JPS607932B2 - 濾過装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚の飼育用水の
猿過装置に関するもので、特に水槽内に設置される猿過
ケース内を上下に分割して上、下部猿過室を形成し、上
部猿過室に比較的櫨過面積の大きな密な猿過材を配設す
るとともに下部櫨過室に粗な櫨過材を配設することによ
り、密な渡過材を透過する水の流速を比較的小さくして
そこにクロレラ等のバクテリアを含む好気性微生物の繁
殖を促して水槽内の汚濁水の浄化効率を高め、同時に猿
過ケースの容積を小さくしても上、下部渡過室に配置し
た２つの櫨過材により充分大きな猿過能力が得られるよ
うにした、小型で効率の良い櫨過装置を提供することを
目的とするものである。

以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第１図は本発明櫨過装置２を水槽１内に設置した状態
が示されており、この猿過装置２の猿過ケ−ス３は、上
面１１ａの中央部に排水管９を一体に形成されるととも
にその周囲に多数の吸水孔１０を穿設された角筒状のケ
ース主体１ １と、そのケース主体１１の開放下端に着
脱可能に鉄合される蓋体１４とからなり、蓋体１４の底
面１５には放射状に多数の吸水孔１６が穿設されるとと
もに、その中心部に上端を開放した短円筒状の給気□１
７が一体に突設され、その給気口１７の内周面には、第
２図に明瞭に示すように、その全周に亘つて横断面凸凹
状の多数の通気溝１８が刻設され、また給気□１７の開
放上端にはキャップ１９が競合されてそれらの間には通
気溝１８により通気間隙が形成される。

給気口１７の中空内部は、蓋体１４の底面１５に一体に
突設した給気通路２２の内職に接続され、その給気遍路
２２の外端は蓋体１４の側面１３に閉口しており、また
給気□１７の外周面には円周方向に等間隔を存して複数
の支持リブ２３が一体に形成されている。猿過ケース３
内には枠体６が配置され、この枠体６は、中心部に排水
口２４を穿設され、全体として星形の外形状を呈する天
井板２５と、底板２７とを複数本の連結村２６により一
体に連結して構成され、底板２７はその中心部に、蓋体
１４の中心部に突設した給気□１７の外周面に鉄合され
る関口部２８を有するとともにその関口部２８の周囲に
多数の通孔２９が穿設されている。天井板２５の内面に
は排水口２４の周囲に等間隔で下方に延びる複数個の係
止突起３１が一体に突設されるとともに底板２７の内面
にも前記係止突起３１に対応して係止突起３２が一体に
突設される。前記枠体６は底板２７の外、内周部におい
て菱体１４の側面１３上端面および給気口１７外周の支
持リブ２３上端面に当接して支持される。底板２７はケ
ース主体１１の角筒状側面１１ｂの内周と略同様の外形
状に形成されて瀦過ケース３内を、ケース主体１１上面
１１ａの吸水孔１０に連なる上部櫨過室４と蓋体１４底
面１５の吸水孔１６に連なる下部櫨過室５とにそれぞれ
画成し、本発明の隔板を構成している。第２図に示すよ
うに、枠体６には、板状の密な猿過材７が内周面を連結
村２６に、また外周面を天井板２５および底板２７に対
設した係止突起３１，３２に交互に係止して固定保持さ
れており、即ち板状の櫨過材７は波状に屈曲されて筒状
に巻曲された状態で上部櫨過室４に配置され、その外、
内側に、ケース主体１１の上面１１ａの上部吸水孔１０
１こ連なる上流室３７とケース主体１１上面１１ａに突
設された排水管９に天井板２５の排水口２４を介して蓮
適する比較的容積の大きい下流室３３とが画成される。

下流室３３は枠体６の底板２７に穿設した多数の通孔２
９を介して、該底板２７と蓋体１４の内面とにより画成
される下部猿過室５に蓮適すると同時に、通気溝１８を
介して給気口１７に蓮適している。

尚、下部櫨過室５には小石等よりなる粗な櫨過材８が収
容され、その猿過材８は櫨過装置２を水槽１内に設置し
た際にその浮上がりを防止する車錘として働く。

給気口１７に運なる給気通路２２の、蓋体１４側面１３
に関口する外端には、コネクター３４の一端が抜差し可
能に鉄合され、その他端は送気管３５を介してェアポン
プ３６に接続されている。

次にこの実施例の作用について説明する。今、第１図に
示すように、上記のように構成される櫨過装置２を、小
石等を敷設した水槽１底面に設置してェアポンプ３６を
作動すると、ェアポンプ３６から、送気管３５、コネク
ター３４および給気通路２２を介して給気口１７に空気
が供給され、そこから給気□１７内周面の通気溝１８を
通って上部猿過室４の下流室３３に気泡状に噴出し、そ
の噴出空気は気流となって下流室３３内を上昇し、それ
に伴って下流室３３内の水も上昇して排水口２４および
排水管９を通って水槽１内に吐出される。

この結果、下流室３３には吸水力が作用して水槽１内の
汚濁水は、第１図に矢印で示すように、その一部が櫨過
ケース３上面の吸水孔１０から上流室３７に吸入されて
そこから密な櫨過材７を透過して清浄にされた後下流室
３３に流入し、また他の一部が水槽１底面に敷きつめら
れた小石等の隙間を通って櫨過ケース３の蓋体１４に穿
設した吸水孔１６から下部櫨過室５に吸入され「その内
部に収容される粗な櫨過材８を透過して清浄にされた後
、枠体６底板２７の通孔２９を通って上部猿過室４の下
流室３３に流入する。そして櫨過材７，８を通過して清
浄化された下流室３３内の水は、給気ロー７より通気溝
１８を通って該下流室３３に導入される空気とともに天
井板２５に関口された排水口２４を通って排水管９に流
入し、そこから清浄水として水槽１内に戻される。とこ
ろで、上部漣過室４内の密な損過材７は下部櫨過室５内
の粗な櫨過材８に較べて通水抵抗が大きいため、それを
透過する汚濁水の流速は比較的小さくなり、密な櫨過材
７内に、流速が大きいと発生いこくいクロレラ等の有益
なバクテリアを含む好気性微生物の繁殖を促して、この
好気性微生物により密な櫨過材７に付着する残餌や糞な
どの有機物を分解してその目詰まりを防止することがで
きるとともにクロレラ等のバクテリアを水槽１内の観賞
魚の生餌として供することもできる。

また、上部櫨過室４に配置される密な櫨過材７は下部猿
過室５に収容される粗な櫨過材８に較べて目詰りを起し
易いが、水槽１内の水は下部吸水孔１６から下部渡過室
５内の比較的通水抵抗の小さい粗な渡適材８を通して上
部猿過室４の下流室３３に常に流入しているので、下流
室３３には常に吸水力が発生しており、従って上部櫨過
室４の上流室３７内の水は密な櫨過材７を通って下流室
３３に吸入され、上流室３７から下流室３３への水流が
途絶えることはなく、長期間に亘って密な猿適材７によ
る良好な櫨過作用を持続することができる。以上のよう
に本発明によれば、猿過ケース内を隔板により上、下部
猿過室に区画し、上部櫨過室に密な櫨過材を筒状に配設
してその外、内側に、櫨過ケースの上部に設けた上部吸
水孔に蓮適する上流室と、櫨過ケース上面に設けた排水
管に連なる比較的容積の大なる下流室とをそれぞれ画成
し、その下流室に、前記隔板に穿設した通孔を介して前
記下部櫨過室を蓮通させ、またその下部櫨過室を前記櫨
過ケースの底面に穿設した下部吸水孔に蓮通させるとと
もにその内部に軍錘を兼ねる粗な櫨過材を収容し、さら
に前記下流室に、ヱアポンプに接続される給気口を達通
させたので、水槽内の汚濁水を上、下部吸水孔から二つ
に分けて上、下部猿退室内に導きそこに配置した密な猿
過材と粗な櫨過材とにより猿遇することができ、従って
損過ケースの容積を小さくしても２つの猿過材の槍過総
面積を比較的大きくして猿過効率の高い小型の櫨過装置
を提供することができ、また汚濁水が上部獲過室内の密
な櫨過材を透過する流速は下部櫨過室内の通水抵抗の小
さい粗な櫨過材を透過する流速よりも遥かに小さく、従
って密な猿過材に、流速が大きい場合には育生しがたい
クロレラ等のバクテリアを含む好気性微生物を大いに繁
殖させてそれにより密な櫨過材に付着する残餌、糞等の
有機物を分解して櫨過材の目詰りを防止するとともに浄
化能力を一層高めることができる。

また櫨過ケース底面に下部吸水孔を設けたので、水槽内
の水をその底面に敷設した小石等の間隙を通して下部吸
水孔から下部猿過室に導くことができ、水槽底面の小石
等に通気性を与えて好気性バクテリアを繁殖させ汚濁水
の浄化に役立たせるとともに、水槽内の観賞魚の育生に
悪影響を及ぼす嫌気性バクテリアの繁殖を抑制して水槽
内の水質を良好に保つことができる。さらに下部櫨過室
に収容した粗な渡適材は、櫨過装置を水槽内に設置した
際にその浮上がりを抑える重錘としても働くので、重錘
を別個に設ける必要がなく装置の小型化に寄与するもの
である。さらにまた、上部猿過室の下流室を比較的大き
な容積に形成したので、ェアポンプに接続される給気口
より下流室に噴出される空気が、不連続の大きな気泡と
なることはなく連続した小さな気泡のままその内部を上
昇して排水管から水槽内へ吐出されるので、気泡により
水槽の美観を損ねることがないばかりでなく下流室に連
続した上昇水流を生起させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の一実施例を示すもので、第１図は第
２図１−１線断面図で、本発明装置を水槽内に設置した
状態を表わし、第２図は第１図０ーロ線断面図、第３図
は本発明装置を分解した状態を表わす斜視図である。 ３・・・渡過ケース、４・・・上部櫨過室、５・・・下
部櫨過室、７…密な櫨過材、８・・・粗な猿過材、９・
・・排水管、１０・・・上部吸水孔、１６・・・下部吸
水孔、１７・・・窮気□、２７・・・隔板としての底板
、２９・・・通孔、３３・・・下流室、３６…ェアポン
プ。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 濾過ケース内を隔板により上、下部濾過室に区画し
   、上部濾過室に密な濾過材を筒状に配設してその外内側
   に、濾過ケースの上部に設けた上部吸水孔に連通する上
   流室と、濾過ケース上面に設けた排水管に連なる容積の
   大きい下流室とをそれぞれ画成し、その下流室に、前記
   隔板に穿設した通孔を介して前記下部濾過室を連通させ
   、またその下部濾過室を前記濾過ケースの底面に穿設し
   た下部吸水孔に連通させるとともにその内部に重錘を兼
   ねる粗な濾過材を収容し、さらに前記下流室に、エアポ
   ンプに接続される給気口を連通させてなる、濾過装置。