JPS608896B2 - 送りロ−ルワンタツチ交換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ボルト・ナット、及び各種パーツ類等の金
属圧造品を連続多段式に圧造成形するホーマー、又はホ
ーミングマシン等に使用される送りロールワンタッチ交
換装置に関する。

ホーマー又はホーミングマシン等の送りロールは、連続
した材料線材を圧造加工部へ一定づつ強制的に送り出し
て所要の加工を受けさせるものであるが、材料線材の種
類や綾径が変更されるとそれに対応するサイズの送りロ
ールに取替える必要があり、又久しく使用していると摩
耗したり損傷し、故障等の為に新しい送りロールに変換
する必要を生じるものであるが、従来はこのような送り
ロールを取付盤に舷設してセットボルトで固定し、交換
時には多数のセットボルトを−っづっ緩めて外し、鼓合
後に再びセットボルトで締付ける方法が一般的であった
。

ところが、このような方法では一つの送りロールを交換
するのに手間がか）り、その上多数のセットボルトを平
均して綿付けねはならないので熟練を要し、作業能率も
悪い等の欠点があった。

この発明は、このような従来の欠点に鑑みこれを改良し
たもので、その目的は送りロールを取付盤とロール体と
に分割して取付盤にロック爪とその開閉用カムとを設け
てそれをハンドルの回動操作でロール体に対しワンタッ
チ式に係合ロックしうるようにして迅速且つ確実に送り
ロールの交換を行えるようにすることのできる送りロー
ルワンタッチ交換装置を提供することである。このよう
な目的は互いに連動回転するように相対して設けられた
一対の溝付きロール間に、連続した材料線材を供給して
一定長づつ送り移動させる装置であって、前記ロールを
、回転軸端部に一体形成した取付盤と、それに抜差自由
に筋合される環状のロール体とで構成すると共に、取付
盤の端面に端面に松支ピンを支点に拡開式に取付けられ
てロール体を係脱ロックするロック爪とこのロック爪に
係接してロック爪を開閉させるカム体とを相対して設け
、取付台の中心にロール体を貫通して突設されたハンド
ルの回動操作によって前記。ック爪を舷閉ざせることに
より達成できる。以下その詳細を図面について説明する
。

第１図は連続多段式ホーマーに本装置を実施したもので
、本体１の前部にロール支持台２を設けて、これに上下
一対の送りロール３，３が回転自在に軸支され、材料４
を前方から後方へ送り移動するよう互いに圧接した状態
で連動回転するものである。

送りロール３は外周面に溝５ａを有する環状のロール体
５と回転軸６及びその端部に一体形成した取付盤７とよ
りなり、取付盤７にロール体５を鉄合し一体化するよう
になっているが、自由に取外しできるものである。

取付盤７は円板形を呈し、外様面にスべ−サ８を介し所
要の空間を存してハントルブラケット９を止ねじで固定
し、その中心にハンドル軸１１を貫通し外様部にハンド
ル１２を一体又は着脱式に取付ける。ハンドルブラケッ
ト９の内側における前記空間部１５にはハンドル軸１１
の内端部と一体的にカム体１３を設ける。又このカム体
１３を中心にその周わりにロック爪１４を配備する。ロ
ック爪１４は基端部をハンドルブラケット９の止ねじを
兼ねた枢支ピン１０‘こ枢着してカム体１３の回動で該
ピンを拡開自在となし、拡開したときにロール体５の内
端緑に係合ロックして取付盤７に鉄合したロール体を一
体化して抜脱不能となすものである。ロック爪１４とハ
ンドルブラケット９の内面との間には、ばね１６の弾力
を附勢した節度用の球体１７が設けられロック爪１４が
拡開したと封こその外面の一部に形成した凹所１８に球
体１７かばね１６にて弾性的に鉄入してその拡開位置を
保持せしめるようになっている。取付盤７には案内ピン
１９が突設され、ロール体５を取付盤７に筋合した際に
、この案内ピン１９とロール体５側の案内凹部２０とが
隊止して両者７，５の鉄合を定位置で行わせると共に、
回転方向に対し一体に結合するようにさせている。

上下一対の送りロール３，３はロール支持体２の後部に
おいて両回転軸６に固着した一対の歯車２１，２２の噛
合いで互いに逆向きに回転するよう連動され、下部ロー
ル側に設けた揺動腕２３の一往復運動の度びにラチェッ
ト２４とラチェットホィール２５とで下部ロールを一方
向へ押進し所定角づつ回動させ、これを上部ロール側に
も伝達して互いに逆向きに回転するものである。尚、上
部ロールはそれを支持する回転軸が枢支軸２６を支点に
上下揺動可能とされシリンダー２７の作動でプッシャー
ロッド２８が上勤して支持枠２９の遊端２９ａを押動す
ると両ロールが圧接されて線材を強制送りさせるときに
両ロールが強力に圧接して線材の送りを確実に行うよう
にさせている。

材料線材４は上下一対の送りロール３，３の後方より矯
正機（図示省略）を経て線ガイド３０より間欠的に一方
向へ回転中の両ロール間に供給されるもので、供給と同
時に両ロール外周面の溝５ａに喰い込まれて強制送りさ
れ、切断装置で一定長さに切断された素材が圧造加工部
においてパンチとダイス等により所要の加工を受けて圧
造成形品が形成されるのである。

送りロール３の交換を行う場合は、ロール体５の中央部
の円形孔５ｂより突出しているハンドル１２を右方向（
矢印イ）へ回動させる。

するとハンドル軸１１の内端部に一対的に設けられたカ
ム体１３がこれと共に同方向へ回動してロック爪１４を
枢支ピン１０を支点に内側へすぼむ方向に押動ごせる。
それでロック爪１４の先端係止部１４ａは今まで係合し
ていたロール体５の内端緑５ｃより外れるので、ロール
体５を手で手前へ引き出せば取付盤７より抜脱する。新
しいロール体を鉄めてセットし再びハンドル１２を左方
向へ回動させると、カム体１３がロック爪１４を拡開方
向へ押動するのでロック爪１４の先端係止部１４ａでロ
ール体５を係合ロックする。この発明は以上説明したよ
うに、ロール回転軸端部の取付盤に環状のロール体を鉄
合し中央部の円形孔から突出するハンドルを右又は左へ
回動ごせる簡単なワンタッチ操作でカム体にてロック爪
を拡開・緒少させてロール体を係脱自在に係合ロックさ
せるもので、サイズの異なるものや、損傷又は故障等の
際に素早く新しいロール体を取り替えることができる為
ホーマ等の運転中にこのような交換の必要が生じた場合
でもわずかな時間機械を運転停止するだけで簡単迅速に
対処でき、連続作業にそれ程支障を来すことかない。

又構造も簡単で既存の装置にもわずかな改造で実施でき
、実施化が容易で安価に実施できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図はホーマ
の側面図、第２図は送りロール装置部の拡大側面図で、
一部は断面を示す。 第３図は第２図におけるＡ−Ａ線からみた送りロール部
の正面図、第４図は第３図Ｂ−Ｂ線の断面図、第５図は
ロック爪の作用を示す平面図である。１…・・・本体、
２・・・・・・ロール支持台、３…・・・送りロール、
４・・・・・・材料線材、５・・・・・・ロール体、６
・・・・・・回転軸、７……取付盤、９……ハンドルブ
ラケット、１０・・・・・・枢支ピン、１１…・・・ハ
ンドル軸、１２・・・…ハンドル、１３・・・・・・カ
ム体、１４・・・…ロック爪。 〆′凶 グ２図 オグ凶 ダリ図 ググ麓

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 互いに連動回転するように相対して設けられた一対
   の溝付き送りロール間に、連続した材料線材を供給して
   一定長づつ送り移動させる装置であつて、前記送りロー
   ルを、回転軸の端部に一体形成した鍔状の取付盤と、そ
   の上から抜差自由に嵌合される環状のロール体とで構成
   すると共に、取付盤の外端面に枢支ピンにて枢着されて
   ロール体を係合ロツクするロツク爪と、このロツク爪に
   係接して該ロツク爪を開閉させるロツク開閉用のカム体
   とを相対して設け、ロツク開閉用のカム体は取付盤の中
   心においてロール体を貫通して突出するハンドル軸にこ
   れと共回動するよう一体に取付けてなることを特徴とす
   る送りロールワンタツチ交換装置。