JPS609364Y2 - エンジンの潤滑装置 - Google Patents
エンジンの潤滑装置Info
- Publication number
- JPS609364Y2 JPS609364Y2 JP17162180U JP17162180U JPS609364Y2 JP S609364 Y2 JPS609364 Y2 JP S609364Y2 JP 17162180 U JP17162180 U JP 17162180U JP 17162180 U JP17162180 U JP 17162180U JP S609364 Y2 JPS609364 Y2 JP S609364Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- supply passage
- engine
- cylinder head
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案はエンジンの潤滑装置、詳しくは動弁系の騒音低
減を目的とした潤滑装置に関するものである。
減を目的とした潤滑装置に関するものである。
一般にエンジン内部の冷却、潤滑を行うオイルは、オイ
ルポンプにより圧送され、クランク軸、シリンダおよび
ピストンの各摺動部に供給されると共に、シリンダ周辺
に設けられた潤滑油供給通路を通り、シリンダヘッドに
設けた動弁系に供給される(実公昭54−45465号
公報参照)。
ルポンプにより圧送され、クランク軸、シリンダおよび
ピストンの各摺動部に供給されると共に、シリンダ周辺
に設けられた潤滑油供給通路を通り、シリンダヘッドに
設けた動弁系に供給される(実公昭54−45465号
公報参照)。
しかし、上記従来の潤滑装置においては、シリンダヘッ
ドにオイルを供給する潤滑油供給通路がシリンダ周辺に
設けられているため、上記潤滑油供給通路を通るオイル
が混合気の燃焼熱を吸収し比較的高温になって上記動弁
系に送られる。
ドにオイルを供給する潤滑油供給通路がシリンダ周辺に
設けられているため、上記潤滑油供給通路を通るオイル
が混合気の燃焼熱を吸収し比較的高温になって上記動弁
系に送られる。
その結果オイルの粘度が下がり、上記動弁系の各接触部
におけるオイルの粘性を利用したダンパー効果が低減す
るため、上記接触部の衝突時の音が大きくなるという問
題がある。
におけるオイルの粘性を利用したダンパー効果が低減す
るため、上記接触部の衝突時の音が大きくなるという問
題がある。
そこで、オイルポンプより圧送されるオイルをオイルク
ーラ等の冷却装置により冷却し、オイルの粘度を上げた
うえで各潤滑系に送る方法が考えられるが、この方法で
は、上記動弁系で発生する音を低減できても、クランク
軸、シリンダおよびピストンを潤滑するオイルの粘度を
も上げてしまうことから、摺動抵抗を増大させて燃費等
に悪影響を与えてしまうという欠点がある。
ーラ等の冷却装置により冷却し、オイルの粘度を上げた
うえで各潤滑系に送る方法が考えられるが、この方法で
は、上記動弁系で発生する音を低減できても、クランク
軸、シリンダおよびピストンを潤滑するオイルの粘度を
も上げてしまうことから、摺動抵抗を増大させて燃費等
に悪影響を与えてしまうという欠点がある。
そこで、かかる欠点を解消すべく本考案は、上記オイル
ポンプ下流の潤滑油供給通路を、クランク軸、シリンダ
およびピストンへオイルを供給するための主潤滑油供給
通路と、シリンダヘッドに設けられたカムシャフト及び
弁等の動弁系へオイルを供給するためのシリンダヘッド
潤滑油供給通路とに分岐するとともに、上記シリンダヘ
ッド潤滑油供給通路の一部を冷却ファンの後方のエンジ
ン外壁面に沿って配置することにより、クランク軸、シ
リンダおよびピストンの各摺動部の摺動抵抗を増大させ
ることなく、動弁系の各接触部の衝突音を確実に低減で
きるようにしたものである。
ポンプ下流の潤滑油供給通路を、クランク軸、シリンダ
およびピストンへオイルを供給するための主潤滑油供給
通路と、シリンダヘッドに設けられたカムシャフト及び
弁等の動弁系へオイルを供給するためのシリンダヘッド
潤滑油供給通路とに分岐するとともに、上記シリンダヘ
ッド潤滑油供給通路の一部を冷却ファンの後方のエンジ
ン外壁面に沿って配置することにより、クランク軸、シ
リンダおよびピストンの各摺動部の摺動抵抗を増大させ
ることなく、動弁系の各接触部の衝突音を確実に低減で
きるようにしたものである。
以下、本考案の実施例を添附図面に従って具体的に説明
する。
する。
図において、1はシリンダブロック、2はシリンダヘッ
ドであって、シリンダブロック1にはシリンダ3が形成
され、該シリンダ3内を往復運動するピストン4がコン
ロッド5を介してクランク軸6に支持される一方、シリ
ンダヘッド2には吸排気弁(図示せず。
ドであって、シリンダブロック1にはシリンダ3が形成
され、該シリンダ3内を往復運動するピストン4がコン
ロッド5を介してクランク軸6に支持される一方、シリ
ンダヘッド2には吸排気弁(図示せず。
)を開閉するためのカムシャフト7、ロッカーアーム(
図示せず。
図示せず。
)等の動弁系が設けられている。
上記クランク軸6の後端部にはフライホイール8が支持
されるとともに、先端部にはプーリ9が支持され、該プ
ーリ9によりVベルト10を介してシリンダブロック1
の前方に支持した冷却ファン11を駆動する縦置きエン
ジンが基本的構造として形成されている。
されるとともに、先端部にはプーリ9が支持され、該プ
ーリ9によりVベルト10を介してシリンダブロック1
の前方に支持した冷却ファン11を駆動する縦置きエン
ジンが基本的構造として形成されている。
一方、上記シリンダブロック1の下部にはオイルパン1
2が装着され、該オイルパン12内のオイル13をオイ
ルポンプ14によりオイルストレート15から吸入し、
潤滑油供給通路16に圧送するようになっている。
2が装着され、該オイルパン12内のオイル13をオイ
ルポンプ14によりオイルストレート15から吸入し、
潤滑油供給通路16に圧送するようになっている。
上記潤滑油供給通路16はオイルポンプ14下流におい
て、クランク軸6、シリンダ3およびピストン4にオイ
ルを供給する主潤滑油供給通路16aとシリンダヘッド
2の動弁系にオイルを供給するシリンダヘッド潤滑油供
給通路16bとに分岐し、該シリンダヘッド潤滑油供給
通路16bの一部は冷却ファン11後方のエンジン外壁
面、すなわちフロントカバー17の外壁面に沿って配置
され、シリンダヘッド潤滑油供給通路16bにより供給
されるオイルがフロントカバー17を通過する際に冷却
ファン11の冷却風によって冷却されるようになってお
り、より好ましくは上記冷却風による冷却効果を高める
ためフロントカバー17はアルミ等の熱伝導性の優れた
材質で形成され、さらにその外壁面には冷却フィン18
が設けられる。
て、クランク軸6、シリンダ3およびピストン4にオイ
ルを供給する主潤滑油供給通路16aとシリンダヘッド
2の動弁系にオイルを供給するシリンダヘッド潤滑油供
給通路16bとに分岐し、該シリンダヘッド潤滑油供給
通路16bの一部は冷却ファン11後方のエンジン外壁
面、すなわちフロントカバー17の外壁面に沿って配置
され、シリンダヘッド潤滑油供給通路16bにより供給
されるオイルがフロントカバー17を通過する際に冷却
ファン11の冷却風によって冷却されるようになってお
り、より好ましくは上記冷却風による冷却効果を高める
ためフロントカバー17はアルミ等の熱伝導性の優れた
材質で形成され、さらにその外壁面には冷却フィン18
が設けられる。
したがって上記実施例においては、クランク軸6、シリ
ンダ3およびピストン4にオイルを供給する主潤滑油供
給通路16aとは別のシリンダヘッド潤滑油供給通路1
6bのみを冷却してオイルの粘度を高め得るので、クラ
ンク軸6、シリンダ3およびピストン4の各摺動部の摺
動抵抗を増大することなく、オイルの粘性によって得ら
れるダンパー効果を利用して動弁系の騒音を確実に低減
することができ、しかも特別な冷却装置を用いることな
く、シリンダヘッド潤滑油供給通路16bの一部をエン
ジンの外壁面に沿って設けるという簡単な構造であるた
め量産化が容易であり、実用上の利点が大きいものであ
る。
ンダ3およびピストン4にオイルを供給する主潤滑油供
給通路16aとは別のシリンダヘッド潤滑油供給通路1
6bのみを冷却してオイルの粘度を高め得るので、クラ
ンク軸6、シリンダ3およびピストン4の各摺動部の摺
動抵抗を増大することなく、オイルの粘性によって得ら
れるダンパー効果を利用して動弁系の騒音を確実に低減
することができ、しかも特別な冷却装置を用いることな
く、シリンダヘッド潤滑油供給通路16bの一部をエン
ジンの外壁面に沿って設けるという簡単な構造であるた
め量産化が容易であり、実用上の利点が大きいものであ
る。
なお、上記実施例においては縦置きエンジンについて説
明したが、冷却ファンをエンジンの側面に配置する横置
きエンジンの場合にはシリンダヘッド潤滑油供給通路を
冷却ファン後方のシリンダブロックの側壁面に沿って配
置すればよく、しかも冷却効果を高めるため、シリンダ
ブロックをアルミ等の熱伝導性の優れた材質で形成する
のが好ましい。
明したが、冷却ファンをエンジンの側面に配置する横置
きエンジンの場合にはシリンダヘッド潤滑油供給通路を
冷却ファン後方のシリンダブロックの側壁面に沿って配
置すればよく、しかも冷却効果を高めるため、シリンダ
ブロックをアルミ等の熱伝導性の優れた材質で形成する
のが好ましい。
以上説明したように本考案のエンジンの潤滑装置によれ
ば、オイルポンプ下流の潤滑油供給通路をクランク軸、
シリンダおよびピストンにオイルを供給する主潤滑油供
給通路と動弁系にオイルを供給するシリンダヘッド潤滑
油供給通路とに分岐するとともに、上記シリンダヘッド
潤滑油供給通路の一部を冷却ファン後方のエンジン外壁
面に沿って設けたので、クランク軸、シリンダおよびピ
ストンの各摺動部の摺動抵抗を増大させることなく、動
弁系の騒音を確実に低減できるものである。
ば、オイルポンプ下流の潤滑油供給通路をクランク軸、
シリンダおよびピストンにオイルを供給する主潤滑油供
給通路と動弁系にオイルを供給するシリンダヘッド潤滑
油供給通路とに分岐するとともに、上記シリンダヘッド
潤滑油供給通路の一部を冷却ファン後方のエンジン外壁
面に沿って設けたので、クランク軸、シリンダおよびピ
ストンの各摺動部の摺動抵抗を増大させることなく、動
弁系の騒音を確実に低減できるものである。
図は本案の実施例を示す全体概略図である。
1・・・・・・シリンダブロック、2・・・・・・シリ
ンダヘッド、3・・・・・・シリンダ、4・・・・・・
ピストン、6・・・・・・クランク軸、7・・・・・・
カムシャフト、11・・・・・・冷却ファン、12・・
・・・・オイルパン、14・・・・・・オイルポンプ、
16・・・・・・潤滑油供給通路、16a・・・・・・
主潤滑油供給通路、16b・・・・・・シリンダヘッド
潤滑油供給通路、17・・・・・・フロントカバー。
ンダヘッド、3・・・・・・シリンダ、4・・・・・・
ピストン、6・・・・・・クランク軸、7・・・・・・
カムシャフト、11・・・・・・冷却ファン、12・・
・・・・オイルパン、14・・・・・・オイルポンプ、
16・・・・・・潤滑油供給通路、16a・・・・・・
主潤滑油供給通路、16b・・・・・・シリンダヘッド
潤滑油供給通路、17・・・・・・フロントカバー。
Claims (1)
- オイルパンのオイルをオイルポンプによりエンジン内に
設けた潤滑油供給通路を介して各潤滑系に圧送するよう
にしたエンジンの潤滑装置において、上記オイルポンプ
下流の潤滑油供給通路を、クランク軸、シリンダおよび
ピストンにオイルを供給するための主潤滑油供給通路と
シリンダヘッドに内蔵した動弁系にオイルを供給するた
めのシリンダヘッド潤滑油供給通路とに分岐するととも
に、上記シリンダヘッド潤滑油供給通路の一部を冷却フ
ァン後方のエンジン外壁面に沿って配置したことを特徴
とするエンジンの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17162180U JPS609364Y2 (ja) | 1980-11-28 | 1980-11-28 | エンジンの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17162180U JPS609364Y2 (ja) | 1980-11-28 | 1980-11-28 | エンジンの潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5792812U JPS5792812U (ja) | 1982-06-08 |
JPS609364Y2 true JPS609364Y2 (ja) | 1985-04-03 |
Family
ID=29529967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17162180U Expired JPS609364Y2 (ja) | 1980-11-28 | 1980-11-28 | エンジンの潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609364Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6343364Y2 (ja) * | 1981-03-31 | 1988-11-11 | ||
JPS5844206A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-15 | Sanshin Ind Co Ltd | 4サイクル内燃機関 |
JP2007056805A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Hino Motors Ltd | シリンダブロックのオイル流路構造 |
-
1980
- 1980-11-28 JP JP17162180U patent/JPS609364Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5792812U (ja) | 1982-06-08 |
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