JPS6095234A - 面粗度を変えた無端金属ベルト製キヤリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、〔産業上の利用分野〕 本発明は、面粗度を変えた無端金属ヘルド製キャリアに
関し、詳しくは、ベルト駆動式無段変速機において、キ
ャリアを構成する各無端金属ヘルドの、内周表面、外周
表面、内外周表面のうち、いずれかの面粗度を、内層側
から外層側にわたって段階的に粗くすることにより、無
端金属ヘルド間の相互の位置移動を防止して、無端金属
ヘル１−の寿命を向上することのできる、面粗度を変え
た無端金属ベルト製キャリアにかがる。

口、〔従来技術〕 無段変速機は、変速機の変速比を連続的に制御できるも
のであり、エンジンの特性を十分にいかし、排気ガスや
燃費を改善することができる。

一般に、無段変速機は、流体式、機械式、および、電気
式に分類されるが、車両用としては、はとんど、流体式
と機械式であり、この中でも、油正駆動、ベルト駆動、
および、流体トルクコンノ〈−タ等が主要なものである
。

第１図に、ベルト駆動式無段変速機の概略図を示す。

第１図には、サイドプレート間の間隔を可変とされた、
２個の■形プーリｌ、２と、それに掛装されたトルク伝
達ベルト３が示されている。

そして、トルク伝達ベルト３は、キャリア４とその上を
摺動移動可能に、多数配列された横部材５から構成され
ている。

また、キャリア４は、第２図に示すように、複数の無端
金属ベルト４ａないし４ｂを、積層状に重ねたものであ
る。

そして、トルク伝達ベルト３がトルクを伝達する時には
、上述のキャリア４を構成する無端金属ベル１−４ａな
いし４ｅを、安定した位置に保持できないことから、横
部材５の側面部６ａ、６ｂと接触を繰り返すことになる
。

このため、無端金属ベルト４ａないし４ｅの端部を損傷
して、疲労の起点となって、最終的には破断を至る等、
無端金属ベル）４ａないし４ｅの寿命を著しく低下させ
る欠点がある。

ハ、〔発明の目的〕 本発明は、ベルト駆動式無段変速機において、キャリア
を構成する無端金属ベルトの、内周表面、外周表面、内
外表面のうち、いずれかの面粗度を、内層側から外層側
にわたって段階的に粗くなすことにより、無端金属ベル
ト相互の位置移動を抑制して、横部材との干渉を防止す
ることによって、無端金属ベルトの寿命を、飛躍的に向
上させることのできる、面粗度を変えた無端金属ヘルド
製キャリアを提供することを目的としている。

二、〔発明の構成〕 このような目的は、本発明によれば、ベルト駆動式無段
変速機において、駆動側Ｖ形プーリから被駆動側■形プ
ーリに、キャリア上を摺動移動可能に、連続して多数配
列された横部材を介して、トルクを伝達する面粗度を変
えた無端金属ヘルド製キ中リアであって、 キャリアを構成する各無端金属ベルトの、内周表面、外
周表面、内外周表面のうちいずれかの面粗度を、無端金
属ベルトの最内層と内層側第２層のいずれかから最外層
にわたって、段階的に粗くなしたことを特徴とする、面
粗度を変えた無端金属ベルト製キャリアによって達成さ
れる。

ボ、〔発明の作用〕 以下、本発明の詳細な説明する。

キャリアを構成する各無端金属ベルトが、整然とした積
層状態をなして、相互の位置移動を抑制する、いわゆる
、センタリングするためには、各々の無端金属ベルト間
に作用する摩擦力が必要である。

第３図において、無端金属ベルト１１および１２の間の
摩擦係数をμ、垂直力をＦとすれば、摩擦力Ｎば、Ｎ−
μ×Ｆとなる。

この式から明らかなように、摩擦力Ｎを増大させるには
、摩擦係数μあるいは垂直力Ｆを増大させれば良いこと
になるが、垂直力Ｆを増大させるのは、第１図において
、キャリア４の張力を強める必要があることから、無端
金属ベル）４ａなｐｚし４ｅの寿命を低下させることと
なり好ましくない。

また、この垂直力Ｆは、上述のように、ヤヤリア４が、
無端金属ヘルド４ａないし４Ｃを積層させたものである
ことから、キャリア４の内層側から外層側になるにつれ
て、減少していく傾向がある。

従って、積層された各無端金属ベル１−４ａないし４Ｃ
間の摩擦力Ｎを一定として、無端金属ヘルド４ａないし
４ｅをセンタリングするには、−１−ヤリア４の外層側
にわたって、段階的に面粗度を粗くすることが得策であ
るといえる。

第４図は、その内周表面の面粗度を粗くした、無端金属
ベルトの１例である。

このように、面粗度を粗くするには、機械的に粗面化す
る方法、塑性加工あるいは化学的処理により粗面化する
方法等の採用が可能である。

へ、〔実施例〕 以下、添付図面に基づいて、本発明の詳細な説明する。

無端金属ベルトのセンタリング効果の評価を、第５図に
示すような実験装置を用いて行った。

２１．２２は円筒ローラ２１であり、これに無端金属ベ
ル）２３ａないし２３ｅを掛装し、これに引張力を負荷
して、ローラあるいは２２に回転を与えた場合における
、最外層の無端金属ベルト２３ｅの、回転方向に対する
横方向への移動量を測定して、そのセンタリング効果を
評価した。

実験は、最外層の無端金属ベルト２３ｅ、内周表面の面
粗度を変えることにより行った。

その結果、内周表面の面粗度は、０．８〜１．５μＲｚ
とするのがよく、この面粗度内であれば、無端金属ベル
ト２３ｅは横方向へ移動せずセンタリングする。

以上の結果から、無端金属ヘル）２３ａないし２３ｅの
内周表面を、上記の範囲の面粗度とすることが、無端金
属ベルｌ−２３２ないし２３ｅのセンタリング効果に、
有効であることが明らかとなった。

ト、〔嶺明の効果〕 以上により明らかなように、本発明にがかる面粗度を変
えた無端金属ヘルド製キャリアによれば、ベルト駆動式
無段変速機において、キャリアを構成する無端金属ヘル
ドの、内周表面、外周表面、内外表面のうち、いずれか
の面粗度を、内層側から外層側にわたって段階的に粗く
なすことにより、無端金属ベルト相互の位置移動を抑制
して、横部材との干渉を防止することによって、無端金
属ヘルドの寿命を、飛躍的に向上させることができる利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ベルト駆動式無段変速機の概略図、第２図は
、ヘルド駆動式無段変速機の横断面図、第３図は、無端
金属ヘルドに作用する摩擦力の説明図、 第４図は、本発明の無端金属ベルトの一例の斜視図、 第５図は、無端金属ベルトのセンタリング効実用実験装
置の、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図である。 １−−−−−一駆動側■形プーリ ２−−−−一被駆動側■形プーリ ３−−−−−−一トルク伝達ベルト ４−−−−−−キャリア ５−−−−−−一横部材 ６ａ、６　ｂ−−−−−一横部材側面部１１．１２−−
−−一無端金属ベルト ２１．２２−・−円筒ローラ μｍ−一一一一一摩擦係数 Ｆ−〜−−−−−垂直力 Ｎ−−−−−−一摩振力 出願人　トヨタ自動胆躍 第１区 ｈ 第２図 手続補正＠　（方式） 昭和５２年２月２７日 特許庁長官殿 ２、発明の名称 面粗度を変えた無端金属ヘルド製キャリア３、補正をす
る者 事件との関係　特許出願人 住所　愛知県豊田市トヨタ町１番地　〒４７１昭和５９
年　１月３１日 ５、補正の対象 願占の発明の名称の憫及び明細書全文 ６、補正の内容 別紙のとおり

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ベルト駆動式無段変速機において、駆動側■形プー
   リから被駆動側Ｖ形プーリに、キャリ、ア上を摺動移動
   可能に、連続して多数配列された横部材を介して、トル
   クを伝達する面粗度を変えた無端金属ベルト製キャリア
   であって、 キャリアを構成する各無端金属ベルトの、内周表面、外
   周表面、内外周表面のうち、いずれかの面粗度を、無端
   金属ヘルドの最内層゛と内層側第２層のいずれかから最
   外層にわたって、段階的に粗くなしたことを特徴とする
   、面粗度を変えた無端金属ベルト製キャリア。 ２、キャリアを構成する各無端金属ベルトの、内周表面
   、外周表面、内外周表面のうち、いずれかの面粗度を、
   無端金属ベルトの最内層と内層側第２層のいずれかから
   最外層にわたって、０．８μＲ，ｚから１．５μＲｚの
   間で段階的に粗くなした、特許請求の範囲第１項記載の
   、面粗度を変えた無端金属ベルト製キャリア。