JPS606995B2 - 洗剤組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は洗剤組成物、特に、硬水および軟水の両者を使
用する皿洗い作業のために適した洗剤組成物に関するも
のである。

ここで使用された用語「血」は、食品の製造または消費
のときに使用され、そして、食品の徴片や残蓬、グリー
ス、蛋白質、澱粉、ガム、染料、油脂および燃焼有機物
残蓬を除去するために、洗うことが要求されるあらゆる
器具を意味する。

皿洗い用に適した洗剤組成物の如き液状のライトデュー
ティ洗剤（ｌｉｇｈｅ−ｄｕツｄｅｔｅｒｇｅｎｔ）組
成物は周知である。現在市販されている配合物の多くは
、アニオン性洗剤を基剤として含有し、かつそれと共に
ノニオン性洗剤を含むかまたは含まないものである。こ
れらの配合物の多くは、スルホン酸塩系アニオン性洗剤
たとえばアルキルベンゼンスルホン酸塩またはアルカン
スルホン酸塩を含有し、かつそれと共に硫酸塩系アニオ
ン性洗剤（たとえばアルキル硫酸塩またはアルキルェー
ナル硫酸塩）またはノニオン性洗剤（たとえばアルコー
ルエトキシレート、アルキルフエノールエトキシレート
、モノーまたはジヱタノ−ルアミドまたはアミンオキサ
ィド）を含有するものである。一般にスルホン酸塩がよ
く使用されている。実質的にすべての前記スルホン酸塩
系または硫酸塩系のアニオン性洗剤は、蛋白質の存在下
では或程度活性が失われるという欠点を有する。蛋白質
は一般に血洗いのときにみられる天然性廃物の５−２５
％を占めるものであるから、皿洗い用洗液の洗浄効率は
、実際にはこの蛋白質のためにかなり著しく低下する場
合があり得ると考えられる。意外にも本発明者は今回、
硬水使用条件下におけるジァルキルスルホコハク酸塩（
これはアニオン性洗剤の１種である）の起泡性および洗
浄性が、或種の蛋白質を存在させることにより確実に一
層改善できることを見出した。従って本発明は、ジァル
キルスルホコハク酸を含む洗浄活性物質を、最終組成物
を基準にして２〜６の重量％含有し、更に少くとも５０
夕のブルームゲル強度を有する実質的に水落なゼラチン
を、洗浄活性物質の全量を基準にして１〜５の重量％含
有することを特徴とする水性洗剤組成物を提供するもの
である。

洗浄活性を有するジアルキルスルホコハク酸塩の好まし
いものは、次式（１）（ここにＲおよびＲ′は互いに同
一または相異なる基であってよく、そしてその各々は炭
素原子を３−１２個好ましくは６〜１の固有する直鎖状
または分枝状アルキル基を表わし、Ｘ，は溶解化作用を
有するカチオンを表わす）の化合物である。

ここに「溶解化作用を有するカチオン」は、洗浄活性を
発揮するに充分な可溶性を有する式（１）の塩を生成さ
せるカチオンを意味する。

溶解化作用を有するカチオンＸ，は一般に１価のカチオ
ン、たとえばアルカリ金属特にナトリウム、アンモニウ
ム、置換アンモニウム（たとえばエタノールアミン）の
カチオンである。しかしながら、或種の２価カチオン（
特にマグネシウム）もまた適当である。記載の簡略化の
ために、式（１）の化合物を以下では単に「ジアルキル
スルホコハク酸塩」と称するが、この用語は、溶解化作
用を有するカチオンを含む塩を意味するものであること
が理解されるべきである。一般にジアルキルスルホコハ
ク酸塩は表面活性剤物質および洗浄活性物質として既に
公知の物質であって、これはたとえば米国特許第２０２
８０９１号明細書（アメリカンシアナミド社）に記載さ
れている。

或種のジアルキルスルホコハク酸塩を、手によって行う
血洗いのための洗剤組成物中に入れて使用することは、
たとえば英国特許第１４２９６３７号明細書（ュニリバ
一社）に記載されており、この英国特許明細書には、ス
ルホコハク酸ジ（Ｃ７一Ｃ９）アルキルェステルの水溶
性塩を、アルキル硫酸塩またはアルキルェーテル硫酸塩
と共に含有する組成物が記載されている。英国特許第１
１６０４８５号明細書（コルゲートーパルモリブ社）に
は、水溶性表面活性剤と、ブルームゲル強度が０夕であ
る水溶性の一部減成蛋白質（部分的に減成された蛋白質
）とを不活性溶媒中に含んでなる組成物が開示されてい
る。

一部減成蛋白質を存在させる目的は、洗剤組成物による
皮膚への刺戟を軽減させることであるといわれている。
この場合の表面活性剤は好ましくはジオクチルスルホコ
ハク酸のナトリウム塩である。この一部減成蛋白質は、
プロテオーゼベプトンの如き蛋白質物質の酵素学的加水
分解により生ずる水溶性生成物、あるいは蛋白質の熱分
解生成物である。フルームゲル強度は、物質のゲル形成
能の強弱を数値的に表わすものであって、これは、ブル
ームーゲル−○−メーターとして知られている装置を用
いて測定できる（ブルームゲル強度の単位はグラムであ
る）。この試験方法は「Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａｏｆ
Ｐｏｌｙｍｅｒ Ｓｃｉｅｎｃｅ ａｎｄ Ｔｅｃｈ
ｎｏｌｏｇｙ」、日．Ｆ．Ｎｂｒｋ、Ｎ．Ｇ，ＧａｙＩ
Ｃｒｄ（Ｗｉｌｅｙ−ＩｎｔｅＲＣーｅｎＣｅ）、ｖｏ
ｌ．７、ｐ．４５６−４５７に記載されている。フルー
ムゲル強度は、ゲルを、断面積１地のピストンで４帆の
距離を押し下げるのに要する重量（グラム）で表わされ
る。このゲルは最初に、所定の条件のもとで所定時間冷
却しておく。物質のブルームゲル強度の値が大きいこと
は、当該物質のゲル形成館が大きいことを意味する。す
なわち、物質のブルーム強度の値が大きければ大きい程
、該物質のゲル形成館がますます大きいことを意味する
。本発明に使用されるゼラチンは、好ましくは１５０−
３００夕のゲル強度を有し、一層好ましくは２００−２
５０夕のゲル強度を有する。２００一２５０夕のブルー
ムゲル強度を有するゼラチンが、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩を基剤とする洗剤組成物の性能を実質的に向上さ
せることができるものであることが見出された。

本発明の組成物中におけるゼラチンの存在量（洗浄活性
を有する物質全量基準）は１−５の重量％であることが
好ましく、５−２匹重量％であることが一層好ましい。

本発明の洗剤組成物中に前記の特定のゼラチンを存在さ
せることにより、起泡性、特に硬水中での起泡性が著し
く良くなり、すなわち超泡量が著しく増加することが見
出された。一方、アルキルベンゼンスルホン酸塩を基剤
とする普通の血洗い用洗剤に蛋白質を添加した場合には
、上記の如き性能向上は全く認められなかった。さらに
、前記の英国特許第１１６０４８５号明細書に記載のブ
ルームゲル強度０夕の一部減成蛋白質を、ジアルキルス
ルホコハク酸塩を基剤とせる洗剤組成物に添加した場合
においても、非常に低い性能向上効果しか認められなか
った。本発明の洗剤組成物には、Ｒ及びＲ基の少なくと
も１つが炭素原子６−１の固の基（一層好ましくは７−
９個の基）であるスルホコハク酸塩を少なくとも１種配
合するのが好ましい。

本出願と同一出願日に本出願人により出願された別の特
許出願「洗剤組成物」に記載されたスルホコハク酸塩混
合物や、本出願と同一出願日に本出願人により出願され
たさらに別の出願「新規スルホコハク酸塩およびそれを
含有する洗剤組成物」に記載された新規スルホコハク酸
塩が特に好ましい。

他種の洗浄活性物質が存在する場合でさえ、スルホコハ
ク酸塩含有皿洗い用洗剤組成物に本発明に従って前記の
特定のゼラチンを添加することにより該組成物の性質が
一層改善でき、たとえば、既述の英国特許第１４２９６
３７号明細書に記載の組成物に、本発明に従って前記ゼ
ラチンが有利に添加できる。

また、ジァルキルスルホコハク酸塩は、皿洗い用洗剤組
成物に慣用されている他種のスルホン酸塩系ァニオン性
洗剤に比して、種々の一層大きい効果を奏するものであ
る。

アルキルベンゼンスルホン酸塩およびアルカンスルホン
酸塩は、石油化学的方法により得られた炭化水素にスル
ホン化反応を行うことにより製造されたものであって、
そしてこれは、鎖長やスルホン基層ｆ奥状態の異なる種
々の種類の物質の混合物からなり、これらの物質のうち
の若干のものだけが、この生成物の洗浄性や起泡性に貢
献するにすぎず、かつ、これらの物質は、それぞれ別々
の硬度値の水に対して有効である。これらの物質の製造
化学的研究によれば、生成物中のアルキルベンゼンスル
ホン酸塩および第２ァルカンスルホン酸塩の異性体分布
状態の制御は、最良の場合でさえ、或限られた程度まで
行われるにすぎない。一方、ジアルキルスルホコハク酸
塩はアルカノールから製造できるものであって、厳密に
画定された鎖長を有するものが市場で入手できる。

すなわち、このスルホコハク酸塩の鎖長は正確に制御で
きるのである。本発明の洗剤組成物は、もし所望ならば
、ジアルキルスルホコハク酸塩の他に他種の洗浄活性物
質も含有し得る。

これはアニオン性または／ニオン性のものであることが
好ましいけれども、カチオン性、両性型または双生イオ
ン性（双極イオン性）のものであってもよい。スルホコ
ハク酸塩全量対他種洗浄活性物質の量の重量比はたとえ
ば９９：１から１：９９までの範囲内の値であり得る。
もし所望ならば、スルホコハク酸塩は他のァニオン性洗
剤と一緒に使用でき、後者のアニオン性洗剤の例には次
のものがあげられる：アルキルベンゼンスルホン酸塩、
第２ァルカンスルホン酸塩、Ｑーオレフィンスルホン酸
塩、アルキルグリセリルェーテルスルホン酸塩、第１お
よび第２アルキル硫酸塩、アルキルェーテル硫酸塩、脂
肪酸ェステルスルホン酸塩。また、前記スルホコハク酸
塩はノニオン性洗剤とも一緒に使用でき、その例にはア
ルコールェトキシレートおよびプロポキシレートおよび
アルキルフエノールェトキシレ−トおよびプロポキシレ
ートがあげられる。これらの物質は当業者に周知のもの
である。ノニオン性表面活性剤・または起泡力増強剤（
ｆｏａｍめｏｓｔｅ岱）とみなし得るアミンオキサィド
やモノ−およびジアルカノールアミドの如き物質もまた
、追加成分または代替成分として組成物中に存在させる
ことができる。これらの物質もまた当業者には周知であ
る。スルホコハク酸塩と、他の洗浄活性物質特にアルキ
ルェーテル硫酸塩およびノニオン性洗剤（アルコキシル
化アルコール）とを組合わせて使用するのが特に好まし
い。

スルホコハク酸塩全量と前記の他種物質の量との比率は
１：４から２０：１までの範囲内の値であることが好ま
しく、そして１：１から１２：１までの値であることが
一層好ましい。好ましいァルキルェーテル硫酸塩は、一
般式Ｒ，一○−（Ｃ２日４０）ｎ−Ｓ０３Ｍ〔ここにＲ
，は炭素原子を１０−１８個有するアルキル基を表わし
、ｎ（ェトキシル化度）は１−１２であり、Ｍはアルカ
リ金属、アンモニウムまたはアミンカチオンを表わす。

ただしＲ，の炭素原子数は１０−１９固であることが一
層好ましく、ｎは１一８であることが一層好ましい〕を
有する第１および第２アルコールェトキシ硫酸塩である
。市販の種々のエーテル硫酸塩では、勿論ェトキシル化
度の値に大きな拡がり（バラッキ）が認められ、したが
ってｎはその平均値を表わすものといえよう。適当なア
ミンカチオンＭの例にはモノェタノールアミンカチオン
があげられる。特に好ましいノニオン性洗剤は、直鎖状
または分枝状の第１または第２脂肪族アルコールとエチ
レンオキサィドとの縮合物であって、しかしてこれは一
般式Ｒ２−０−（Ｃ２日４０）ｍＨ 〔ここにＲ２は炭素原子を８−２川固好ましくは８−１
２個有するアルキル基であり、ｍ（平均ェトキシル化度
）は５−２０である〕を有するものである。

他の適当なノニオン性洗剤の例には次のものがあげられ
る；一般式Ｒ３−Ｃ６日４−○−（Ｃ２は０）ｘＭ〔こ
こにＲ３は炭素原子を６一１針固好ましくは８一１２個
有するアルキル基であり、ｘ（平均ェトキシル化度）は
８ーー敏子ましくは９一１２である〕を有するノニオン
性アルキルポリェーテル；および一般式Ｒ４−ＣＯ−○
−（Ｃ２日４０）ｙＨ 〔ここにＲ４は炭素原子を１２−１母固有するアルキル
基であり、ｙ（平均ヱトキシル化度）は８一１６である
〕を有する脂肪酸とエチレンオキサイドとのノニオン性
縮合物。

ジアルキルスルホコハク酸塩自身は室温 （ａｍｂｉｅｎｔｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ）において固
体である。

しかしながら、本発明に使用されるスルホコハク酸塩は
、液体組成物中に単独で、または他の洗剤活性物質と一
緒に配合するのに特に適したものである。この液体洗剤
組成物はあらゆる通常の洗浄目的のために使用でき、た
とえば織物用液体洗剤（ビルダー含有のもの及び非含有
のものの両者を包含する）としてヘビーデューティ洗濯
（ｈｅａｖｙｄｕｔｙｌａｕｎｄひ）や繊細な織物の洗
濯のために使用できる。

また、個人用洗剤（液体石ケン）として使用でき、ある
いはシャンプーとして使用できる。更に洗車用洗剤とし
て使用でき、あるいは泡立て浴用洗剤として使用できる
。しかしながら本組成物は、血洗い用、特に手による皿
洗いのための洗剤として非常に興味深いものである。こ
の液状洗剤組成物は、消費者に知られている比較的希薄
な水溶液までの範囲内の種々の濃度のものであり得る。
この型の組成物では洗浄活性物質の配合量は一般に２一
６の重量％であり、残部は水、および少量配合成分たと
えば香料、着色剤、防腐剤、殺菌等であるが、当該技術
分野でハイドロトロープ剤と称されている粘度・溶解度
調節剤（粘度・溶解度制御系とも称する）も、必要に応
じて配合できる。ハイドロトロープ剤は、たとえば下記
の物質の１種またはそれ以上を含んでなるものであり得
る：低級アルコール特にエタノール；尿素；低級モノ−
またはジアルキルベンゼンスルホン酸塩たとえばキシレ
ンスルホン酸一またはトルェンスルホン酸ナトリウムま
たは−アンモニウム。

本発明をさらに一層具体的に例示するために、次に実施
例を示す。

しかしながら、本発明の範囲は決してこれらの実施例に
記載の範囲内のみに限定されるものではない。実施例 本発明に係る種々のスルホコハク酸塩を基剤とする組成
物の血洗い用洗剤としての性能を、他の蛋白質非含有組
成物の性能と比較した。

この比較試験は「ＦｅｔｔｕｎｄＳｅｉｆｅｎ」、１９
５１、５３ ２０７に記載のＳｃｈｌａｃｈにｒ−Ｄｉ
ｅｒｋｅｓ試験法の変法に従って行った。各被験物質を
硬度２４ｏ 日の水に溶解して水溶液１００Ｍ（洗剤活
性物質の濃度０．０５％）を調製した（上記の水の硬度
はフランス硬度であって、「２４０ Ｈ」は水１０００
０碇郭当り炭酸カルシウムが２４部含まれていることを
意味する）。この水溶液を、４５０ｑＣにおいて、目盛
付シリンダー中で垂直方向に振動し得る多孔性円板を用
いて速やかに振動させた。泡の発生が始まった後に、汚
物（市販の食品用脂肪９．５部、オレィン酸０．２５部
、ステアリン酸０．２５部および小麦澱粉１０部を水１
２峠講中に入れて調製したもの）を少量（０．２夕）づ
つ１５秒毎に添加し（１硯砂間は隠和な縄梓を行い、５
秒間は休止した）、この添加操作を、泡がつぶれて無く
なってしまう迄行った。この試験の結果を「汚物添加回
数」（「ＮＳＩ−スコア」または単に「スコア」と称す
る）として記録した。この条件のもとでのアルキルベン
ゼンスルホン酸塩のスコアは約２の国（実施例３参照）
、慣用の皿洗い用洗剤であるアルキルベンゼンスルホン
酸塩／アルキルェーテル硫酸塩混合物（混合比４：１）
のスコアは４９回（実施例４参照）であった。スコアの
差が６またはそれ以下の場合には、この差は一般に“有
意的な差”とはみなされない。各々の値は、試験を４回
行って算出した平均値である。例１互いに相異なる２種
のジアルキルスルホコハク酸塩系へのゼラチンの添加効
果を、添加量を種々変えながら調べた。

ここで使用されたゼラチンはブリティッシュ、ドラッグ
、ハウス社製の、約２５０夕のブルームゲル強度を有す
ると信じられる可溶性ゼラチン粉末であった。この蛋白
質の添加量（％）は、スルホコハク酸塩全量を基準とし
たものである。ここで使用されたジアルキルスルホコハ
ク酸塩はジーｎ−オクチルスルホコハク酸ジナトリウム
単品およびジーｎ−ヘキシルスルホコハク酸ジナトリウ
ムとｎ−へキシルｎーオクチルスルホコハク酸ジナトリ
ウムとの混合物であった。

上記の２種の対称型スルホコハク酸塩は、本出願人の同
時出願に係る別の特許出願「洗剤組成物」の明細書中の
実施例６に記載の方法により製造されたものであった。
一方、ｎーヘキシルｎ−オクチルスルホコハク酸塩は上
記特許出願明細書中の実施例４に記載の方法により製造
されたものであった。で宅宅套皆率はモ）たときのＮＳ
１ースコア蛋白質を使用せずに（すなわち蛋白質０％）
、硬度２４ｏ 日の水中で使用されたときに非常に性能
が悪し、ジＣ８化合物の場合には、実用に供し得る程度
に性能を向上させるために、蛋白質が比較的多量（２０
％）必要である。第２番目の系は、蛋白質の不存在下に
おいても、実用に供し得る程度のスコアを示すものであ
るが、これはゼラチンの存在下ではスコアが一層よくな
り、ゼラチン配合量が２０％の場合にはスコアが非常に
良い値になる。例２実施例１の操作を繰返したが、今回
は数種の洗剤活性化系を使用した。

ここで使用された蛋白質は下記のものであった。ブリテ
ィッシュ、ドラッグ、ハウス社製の可溶性ゼラチン〔約
２５０夕のブルームゲル強度（略号「２５０ーブルーム
」）を有すると信じられるもの〕２００ー ブルー ム
ー ア シ ツ ドゼーラ‐チ ン（ａｃｉｄｇｅｌ
ａｔｉｎ）２５０−ブルームー ライムドゼラ チン（
ｌｉｍｅｄ鞍ｌａｔｉｎ） ゼーローフルームゼラチン プロテオーゼベプトン（ブルームゲル強度はゼロである
と信じられるもの）試験結果を第１表に示す。

なお該表には、使用された洗浄活性物質系を下記の記号
で示した。ＡＢＳ：直鏡状Ｃ，ｏ−Ｃ，２アルキルベン
ゼンスルホン酸塩〔ナトリウム塩；シェル社製の「ドー
フス１０２」（商標）〕ジＣ６十ジＣ８：ジ−ｎ−ヘキ
シルスルホコハク酸塩とジーｎ−オクチルスルホコハク
酸塩との混合物〔混合比１：１（モル比）；ナトリウム
塩〕Ｃ６／Ｃ８（純品）：本出願人の出願に係る前記の
同日特許出願の明細書中の実施例４に記載の方法に従っ
て製造されたｎ−へキシルｎ−オクチルスルホコハク酸
塩（ナトリウム塩）Ｃ６／Ｃ８（統計的混合物）：ジー
ｎ−ヘキシルスルホコハク酸塩と、ｎーヘキシルｎ−オ
クチルスルホコハク酸塩と、ジーｎ−オクチルスルホコ
ハク酸塩との統計的混合物（ｓはｔ．ｍｉｘ．）（モル
比１：２：１；ナトリウム塩）（本出願人の出願に係る
前記の同日特許出願の明細書中の実施例１に記載の方法
に従って製造されたもの）第１表から明らかなように、
前記の３種の高プルーム強度ゼラチンはいずれも、前記
スルホコハク酸塩系と一緒に使用されたときにすぐれた
効果を奏し、よいスコアが得られた。

アルキルベンゼンスルホン酸塩と一緒に２００−ブルー
ムーアシツドゼラチンまたは２５０−ブルームーライム
ドゼラチンを５％使用したときには、いずれの場合にお
いても改善効果は全く得られなかったけれども、同量の
前記の各ゼラチンをＣ６／Ｃ８スルホコハク酸塩化合物
またはスルホコハク酸塩混合物（統計的混合物）と一緒
に使用したときには、この両者の場合において実質的な
改善効果が得られた。０ーブルームー蛋白質は性能改善
作用をごく僅かしかもっていない。

特にプロテオ−ゼベプトンは、２種のＣ６／Ｃ８スルホ
コハク酸塩系に対して、実際にはむしろ多少の悪影響を
与えるものである。第１表 例３ この実験では、本発明に従った混合洗剤系および対照洗
剤系の各々に対するブルーム強度の高い蛋白質および低
い蛋白質の各々の添加効果を調べた。

ここで使用された本発明の洗剤系は、実施例２で使用さ
れたＣ６／Ｃ６スルホコハク酸塩の統計的混合物と直鎖
状Ｃ，２−Ｃ，５アルキルェーテル（斑○）硫酸塩〔シ
ェル社製の「ドバノール２５−３Ａ」（商標）〕とから
なる混合物〔混合比４：１（重量比）〕であった。一方
、対照洗剤系すなわち対照組成物は、実施例２で使用さ
れたアルキルベンゼンスルホン酸塩０ドーブス１０２」
（商標）と前記アルキルヱーテル硫酸塩との混合物（混
合比４：１）からなるものであった。この実験の結果を
第２表に示す。

第２表 上表から明らかなように、スルホコハク酸塩と高ブルー
ム強度ゼラチンとを組合わせた場合に、洗剤性能を著し
く向上させることができるのである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ジアルキルスルホコハク酸を含む洗浄活性物質を、
   最終組成物を基準にして２〜６０重量％含有し、更に少
   くとも５０ｇのブルームゲル強度を有する実質的に水溶
   なゼラチンを、洗浄活性物質の全量を基準にして１〜５
   ０重量％含有することを特徴とする水性洗剤組成物。 ２ ゼラチンが１５０−３００ｇのブルームゲル強度を
   有するものである特許請求の範囲第１項に記載の洗剤組
   成物。 ３ ゼラチンが２００−２５０ｇのブルームゲル強度を
   有するものである特許請求の範囲第２項記載の洗剤組成
   物。