JPS606851B2 - 気送容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は核物質の取扱い施設において、核物質の分析試
料を移送するために用いる気送装置の自動化に通した気
送容器に関する。

核物質の取扱い作業は作業員の放射線被爆や、汚染の低
減するために自動化することが望まれており、核物質の
分析作業においても分析試料を分析室へ移送する方法と
して気送装置が導入されている。

しかしながら「気送装置に使用する気送容器の取扱いや
、気送容器からの移送物の出し入れは人間が行なってお
り、自動化に適したものは現在まで市販されていない。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目
的は移送物の出し入れを自動化するのに通しかつ、核物
質等の安全に移送できる気送容器を提供することにある
。

本発明は、蓋を有する内容器と、この内容器を収納し外
周囲にガイドバンドを有し一端が閉口してなる外筒と、
この外筒の関口端部より挿入されて係合し上記内容器を
上記外筒の内で挟持し上記外筒を着脱自在に固定する第
１のロック機構を有しかつテーブルに着脱自在に固定す
る第２のロック機構とを有するボトムカップとを具備し
、上記第１のロック機構を、第２のロック機構がテーフ
ルに固定されているときにボトムカップに設けたロック
ピンとこのロックピンを押えるロックピン押えとこのロ
ックピン押えをテーブルの裏側から操作するプッシャで
ロックピン押えを操作して上記ロックピンを外筒との係
合から解除するよう横成したもので、特にまた内容器の
蓋を導電性ゴムとした気送装置である。

すなわち、本願によれば、外筒の周囲に突起物を配設せ
ずに構成しているので、移送管の内径に近い径の内容量
を収納して移送でき、しかも、内容器の出し入れを、テ
ーブルに設けたクランパとテーブルの裏側に設けたブッ
シャとの操作で、簡単に行なうことが出来るので核物質
等を安全に移送するための自動化ができる。

以下本発明に係る気送容器の１実施例を第１図を参照し
ながら説明する。

第１図において「符号川ま下端開□の外筒「 ２は外筒
１の下部内面に挿入されたボトムカップ「３はボトムカ
ップ２上に萩遣された内容器「 ４は内容器３の蓋で、
たとえば導電性ラバー等の材料からなる。

５はボトムカップ２の下部に挿着されたロックピンで、
外筒１の内面下部に形成された溝ｌａをロックする。

６はロックピン押え、７‘まスプリング８はストップリ
ング９はテーブル亀８，１１はクランパ、竃２はプツシ
ヤである。

９〜軍２は外筒亀とボトムカップ２を結合「分離すると
きもこ使用するものである。

亀３および亀４はフェルト等でつくられたガイドバンド
である。つぎに上記気送容器の作用効果を説明する。

すなわち「 ステンレス鋼などの金属で形成された内容
器３に核物質等を入れ、蓋４をする。蓋４は導電性ゴム
等から形成され、内容器３に粉末等を入れた場合静電気
により、粉末が付着するのを防止すると共にその弾性力
で内容器３を密封する。ボトムカップ２にはロックピン
６、ロックピン押え６「スプリング７、ストップリング
８が組み込まれており「通常はスプリング７により、ロ
ックピン押え６はストップリング８側へ押しつけられて
いる。この状態ではロックピン５の頭部とロックピン押
え６の間隙が小さく、ロックピン５の先端が、ボトムカ
ップ２より突出している。このロックピン５の突出した
部分は、外筒１の内側に設けられた溝１−ａに入り込み
「ボトムカップに外筒１をロックする。外筒１とボトム
カップ２を分離するには第１図に示すようにテーブル９
上に気送容器を置き、クランパ１０，１１でボトムカッ
プ２の部分をクランプし、プッシャ１２を上昇させてロ
ックピン押え６を押し上げる。

その結果ロックピン押え６と、ロックピン５の頭部との
間隙が大きくなるためト図示しない自動ハンド等により
外筒１をつかんで引き上げれば、ロックピン５は外筒１
の内面によりボトムカップ２の中へ押し込められ「ボト
ムカップ２と、外筒１とのロックが外れ、分離すること
ができる。外筒１とボトムカップ２を結合するには、ボ
トムカツプ２をテーブル鯵上にクランパ亀山 官・亀で
クランブし「プッシャ亀２を上昇させ、ロックピン押え
６を押し上げた状態で、蓋４をした内容器３を装填し、
さらに外筒１を蓋叫こあたるまで下げもその後プッシャ
重２を下降させる。

このときロックピン押え８はスプリングｙ‘こよりスト
ップリング８にあたるまで押し下げられ、同時にロック
ピン５を押し出し外筒亀をロックする。外筒１とボトム
カップ２を結合した気送容器は、図示しない自動機のハ
ンド等によって掴まれ、クランパ亀０，１１を解除して
、図示しない気送装置の発信機に装填されて移送される
ものである。第２図は移送中の気送容器の状態を示した
もので「符号は第盲図と同じくするものであり、矢印の
方向に走行する。

亀５は気送管である。

走行中の気送容器は、外筒１をロックピン５とロックピ
ン押え６によりボトムカップ２にロックしており、この
ロックはロックピン押え６を押し込まない限りはずれる
ことはない。

したがって、内容器３に収めたたとえば核物質を気送管
１５中に散乱することはない。また万が一外筒１がはず
れても「内容器３は蓋４により密封されており、核物質
が散乱して気送装置を汚染することはない。内容器３に
蓋４を着脱する操作は蓋亀が、ラバー製でトその弾力性
を利用したものである故も自動化することは容易である
。

このようにして気送容器への移送物の出し入れを自動化
することができると共に、二重容器の構造にすることで
〜気送管内を核物質等で汚染することなく安全に移送す
ることができる。

なお、本実施例では、ロック機構部にロックピン５を使
用したが例えば鋼球等を利用してもその効果はそこなわ
ない。

【図面の簡単な説明】

第竃図は本発明に係る気送容器の１実施例を示す縦断面
図、第２図は第１図における気送容器の移送中の状態を
１部側面で示す縦断面図である。 １……外筒「 ２…・・・ボトムカップ、３・・・・・
・内容器、４…蓋、６……ロックピン、６……ロックピ
ン押え「７……スプリング、８……ストップリング、９
……テーフル「 １０，１１……クランパ、１２……プ
ッシヤ、】５…・・・気送管。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 蓋を有する内容器と、この内容器を収納し外周囲に
   ガイドバンドを有し一端が開口してなる外筒と、この外
   筒の開口端部より挿入されて係合し前記内容器を前記外
   筒の内で挾持し前記外筒を着脱自在に固定する第１のロ
   ツク機構を有しかつテーブルに着脱自在に固定する第２
   のロツク機構とを有するボトムカツプとを具備し、前記
   第１のロツク機構を前記第２のロツク機構がテーブルに
   固定されているときに前記ボトムカツプに設けたロツク
   ピンとこのロツクピンを押えるロツクピン押えとこのロ
   ツクピン押えを前記テーブルの裏側から操作するプツシ
   ヤで前記ロツクピン抑えを操作して前記ロツクピンを外
   筒との係合から解除するよう構成したことを特徴とする
   気送容器。 ２ 内容器の蓋を導電性ゴムとしたことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の気送容器。