JPS607187B2 - 熱交換器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱交換パイプの外側に吸熱フィンを有し、該パ
イプに直交して燃焼ガスが流れる熱交換器に関するもの
であり、特に受熱水の低流量時における沸騰音の発生を
防止することを目的とするものである。

従来のこの種の熱交換器では、低流量時において、流水
に対する熱交換作用が低下するため、局部的に流水が高
温となり沸騰を生じて騒音を大きくする欠点があった。

本発明は、熱交換パイプ内の燃焼ガス上流部分に、熱交
換パイプ内面と接触して熱交換パイプ内径よりも小なる
径をもち、両端を閉鎖した中空のパイプ状の熱伝導率の
大きい都材を挿入し、流水に対する熱交換作用を均一化
し、上記欠点を改良したものである。第１図〜第３図に
よりこの種熱交換器を説明する。

熱交換器１の燃焼ガス上流部に燃焼室２、その上流部に
ガスバーナ３が位置している。熱交換器１は多数の吸熱
フィン５とそれを貫通する熱交換パイプ４より構成され
ており、熱交換パイプ４にはなにも挿入されていない。
かかる構成においてガスバーナ３によって発生した燃焼
ガスは燃焼室２を通り、熱交換器の各吸熱フィン５のす
きまを通って出ていく。

水はまず燃焼室２で吸熱し、ある程度暖まって熱交換器
１に入り、吸熱フィン５および熱交換パイプ４で熱を受
取り高温水となって出ていく、この場合、ガスバーナ３
が燃焼室２の上流部に位置しているため、熱交換器１は
上流部より暖められることになり、熱交換パイプ４の上
流部温度が局部的に高くなって、流水に対する熱交換作
用の不均一を導きがちであり、熱交換パイプ４内にはな
にも挿入されていないので、低流量時に流水各部が微細
に混和されなく、局部的に高温となり沸騰をおこし騒音
を発生する。第４図、第５図は本発明熱交換器の一実施
例で熱交換パイプ４内燃焼ガス上流部分に熱交換パイプ
４内面と接触して熱伝導率の大きい部材６を設けている
。

都材６は銅パイプの両端を閉鎖して構成したものであり
、両端部をハンダで熱交換パイプ４に個固定している。
部材６の長さは熱交換パイプ４の直線部にほぼ等しい。
他の構成は従釆と同様である。かかる構成によれば、熱
交換パイプ４内の燃焼ガス上流部分の伝熱面積が増加す
るので、流水に対する熱交換作用が均一化され、気泡が
小さくなり、騒音が低下する。

また通路面積が小さくなっているので、低流量時におい
ても流水の速度が大きく、流水は発達した乱流の状態を
維持し、微細に混和され、騒音が低下する。また熱効率
も向上する。一実験によれば、流量３６０夕／ｈにおい
て紅Ｂの低下し、このとき流水抵抗はほとんど増加しな
かつた。

また高流量時の流水抵抗は増加するが、実用上問題ない
ものであった。第６図〜第７図の実施例は、前記部材を
、両端を潰したパイプ７で構成したものである。

このものでは端部が傾斜しているので流水抵抗の増加を
押えることができる。実験によれば、流量３６０夕／ｈ
において＆旧凶低下した。以上説明の如く本発明は、熱
交換パイプ内の燃焼排ガス上流部分に熱交換パイプ内面
と接触して熱伝導率の大きい部材を設けたので、流水に
対する熱交換作用が均一化され、伝熱効率が向上すると
同時に騒音が低下できる。

図面の簡単な説明第１図は従釆型熱交換器を湯沸器本体
に組込んだときの正面図、第２図は第１図の右側面図、
第３図は第１図の平面図である。

第４図は本発明の一実施例の熱交換パイプ周辺の拡大断
面図し第５図は第４図のＡ−Ａ断面図である。第６図は
本発明の別の実施例の熱交換パイプ周辺の拡大断面図第
７図は第６図のＢ−Ｂ断面図、第８図は都材の斜視図で
ある。１…・・・熱交換器、４・…・・熱交換パイプ、
６・・・・・・吸熱フィン、６，７，８・・・・・・部
村、９・・・・・・フィン、１０・・・・・・伝熱板。

矛′ｌ図 矛２図 夕３図 矛４図 ゲ５図 矛５図 オ７図 矛８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中空の熱交換パイプの外側を加熱流体である燃焼排
   ガスが該熱交換パイプ外面に多数設けた吸熱フインを通
   過して流れ、該熱交換パイプの内側を被加熱流体である
   水が燃焼排ガスと直交して流れる熱交換器において、熱
   交換パイプ内の燃焼排ガス上流部分において、熱交換パ
   イプ内の燃焼排ガス上流部分に、熱交換パイプ内径より
   も小なる径をもち両端を閉鎖した中空のパイプ状の熱伝
   導率の大きい挿入部材を、熱交換パイプ内面に接触して
   取付けたことを特徴とする熱交換器。 ２ 挿入部材を、両端をつぶしたパイプより構成した特
   許請求の範囲第１項記載の熱交換器。