。かかる容器本体の底部構成
部分には処理中に洗浄液がトラップされ易く、その結果
、洗浄中や洗浄と水洗間のライン停止時に、該容器表面
に好ましからぬ局部的しみ（スティン）が発生する。ま
た洗浄液のトラップはコンベア上に支持されている間に
容器と容器とが接触する所に起こるので、これがまた洗
浄剤溶液の満足なドレインを妨げる原因になっている。
高能力で高速の容器洗浄機では、その運転が容器＠ｌｌ
ワライン他の構成部分と組み合わされている為にライン
の停止が頻繁に起り、また例えば容器装飾装置（Ｃｏｎ
ｔａｉｎｅｒ　ｄｅｃＯｒａｔｉｎＱ　　　。
ｅｑｌｌｉｐＨ１ｅｎｔ）の切替え時や、生産ライン設
備の定期的メインテナンス時にもラインストップが起こ
る。
いずれの場合でも、このライン停止は約３０秒から長く
て約１時間に亙り頻繁に起こるので、このために高能力
高速多段洗浄機の洗浄部間にある各容器は、該容器表面
の少なくとも一部分上に洗浄液がトラップされたまま長
時間に亙っでとどまることになる。
ライン停止によって起こるかかる容器表面の白色のしみ
によって示されるこの局部的エツチングは、外観だけで
なく引き続いて容器表面上に施す衛生ラッカー塗装膜及
び装飾皮膜の密着性を損う結果になるので好ましくない
。
容器表面上に白色のじみを発生させる局部的エッヂング
問題以外にも、容器表面から、潤滑剤や有機性汚物を除
去する為に必要な界面活性剤又は清浄剤に関連して、さ
らに他の問題点が存在する。
長期間使用により洗浄液に潤滑剤や有機物質の濃度が増
加した場合に、これまで使用されてきた界面活性剤類は
洗浄済みの容器表面にかかる潤滑剤や有機性汚物が再沈
着するのを防止する能力に欠けていることが判明してい
る。有機物質が容器表面に再沈着すると、引き続いて容
器表面上に施す皮膜の密着性が低下する。
アルミニウム容器表面をアルカリ洗浄液にて洗浄する際
に伴うその他の問題は、洗浄済み容器本体を引き続いて
水すすぎする間に容器表面に褐色酸化物によるしみ又は
変色が起こる傾向があることである。
かかる褐色のしみは外観を損うだけでなく、引き続いて
施すラッカー皮膜の最適密着性の達成を阻害するので好
ましくない。
ガラス製容器及びボトルを包含する素地類の洗浄用に、
これまで各種の水性アルカリ性洗浄剤組成物が使用又は
提案されてきた。例えば米国特許第２，９７６．２４８
号公報には、洗浄機を通してボトルを移送するのに用い
る軟鋼製コンベヤベルトの腐蝕を低減する為の抑制剤を
含むガラス製ジャー用の水性アルカリ性洗浄剤を開示し
、米国特許第４・１４７・ａｓ２＠ｔｌ″１に″″様′
″”５’）、＊＊ｈＡｔ’Ｇ＊　　　　　。
用のアルカリ性洗浄剤濃縮物であって比較的アルカリ性
が強く、かつ硬水中の金属イオンから形成されるスケー
ルの防止用キレート剤を任意成分として含む洗浄剤を開
示し、米国特許第２．９９２．９９５号公報には超合金
エンジン部品を洗浄してこれから金属性沈着物を除去す
る為のアルカリ性洗浄剤高濃縮物を開示し、米国特許第
３．７７９．９３３号公報では本発明では使用に適さな
い脂肪酸石けんを含み、かつ錯化剤を全く含まないアル
カリ性のオーブン用洗浄剤高濃縮組成物を開示し、さら
に米国特許第４，０９４，７０１号公報では洗浄すべき
金属表面に対するいかなる錯化剤をも含まないスズ表面
用アルカリ性洗浄剤を開示している。これらの先行技術
は素地の洗浄に一般的に使用できるのであるが、主とし
てガラスのような、スティン又は変色を生じているもの
に対する洗浄性が鈍くアルミニウムのような敏感な金属
表面の洗浄には不適当な成分を含むか及び／又は不適当
な成分開度のものであるか、又は本発明の工業的実施に
際して使用する必要のある錯化剤のような必須の成分に
欠けた組成物である。
米国特許第４．４７７、２９０号公報はアルミニウム容
器洗浄用アルカリ性洗浄剤水性組成物を開示しておりこ
れには界面活性剤を使用しないか又は必要としない組成
物を開示しているが、好ましい実施態様の記載の表から
分かるように、実際に使用するには不適当なものである
。
本発明の方法は従来のアルカリ洗浄液に付随する金属表
面のじみや局部的変色問題を、選択された界面活性剤も
しくは界面活性剤の組合わせを、さらに一定制御［ｌＩ
量の補助成分と組合わせ使用して比較的低温度でアルミ
ニウム表面の効果的かつ均一な洗浄を行なわせ、同時に
容器のフレーバ特性を改良さけることができるのである
。
本発明に従ってアルミニウム素地を洗浄する方法は、そ
の有用性、融通性、ｔｉｌ制御及び運転の容易さによっ
てさらに特徴づけられている。現在までのところ、アル
ミニウム容器に使用するアルカリ性洗浄剤として商業的
に容認された洗浄剤は未だ一つもない。
［問題点を解決するための手段］ 本発明の利益と有利性とは、アルミニウム表面の望まし
くないエツチングを起こさずに、かつアルミニウム粉を
木地から充分に除去できる最で存在するアルカリ剤を含
むアルカリ洗浄液を使用する本発明の方法により遅成丈
ることができる。一般的に本発明の洗ｒｐ液はｐＨが約
１０であり、浴不溶性沈澱を形成しやすい金属イオンの
少なくとも一＆Ｉを錯化するのに有効な徂の錯化剤を含
むものであって、好ましくは例えばグルコン酸ナトリウ
ム、クエン酸ナトリウムのようなＷ酸、その池の有機酸
及びそれらの塩からなる錯化剤を含みかつ洗浄すべき素
地上に存在する有機性汚物を取り除き、かつ洗浄液にか
かる有機性汚物が蓄積するのを阻止して汚物の再沈着を
防止し、かつ白色のしみの発生を防ぐのに充分な量の一
種もしくは二種以上の特定界面活性剤を含むことから成
っている。
またこの洗浄液は、このアルカリ洗浄液に使用した界面
活性剤の種類により生ずる好ましくない発泡を最少限に
抑制するための消泡剤を任意成分として含んでもよく、
かかる消泡剤としては通常使用されるいかなる種類のも
のでもよい。
このアルカリ洗浄液の建浴又は補給は、活性成分から成
る粉末状乾燥濃縮物を用いるか、又は別法として濃縮水
溶液もしくはスラリーを用いて運転中の洗浄剤組成物中
にこれを添加することにより行なう。
本発明の方法に関する提案では、このアルカリ洗浄液を
室温（約６０°Ｆ）ないし約６６℃（約１５０°Ｆ）、
好ましくは約３２℃（約９０°Ｆ）ないし約５４℃（約
１３０°Ｆ）の適温において浸漬法、流しかけ法、又は
好ましくはスプレー法によって洗浄すべき素地上に充分
な時間に亙って施す。本発明によって開発されたアルカ
リ洗浄剤は従来の酸性洗浄剤に比べて、より改善された
風味特性をアルミニウム飲料容器に付与する。その他の
利点としては、本発明のアルカリ洗浄方法は、洗浄操業
時に発生するスケールやスラッジの量が従来のアルカリ
洗浄方法において１１１１されてきたよりも少ないこと
である。さらにその他の利点としては、従来の酸性洗浄
剤よりも鋼製処理装置に対する腐蝕性が少ないことであ
る。
また、引き続いてアルカリ洗浄済みの表面を一定にｐＨ
の制御により中性もしくは酸性に保持した水洗液ですす
いで残余の洗浄液を取り除き、必要に応じてその復更に
すすぎ＠即するのが望ましいことが判明した。その上、
アルカリ洗浄済みアルミニウム容器の表面に化成皮膜を
施す際の皮膜型ωは、これまで腐蝕防止及び密着性促進
の目的で少なくとも容器の外表面に慣習的に施されてき
た化成皮膜重量よりも少なくてよいので、約１０００缶
／′分以上の缶処理能力を持つ高速缶処理ラインに於け
る缶の移動性が予想以上に改善されるということが判明
した。
［好ましい実施態様の説明１ 本発明のアルカリ洗浄液はその必須成分として、容器表
面からアルミニウム粉を満足できる程度まで除去するの
に充分な吊で含まれるアルカリ剤もしくはアルカリ剤の
混合物、処理操業時に洗浄液に存在しかつ沈澱を起こし
易い金属イオンの少なくとも一部を錯化するに足る充分
な量の錯化剤、アルミニウム容器表面から有機性汚物を
取り除き、かつライン停止時に起る容器表面に白色のし
みをもたらすエツチングを防止するのに効果的な吊で存
在するＨＬＢ価約１２以上の一種もしくは二種以上の界
面活性剤、及び任意成分としての消泡剤を含有している
。
アルカリ剤は、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
のホウ酸塩、炭酸塩、水酸化物の一種もしくは二種以上
から成り、なかでもアルカリ金属の水酸化物とアルカリ
金属炭酸塩が好ましい。アルカリ洗浄液中のアルカリ剤
の濃度は容器表面のアルミニウム粉の実質的全組を除去
するのに有効な濃度であって、同時にアルミニウム表面
を不当にエツチングしないような濃度に制御して清浄で
光沢のある反射性外観が得られるようにする。このアル
カリ性剤は浴のｐＨが少なくとも約１０、経済時に決め
られるその上限はそのときの処理条件及び洗浄すべき金
属素地の種類に応じて約１３になるような量で用いる。
実際の洗浄においては洗浄液のＥ）Ｈは約１１．５〜約
１２．５の範囲以内に制御することが好ましい。上記の
ようなアルカリ性を浴に与えるためには、このアルカリ
剤は通常的０．０５ｇ／、Ｑ〜約１０ｇ／ｌ、好ましく
は約０，４グ／９〜約３．５ｇ／Ｊの濃度で使用する。
特に満足できるアルカリ剤は水酸化ナトリウムと炭酸ナ
トリウムの混合物である。
錯化剤は、アルカリ洗浄液に存在する金属イオンの少な
くとも一部を錯化して有害な沈澱の形成を阻止するのに
有効な浴溶解性・相溶性化合物の一種もしくは二種から
成る。この目的には、一般に糖酸その他の有機酸もしく
はそれらの塩類が好ましい。
本発明のアルカリ洗浄液に用いるのに適する錯化剤には
、グルコン酸、クエン酸、グルコヘプタノン酸、トリポ
リリン酸ナトリウム、ＥＤＴＡ、酒石酸その他、並びに
これらの浴溶解性、相溶性塩類及びこれらの混合物が包
含される。一般的に、運転浴中の錯化剤の濃度は約０．
０１〜約５ｇ／ｌ、好ましくは約０．０５〜１ｇ／９以
内に制御する。
このアルカリ洗浄液の第三番目の必須成分は界面活性剤
であって、この界面活性剤は分子中の親水性基（極性）
と疎水性基（無極性）の大きさ強さのバランス、すなわ
ち親水性−疎水性バランス（ＨＬＢ）が少なくとも１２
好ましくは約１２〜約１５の範囲にあることが必要であ
る。一般的に言って、ある種の非イオン性界面活性剤の
場合のＨＬＢ比は分子中の親水性部分のｍ１２１分率の
目安をなしており、ある場合には直接これを計算するこ
とかできる。次いでこの重量分率をファクター５で割っ
てＨＬＢ、価としている。ある種の他の非イオン性並び
にイオン性界面活性剤は親水性部分の重量分率とは正確
には相関しないが、その理由はかかる親水性部分の効力
がもっと大きいためであって、かかる場合の適切な見掛
けのＨＬＢ比は実験的に求めることができる。今日では
市販の多数の界面活性剤についてそれぞれのＨＬＢ価が
表示されているので、本発明の実施に際してもこれらの
情報を便利に利用することができる。界面活性剤や乳化
剤のＨＬＢ価の決定に関するこれ以上の情報は　　　　
　（アトラス・ケミカル・インダストリーズ（＾ｔｌａ
ｓＣｈｅｎ＋１ｃａｌ　Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ、　Ｉｎ
ｃ、）からの刊行物「ザ・アトラス−ＨＬＢ−システム
Ｊ　　（Ｔｈｅ　Ａｔ１ａｓ　ＨＬＢＳｙｓｔｅｍ）　
、第三版、７章、１８〜１９頁（１９６３）に記載され
ている。
本発明の場合には、使用される界面活性剤の１種もしく
は２種以上の少なくともその一つのＨＬＢ価が少なくと
も約１２であることが、アルミニウムの引き抜き・絞り
加工及びしごき加工で常用される潤滑剤や有機性汚物の
効率的除去を達成して、白色のじみの発生なしに比較的
低温で適切な洗浄を達成せしめるのに必要であることが
判明した。
さらに、界面活性剤のＨＬＢ価が約１５以上である場合
において、容器本体の満足な洗浄を達成し、かつ容器表
面上に再沈澱して効果的な洗浄を妨げる傾向のあるアル
カリ洗浄液中の有機性汚物の不都合な濃度増加を回避す
るためには、より多量の界面活性剤が一般に必要である
ので経済的にも、爾後の水洗においても好ましくないこ
とが判明した。したがって、本発明の実施に際して用い
る界面活性剤のＨＬＢは少なくとも約１２ないし約１５
の範囲のものが望ましい。
界面活性剤又は界面活性剤の混合物であって、それらの
少なくとも一つのＨＬＢ価が約１２である場合には、容
器洗浄機の洗浄行程でのライン停止によって起こるアル
ミニウム容器表面の白色のしみもしくは変色が実質的に
排除できるということがさらに見い出された。かかる白
色のじみの防止は界面活性剤もしくは界面活性剤混合物
のＨＬＢ圃が増加するにつれてさらに改良されることが
観察される。本発明においては、満足できる洗浄を達成
し、アルカリ洗浄液中の潤滑剤及び有機性汚物の蓄積を
回避し、該洗浄液への界面活性剤の使用量を最少にして
、かつ同時に容器の白色のじみを阻止もしくは排除する
ためには、界面活性剤もしくは界面活性剤混合物の少な
くとも一つのＨ１８価を少なくとも約１２ないし約１５
以下、特に約１３〜約１５以内に制御するのが好ましい
。
本発明の界面活性剤として特に好ましいものとしては、
ユニオン・カーバイド・コーポレーション（Ｕｎｉｏｎ
　Ｃａｒｂｉｄｅ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）から市販
のエトオキシル化二級アルコール（ｅｔｈｏｘｙｌａｔ
ｅｄｓｅｃｏｎｄａｒｙ　ａｌｃｏｈｏｌ　ＨＬＢ約１
３．５　）から成るｒＴｃｒｏｉｔｏｌ　１５−３−９
　ｊ　　（商品名）：［シェル・ケミカル・カンパニー
　ｊ　（Ｓｈｅｌｌ　Ｃｔ＋ａｍｉｃａｌ　Ｃｏｍｐａ
ｎｙ）から市販のポリオキシエチレン直鎮アルコール（
１４Ｌ　Ｂ約１４１）から成る「Ｎｅｏｄｏｌ　９１−
８１　（商品名）；及び「ジー・ニー・エフ・〕−ボレ
ーシ」ンＪ　（ＧＡＩ”　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）か
ら市販のポリオキシＬチレンアルキルノニルフェノール
（Ｈ’　ｔ−８約１３０）から成るｒ　ｒｇｅｐａｌ　
ＣＡ６３０Ｊ　　（商品名）が包含される。本発明の実
施に際して使用に適する界面活性剤には、例えばアルキ
ルフェノール、直鎖アルコール、分校アルコール、二級
アルコール、プロピレンオキシド／プロピレングリコー
ル縮合物その他から成る疎水性基を有する界面活性剤が
：また親水基として例えばエチレンオキナイド、又はエ
チレンオキサイド／エチレングリコール縮合物を含むも
の、又はキレッピングＭ　（ｃａｐｐｉｎ。
’　　　　　　ｇｒｏｕｐｓ）としてプロピレンオキサ
イド、クロライド、ベンジルクロライド、アミンその他
をさらに含有する親水性基を含む界面活性剤が包含され
る。
前記したポリオキシアルキレン炭化水素界面活性剤の一
般式は次式で示される。
Ｒ（ＯＲ’　　）。ＯＨ 〔式中、Ｒは炭素数６〜３０の炭化水素、Ｒ′はＣもし
くはＣ３又はこれらの混合物、かつｎは５〜１００の整
数を示す。） 上記の分子は公翅の技術に従って通常のキャラピンク基
を用いてキセツビングすることができる。
界面゛活性剤もしくは界面活性剤混合物は、容器表面か
ら有機性汚物を除去するのに有効な濃度であって、実質
的に１００％水はじきしない表面を提供し、同時に洗浄
剤中に残油が蓄積するのを抑制してラインの停止中でも
アルミニウム表面に白色のしみを生成するエツチングが
避けられるような濃度でこのアルカリ洗浄液に添加する
。ｎ型的な界面活性剤もしくは界面活性剤混合物の使用
濃度は約０．００３〜約５ｇ／ｉ、好ましくは約０．０
２〜約１．０ｇ／ｌの範囲である。　　　　　　　　　
　　　　？。
使用する界面活性剤もしくは界面活性剤の種類、アルミ
ニウム容器に対するアルカリ洗浄液での処理の態様即ち
濃度及び処理条件によっては、ざらにこのアルカリ洗浄
液に消泡剤を添加して不都合な発泡を避けることもまた
可能である。市販の各種消泡剤のいずれでもこの目的に
使用できるが、なかでも微結晶ロウを基剤にしたものが
特に満足できるものであることが分った。
界面活性剤が素地表面のすみの発生を抑制する機構は現
在までのところ詳細には分っていない。
しかし、ドレイン特性が貧弱な各種の表面を本発明に従
って洗浄すると、その上にアルカリ洗浄液が局部的に蓄
積したまま温和な温度で長時間放置された場合でさえも
、溶液がトラップしている部分に局部的なじみが発生し
ないことが認められる。
引き俵き・絞り加工及びしごき加工したアルミニウム容
器の場合には、このような局部的じみが発生ずると、清
浄にした容器の光沢性・反射性などの外観が損われると
同時に、また引き続いてその１に施づ゛衛生ラッカー塗
膜及び装飾インキや装飾塗膜の密着性に対して悪影響を
及ぼし、その結果として市販不可能な容器となる。工業
的な多段式容器洗浄拭にａ３ける洗ｒｐ操作の短時間の
中衛やラインの短時間停止期間中でのかかる局部的じみ
の発生が防止できると、生産される缶の品質が良好に保
持されるので、不合格品の実質的排除が可能になる。本
発明のアルカリ洗浄液を使用する方法の特有な利点は、
所望する結果を得るためにアルカリ洗浄液にケイ酸塩、
リン酸塩はもとよりフッ化物さえも必要としないことで
、これはすすぎ、環境及び安全の観点から極めて有利で
ある。
本発明に従えば、このアルカリ洗浄液を比較的低温度、
一般には室温〜約６６℃、好ましくは約３２〜５４℃の
範囲以内で素地上に施す。素地との接触は浸漬法、スプ
レー法、流しかけ法により行なうことができるが、複雑
な形状をした素地の清浄化の場合には特にスプレー法が
好ましく、これにより洗浄液と素地との均一な接触が確
保される。このアルカリ洗浄液の建浴及び補給は種々の
成分を適切な比率で含んでいる濃縮物を用いて行なう。
この濃縮物は乾燥した粉末状の形態でも供給され得るが
、好ましくは約５０〜約９０７４１％の水と、残余が洗
浄液における相対割合いと全く同じ割合いの活性成分を
含む水性濃縮物の形態で供給されるのが好ましい。
本発明の好ましい実施態様によれば、容器をこのアルカ
リ洗浄液と接触させる前に予備洗浄を行なう。この予備
洗浄によれば容器からアルミニウム粉及び汚物の一部を
取り除くことができ、引き続く洗浄工程中にがかる狭雑
物が蓄積するのを低減させることができる。この予備洗
浄液としては水、好ましくはアルカリ洗浄液の約５０分
の１ないし２分の１、典型的には約１０分の１の濃度の
アルカリ洗浄液を適用する。この予備洗浄液は洗浄槽か
ら洗浄液の一部を予備洗浄槽に向流させかつ予備洗浄槽
に給水することにより容易につくられる。
この予備洗浄は洗浄工程で採用する温度範囲以内で運転
するのが普通であるが、予備洗浄液中のアルカリ成分濃
度が比較的低い場合にはさらに高温でもアルミニウム表
面に不都合なエツチングを起こさずに実施できる。
本発明のその池の発見によれば、水洗工程における水洗
液のｐＨを実質的に中性又は酸性側に維持すれば、洗浄
工程に引き続く水すすぎによって起こるアルカリ洗浄済
みアルミニウム容器表面の褐色酸化物による変色を実質
的に排除できることが判明した。このアルカリ洗浄剤水
溶液は次のすすぎ工程中に持ち込まれるので、水洗液は
徐々にアルカリ性を示す。引き続く水洗工程でのアルカ
リ性物質の蓄積を避けるためには、水洗液をオーバフロ
ーさ、せるか及び／又は水洗液の０１１を約７，５以下
、好ましくは約７又はそれ以下の水準に維持するように
酸を添加してアルカリ性物質を中和してやることが必要
であることが判明した。水洗液を中性又は酸性側のｐＨ
にすることにより、アルミニウム容器本体表面の褐色の
しみの形成が実質的に回避できる。
本発明のさらにその他の発見によれば、アルミニウム容
器を、ここに記載したようなタイプのアルカリ洗浄液を
用いて洗浄する際には、時として　　　　　（容器の移
動性の問題が起こることが分った。この移動性の問題は
、高速度缶ライン、すなわち約１０００缶／分以上、例
えば１２５０缶／分及びそれ以上の生産能力を有１゛る
化ラインでは特に大きくなる、かかる高速度移送ライン
では、缶相互間及び缶と装置間で接触している缶の滑り
能力及び回転能力が低下して、時には不都合な押し合い
を起こす。
アルカリ洗浄済みのアルミニウム容器をすすぎ段階に引
き続いて従来よりも薄い化成皮膜を形成さけると、缶の
移動性が増加し【このような高速化ラインに於ける缶の
高速移送性が高められ、同時にしみに対する抵抗性が向
上するということが判明した。アルミニウム容器の少な
くとも外表面に施り゛化成皮膜処理は、例えばタンニン
の存在下、又は非存在下でのリン酸クロム、チタン、ジ
ルコニウム又はハフィニウム成分を基剤にした処理溶液
のような、市販のいずれの処理溶液でも使用することが
で♂る。かかる化成皮膜処理溶液及びその方法の例は、
米国特許第４．＜１１７，３３４号、同第４．０５４．
４６６号、及び４，３３８，１４０号公報に開示がある
。本発明のアルカリ洗浄後のアルミニウム容器の化成処
理としては通常採用されている膜厚以下の化成皮膜水準
で充分なのである。
［実施例］ 本発明のアルカリ性改良洗浄液及びその使用方法をさら
に詳しく説明する為に、次に実施例を述べる。これらの
実施例は単に説明の目的のものであって、本発明がこれ
らの実施例のみに限定されることを意味するものではな
い。
Ｋ１１−ユ 洗浄液容量が１９１のパワースプレ一式缶洗浄機にアル
カリ洗浄液を以下のごとく調製した。即ち１９ｆＪの水
に対して７０ｇの水酸化ナトリウム及び７０９のグルコ
ン酸ナトリウムを溶解したのち人為的に液を老化させる
ために２０ｊＪの各種の市販容器本体製作用ｒ１１滑剤
を添加した。次いで異なるＨ２Ｓ価で、かつ三種の異な
る化学構造の特殊界面活性剤を、水はじきのない容器が
得られて満足な清浄効果を示すまでそれぞれ少瓜づつ添
加した。この試験は界面活性剤の白色のじみの抑制効果
を評価するのではなくて、むしろ容器表面から市販本体
製作用潤滑剤を除去しうるこれらの界面活性剤の洗浄能
力を評価するためのものである。各試験では、この洗浄
剤液を、工業的に製作し端部が開いたアルミニウム容器
に４３℃（１１０°Ｆ）において１分間、スプレーした
。第４表では、含有ｍを、水酸化ナトリウム２０ｇ、グ
ルコン酸ナトリウム２０９へと減口し、５２℃にて試験
し、第５表ではグルコン酸ナトリウムの量をざらに８ｇ
まで減口した。
三種の異なる構造の界面活性剤と三種の異なる市販の本
体潤滑剤について、各シリーズで異なったＨＬＢの界面
活性剤を用いてこれらの試験を行なった結果を第１〜５
表に示す。
第　　　　１　　　　表 ＊系すオキシエチレンアルキルフェノール（ＧＡＦ社＠
ｌ） ＊＊　　ｒＱｕａｋｅｒｏｌ　６０２　ＬＶＢＪ本体潤
滑剤（Ｑｕａｋｅｒ　Ｃｈｅｍｉｃａ１社製）第　　　
　２　　　　表 ＊　　ポリオキシエチレン二級アルコール（Ｉｌｎｉｏ
ｎ　Ｃａｒｂｉｄｅ社製）＊＊　　ｒＱｕａｋｅｒｏｌ
　６０２　ＬＶＢＪ本体潤滑剤第　　　　３　　　　表 ＊　ポリオキシエチレン直鎖アルコール（Ｓｅｌｌ　Ｃ
ｈｅｍｉｃａ１社製） ＊＊　　ｒ　Ｑｕａｋｅｒｏｌ　６０２　ＬＶＢＪ本体
潤滑剤第　　　４　　　表 ＊　＊　　ｒ　Ｑｕａｋｅｒｏｌ　５３８　Ｊ本体潤滑
剤（Ｑｕａｋｅｒ　Ｃｈｅｍｉｃａ１社製）第　　　　
５　　　　表 ＊：ｋ　　［Ｑｕａｋｅｒｏｌ　５４８］本体潤滑剤（
Ｑｕａｋｃｒ　Ｃｈｅｍｉｃａ１社製）第１〜５表のデ
ータは、潤滑剤び当りの界面活性剤の川が表記の数より
大きい場合に本洗浄試験において水はじきのない容器洗
浄ができることを示したｂのである。これらの試験結果
から、低い　　　　ＨＬＢを有する界面活性剤で洗ｉ′
ＴＩ液中に蓄積した潤滑剤の逆効果を打ち消して満足な
洗浄作用を達成させるには、界面活性剤のより高い１ｇ
３度の使用が必要であることを明らかに示している。さ
らにこれらのデータは、ＨＬ　Ｂが約１１以上では、界
面活性剤の濃度が低くてよいことを示している。さらに
、ＨＬＢが１５以上に増加すると、ある種の本体製作用
潤滑剤に関しては界面活性剤濃度を増加さけないと満足
な清浄効果が達成できないことが分る。
実施例　２ 第１〜５表に示された界面活性剤／潤滑剤比の値におけ
る濃度の界面活性剤を含有する洗浄液で洗浄したアルミ
ニウム缶から選択した缶を、典型的なライン停止の場合
に見せかけて、その表面に残留アルカリ性洗浄剤溶液を
付着させたまま、１時間半に亙って大気中に放置した。
１時間半経過後、各容器の表面外観を観察し白色のじみ
の程度を調べた。アルミニウム製試験容器の外表面の白
色のしみの程度を１〜５までのスケールを用いた比較評
点方式で採点した。評点５はじみが全く見られず、評点
１は激しくしみがあって商業的に不合格であることを示
す。商業的に容認できるアルミニウム容器表面に対して
は、最小限評点３が必要とされる。ＨＬ　Ｂの異なった
各種の界面活性剤に就いての試験結果を第６表に示した
が、本体の潤滑剤が［り−Ｌ力ロール５４８Ｊ　　（Ｑ
ｕａｋｅｒｏｌ　５４８）（商品名）であったー試験を
除いては、全ての１易合に本体の潤滑剤どして［クエ力
ロール６０２　ＬＶＢ　Ｊ（Ｑｕａｋｅｒｏｌ　６０２
ＬＶＢ）　（商品名）を用いた。
（・ 第　　　　６　　　　表 ＊　　　「Ｑｕａｋｅｒｏｌ　５４８Ｊ本体の潤滑剤；
他は全てｒＱｕａｋｅｒｏｌ　６０２　ＬＶＢＪ第６表
に示されたデータから明らかな通り、界面活性剤のＨＬ
　Ｂが増加するど有害な白色のしみが減少することが分
る。一般に、採用した界面活性剤及び本体の潤滑剤の秤
類にもよるがＨＬＢが約１２以上の場合にじみのない合
格容器が製１ｖされる。これらのデータは、長期に亙っ
てラインが停止した為に生ずるアルミニウム容器の不都
合な白色のじみの抑制に対して界面活性剤のＨＬＢが大
きな影響を与えることを明示している。
実施例　３ まずアルカリ洗浄液を、重量％基準で６０％の水酸化ナ
トリウム、１０％のグルコン酸ナトリウム、２０％のソ
ーダ灰、５％の［Ｔｅｒｇｉｔｏ１１５−３−９Ｊ　　
（商品名）界面活性剤（ＨＬＢ比＝１３．５）、３％の
微結晶ロウ系消泡剤及び２％のクエン酸ナトリウムを含
む乾燥濃縮物を作ることにより調製した。各成分を乾式
混合して均一な混合物を作り、該混合物の２００ｇを１
９０ｇの水中に５１℃で加えて、パイロット用のスプレ
ー缶洗浄機の第１段階で使用した。
引１友ぎ及びしごき加工した一連の市販アルミニウム容
器本体を本体メーカの生産ラインのトリマーから抜取っ
たもので、その表面に潤滑剤とアルミニウム微粒子が付
着している缶を工業的操業条件に似せて４０秒間スプレ
ー法により該パイロット洗浄機中で洗浄した。洗浄済み
の該缶を続いて水すすぎしたどころ水はじきのないこと
及び残留アルミニウム微粒子がないことが観察された。
友ｉ亘−１ 本発明の製法に関する提案に従って本発明をさらに詳し
く説明する為に、該アルカリ洗浄液を用いて実施例３に
記載のプロセスパラメータに従って洗浄したアルミニウ
ム缶を、異なった制御Ｎ温度及び異なった制御ｐＨのす
すぎ溶液を用いて、このパイロット洗浄機の第２段階で
さらに長時間、水すすぎした。工業的多段階缶洗浄機に
於ける典型的ライン停止に似せるために、この洗浄済み
の缶をスプレーすすぎ段階でそれぞれ１３分及び３０分
間、連続スプレーすすぎをした。洗浄水としてｒＤｅｔ
ｒｏｉｔ　Ｊ　　（Ｈｉｃｈｉｇａｎ）の水道水を使用
し、その見かけ上のｐＨは約６．８〜約７．０であった
。この洗浄液のアルカリ性とｐＨの増加はこのパイロッ
ト・洗浄機の第１段階で用いたアルカリ洗浄液を一定制
御吊だけ添加することにより行なって、次のすすぎ段階
にアルカリ洗浄液が持ち込まれるのに似ぜた。それぞれ
のすすぎサイクルの終点で容器表面をＩＱ察し、時間、
温度及びｐＨの関数として褐色酸化物による変色の程度
を調べた。上記のように処理した各々の容器に対して変
色度合を調べ、その結果を第７表に示した。容器表面上
に肉視できる変色がある場合には、すべて商品として不
合格とした。
う 第　　　　７　　　　表 第７表のデータから、この不都合（【褐色酸化物による
変色がアルミニウム表面に形成される傾向は水洗サイク
ル時間、洗浄水温度、洗浄水のｐＨの増加とともに増加
する。この試験条件下では、設定温度、設定スプレ一時
間に於いて、洗浄水のｐＨを約１．５以下に維持すれば
褐色の変色はいずれも避けられるように見える。したが
って、工業的操作においては適当な酸性物質、例えば硫
酸を添加して水洗浄水のｐＨを約１．５以下に維持して
やれば、洗浄水の前段の洗浄段階からくるアルカリ洗浄
液によって引き続いて汚染されるのを避けることができ
る。また、多段階のすすぎ部を通して洗浄液のオーバフ
ロ水を向流にすれば、洗浄水のｐＨの著しい増加を押さ
えることができる。
実施例　５ さらに、実施例３に従って洗浄したアルミニウム缶をす
すいだ後に、米国特許第４．３３８．１４０号公報に記
載のタイプの酸性処理水溶液を用いて化成処理を行なっ
た。
被覆した缶を観察したところ、工業的高速化うインの再
動性が改良されているのが分った。
この発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異な
る実施態様を椙成することができることは明白なので、
この発明は、前記特許請求の範囲において限定した以外
はその特定の実施態様に制約されるものではない。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）アルミニウム微粉と有機性汚物が表面に付着して
    いるアルミニウム容器を洗浄する方法であって、アルカ
    リ性洗浄剤水溶液（以下アルカリ洗浄液という）の持ち
    込みによって洗浄工程に引き続く水洗工程の水洗液がア
    ルカリ性になる傾向がある場合において、該洗浄方法が
    、アルミニウム容器の表面をその表面に付着しているア
    ルミニウム微粉及び有機性汚物の実質的全量が除去され
    るのに十分な時間アルカリ洗浄液と接触させる工程と、
    次いで洗浄済みの容器表面を中性ないし酸性側にｐＨ制
    御した水洗液ですすいでこの表面の残留洗浄剤水溶液を
    除去する工程とから成る方法。
  2. （２）該水洗液のｐＨを７．５以下に維持する特許請求
    の範囲第１項記載の方法。
  3. （３）すすいだ表面を、次いで化成処理する特許請求の
    範囲第１項記載の方法。
  4. （４）表面上にアルミニウム微粉と有機性汚物が付着し
    ているアルミニウム容器のアルカリ洗浄方法であつて、
    その表面上のアルミニウム微粉と有機性汚物の実質的全
    量を除去するのに十分な時間該表面をアルカリ洗浄液と
    接触させる工程と、引き続いてこの洗浄済み表面を少な
    くとも一部循環された水洗液ですすいでその表面から残
    留洗浄液を除去する工程とから成りかつこのアルカリ洗
    浄液が水洗液に持ち込まれるために該水洗液のアルカリ
    性が増加する場合において；該水洗液のｐＨを中性又は
    酸性側に制御するのに十分な量で酸性成分を該水洗液に
    添加して、洗浄ラインが停止した間に起こるしみの形成
    を実質的に排除することから成るアルミニウム容器の洗
    浄方法。
  5. （５）該水洗液のｐＨを７．５以下に維持する特許請求
    の範囲第４項記載の洗浄方法。
  6. （６）洗浄し、すすいだ該表面を化成処理する特許請求
    の範囲第４項記載の洗浄方法。
  7. （７）過度のエッチングなしにアルミニウム容器を洗浄
    する方法であって、アルカリ洗浄液は容器表面からアル
    ミニウム微粉を除去し得る濃度のアルカリ剤と浴不溶性
    沈澱を形成する傾向のある金属イオンの少なくとも一部
    を錯化するに足る量の下記一般式で示される錯化剤と、
    ＨＬＢ価が１２以上のポリオキシアルキレン炭化水素界
    面活性剤の少なくとも１種とを含んでおり、かつ該界面
    活性剤は容器表面の有機性汚物を除去し、かつ洗浄剤溶
    液と長期間接触する間に表面に白色のしみが発生するの
    を防止するのに有効な量を含有するアルカリ性洗浄液と
    アルミニウム容器表面とを接触させる工程と、所望の洗
    浄効果が得られるまで該洗浄液と該表面との接触を続け
    る工程とから成るアルミニウム容器の洗浄方法。 Ｒ（ＯＲ′）＿ｎＯＨ 〔式中、Ｒは炭素数６〜３０の炭化水素、Ｒ′はＣ２も
    しくはＣ３又はこれらの混合物、かつｎは５〜１００の
    整数を示す。〕
  8. （８）該洗浄液中に消泡剤を、不都合な発泡を抑制し得
    るような量をさらに含有せしめる特許請求の範囲第７項
    記載の洗浄方法。
  9. （９）界面活性剤の少なくとも一つが１２ないし１５の
    ＨＬＢ価を有する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法
    。
  10. （１０）該洗浄液の温度を約６６℃（約１５０°Ｆ）以
    下に制御する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  11. （１１）該洗浄液の温度を約３２〜５５℃（約９０〜１
    ３０°Ｆ）の範囲に制御する特許請求の範囲第７項記載
    の洗浄方法。
  12. （１２）少なくともｐＨ１０になし得る量の該アルカリ
    剤を含有する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  13. （１３）１１．５〜１２．５のｐＨになし得る量の該ア
    ルカリ剤を含有する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方
    法。
  14. （１４）該アルカリ剤を０．０５〜１０ｇ／ｌの濃度で
    含有する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  15. （１５）錯化剤を０．０１〜５ｇ／ｌの濃度で含有する
    特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  16. （１６）該錯化剤を０．０５〜１ｇ／ｌの濃度で含有す
    る特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  17. （１７）該界面活性剤を０．００３〜５ｇ／ｌの濃度で
    含有する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  18. （１８）該界面活性剤を０．０２〜２．０ｇ／ｌの濃度
    で含有する特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  19. （１９）該アルカリ洗浄液と接触させる前にアルミニウ
    ム表面を予備洗浄水と接触せしめる工程をさらに包含せ
    しめる特許請求の範囲第７項記載の洗浄方法。
  20. （２０）該予備洗浄水が該アルカリ洗浄液を希釈したも
    のから成る特許請求の範囲第１９項記載の洗浄方法。
  21. （２１）該アルカリ洗浄液がケイ酸塩、リン酸塩、及び
    フッ化物を含まない特許請求の範囲第７項記載の洗浄方
    法。
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