JPS609077B2 - 燃料組成物およびその製造方法 - Google Patents

燃料組成物およびその製造方法

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JPS609077B2
JPS609077B2 JP13038776A JP13038776A JPS609077B2 JP S609077 B2 JPS609077 B2 JP S609077B2 JP 13038776 A JP13038776 A JP 13038776A JP 13038776 A JP13038776 A JP 13038776A JP S609077 B2 JPS609077 B2 JP S609077B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、石炭のような経済的な燃料を遠い地方からよ
り入口の多い消費地の市場へ送ることを可能にした、改
良された燃料組成物に関する。
本発明は特に、真の懸濁液の望ましい性質をすべてかね
そなえ、しかもその全成分は排気ガス中に汚染性物質を
出さないかまたは低レベルでしか出さずに燃焼できるも
のである、改良された燃料組成物に関する。記録されて
いる古代の始めから、人間は動力を得るための多くの方
法を試みている。
1針立紀のアメリカにおける工業革命の原因の少くとも
一部は「経済的な動力源を容易に得るためのものである
しかし、最近のアメリカにおける二つの新しい事実によ
って従来技術が再評価されている。
第一は汚染等を低減させて我々の環境の改善をしようと
いう大きな配慮である。第二は天然ガス・ガソリンその
他の石油製品の産出量削減による「エネルギー不足」で
ある。これらの従来の動力源およびその欠点に関して、
1973王6月29日発行の「サイエンス」第180巻
第4093号で、ゥィンシェ等(W.E.Winsch
e、K.C.Hoffman、F.J.Salzsno
)が「水素:国家のエネルギー経済におけるその未来」
と題して優れた検討を行なっている。この論文において
、著者は大規模な経済的エネルギー源の必要性は極めて
明白であり、そのようなェェネルギー源とは、たとえば
核***、太陽または地熱等のエネルギー源であることを
記載している。この論文において著者は、従来のいくつ
かの動力源の欠点を指摘し、水素は非汚染性であるため
、可能性の大きな将来の燃料としての水素の価値を強調
している。もしも石油系燃料に代わるエネルギー源が発
見されなければ、地球の限られた石油産出地域だけが不
均衡に大きな経済的および政治的影響力を有するように
なる可能性はまことに明らかになってきている。
これらの石油系燃料の代替品として広く入手できるもの
の一つに石炭がある。さらに、多くの場合石炭は石油系
燃料よりもィオウおよび汚染性物質の含量が少ない。原
油は159リットル(バレル)当たり約3ドルで入手で
きたので、これまで採炭した長距離輸送する石炭はコス
トが高く、原油とは競争にならなかった。原油が159
リットル(バレル)当り5ドルまたはそれ以上に値上が
りするようになってから、石炭は次第に燃料源として競
争できるようになった。石炭を経済的に輸送する方法を
見出すことができれば、この競争力は特に強くなるであ
ろう。たとえば石炭は252000キロカロリー(10
0万BTU)当たり約20セントのコストで熱を供給す
る。アメリカでは特にアラスカ、ワイオミング、ユタお
よび中央部に石炭埋蔵量が多く、テキサスには亜炭鉱床
がある。上述のように石炭の輸送には莫大な労力と費用
がかかる。この輸送問題を解決するために、これまでい
ろいろな案が試されている。たとえば6の重量%もの石
炭を含む水性石炭スラリ−を輸送することは知られてい
る。これは「水力輸送」と呼ばれているが、液相が水で
非可燃性であるため不利であった。得られたスラリーを
用いるには水相を蒸発させなければならないため、熱焼
温度は大きく低下した。水力輸送用の懸濁液中に保持す
るのに十分な程度に石炭粒子を小さくすると、消費地で
スラリーから石炭を分離するのが難しくなるので、この
方法は広く工業的に成功しているとはいえない。本発明
者の知る限り本発明に最も近い従来技術はアメリカ特許
第1681335号であり、これは圧力下で炭素の酸化
物を接触還元して得られるメタノールやィソブチルアル
コールのような液体中の石炭の安定なべ−ストに関する
ものである。
これらのペーストは、好ましくはアルカリ可溶性の無機
または有機塩基たとえばアルカリ金属水酸化物、アンモ
ニア、メチルアミン、ピリジン、アニリン等を加えて安
定化する。これらの石炭ペーストはパイプラインで長距
離のポンプ輸送を行なうことはできず、またその他の欠
点があるため、遠隔地から石炭を得るための近代技術に
は適していない。このように、より多量の燃料がさし迫
って必要であり、遠隔地では経済的な燃料を容易に入手
できるにもかかわらず、これらの燃料をより需要の多い
地域でも入手できるようにするための全く満足できる燃
料組成物は、これまで提案されていない。
特に、近代技術において要求される要件を満足する燃料
組成物は、従来技術では得られない次のような特徴を有
していなければならないとが経験によりわかっている。
(本明善においてシキソトロピー (thixotropy)とは応力による物体の軟化現
象のうち回復を伴う性質をいう。
シュード・シキソトロピ−性液体(pseudo−th
jxotropicliqujd)とは、スラリ−状で
あってもシキソトロピ−性をあらわす液体をいい、この
用語によってその液体が時間または梨断力によってその
見かけ粘度が変化することを意味する。またシェア・シ
ンニング・レ オ ロ ジー性(shearthini
ng rheologicalproperツ)とは高
い奥断速度において見かけ上の粘度が小さくなる流動学
的性質をいい、シェア・シンニング添加剤(shear
thinnjngadditive)とはスラリーの
ような液体に、麓断力が0に低下した場合、この液体が
粒子をとらえながら、しかもこの液体の見かけ粘度を、
ポンプ作業のような敷断力が適用されるとき、大きく低
下した、かつポンプ輸送できる粘度にまで減少するよう
に濃厚化する性質を与えるような添加剤をいう。)1
燃料組成物はソリクオィド(soliqucid〉また
は懸濁体であって、あたかも液体のようにふるまい、し
かも縄乱運動によって粒子の懸濁状態を保っているスラ
リーまたは粒子が非常に小さいために懸濁状態で保たれ
ており、ブラウン運動を行なうコロイド様懸濁液のいず
れとも正確に区別できること。
この液体燃料はシェア・シンニング性であり、シキソト
ロピー性を有するレオロジー性を示すよう、液体中に臨
界的な割合の固体を有するものでなければならない。固
体の割合が低すぎるとこの燃料組成物はスラリーとなり
、また固体の割合が高すぎるとべ‐スト様または安定な
シェア抵抗性を有する湿潤塊となる。2 静止状態で貯
蔵する場合、その期間を延長するために燃料組成物のシ
ェア・シンニング性のシキソソトロピー的なしオロジJ
性を保持しなければならす、またスラリーの比較的均質
な懸濁液を保持するのに、強い健乱を必要とせず弱く澱
拝するだけで、容易に本質的に均質な状態にしなければ
ならない。
3 燃料組成物は懸濁体中に粒子を安定に懸濁状態に保
つためにゲル生成剤またはコロイド生成剤を必要とする
ものであってはならない「懸濁質のシキソトロピー特性
を損なうことなくこれらの化学添加剤およびその他の目
的の添加剤を用いることができるものでなければならな
い。
4 固体燃料粒子を沈降させずに低い見かけ粘度でポン
プ輸送を行なうことができるような所望のシェア‘シン
ニング性、シキソトロピー特性を調節および達成するた
めには、ある臨界的な最大値以下の低沈降速度を有する
ように燃料組成物は臨界的な粒度、形、表面現象等を有
するものでなければならない。
5 液体の存在下で燃料の固体粒子を加工することによ
ってもたらされる機械的加工または強化により、燃料組
成物のシキソトロピー特性を増強しなければならない。
6 燃料組成物は粒子の大きさ、形および性質により懸
濁体の機械的安定化を行なって、より高価な液体燃料を
少量用いることによりより安価な固体舎量を高くし、し
かもとり扱いの容易な実効粘度の低い液体状態を保つよ
うにしなければならない。7 燃料組成物を低圧密封タ
ン外こ効果的に貯蔵でき、また石炭−水スラリー・パイ
プラインに多量の水を必要とせず、しかもパイプライン
輸送のために石炭から合成炭化水素液体を作るためのコ
ストを必要としないで、燃料をパイプラインを含む通常
の手段で容易に輸送できるものでなければならない。
8 燃料組成物を消費地において種々の最終目的に合わ
せて容易に液体成分と固体成分に分離しなければならず
、この分離とは最適湿度を有する固体燃料の分離も含む
9 燃料組成物は水の氷点よりも低温で貯蔵または輸送
できるものでなければならない。
10 燃料組成物は、氷、ツンドラまたは氷土の解凍を
防ぐため、または隣接物質を凍結したり凍結状態を保持
したりするために、水の氷点以下の温度で地下のパイプ
ラインをポンプ輸送しなければならない。
11 液体燃料は石炭と共に多量のアルコール類を与え
るものとすべきであり、これらのアルコールは直接燃焼
用燃料または供給ストックの代替品として、または燃料
工業、化学工業または石油化学工業またはガソリンへの
低コスト変換の原料として使用される。
本発明の目的は、従来技術では得られなかった前記の特
徴を一つまたはそれ以上達成することのできる燃料組成
物およびその製造方法を提供することにある。
本発明の特別な目的は、従来技術では得られなかった前
記の特徴を多数達成することのできる燃料組成物および
その製造方法を提供することにある。
また本発明の特定な観点からの目的は、従来技術では得
られなかった前記の望ましい特徴をすべて達成すること
のできる燃料組成物およびその製造方法を提供すること
にある。
本発明のこれらの目的およびその他の目的は、以下の記
載から、とくに添付図面を参照することによって明らか
になるであろう。
本発明は、臨界沈降速度を有する可燃性の炭素質粒子を
臨界的な割合で含有し、この炭素質粒子がメタノール、
水および他の可燃性の炭素質粒子から溶出されたアルコ
ール可溶性成分を含むメチル燃料の溶液中に実質的に均
一に分散した、可燃性のシュード・シキソトロピー性液
体一団体懸濁体またはソリクオィドからなる容易に輸送
および貯蔵でき、しかも良好な非汚染性を有する燃料組
成物を提供する。
可燃性の炭素粒子は50〜8の重量%の割合で存在する
。炭素質粒子の大きさおよび形は水中における沈降速度
が2事肌/秒より4・さくなるようなものとし、メチル
燃料の場合、たとえばメタノールの存在下で処理して、
メタノールによって粒子の全表面が濡れるぐうにする。
炭素質粒子は貯蔵中弱く鷹拝するだけでも液体−固体懸
濁体中に保持され、しかもパイプライン中をポンプ輸送
する際にも分離しないものとする。懸濁体は静止中の粘
度よりも低い見かけ粘度でポンプ輸送できるようなシェ
ア・シンニング・レオロジー性を有する。特定の例にお
いては、可燃性の炭素質粒子は懸濁した微粒子状の石炭
からなり、この石炭は効果的に燃焼を行なうのに十分な
大きさ、すなわち8メッシュ以下とし、しかもこれらの
粒子の大部分は100メッシュ以下(横断方向150ミ
クロン以内)とする。
このメッシュの寸法はタィラー(Tyier)の標準ふ
るにより、「以下」はこれらの粒子がその特定のメッシ
ュを通過することを示す。
表面積と容積との割合を適当なものとするために、この
懸濁体はこれらの特定の大きさの石炭粒子を特定量含有
するものとする。表面積が大きすぎると、比較的安価な
石炭または固体燃料に比例して高価な液状メチル燃料が
著しく高割合で必要とする。メチル燃料の価格は固体の
石炭よりも大体3〜1M音であるため、この割合が高く
なるのは望ましくない。特に10ミクロン(0.01肌
)以下の粒子においては表面積と容積との割合は100
:1となるため、10ミクロン以下の粒子は1%より多
くてはならない。本明細書において「可燃性の炭素質粒
子」という語は、上記の低沈降速度を有する粒子を形成
し、上述のように本発明に不可欠な安価な固体を高割合
で有するシェア・シンニング液体−固体懸濁体を形成す
る任意の可燃性の炭素含有物質を意味する。
これらの物質は、炭素含有貢岩、カーボンブラック、ピ
ッチ、石炭洗浄により得られる尾鉱を含有するスポイル
バンク等であり、そして特に重要なのは石炭である。我
国のある工業部門におけるエネルギー危機を救うのに石
炭は最も重要な物質なので、以下この石炭を例にあげて
本発明を詳細に説明する。本発明で用いる石炭は比較的
純度および炭素舎量の高い無煙炭から歴青炭、さらには
余り望ましくはないが欧石炭、亜炭等の範囲に及ぶ任意
の市販の石炭でもよい。
石炭の採炭および製造に関しては、ニューョークのイン
ターサイエンス・パブリツシヤーズ(lnte岱cle
ncePublishe岱)発行のアンソニー・スタン
デン(価thonyStanden)編“Kirk‐こ
比nmer 、 EnCyCI。
pedia 。f ChemicalTechno
logy’’(1969)第5巻606〜676頁にあ
る程度記載されており、これをここで参考文献として引
用する。石炭はその鉱床に応じて適当にストリップ法ま
たは地下法によって石炭床から採炭する。これらの方法
は従来から行なわれているものであり、上述の“Kir
k−○thmer、Encyclopedia’’第6
60頁に記載されている。石炭の調製に関しては、この
“Kirk−○thmarEncyclopedia’
’第661頁に記載されている。この方法の一利点は、
取引先に微細すぎるといわれてこれまで捨てていたよう
な細かい石炭を使用できることである。石炭推糟床は広
大であることは知られているが、各州の石炭床中の石炭
の正確な性質は完全にはわかっていない。石炭が多量の
フュージナィトを有している場合には極めてもろく、そ
の調製の際に微細なサイズ範囲に集中する傾向がある。
本発明を実施する場合には、微細な粒子を直接スラリ−
化プラントまたはスラリー手段に送って、メチル燃料と
スラIJ−を形成するために行なう石炭の粉砕化に必要
な処理量を少なくすることができるので有利である。同
様にビートリナィトも、任意の量を容易に1肌以下の微
細な粒子にすることができるので、所望の粒子の大きさ
を得るのに必要なさらにもう一つのサイズ減少および粉
砕処理を減らすことができる。既知のように、微細な粒
子の製造においては、仕事の量をハーグローブ指数(H
ar釘oveindex)で示す。明確にいえばハーグ
ローブ指数が低い場合には、粉砕ミルにおいて石炭粉を
製造するのにより多くのエネルギーが必要となることを
示す。多くの石炭たと夕えばアラスカ石炭等は比較的高
いハーグローブ指数を有し、従って粉砕に要する動力は
比較的低いことがわかる。本方法においては微細な粒子
を用いて、最終懸濁体中のその粒子のブラウン運動と結
びついた有0利なシキソトロピー・性を得ることができ
るので、この方法においても石炭の清浄化は大して問題
とはならない。
後述する石炭ガス化プラントのように石炭を清浄化しな
ければならない場合には、任意の従来の方法を用いるこ
とができる。たとえばこれらの微細粒子には、いまいま
洗浄テーブルが用いられる。これらの清浄化方法は上述
の“Kirk−○thmer、Encyclopedi
がの第662頁に記載されている。
石炭は乾燥工程を除くためにドライクリーニングするこ
とができるが、振動多孔テ−プルを通ってドライクリー
ニング操作時に空気が導入されるためいまいれまこりっ
ぽくなることがある。どのような洗浄化操作においても
、また特に微細粒子を保持したい場合には泡浮遊選炭が
好ましい。清浄化した石炭に含まれる水分を減少させた
い場合には脱水を行なってもよい。後でさらに詳細に説
明するが、石炭中の湿度分を最終目的に最適なものとす
ることができる。たとえば燃焼には温度分が6〜8重量
%であれば最適であることがわかった。メタノールは水
を吸収または溶解する傾向があるので、通常はある程度
の水があってもよく、かえって有利である。実際メタノ
ールは水および他のアルコール可溶性不純分を熔解また
は吸収し、いまいまリグナィト等の低級の石炭の大きさ
を直接小さくしてしまうこともある。すなわち微細な粒
子が固まってより大きな石炭塊となるには水分が必要で
あるらしく、不純物がメタノールに溶解すると自然に低
級石炭が崩れて、より小さな粒子となってしまう。この
ように脱水操作は単に振動スクリーンまたは遠心分離に
よって行なわれ、これにより熱乾燥の必要がなくなる。
しかし、メチル燃料製造等に用いる石炭のガス化プラン
トに石炭を送る場合には熱乾燥を行なってもよい。本明
細書において「メチル燃料」という語は、ほぼ純粋な状
態のメタノールから、石炭のガス化を行ない次に「メタ
ノール」合成または低級アルコール合成を行なって得た
粗製アルコール混合物にまでおよび範囲のメタノールを
意味する。
すなわちこのメチル燃料は、メタノールからなるもので
もよく、または1〜4個の炭素原子を有する低級アルコ
ールの混合物であってもよい。このメチル燃料は採炭場
所に非常に近いところで製造してもよく、または本発明
の液体−固体懸濁体を製造する区域まで輸送してもよい
。石炭のガス化についても上述の“Kirk−○thm
er、Encyclopedia’’に記載されており
「 そのほかにも多数の出版物がある。
これらの内容を参考として引用する。石炭のガス化だけ
または精製をも含む石炭のガス化たとえばメタン合成を
容易にするための開発について、最近多数の報告がある
たとえば「オイル・アンド・ガス・ジャーナル(Oil
andGasiomnal)」だけについてみても、
1972〜3年にかけてこのような報告を多数のせてい
る。すなわち1972年7月24日のものには合成天然
ガス(SNG)のコストを半分にする報告があり、19
72年10月16日付のものは連続工程ガス化プロセス
に関し、1973王1月22日付ジャーナルの第90〜
92頁にはフロー・ダイヤグラムおよびガス化容器の断
面図を含む「ルルギ・プロセス・ルートは石炭からSN
Gを製造する」と題する論文が記載されている。これら
の報告による方法においては、水蒸気および(または)
工業用酸素を用いて次式1によって一酸化炭素および水
素を製造する。80M(水蒸気)十02十*(石炭)→
父○十日2ガスの一部は水蒸気とシフト反応を行ない、
次式印こ従って水素富化用の水素を生成する。
CO+HOH(水蒸気)→C02十日2(0)このガス
状生成物からC02を排除して水素を残す。この水素を
式1のガス状生成物と混合し、メタノール合成プラント
に送ってメタノール合成を行なう前に所望の日2:CO
比を有する合成ガスを製造する。メタノール合成プラン
トにおいては、一酸化炭素および水素等の各成分を合わ
せてメタノール合成を行なう。
このメタノール合成については上記の“Kirk−肌h
mer、Encyclopedia”第13巻370〜
398頁に記載されておりL その記載内容をここで参
考として引用する。石炭のガス化プラントにおいては、
通常石炭のガス化によって得られる合成ガスからはまず
最初に一酸化炭素および水素が生成する。上述のように
水素と一酸化炭素との比、温度および圧力を調節してメ
タノール収率を良くするように注意することが必要であ
る。たとえば従来法において、水素と一酸化炭素との比
約2以上でこれらの水素および一酸化炭素を結合させよ
うとする場合には、熱力学的にメタン化に有利に進行す
る。それにもかかわらず一回に得られる収量は理論的に
可能な量の12〜15%であり、報告によると最高26
%しか得られていない。さらに各オフ・ガスを循環させ
て良好な結果を得ることができる。より新しい方法、た
とえばほぼ1966〜67年ごろ開発されたインベリア
ル・ケミカル・インダストリーズ社(Imperial
Chemcallndustries、Lの.、IC
I)の低圧法等によると、一層良好な結果が得られる。
従釆法では204oo(4000F)、5624560
k9′淋(80岬si)が必要であったのに比較して、
現在ではメタノール合成法は改良された触媒を用いて9
3〜14ぴ0(200〜3000F)という低温で21
09210k9/で(3000psi)以下の圧力で行
なうことができる。温度をこれ以上高くするとことによ
って圧力を低くすることができる。この新しいICI社
の低圧法は現在工業的に用いられつつあり、刊行物にも
記載されており、その関係部分をここで参考として引用
するので、これについては詳細に記載する必要はないで
あろう。たとえばモリソン(JimMomson)は1
968王2月12日発行の“OilandGasJau
mal第66巻106〜9頁において、「これがICI
が低圧でメタノールを合成した方法である」と題する論
文を発表している。ここに発表されているICIの低圧
法はスチームナフサ・リホーミングについて行なわれて
いるが、一酸化炭素と水素とを適当な割合で含む任意の
原料についてこの方法を実施することができる。この方
法では通常の亜鉛−クロム触媒の代わりに銅触媒を用い
ており、499179.7k9/で(710psi)と
いう低圧で249℃(4800F)で操作している。経
済的な精製工程を含むこの方法によれば、99.85%
の純度のメタノールが生成する。このメタノールを燃料
として用いる場合にはこれより純度が低くてもよく、よ
り経済的である。メタンからメタノールを合成すること
に関しては上述の“Kirk−のhmer、Encyc
lopedja’’にも記載されており、この内容もこ
こで参考として引用する。これらのエネルギー源たとえ
ば循環しないオフ・ガス等はすべて直接パワー生成プラ
ント、石炭ガス化プラントまたはメタノール合成プラン
トその他において使用できるので、どの方法を用いても
ほとんどエネルギーを無駄にすることはない。本発明は
、まず燃料組成物の製造方法、次に、添付図面に示した
特定例について考えることにより理解されよう。
広くいえば本発明の方法は次のような諸工程からなる。
まず最初に適当な粒度を有する石炭粒子を調製する。詳
しくはこれらの粒子はタィラーの標準ふるいの8メッシ
ュ以下であり、しかもその大部分は100メッシュ以下
の大きさである。どんな場合でもこれらの石炭粒子の水
中における沈降速度は2蔓伽/秒以下でなければならな
い。メタノールを含むメチル燃料の存在下でこれらの石
炭粒子を処理して、水中および他のアルコール可溶0性
の不純物を石炭から溶かし出し、石炭粒子の表面を活性
化し、濡らす。理由はまだはっきりとはわかっていない
が、この工程は明らかに必要である。最後にこれらの処
理した石炭粒子を有する可燃5性のシュード・シキソト
ロピー性液体−固体懸濁体を製造する。
これらの粒子は上記の処理によりアルコール可溶性不純
物を溶かし出したものであり、懸濁体は石炭粒子から溶
出したアルコール可溶性不純物が溶けこんでいるメチル
燃料溶液に実質的に均一に分散されている粒子からなる
。この懸濁体は処理した粒子を50〜8の重量%含有し
、静止中の粘度よりも低い見かけ粘度でポンプ輸送でき
るようにシェア・シンニング・レオロジJ性を有する。
さらにこの懸濁体は長距離にわたってポンプ輸送でき、
貯蔵することも可能であるが、そのシェア・シンニング
・レオ。ジー性および流動性は変らない。これらの石炭
粒子は貯蔵中でも弱く損拝するだけで、懸濁体中で懸濁
状態に保たれる。また静止状態で貯蔵した後でも、比較
的強く蝿拝するかまたは任意の乱流を起こすことによっ
て、容易に均一な懸濁体に変えられる。添付の第1図か
ら本発明の一実施例を容易に理解することができる。
第1図においてビン11のような石炭源から石炭を適当
な破砕機13に送って、ここで所望の粒度まで小さくす
る。この破砕機13から排出される石炭粒子の横断方向
の寸法は、最大でも約6.35柵(1/4インチ)であ
るのが好ましい。この破砕機13としては任意の市販の
破砕および粉砕装置を用いることができる。これらはた
とえばロール破砕機、ハンマーミル、ケージミル、ボー
ミル等である。粒度に対する条件はあまり大きくないの
で、経済的でしかも効果的な装置を用いればよい。所望
により、この粉砕した石炭を乾燥機14で乾燥してもよ
い。
この乾燥機14は水を回収することのできる密閉型乾燥
機である。回収した水は、アルコール製造プラントまた
は水の不足するその他の遠隔施設における種々の目的に
用いることができる。乾燥装置は通常のものであり、所
望に応じて石炭燃焼熱まではその他の適当な熱を用いる
ことができる。よく知られているように水は通常蒸気の
形で発生し「その他方に適した装置を用いて容易に凝縮
することができる。たとえばアラスカのような低温地帯
では適当な導管を用いることによって水蒸気を容易に凝
縮することができ、一方他の地方でかこの含有される水
蒸気に周囲から冷却用空気を送りこむために送風機等を
備えたヒレのある熱交換装置が必要なこともある。他方
、ライン17で示したコンベヤ等によって、破砕した石
炭を直接スラリ−化手段15に送ってもよい。もちろん
所望によりこれらを組み合わせて「石炭を一部だけ乾燥
し、一部は乾燥しないままとしてもよい。石炭の含水率
を最終使用目的に合わせるのが有利であることがわかっ
た。たとえば石炭を分離燃焼させようとする場合には、
含水率を6〜8重量%とするのがよい。この最適含水率
にすると、驚くべきことには後でメチル燃料を分離して
石炭を残すことができる。容器19のような適当な源か
らメチル燃料をスラリー化機関15に送る。
所望によりタンク車等も用いられるが、通常容器19は
貯蔵タンクである。スラリー機関15において石炭粒子
とメチル燃料とを所望の割合で混合し、貯蔵タンク21
のような貯蔵器に送る。
スラリー化手段においてはスラリーを生成するが、この
スラリ一は長距離ポンプ輸送できず、石炭粒子が貯蔵中
に沈降する。これは単なる混合装置であってここでアル
コールと石炭粒子とを混和して破砕機により貯蔵タンク
21に送る。このスラリー中の石炭含量は5の重量%以
下で、スラリーの大部分はメタノールを含むメチル燃料
からなるものが好ましい。この石炭とメチル燃料とのス
ラリーを所望の期間たとえば1〜数日または数週間貯蔵
する。この容器21は気密性にして、アルコールを蒸発
させることなく無期限に貯蔵できるようにするのが好ま
しい。本発明のシェア・シンニング送性液体−固体懸濁
体〔メタコール(METHACOAL)と呼ぶ。〕を製
造する場合には、ライン25で示すようにこのスラリー
を微粉砕機23に送って石炭粒子をされに小さくする。
石炭が分離する場合には、このスラリ−を適当に強く縄
拝して再びメチル燃料中に石炭粒子を懸濁させて、ライ
ン25から微破砕機23に送る。この櫨洋は貯蔵タンク
21内で従来の蝿梓器を用いて行なう。石炭粒子が再び
沈降する前に、これらのスラリ−処理用に設計した適当
な普通のポンプ、たとえば油井を堀さくし完成する操作
に用いるドリリンダ・マツドポンプまたはセメントポン
プ等を用いて、スラリーをライン27にポンプで送る。
微破砕機23は所望の大きさの石炭粒子を生成するもの
であれば、任意の満足できる破砕、粉砕または微粉砕装
置でよい。これらはロータリーミル、マラーミルまたは
ポールミルを含む。ケージミルを含む。ケージミルは最
適粒度および最適分布に非常に近いものを与えることが
できるので、反回転ケージを有するケージ型インパクト
ミルが特に好ましい。もちろん主体となる粒子がサイズ
はミル回転速度、供給速度および供給スラリ−の稀釈量
によって調節する。微粉砕機からの放出物を、次にライ
ン27で示すように適当なスクリーン29に送る。
この輸送は適当な樋、導管中のポンプ輸送等により行な
うことができる。後に分離を行ない、石炭を粉末石炭と
して燃焼させる場合にはスクリーン29は、このスクリ
ーンを通ってシックナー31に達する石炭粒子が良好な
燃焼を行なうのに十分な細かさを有するように選ぶ。8
メッシュのスクリーンも使用することができるが、スク
リーン29は一般に大体16〜28メッシュのサイズと
する。
ライン33で示すように、このスクリーンに大きすぎる
粒子は微粉砕機に戻されるので、このスクリーニングは
また微粉砕機の性能を絶えず監視する手段としても作用
する。液体メチル燃料はほとんど全部このスクリーンを
通過してシックナー31に達するので、大きすぎる粒子
は適当なコンベヤ等を用いて戻すことができる。これら
の大きすぎる粒子は貯蔵器、ライン25または所望によ
り直接微粉砕機28に送ることができる。上述のように
このスクリーンを通過する材料と液体はシックナー31
に流れ、またはポンプ輸送されそこで過剰のメチル燃料
をシックナー溢流として除去する。
この溢流はライン35で示すように貯蔵器に戻す。所望
により点線37で示すように、この溢流をスラリー手段
15の入口に戻すことができる。シックナー31は孔の
ないボール型または多孔ボール型遠心分離機であるか、
またはスラリ−をオーバーフローとアンダーフローに分
けるその他の分離装置であってもよい。このオーバーフ
ローは実質的に上澄み液である。アンダーフローは本発
明の液体一団体懸濁体である。このようなシックナー装
置は市販されており、ここで説明する必要はない。多孔
遠心分離機のある満足できるタイプに関してはアメリカ
特許第3433312号‘こ記載されているので、ここ
にその内容を参考として引用し、その詳細に関する説明
を省く。シックナー31からのアンダーフロ−は貯蔵タ
ンク39のような貯蔵器に送られる。
弱い縄梓または弱し、振とうとブラウン運動との組合わ
せによって、アンダーフローすなわちシェア・シンニン
グ・シキソトロピー性を有する液体−固体懸濁体中の固
体粒子を実質的に均一にこの懸濁体中に分散させた状態
を保つのが好ましい。懸濁体中の上述の大きさの石炭粒
子量は50〜8の重量%として、シェア・シンニング・
レオロジー性および上述のその他の望ましいシキソトロ
ピー性を有するようにするのが好ましい。貯蔵タンク3
9は好ましくはメチル燃料その他の成分の蒸発を防ぐた
めに密閉して気密性を保っているので、懸濁体を所望の
期間貯蔵することができる。メチル燃料が比較的高純度
のメタノールであるか、または工業的に製造した高割合
のメタノールを含有するアルコールであるかにかかわら
ず、このメチル燃料は石炭から水その他のアルコール可
溶性不純物を溶かし出すので、懸濁体の液体成分自体が
溶液として存在することは注目に値することである。
この液体溶液はどのようにして作用するのかその機構は
まだ完全にわかつてはいないが、石炭と相互作用し、こ
の相互作用と臨界的な粒子サイズおよび含量とが組合わ
さって上述のような望ましいレオロジー性が得られるの
である。このようにして懸濁体は目的地へ送られる。例
えば図示したようなパイプライン、船、土砂運搬船、鉄
道タンク車またはタンクトラック、その他適当な手段に
よって消費地へ送られる。このシキソトロピー性懸濁体
すなわちメタコールをパイプラインにポンプで送りこむ
と、このポンプラインが十分な長さを持っていれば、通
常のポンプ手段によりパイプラインに沿ってメタコール
の圧力は上昇する。
たとえばィンベラーにシリコン・カーバィドやステラィ
トによる通常の摩耗抵抗性コーチングを有する遠心ポン
プをこのポンプ手段に用いて、有利にパイプラインによ
り懸濁体を目的地に送ることができる。もちろん所望に
よりドリリング流体またはメントスラリーのポンプ輸送
に用いられるような正の排水ポンプを用いることもでき
る。パイプラインは従来の技術標準および基準に従って
、錬鉄パイプを溶接して得た通常のパイプラインである
。適当な弁手段により、適当なサージタンクおよびポン
プ手段をパイプラインと連結する。目的地とは消費設備
または貯蔵設備にいずれでもよい。実際この目的地とは
これら両者の組合わせであり、より遠隔地または世界の
別な区域への出荷には船、鉄道車またはトラックの荷積
み設備も含む。水力輸送は最も経済的な輸送方法なので
、アメリカ合衆国または北アメリカ大陸においては通常
パイプラインを用いるのが有利であると考えられる。最
終消費地において、液体−固体懸濁体すなわちメタコー
ルは、発電所または諸工業における加熱用燃料として用
いられる。
一方このメタコールをその成分である石炭とメチル燃料
とに分け、この石炭を公益事業用または工業プロセス用
の燃料として、あるいは工業的プロセスまたは低もしく
は中程度の熱量を有する合成ガスまたは合成天然ガスの
製造にも用いることができる。メチル燃料は非常に多く
の用途を有し、ピーキング・ガス・タービン、コンパイ
ンド・サイクル・パワー発生、ガソリン添加剤、エキス
テンダーとして、または最近特許になった諸方法に従っ
て7333カロリー1リットル(82巡TU′ft3)
の熱量を有する天然ガス燃料補足物として、燃料電池に
、または化学工業の粗原料として用いられる。上述のよ
うに 、本発明の一面では、メチル燃料とその組成によ
るものが、低温すなわち66℃(1500F)よりわず
かに高い温度で石炭から分離することができ、残された
石炭は燃焼に最適な含水率に近い含水率を有するという
ことは重要である。通常のシェルーチューブ容器を用い
ると懸濁体はこのチューブを流れ、その後シェル中で熱
ガスと混和することなくメチル燃料のフラッシングを行
なうことができる。
従って、フラッシュ容器から比較に汚染されていないメ
チル燃料が得られる。石炭−アルコール・スラリーを前
もってスラリー化して貯蔵しておくと、メチル燃料中の
アルコールが石炭粒子に浸透して粉砕動力を大きく減少
させることになる。
さらに、石炭−アルコール−スラリーを予め作って貯蔵
しておくと、後で粉砕したときに石炭の個々の粒子がも
っと望ましい形、たとえばより沈降速度の低い両面凸状
の不規則な板状形となる傾向がある。生成する粒状石炭
の粒度を小さくし、その特性を調節して種々の粒子形状
を含む細長い平板状でしかも不規則な形の粒子をできる
だけ多く製造して、そのシェア・シンニング・シキソト
ロピJ性をより完全なものにするための手段はいるいる
ある。
満足できる一例を第2図に示す。第2図において、ビン
11からの石炭を破砕機13で破砕する。得られた細分
化された石炭をロール・コンパクタ45に送るが、これ
は第1図に示したようにライン17から直接送ってもよ
く、または乾燥機14を介してもよい。ロール・コンパ
クタ45を操作した石炭の平らな板状のスラブを形成す
る。この方法においては圧縮の際に大きな内部敷断力お
よび引裂き力がかかり、固体の流れが生じる。元の分離
面、すき間、個々の粒子および分離界面がすっかり破壊
されて再配向されるので、この物質は本質的に改質され
てしまう。この再配向によって、実質的に平行な面を有
する片理様物質が生じる傾向がある。この石炭のスラブ
を次にロール・コンパクタ45から破砕機47に送る。
この破砕機47では石炭のスラブを粉砕して、最初の石
炭とは異なってタイプの粒子を製造する。より詳細には
、これらの個々の粒子は主として細長い平らで不規則な
ものとなり、これは液体−団体懸濁体メタコールの機械
的安定化にとって望ましい。特にこの破砕機47は所望
の粒子を生成するハンマーミルまたはケージ打撃機であ
ったもよい。こうして得られた石炭粒子を次にスラリー
化手段15に送り、ここで残りのプロセスを第1図と本
質的に同様にして行なう。こうして得られた液体−固体
懸濁体を静かに蝿拝するとこの物質全体を動かすこと)
なり、懸濁体が確実に均一となる。
所望により、または必要に応じてこれを貯蔵中全く静止
させて、次にこの貯蔵器からとり出す直前に均一化して
もよい。あるタイプの振動はこの機械的液体−固体ソリ
クオィドすなわち懸濁体を漸進的に崩壊させて、ジグ選
鉱作用を行なうことがある。このジグ選鉱により、長期
にわたって貯蔵する際に締固めが生じ、流体のシェア・
シンニング・レオロジー性を失なうことがある。しかし
華いなことに、この液体−固体懸濁体は単に鷹枠または
振とうするだけで以前のシェア・シンニング性のシュー
ド・シキソトロピ−性懸濁体の状態に戻すことができる
。単に振動するだけでこの塊が元の流体に戻ることがい
まいまある。この振動はもちろん最初の締固めを行なう
時とは強さ、振動数および方向が異なる。所望により液
体−固体懸濁体により完全に近いシェア・シンニング・
シキソトロピー的レオロジー特性を与えるために、さら
に他の添加剤を加えてもよい。
適当な添加剤にはセルロース繊維から誘導した可燃性の
普通のシェア・シンニング添加剤も含まれる。これらの
代表的ものはカルボキシメチルセルロース、力ルボキシ
エチルセルロース、力ルボキシメチルヒドロキシエチル
セルロース、でん粉等である。その他のよく知られてい
るシェア・シンニング添加剤は、石油分野の操作におけ
るドリリング・マツドおよびフラツデイング技術で用い
られるものである。さらに他の目的で化学添加剤を用い
てもよい。
たとえばィオウをスラグまたは灰中に固定してィオウが
燃焼による汚染ガスとして放出されないようにするため
に、水酸化カルシウムを用いてもよい。次に実施例をあ
げて本発明を説明するが、これらの実施例は満足できる
ものであることがわかった。
例1 無煙炭をタイラー標準ふるいの4メッシュ以下に破砕し
てメタノールを混合し、約2週間貯蔵した。
次にこのアルコールの存在下でこの石炭をさらに破砕し
てふるい、石炭がすべて16メッシュのタィラー標準ふ
るいを通過し、しかもその大部分が100メッシュのス
クリーンを通過するようにした。石炭からの水その他の
アルコール可溶性不純物のアルコール溶液の過剰分を傾
斜し、混合物中に約7の重量%の石炭を残した。こうし
て得られた混合物は黒色の塊様であり、固体のように見
えた。
しかしシェアを与えるとその粘度は低くなり、容易に流
れるようになり、液体のように流れ出した。回転シリン
ダーのような適当なしオロジー試験装置で試薬すると梨
断応力は一定に保たれており、この液体−固体懸濁体は
更にシキソトロピー性であった鞠断応力が時間および応
力にともなって減少するシェア・シンニングを示した。
この混合物を完全に乾燥し、得られた石炭粒子を再びメ
タノールの存在下で何等作用を行なわずにただメタノー
ルと混合した場合、同様なしオロジー性はもう得られな
かったということは注目に値する。
この後者の現象がどうして起るのか、その理由はまだ完
全にわかつてし、ない。メタノール合成プロセスその他
のプロセスによって得られる粗製アルコール類を用いた
いくつかの組成物を使用した。
石炭との試験を行なった特定のメチル燃料を用いて本質
的に同機にして製造した、本質的に上述の粒度を有する
広範囲の種類の石炭は、すべてシェア・シンニング・レ
オロジー性を示す液体−固体懸濁体を生成した。
これらの懸濁体は静止時には固体のように見えたが、液
体としてポンプ輸送できる半液体状に容易に変えること
ができた。石炭8の重量%という固型分負荷が可能であ
った同様なシェア・シンニング・レオロジー性が得られ
ることがわかった。約80%以上とすると、シェアを与
えた場合、湿潤塊が流れに対して抵抗を始める。また固
型分約5の重量%以下とすると、スラリーは稀薄すぎて
シェア・シンニング性を示さない。この液体−固形懸濁
体すなわちメタコール自体燃焼することができ、その際
に発生する汚染物は非常に低レベルのものである。
また一方これらの個々の構成成分は分離することができ
、これらの個々の成分はその各々の有利な特性を示しな
がら燃焼し、特に石炭のィオウ含量が低い場合有利であ
る。例D 本例は、燃料組成物の構成成分を分離することができ、
これらの構成成分は各々その本来の特性を保持している
ことを示すのである。
例1の無煙炭を乾燥して最適含水率すなわち7重量%と
なるようにし、次にメタノールを主成分とするメチル燃
料と混合して本発明の懸濁体を得た。
乱流、シェア、貯蔵等の処理を数週間行なってから、約
670(1520F)で石炭からメチル燃料を蒸発させ
た。石炭は実質的にその本来の特性(最適含水率も含む
)を有していた。本発明はアメリカおよび世界の他の国
の広範囲なエネルギー状況を著しく改良するものである
。経済的な燃料を製造して周辺への輸送を行ない、消費
地では現在の原油の価格の約50%で経済的な燃料を入
手することができる。さらにこうして得られた燃料はィ
オゥ含量が非常に低いため、汚染性が少ない。さらにこ
の石炭ーメチル燃料からなるシェア・シンニング性を有
する液体−固体懸濁体は燃焼時に比較的低温の炎を出す
ので、生成する窒素酸化物が少なく、従来の燃料より環
境汚染度が低い。本発明のようにメチル燃料に基づく懸
濁体として水力輸送すると、石炭は非常に経済的である
。この懸濁体に用いたメチル燃料は澄明な無色の炎を出
して燃え、実質的に非汚染性である。このメチル燃料は
主としてメタノールであり、メタノールのオクタン価は
92〜106の範囲である。このメチル燃料一石炭懸濁
体は貯蔵中および出荷に際して何等問題なく従釆の燃料
タンクに入れることができ、また任意の従来手段により
輸送できる。以上アルコールと石炭粒子とのスラリーを
貯蔵してから粒子をさらに破砕する方法に関して述べた
が、その他の方法も用いることができる。
たとえば乾燥石炭を破砕してその粒子を小さくしてもよ
いが、次に強化すなわちアルコールの存在下で処理しな
ければならない。たとえばマラー・ミルによる処理時に
粉砕石炭粒とともにメチル燃料を用いて、所望の強度を
得ることも可能である。以上説明したように、本発明は
従来技術では得られなかった望ましい次のような特徴の
うちの一つ、いくつかまたはすべてを有する燃料組成物
を提供するものであることがわかるであろう。これらの
特徴についは前にも記載してある。1 本発明は経済的
な可燃性の炭素質粒子から製造した燃料組成物を提供す
るものであり、この組成物における基本的燃料成分は炭
素粒子と〆チル燃料とであり、このメチル燃料はメタノ
ールだけまたはメタノールとエチルアルコールおよび高
級アルコールとの混合物で、前記の粒子たとえば石炭等
からの水その他のアルコール可溶性成分を含むものであ
る。
2 本発明は前述の特徴1〜7のうちの一つまたはそれ
以上を与えるものである。
3 ソリクオィド燃料すなわちメタコールとして燃焼さ
せても、また燃料を分離して粉砕石炭として石炭を燃焼
させても効率よく燃焼するのに十分な程度まで小さくし
た粉砕炭素質固型分を懸濁させた燃料組成物を提供する
4 本発明はまた上述の特徴の8〜11を有する燃料組
成物を提供する。
5 特に本発明は粒子表面のコーチングに必要なメチル
燃料中の一種またはそね以上のアルコール量が過剰とな
らないようにするため、表面積と粒子容積との比の高い
非常に微細な粒度の粒状物質量をできるだけ少なくした
燃料組成物を提供する。
粒状石炭の単位容積当たりの表面積が大きすぎると、得
られる石炭:アルコール比が限られ、従ってこの燃料の
経済性が低〈なる。アルコールの単位コストは石炭の約
3〜10倍である。従って10ミクロンより小さな粒度
を有する固型分は1%以下でなければならない。ブラウ
ン運動に関していえば約0.1ミクロン以下の粒度は一
部有利であるが、0.001柳でさえも表面積と容積と
の比は1000:1となるので、この範囲の物質を製造
するのは望ましくない。以上本発明を詳細に記載したが
、これは単に本発明を説明したり例を述べたりするもの
であって本発明を限定するものではなく、本発明は特許
請求の範囲によってのみ限定されることを理解されたい
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略説明図である。 第2図は本発明の他の実施例を示す概略説明図である。
11・・・・・・石炭源、13・・・・・・破砕機、1
4・・・・・・乾燥機、15・・・・・・スラリー化手
段、19・・・・・・メチル燃料、21・・・・・・貯
蔵器、23・・・・・・微粉砕機、29……スクリーン
、31……シックナー、39……貯蔵器、47・・・・
・・破砕機。 ※1図 繁2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 容易に輸送および貯蔵でき、しかも汚染性の低い燃
    料組成物であって、可燃性の炭素質粒子を含有し、この
    炭素質粒子がメタノール、水および他の炭素質粒子中の
    アルコール可溶性成分を含むメチル燃料の溶液中に実質
    的に均一に分散している可燃性のシユード・シキソトロ
    ピー性液体−固体懸濁体から成り、炭素質粒子は50〜
    80重量%の割合で存在し、炭素質粒子の大きさおよび
    形は水中における沈降速度が21/2cm/秒より小さ
    くなるようなものであり、メタノールの存在下で全表面
    がメタノールによって濡れるように処理され、炭素質粒
    子は貯蔵中弱く撹拌するだけでも液体−固体懸濁体中に
    懸濁状で保持され、しかもパイプライン中をポンプで送
    る際にも分離しないように保持されれ、この懸濁体はシ
    エア・シンニング・レオロジー性を有していて静止中の
    粘度よりも低い見かけ粘度でポンプ輸送でき、しかも長
    距離にわたってポンプ輸送でき、なおその流動性を保ち
    ながら貯蔵できる燃料組成物。 2 特許請求の範囲第1項に記載の燃料組成物において
    、可燃性の炭素質粒子の大きさが8メツシユ以下であり
    、しかもこれらの粒子の大部分は100メツシユ以下で
    ある燃料組成物。 3 特許請求の範囲第1項に記載の燃料組成物において
    、液体−固体懸濁体がシエア・シンニング性をより著し
    いものにするためのシエア・シンニング添加剤を含有す
    る燃料組成物。 4 特許請求の範囲第1項に記載の燃料組成物において
    、燃焼中にスラグおよび灰中のイオウを固定するための
    イオウ固定添加剤と含有する燃料組成物。 5 特許請求の範囲第1項に記載の燃料組成物において
    、凍結土中の地下パイプライン中をポンプ輸送するため
    に0℃(32°F)以下の温度まで冷却した燃料組成物
    。 6 特許請求の範囲第1項に記載の燃料組成物において
    、可燃性の炭素質粒子の1%に満たないものが10ミク
    ロン(0.01mm)より小さな横断方向の寸法を有す
    るものである燃料組成物。 7 特許請求の範囲第6項に記載の燃料組成物において
    、シキソトロピーおよび懸濁状態を向上させる運動現象
    を起させるために0.1ミクロン(0.0001mm)
    に満たない大きさの可燃性の炭素質粒子をある程度含有
    する燃料組成物。 8 容易に輸送および貯蔵でき、しかも汚染性の低い燃
    料組成物の製造方法であって、(a) 粒子の大きさが
    8メツシユ以下で、しかもその大部分が100メツシユ
    以化であり、水中における沈降速度が21/2cm/秒
    より大きくない可燃性の炭素質粒子を製造すること、(
    b) メタノール含有メチル燃料の存在下で上記の可燃
    性の炭素質粒子を処理して水および他のアルコール可溶
    性不純物を溶かし出し、可燃性の炭素質粒子の活性化お
    よび粒子表面の湿潤化を行なうこと、(c) アルコー
    ル可溶性不純物の溶出処理を行なった可燃性の炭素質粒
    子が可燃性の炭素質粒子から溶出したアルコール可溶性
    不純物を含有するメチル燃料溶液中に実質的に均一に分
    散している可燃性のシユード・シキソトロピー性液体−
    固体懸濁体を製造すること、ただしこの懸濁体は前記の
    処理した可燃性の炭素質粒子を50〜80重量%含有し
    、また静止中の粘度よりも低い見かけ粘度で長距離をポ
    ンプ輸送でき、しかもその流動性を保ちながら貯蔵でき
    るようなシエア・シンニング・レオロジー性を有、可燃
    性の炭素質粒子は貯蔵中弱く撹拌するだけでも懸濁液中
    に保持されているものとする、諸工程からなる製造方法
    。 9 特許請求の範囲第8項に記載の方法において、可燃
    性の炭素質粒子が石炭であり、工程(a)および(b)
    は石炭を破砕し、この破砕した石炭をメチル燃料を使用
    してスラリーとし、生成したこのスラリーを貯蔵し、そ
    の後このメチル燃料中の石炭を粉砕し、この粉砕石炭の
    スクリーニングを行なって大きすぎる石炭をすべて貯蔵
    器に戻すことによって行ない、そして工程(c)を行な
    うことからなる方法。 10 特許請求の範囲第9項に記載の方法において、ス
    ラリーが約50重量%よりも少ない石炭を含有し、過剰
    のメチル燃料を溢流により貯蔵器に戻すことによってこ
    れを濃縮することからなる方法。 11 特許請求の範囲第8項に記載の方法において、可
    燃性の炭素質粒子が石炭であり、工程(a)および(b
    )は次の工程(イ) 石炭を破砕すること、 (ロ) この破砕した石炭を突固めてスラブ等として石
    炭粒子の再構成を行なうこと、(ハ) この圧縮した石
    炭を、所望の低沈降速度を持たせるように実質的に平行
    なへき開面を有する粒子の所望の平板状態を有する片理
    状石炭粒子に変えること、(ニ) メチル燃料を用いて
    この破砕した片理状石炭粒子のスラリーを生成すること
    、(ホ) 得られたスラリーを貯蔵すること、(ヘ)
    次にメチル燃料中の石炭を粉砕してこの粉砕石炭のスク
    リーンを行なって大きすぎる石炭をすべて貯蔵器に戻す
    こと、および(ト) 工程(c)を行なうこと、 により実施する方法。 12 特許請求の範囲第11項に記載の方法において、
    スラリーは50重量%より少ない石炭粒子を含有し、過
    剰のメチル燃料を溢流により貯蔵器に戻すことによって
    これを濃縮することからなる方法。 13 特許請求の範囲第8項に記載の方法において、炭
    素質粒子は石炭であり、メチル燃料中に石炭粒子を含有
    する懸濁体を0℃(32°F)以下の温度に冷却して地
    下パイプライン中をポンプ輸送するとによってこのパイ
    プラインに沿ったツンドラのような凍結物の融解を防ぐ
    ことからなる方法。
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