JPS6093B2 - 油性ゲルの製造方法 - Google Patents

油性ゲルの製造方法

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JPS6093B2
JPS6093B2 JP57188026A JP18802682A JPS6093B2 JP S6093 B2 JPS6093 B2 JP S6093B2 JP 57188026 A JP57188026 A JP 57188026A JP 18802682 A JP18802682 A JP 18802682A JP S6093 B2 JPS6093 B2 JP S6093B2
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liquid
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光雄 松本
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、化粧品や外用医薬品の基剤として有用な油性
ゲルを製造する方法に関するものである。
液状の流動パラフィンを固化させたものは、それだけで
皮膚面に塗布した場合にも流失することなく皮膚面に長
時間止めておくことができるため、これを化粧品や外用
医薬品と共に用いれば乳化等の手段を要せずに簡便に製
剤化することができる。
流動パラフィンを固化したこの種の外用医薬品基剤とし
ては、例えば米国Spu位b社が開発した「プラスチベ
ース」(登録商標)が知られている。
これは、流動パラフィンを100℃以上の高温でポリエ
チレンに熔解させたのち瞬間急速冷却することによって
、ポリエチレンからなるマトリックス内に流動パラフィ
ンを閉じ込めた構造を有し、稲度や粘着性の高いもので
ある。本発明者は、ポリエチレン等を用いずにより簡便
な処理で流動パラフィンを固化させる方法を提供するこ
とを目的として鋭意研究を重ねた結果、流動パラフィン
にレシチンの水素添加物を添加し、加温熔解したのち放
冷すると流動パラフィンがゲル状に固化し、このゲルが
化粧品や外用医薬品の油性基剤として効果的に使用でき
ることを見出し、本発明を完成させたものである。
レシチンは動植物界に広く分布するリン脂質であり、本
発明においてはこのレシチンを水素添加したものを使用
する。
原料レシチンとしては、リン脂質70%程度まで精製し
たものであれば十分であり、高純度のレシチンを用いる
必要はない。また、レシチンの水素添加の程度も、完全
に水素添加を行なう必要はなく、ヨウ素価2の崖度に水
素添加したものを用いても十分にゲルを形成させること
ができる。本発明を実施するに際しては、流動パラフィ
ンに水素添加レシチンを添加して均一に混合し、約60
qo程度まで加溢して水素添加レシチンを溶解したのち
放冷すればよい。
かような簡単な操作によって、ほぼ透明なゲルを形成さ
せることができる。水素添加レシチンの添加量は、流動
パラフィン100重量部に対して5重量部程度の添加か
らゲルを形成させることができ、添加量の増加とともに
形成されるゲルの硬さが増しかつ加温によるゲルの流動
化温度が上昇する。
10〜15重量部程度の添加量で、40ごC前後の流動
化温度をもつゲルが形成され、かようなゲルは皮膚に適
用する化粧品や外用医薬品の基剤として用いるのに適し
ている。本発明においてゲル状に固化させる液状油性物
質としては、流動パラフィンの他にも、スクヮラン、Q
オレフィンオリゴマー、流動ポリィソブチレン等の炭化
水素油を単独で、あるいはこれらを2種以上混合して使
用することができる。また、単独ではゲルを形成しない
オリーブ油等の植物油や、ミリスチン酸ィソプロピル等
の液状高級脂肪酸ェステルでも、これらに同量以上の流
動パラフィンのごとき上記炭化水素油を混合して液状油
性混合物として用いることによって、ゲル状に個化させ
ることが可能になる。本発明による油性ゲルを外用医薬
品の基剤として用いる場合には、流動パラフィン等の炭
化水素油や上記液状油性混合物にd医薬品を溶解または
分散したのち、水素添加レシチンを添加してゲル状に固
化させればよく、得られたゲルをそのままチューブ等に
充填し軟膏剤として使用することができる。
かような軟膏剤には、医薬品はと油性物質以外に、界面
活性作用を有する水素添加レシチンが存在するため、組
織液等の鯵出する創傷皮膚面に対しても効果的に塗布す
ることができ、さらには軟膏剤の主要成分は流動性の油
性物質であるから、含有医薬品も放出されやすい。一方
、本発明による油性ゲルを化粧品に応用する場合には、
この油性ゲル内に香料等を添加したものを毛髪トリート
メントに用いることができ、またメーキャップ化粧品に
用いる粉末の表面処理にこの油性ゲルを使えば、従来よ
り少ない成型圧力でパンケーキ類を製造できる。
このようにして得られたパンケーキ類はパフ等によって
取り出しやすく、また皮肘面に展着しやすいものとなる
。以下に実施例をあげて本発明をさらに説明する。実施
例中の「部」はいすれも重量部である。実施例 1大豆
レシチン(リン脂質舎量80%)をヨウ素価82.5か
ら30.3まで低下するように水素添加した。
流動パラフィン10碇誠こ上記で得られた水素添加大豆
レシチン1碇部を混合し、6000に加溢したのち放冷
し、ほぼ透明な流動パラフィンゲルを得た。このゲルの
流動化温度は約400Cであった。実施例 2ミリスチ
ン酸ィソプロピル4礎邦と流動パラフィン6の部とから
なる混合物に上記実施例1とで用いた水素添加大豆レシ
チン15部を添加して60ooに加溢し、サリチル酸5
部をさらに添加して均一に混合したのち放冷し、ほぼ透
明なゲルを得た。
このゲルをチューブに充填してサリチル酸5%軟膏剤を
製造した。実施例 3 大豆レシチン(リン脂質含量85%)をヨウ素価84.
0から21.5まで低下するように水素添加した。
ツバキ油5俵部と流動パラフィン5碇議とからなる混合
物に上記で得られた水素添加大豆レシチン1礎部と香料
1部を添加し、60q0に加溢したのち放冷し、透明な
ゲル状整髪剤を製造した。実施例 4 ミリスチン酸ィソプロピル4礎部と流動パラフィン6碇
郡とからなる混合物に上記実施例3で用いた水素添加大
豆レシチン15部を添加して6000に加溢したのち、
酸化チタン50碇都、カリオン30礎鞠およびタルク2
0戊部からなる混合粉末を添加して均一に縄梓混合して
放冷し、粉末表面を油性ゲルで被覆した。
この粉末に顔料と香料を混合したのち圧縮成形し、パン
ケーキを製造した。実施例 5 上記実施例3で用いた水素添加大豆レシチン20部を6
000に加溢したスクワラン100部に加え均一とした
後、予め000に冷却したステンレス製の板上に層長約
20側の厚さに流し、冷却し透明な油性ゲルを得た。
実施例 6 上記実施例1で用いた水素添加レシチン15部を流動パ
ラフィン5戊都およびQ−オレフィンオリゴマー(平均
分子量435)5礎部と加溢し6000で均一とした後
、パラアミノ安息香酸ブチル5部を加え、冷却した油性
ゲル状の日焼け防止軟膏を得た。
実施例 7 大豆レシチン(リン脂質舎量80%)をヨウ素価81.
0から17.5になるように水素添加した。
この水素添加レシチン2礎鞠こ対し、流動ポリィソブチ
レン(平均分子量約250)8碇部を加え6500に加
温し均一溶解した後、この液5部に対し酸化チタン10
0部を加え均一に混和し、放冷し、酸化チタンの表面が
油性ゲルで被覆された処理酸化チタン末を得た。この粉
末はパワケーキ等圧縦成形して製する化斑料に適する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 流動パラフイン、スクワラン、αオレフインオリゴ
    マーもしくは流動ポリイソブチレンの単独または2種以
    上を混合した炭化水素油、あるいは前記炭化水素油に同
    量以下の植物油もしくは液状高級脂肪酸エステルを混合
    した液状油性混合物100重量部に少なくとも5重量部
    以上の水素添加レシチンを添加し、加温溶解したのち放
    冷することを特徴とする油性ゲルの製造方法。
JP57188026A 1982-10-26 1982-10-26 油性ゲルの製造方法 Expired JPS6093B2 (ja)

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JPS5041374A (ja) * 1972-08-30 1975-04-15

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