JPS606931Y2 - デイスク収納カ−トリツジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はディスク収納カートリッジに関するものであり
、とくに円盤状の情報記録担体（ディスクという）のカ
ートリッジで、外ケースとホルダーとに分離でき、非再
生時には収納されているディスクの情報記録面を外部と
遮断している外ケースを再生時には分離する形式のカー
トリッジに関するもので保管時や運搬の際に収納されて
いるディスクがカートリッジ内で振動したり変形したり
するのを防止するのを目的としている。

従来高密度情報記録担体を収容するカートリッジにおい
て、本考案者はさきに提案した再生時に於いてもカート
リッジ内でディスクを廻転させ、ディスクをカートリッ
ジ内に封じた形式のカートリッジ（例えば、特願昭５３
−８７２８０や実願昭５３−１７９５５４）においては
保管、運搬等の非再生時にディスクが動いたり変形した
りするのを防止する処置を講じであるが再生時に、カー
トリッジを再生装置内に挿入すると、ディスクを支持し
ているホルダーを再生装置内に残し、外ケースを再生装
置外に取り出す、すなわちカートリッジがホルダーと外
ケースに分離する形式のカートリッジにおいてはその構
造上、ディスクの変形および／または移動を防止するた
めの対策が講じられていなかった。

このホルダーと外ケース分離形式のカートリッジの基本
的な構造は二つの方式があり、第１図、および第２図の
説明図に示すように（図においては係合部材、位置出し
部材その他、付属部分は一切省略しである）例えば第１
図では外ケースＡからホルダーＢを出し入れする一辺の
みを開口部ａとし他の三辺は密閉した箱状とし、通常プ
ラスチック等からなる剛体で形成される。

一方ホルダーＢは同様に外ケースと同様の剛体で形成さ
れその形状はディスクＣの最外周部分の非情報記録部分
１のみを上下から支持する構造で、ディスクＣの直径よ
りわずかに小さな直径の穴が上下面に例抜かれ、その厚
み方向の中央部分にディスクを支持するための断面「コ
」状の円環溝すがあり、その切込みの直径はディスクＣ
の直径よりも大きく形成しておく、すなわちディスクの
最外周の非記録部分を全周または部分的に支えてディス
クがこの穴より外れることがなく、かつこの支えられて
いる内部でディスクが廻転駆動できるように上下両面側
および直径側に余裕をもたせである。

この場合ディスクをカートリッジ内に収納して保管する
場合のカートリッジ内のディスクの状態を第３図の説明
図に示した。

イは水平保管の場合、口は縦に保管した場合を示す。

２はディスクＣの情報記録部、３はその中央の非情報記
録部であり、４は廻転用穴である。

水平に保管した場合ディスクＣは最外周のみで支持され
中央部分３は全く支持されていない。

とくにディスクの中央部３は肉厚となっていて長期に水
平に保管した場合ディスクの中央部は下方に下がり歪を
生ずる原因となる。

０図の場合にはディスクは多くの場合傾斜して立てかけ
られる形となるのでこれもディスクの変形の原因となる
上に当然のことながら運搬、移動の際にはカートリッジ
内でガタガタと移動することが多い。

第２図の場合ホルダーＢ内にディスクＣを支持しないも
ので再生時、カートリッジを再生装置内に挿入すると装
置内でホルダーＢ（蓋）を開けて外すし外ケースＡの中
に収納されるディスクをクランプした後外ケースＡを取
り出すことによってディスクＣをターンテーブル上に載
置するもので、この場合にもディスクＣを保管する場合
には第３図と同様となる。

とくに水平保管の場合にその歪みは大きい。

本考案は従来の上述のような欠点を解消するものであっ
て、第４図の説明図および第５図の第４図におけるＸ−
Ｘ断面図に示すように、ディスクＣの中央の厚さｄの非
情報記録肉厚部３を、カートリッジ内部で上、下板５，
６内面間の間隔１の−ｄ 外ケースＡ上下板５，６内面にそれぞれＴかまたはそれ
よりや）大きい値の高さの凸部７，７で挾持するように
設けたことを特徴とするものである。

この凸部７は外ケースＡの中央部分のみかまたは中央部
分から開口部ａよりも奥側に向って設・丁度１−ｄ ける。

凸部７の高さか ＴであればディスクＣの中央非情報
記録部３は凸部と接している状態−ｄ であり一よりわずかに大きいと凸部７がディスりの中央
の非情報記録部３を挾持していることになる。

この凸部７の材質はケースＡと一体戒型することは容易
であるがこの方法に固執する必要はない。

またこの凸部７の表面に不織布の如きクッション材を貼
合せてもよい。

ホルダーＢについては第２図の形式のカートリッジは従
来の型式のものを応用できるが第１図の如きカートリッ
ジの場合にホルダーＢと外ケースＡを分離する際にホル
ダーＢの最奥部分に外ケースＡに設けた凸部７が乗上げ
るのを防止するために第６図の説明図に示すようにホル
ダーＢの最奥部を一部切欠いて（切欠き部８）ホルダー
Ｂを外ケースＡから分離する際、凸部７が通過する通路
を確保してやる必要がある。

上記突部の直径ｅはディスクＣの情報記録部分の幅ｆよ
り大きくしなければならない。

すなわちディスク引出しの途中で、第７図のディスクＣ
を引き出す際の断面を示す説明図のように上、下板５，
６に設けた凸部７がディスクＣの肉薄の情報記録部分２
に接触するのを防ぐためである。

図でも明らかなようにディスクＣの情報記録部２はケー
スＡの凸部７の上にディスクＣの肉厚の外周および中央
の非情報記録部１および３が乗るようになるために、接
触から保護されることになる。

また外ケースＡの上下板５，６に、万一外部から加わる
かも知れない歪から補強するために上下板の内面側にわ
ずかに突出する細い骨を設けるとよい。

この骨の高さは凸部の高さよりは低いことが必要で、そ
の形状はディスクＣとの接触を考えると放射状に設ける
のがよい。

さらに凸部に不織布等クッション材を貼り付けるとよい
ことは前に述べたが、ケースＡの上下板の内面全体に貼
り付けるとよい。

不織布の他にビロード、フェルトがよいが、レーヨン等
を主体とした不織布がその繊維の脱離も少く、静電気的
にも良好である。

本考案はまた再生、非再生を問わずワク内にディスクが
収納されている場合のカートリッジにも利用できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の基本的なカートリッジの構造を示す説
明図、第２図も従来例の他の基本的なカートリッジの構
造を示す説明図、第３図はディスクがカートリッジ内で
収納されている状態を示す説明図、イは水平口は縦に保
管した場合の説明図、第４図は本考案のディスク収納カ
ートリッジの説明図、第５図はディスクが収納された場
合のカートリッジの断面的説明図、第６図は本考案の他
の実施例におけるホルダーの説明図、第７図はディスク
の情報記録部の幅とケースの上下板間に設けた凸部の幅
の関係のディス゛り引出時における断面的説明図である
。 Ａ・・・・・・外ケース、Ｂ・・・・・・ホルダー、Ｃ
・・・・・・ディスク、１・・・・・・ディスク外周の
非情報記録部、２・・・・・・情報記録部、３・・・・
・・ディスク中央の肉厚の非情報記録部、４・・・・・
・ディスクの廻転穴、５・・・・・・外ケースの上板、
６・・・・・・外ケースの下板、７・・・・・・外ケー
スの中央内面に設けた凸部、８・・・・・・切欠き部、
ｌ・・・・・・上下板内面間の間隔、ｄ・・・・・・デ
ィスク中央肉厚の非情報記録部の厚さ、ｅ・・・・・・
凸部７の幅、ｆ・・・・・・ディスクの情報記録部の幅
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 円盤状の情報記録担体（以下ディスクという）のカート
   リッジで、外ケースとホルダーとに分離でき、非再生時
   には収納されているディスクの情報記録面を外部と遮断
   している外ケースを再生時には分離する形式のカートリ
   ッジにおいて、ディスク中央の厚さｄの情報非記録肉厚
   部を挟持可能に、カートリッジ内部で上、下板内面間の
   間隔１−ｄ の外ケース上下板内面にそれぞれＴかまたはそれよりや
   ）大きい値の高さの凸部を設け、かつこの凸部の直径ｅ
   をディスクの情報記録部分の幅ｆよりも大きい値となし
   たことを特徴とするディスク収納カートリッジ。